【個】お昼寝とは何たるか
奉利・聖 2022年5月5日
校庭の
掃除に来たら
ハンモック
──掃除屋心の俳句
#火撫・穂垂
#奉利・聖
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奉利・聖 2022年5月5日
(そう、ハンモックが吊るされているのです)
(しかも、寝ておられるのです)
…そっとしておくのが、いいんでしょうか。
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火撫・穂垂 2022年5月5日
(春風にも動じず、そこに鎮座するハンモック。明らかに中身が入っているあれだった)
(時折中で身じろぎしてるのか、小さく揺れている)
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奉利・聖 2022年5月5日
………。
(起こすのもなぁ、と思っていたところに)
(グラウンドから野球部のボールが!)
あぶなっ!
(パァン!!とキャッチして事なきを得たが、そこそこ大きめの破裂音が鳴ったことだろう)
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火撫・穂垂 2022年5月5日
(がばっ)
(上半身が跳ね起きた。なんだかんだで、不測の事態への感覚はそれなりに鋭いらしいことが見て取れる)
(……が)
……?
(あれ?割と平和そうだぞ?と視線をさまよわせていた)
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奉利・聖 2022年5月5日
あ、おはようございます。
起こしてしまい申し訳ございません…。
(結局起こしてしまったな、と思いながらボールを投げ返して)
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火撫・穂垂 2022年5月5日
うん、うん。おはよう。
(さっきの物音は彼か、と納得する)
(別に怒るでもなく、呑気なものであった)
聖は、おそうじ?
いつも、大変だね。
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奉利・聖 2022年5月5日
いえいえ、このくらいは…。
ところでその、よくここで眠っているのですか?
屋内とかの方が寝やすいと思うんですが…。
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火撫・穂垂 2022年5月5日
(よいしょ、と身体を90度傾けて聖に向き直る)
んー?
(首こてーん)
外の方が、いろいろ、感じられるの。
風のささやき。
土の香り。
木々のざわめき。
いろんな火が、好き好きに揺れ、燃えてるのを、感じられるから、こっちの方が、好きだな。
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奉利・聖 2022年5月5日
…あー、自然を感じられるから…と。
なるほど、確かに春の時期なら過ごしやすさもあっていいでしょうねぇ。
お昼寝、毎日やられてらっしゃるので?
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火撫・穂垂 2022年5月5日
毎日、ではないけど。
頑張って、疲れたときは、こうして、おひるね。
一度、火を弱めて、また燃えるために、元気を溜めておくの。
この後も、また頑張らないと、いけないからね。
聖は、ひとやすみ、しないの?
頑張り続けるのは、大変でしょ。
(ゆらーんゆらーん)
(ハンモックの端を掴んでゆらゆら揺れてみる)
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奉利・聖 2022年5月5日
一応はしますけど……この時間で、とは中々。
学園は広大ですから、のんびりとしている暇が無くて。
ちなみに今日は、何か頑張られたのですか?
(疲れた時にお昼寝するということは、今日彼女は少し大変だったいうことで)
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火撫・穂垂 2022年5月5日
おべんきょ。
(普通だった)
こくごはいいけど、えーごに、せかいし、かがく。
大事なことだけど、たいへん、たいへん。
(土着信仰に根差した日本の祭司にはなじみが薄かろうという科目が並ぶ)
このあと、また、生産区画で、鶏の、お世話するの。
だから、いったん、ひとやすみ。
今日やれること、今日やるのは、大事。
だけど、明日でもいいものを、明日にするのも、それも大事。
学園だから、で、休むの、我慢するのは、あんまりよくないの。
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奉利・聖 2022年5月5日
(あ、思ったより普通だったな…)
あー…確かに、異国文化というのは馴染みが無いでしょうね。
現代日本出身だと何かと触れる機会は多かったので、あまり感じたことは無かったんですけども。
仰られていることは確かに、よくわかるのですが…。
…その、眠る必要があんまり無くても、やっぱりした方がいいんですかね?
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火撫・穂垂 2022年5月5日
おひるねは、寝ることも大事だけど。
(それは、常人にとって大事なことである。中には、『睡眠』というものを必要としない存在が、学園の中で在籍していることも、最近はちゃんと理解している)
一番、大事なことは、気持ちを、落ち着かせること。
頑張りすぎると、心が、疲れちゃうの。
身体もだけど、心を、一休みさせるのが、一番大事。
火撫・穂垂 2022年5月5日
火は命。
魂を種火に、血肉を薪に。
あとの為に、薪を残すのは、もちろんおやすみの大事なことだけど。
薪があっても、種火が弱ってたら、火はしっかり燃えてくれないものなの。
(ゆらーんゆらーん)
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奉利・聖 2022年5月5日
……なるほど、精神を落ち着けることですか。
確かにそれは…どんな人にも、大事なことですね。
(冷静であること、落ち着いていること)
(それは戦いにおいても、重要なことなのだ)
つまりは睡眠とは魂の休息である、わけですね。
奉利・聖 2022年5月5日
…何かこう、お勧めの眠り方とかございますかね?
