【戦】赤星vs七天
星見・晴 2022年5月4日
「花束~、ちょっと手合わせ頼めねえ?」
そんな気軽過ぎる一言から、火蓋は切って落とされた。
場所は洋上、闘技場の種によって芽吹いた、広い石造りの戦場の上。
◆対戦者:
赤星番長──
#星見・晴
生徒会騎士団長──
#一恋・花束
1
一恋・花束 2022年5月4日
「――――いや、これは“赤”にしてもやりすぎですし――直近で、直感で使ったことを考えると、“コスモノートが出現した時の余波”を使ったんですかね?」
「一石二鳥で便利な運用ですし――――ある意味花束以上ですか」
空中で、身を翻しながら、つぶやいて――――
一恋・花束 2022年5月4日
「でも、その力……“星の最果て”の力」
「花束も欲しいんですよ―――ねっ!」
手を動かすと、放り出されていた長斧が一人でに手元へと戻ってくる。
そのまま、くるくる大きく回して、両手で持って――――。
「この斧は、騎士団の遺産の一つでして、その名前は――――」
一恋・花束 2022年5月4日
「――――“ミゼラブル”」
おおきく振りかぶって。
放つ技の名前は――――。
一恋・花束 2022年5月4日
「――――“メガデス”」
空中で振るった。
瞬間。
一恋・花束 2022年5月4日
一気に眼の前の空間が圧縮され。
爆縮された質量が、コスモノート目掛けて放たれた。
一恋・花束 2022年5月4日
とさ。
(無効票)
星見・晴 2022年5月4日
『時間制限付きのヒーローが出てきたんだ』
『こんくらいはしてナンボだろ?』
答えになりそうでならない答え方をしながら、
星見・晴 2022年5月4日
剣を再度構える。
──実際に答えるならば、
エネルギー余波でも何もなく、ただ単純な
暴力的なまでの
・・・・・・・・・
スペックによる猛威だ。
星見・晴 2022年5月4日
身体スペックが激増する、と言うのは何も
単純に筋力だけではない。
身体反射速度、肉体駆動精密性、その他etc
いずれも生身と比べ格段に上昇する。
例えば──
星見・晴 2022年5月4日
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=25922
距離を引き裂く一撃も
生身では精々が人一人を動かすのが精々な所を
巨大な船一隻をも吹き飛ばすような斬撃がこの姿では可能になる。
故に、爆縮された質量と同等かそれ以上の、嵐を圧縮したかの様な鎌鼬に
星見・晴 2022年5月4日
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=25860
"見えない力"を緻密に感じ取り、それを刈り取る現象斬の力も乗せて
『それ遺産かよ!おっかねー斬撃飛ばすじゃん』
"無情"の名を冠した斧による、"幾百万の死"と銘打たれた一閃を、相殺した。
相殺した時の爆風めいた余波が吹き荒れて、遠方の物見席にも届くだろうか。
星見・晴 2022年5月4日
『──けどよ、まだまだそんなもんじゃあねーよな?』
そこだけは、信じているとばかりの口振りで言いつつ
星見・晴 2022年5月4日
『最近やたらめったら強い侍と戦ったろ、お前』
直感により導き出した邂逅に関して、口にした。
恐らくそれで、新たな「剣」の境地を得た筈だ。
それに触れる為、と言うのが今日の目的の一つで──
『──そん時かそれ以上の本気で。一つ頼むわ』
そして、
星見・晴 2022年5月4日
今出せる、自分の最大限の手札にして
最も信頼している手札を切る。
星見・晴 2022年5月4日
【SYSTEM [UBEL CODE]: ACTIVATE
CODE REWRITING...
>>[ID TO BE COSMO END.]
>>[*ID *O* BE CO*M* E**.]
>>[DID NOT BECOME SO.]
CODE REWRITING...COMPLETE.】
星見・晴 2022年5月4日
《因果否定プログラム: "D.N.B.S."発動。
――――エンチャント対象: "DAYBREAK"》
赤い刃が、極彩の光を纏い
「天────」
星見・晴 2022年5月4日
『晴──ァァァァァァアアアアアッッッッッッ!!!!!!!』
"因果ごと一切を断ち切る概念斬"として、
生徒会騎士団長へ、極彩の、斬撃閃として飛んでいく。
──これと鎬を削り合えるのは、恐らく同格の概念斬か、もしくはそれに近い威を誇る一撃のみ!!