(ちょっと興味が出てきたようだ)
火撫・穂垂 2022年5月5日
そう。
だから、本当に眠れなくてもいいの。
ゆったり、気持ちを落ち着けるのが、いいおひるね。
(わかっていただけた)
おすすめ?
(うーん、とハンモックの上で首をかしげて)
これは、人によって変わってくるもの。
こうして、風に揺られて、土や草の息吹を、近くで感じることが好きなら、それもいいし。
逆に、あんまり好きじゃないなら、綺麗なお部屋で、静かに眠ってもいいし。
言えるのは、好きなものの近く、嫌いなものから離れること。
聖は、好きなもの、ある?
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奉利・聖 2022年5月5日
……うーん、そうですね。
僕は人の営みが好きです。
何気ない会話とか、何かをしている音とか。
あれ、これだと僕人混みのど真ん中で寝る羽目になってしまう…?
それ以外だとお米とかになっちゃうんですけども……。
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火撫・穂垂 2022年5月5日
人ごみの、真ん中は、邪魔だね。
(流石にそれは、難しいね)
うん、うん。
営みが好き、それは、良い事。
じゃあ、ここ、結構おすすめ。
(よいしょ、とハンモックから降りた)
(耳を澄ましてみれば、運動部だろうか、生徒たちの掛け声や何気ない会話が、風に乗って遠くに聞こえてくる)
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奉利・聖 2022年5月5日
…………確かに、よく聞こえてきます。
(ハンモックの傍に立って目を閉じる)
(楽し気な声。様々な音。生きている者がこの世に根差していると感じる)
なるほど、良いですね。
(まだハンモックには、乗ろうとしない)
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火撫・穂垂 2022年5月5日
うん、うん。
(人によっては苦にすることもあるかもしれないが)
(音の質が苦にならなければ、騒音というほど煩くなく、無音というほど寂しくもない)
ただ、火が燃え、楽しげに、揺れるだけの、平和な音。
それを聞きながら、心を解すのは、きっと、気持ちいい。
(乗ってみる?とハンモックに目線をやって)
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奉利・聖 2022年5月5日
…では、ちょっとだけ失礼して。
(ぽす、とハンモックに乗って)
(もう一度目を瞑る)
(──人の営みの中に、溶けるような感覚がある)
奉利・聖 2022年5月5日
(何年、何百年、何千年生きたところで)
(いつまでだって、人が好きで、それが紡ぐ営みが好きだった)
(なんだか、安心するな)
(寝入るというよりは、意識がありながら溶けるような感じで)
(ハンモックが揺れていた)
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火撫・穂垂 2022年5月5日
(そっとハンモックを覗き込む)
うん、うん。
(気持ちよさそうだ。満足そうにうなずいて)
(薄手の毛布を掛けてあげた)
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奉利・聖 2022年5月5日
(暫しの間、揺られていて)
(ぱちっ)
…あれ、毛布まで。
なんだか、ちょっと満たされた感覚がしますね。
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火撫・穂垂 2022年5月5日
んむ。
(あ、起きた。まぁ、掃除の途中だったなら、そう長いこと寝かせとくのも良くないか、と思い直して)
よかったでしょ?
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奉利・聖 2022年5月5日
…そうですね。魂の充足というのを実感できました。
今日の掃除は、捗りそうですね。
良い知見を得られました。ありがとうございます。
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火撫・穂垂 2022年5月5日
うん、うん。
頑張るための、一休み。
きっと、そのほうが、もっと頑張れるから。
(糧になったのなら、良いことだ。満足そうにうなずいて)
おそうじ、頑張ってね。
(ならば、あとはその成果を祈り応援するのみである)
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奉利・聖 2022年5月5日
はい。改めて、どうもありがとうございました。
良き眠りを祈っております。
(深々と一礼して)
それでは、これにて。
(その場を去っていくのでした)
(。)
火撫・穂垂 2022年5月5日
(うむうむ、と。その姿を見送ったのち)
(よっこいしょ、とハンモックに乗り込んで、喧騒をBGMに再びおひるねするのでした)
-了-
(。)
奉利・聖 2022年5月5日
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