(無効票)
一恋・花束 2022年5月4日
「花束は別に、剣士じゃないんですけどね――――――」
空気の塊同士がぶつかりあった反動で、地面へと叩きつけられて……尾を器用にクッションにして、立ち上がり。
今一度、“ミゼラブル”と名付けられた斧を構え。
一恋・花束 2022年5月4日
「――――ですが、欲しいというのであれば、応えましょう」
その技は“七天の黒”。
“認識できるもの”であれば“斬り裂ける”という概念と理屈が生じるよう、世界を書き換えるワールド・ハック。
ここで、花束が斬るべきは――――――――
一恋・花束 2022年5月5日
「花束が戦ったあの侍。何よりびっくりしたのは、その使い方です」
「一を二回斬って三とし」
「無を斬って有のみを顕現させる、その発想」
「何が斬れるか、ではなく」
「何を斬るか、の領域の話です」
一恋・花束 2022年5月5日
「――――“竜仇黒刀”」
それは、“七天の黒”の奥義。
因果と運命を、人が感知しえぬ概念すら断つ斬撃の前に。
花束は――――――――。
一恋・花束 2022年5月5日
.
もし、その領域にいるものであれば、感知できたかもしれない。
“時間”という概念が切り捨てられたことに。
.
一恋・花束 2022年5月5日
.
ただし、一恋・花束が斬ったのは。
単純な“時間”ではなく――――――
.
一恋・花束 2022年5月5日
「晴くん」
「――――あなたはいま、二つの時間を背負っています」
、、、、、、
「一つは、コスモノート・ハーレーの稼働限界時間」
、、、、、、、、、、、、 、、 、、
「もう一つは、未来にふっとばした花束の“赤拳”です」
一恋・花束 2022年5月5日
「その間の時間が“斬られて”“失われたら”――――どうなりますか?」
余談だが――――大前提として。
一恋・花束 2022年5月5日
――――攻撃を、斬るわけではないので。
一恋・花束 2022年5月5日
――――結果如何に関わらず。
アウロラ
【天晴】は凌がないといけないんですけど。
一恋・花束 2022年5月5日
「あんまりこれは――――見せたくないんですけどっ!」
斧を振りかぶった勢いで、“回し蹴り”を。
【天晴】に向かってぶつける――――ただしそれは。
一恋・花束 2022年5月5日
「“赤拳――――制裁”っっ!!!」
七天の赤の奥義。
“現象として、世界に生じたダメージ”を。
その場で再現する無作法。
相殺するために必要な―――――今まさに生まれ放たれた、【天晴】の威力、そのものをぶつけ。
一恋・花束 2022年5月5日
反動で生じた暴風が、闘技場を包み込んだ。
(無効票)
星見・晴 2022年5月5日
『──そんな切り方ある??』
改めてお前とんでもねぇ奴と戦ったね?と思う訳で。
さて、なるほど時間を切る。
今まではあまり考え付かなかった切り口だ。
直感的に悟った攻撃作法で自分の何に危機が迫ってるのかを察知した。
星見・晴 2022年5月5日
普段のエネルギー残量は凡そ天晴二発+α。
それが尽きれば鎧装は自然解除される。
──が、勿論それ以外にもコスモノートは毎秒エネルギーを使用しており、それが切れれば勿論活動が止まる。花束が狙ったのはこちらの方だ。
未来に吹っ飛ばしたダメージが再度襲いかかってきてもキツい。
星見・晴 2022年5月5日
ではどうする?
──幸い、先程"先送りにした"ダメージ分、余剰なリソースがある。
天晴換算で丁度三発相当のエネルギーが変身時の残量。
先程一発打ったので残り二発。
ならば迷う事はない。
結局、鎧装が解けるのには変わらなくとも──
星見・晴 2022年5月5日
攻撃を受けて鎧が解けるのと
攻撃を打ち破って鎧が解けるのでは
後者の方が気持ちいい。
これを寄越した奴だって、その方が「君らしいや」って言うだろう。
だから、
星見・晴 2022年5月5日
『天────晴ァァァァァアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!!』
剣を構え、都合二度。
極彩の一撃を振るう。
時間をも切り裂く花束の一撃と、天晴がぶつかり合い
なおも激しい余波の嵐を吹き荒れさせ
二つに割れた闘技場に、その余波で更に亀裂を入れながら
星見・晴 2022年5月5日
──嵐の後の静けさ、というように。
闘技場跡地に、一度静寂が訪れるだろう。
「────あーーーー」
星見・晴 2022年5月5日
「今日はここまでな感じか?これは」
しっちゃかめっちゃかになった足場も見つつ
鎧が解けた姿で、花束にそう声をかけた。
(無効票)
一恋・花束 2022年5月5日
「けほっけほっ」
あまりの埃っぽさに咳き込みながらでてきたのは――――
一恋・花束 2022年5月5日
そう、花束ちゃんだね!
髪も制服も砂煙できっしきしで、不快さを隠そうともせずに。
「まさか“どうせ外装が消えるなら全ツッパしよう”は想像してませんでしたし……そうですよね、別にエネルギーが消えるわけじゃないんですから……」
都合、追加二回分の【天晴】をどうしのいだのか、はぁ、と肩で息をしつつ。
一恋・花束 2022年5月5日
「続けるならぁー、続けてもいいですけどぉー、どぉしますぅー?」
しゅっしゅっ、とファイティングポーズを取りながら……
「嘘です、花束はもう、お風呂入りたいですし」
一恋・花束 2022年5月5日
「これ以上やったら、流石に闘技場の外に余波がでちゃうので」
そう言って、武器を回収していきます。
特に“ミゼラブル”と呼ばれていた斧を、尾で拾い上げて。
「……うーん、これは花束向きじゃありませんね。超過駆動できませんし」
(無効票)
星見・晴 2022年5月5日
「いやーやっぱこっちのがオレらしいかなって?」
「つーかうまく凌いだな!」
時間斬を潰した余波として飛んでった、即ち若干威力の削がれた天晴だったろうが、二つ躱すのは容易じゃなかったろうに。
星見・晴 2022年5月5日
「…………」
然し、躱す──躱すか、なるほど。
やっぱそこはリスクだな、と思いつつ、
星見・晴 2022年5月5日
「おーーやる気?やる気か??やっちゃうかー??」
しゅっしゅと同じくファイティングポーズをしたあたりで
星見・晴 2022年5月5日
(めきょっっ)
「ぎゃーーー!!!」
あらぬ方向に腕が曲がる。
そうだね、未来に飛ばしたダメージのフィードバックだね!
星見・晴 2022年5月5日
「よし大人しく帰ろう」
めぎっみきっと折れた腕の骨を良い感じに元の位置に戻し
ついでに筋力で支えて元通りよ腕っぽい感じに仕立てつつ。
無理はしてるので早く保健室いこ。
「あれ勿体ねえ、その斧もう使わねーの?」
かっこよかったけどなあの一撃……貰ったらヤバかった。
そんな事を言いつつ、学校に戻ろうとしながら
星見・晴 2022年5月5日
「あ、そーそーそーいやさ」
「戦ったそのサムライ?なんつー奴なん??」
そんな話をしたりしながら、今日の戦いを終える。
(演出終了。)
一恋・花束 2022年5月5日
「あー、“赤”の仕組みとしてはですね、“発生したダメージ”を再利用するものですから、【天晴】を3回撃ったってことは、その3回分をまとめて返せるようになるんですよ、あくまで事象じゃなくてダメージのみなんですけど…………」
ぶつぶつと、自分の“技”の説明を重ねながら
「うわ、腕やっば。ウケますし!」
一恋・花束 2022年5月5日
「えー……山本さんです、山本さん」
「詳しい話はわくモの観客とか、最上君に聞いてくださいまし」
会話に応じながら、その場を後にするのでした。
(演出終了。)
星見・晴 2022年5月5日
【このスレは終了しました!】