【個】邂逅
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月3日
ヴァルプルギスナハト
死者と生者の境目が曖昧な、ヴァルプルギスの夜
死者の魂を払うかがり火は、果たして魂なき灰をどのように誘うのか
これは、ふらりとやってきた夜の生者が出会ったある一幕
#ナーゲル・ウルヴェスタイン
#ジエンド・ギガフラワー
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ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
此処――
(差し出されたソレを、眺める)
(それが意味する所をそれだけで正確に把握できた訳ではないが)
それは……お前から取り出されたモノなのか。
そんな物を……僕にそんなに近づけていいのか?
こうすれば――(と、差し出されたカードの1枚に、指をかけ)
簡単に、奪ってしまえるぞ。
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
以前のお前は……僕やアイツに、そこまで心を許していなかっただろう。
(顔をしかめる。誰が好き好んで自分が嫌われていた話などするものかよ)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
それは……(それは、そう。そもそも、誰かに心を許すことなんて無かった)
(――そういう心も、なかったかも――。記憶では、記録では。そうなっている)
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
(でも)……ファレを知っている人だから
(――これは「私」の力だけど、「私」のものではない――)
それに、ナーゲルさまが、良い人なのはわかっているから(そう、くすりと笑って)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
…………そう、か。
世辞の一つも覚えたようで、何よりだ。
前のファレよりも、随分社と交的らしい。
(好き好んで嫌われていた訳ではないとはいえ。この顔に、邪気のない笑みを向けられるのは、どうにも調子が狂う)
(そんな感情を隠すように毒づきながら。元々奪い取る気があった訳でもないカードから指を離し)
――というか、な。
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
お前はファレじゃない、と言うが……。
なら、なんて呼べばいいんだ。そのままでいいなら、僕は構わないが。
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
お世辞じゃないわよ。屋敷に入ってきた猫を見て、何かされる前に追い出したりとかしていたのだって見てたし……
(――その時の「私」は、そういうのを見ても。嫌な気分になるだけみたいだったけど――)
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
(続く言葉に)……ファレじゃないってことで、進めてくれるんだ
あ、ええと……その名前はやっぱり、ファレのものだし……
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
……(ごほん)だから、そう。自分で名前を考えたの
ジエンド。ジエンド・ギガフラワー。すごい、かっこいい名前をつけてみたの
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
ジエンド。
ジエンド……。
(子供の遊戯で名付けられでもしたのか? という言葉が喉まで出かかったが)
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
……………………………。
(明らかに自分でつけた名前のようだった)(しかも気に入っている)
(この上なく「かっこいいでしょ」と言わんばかりの表情を……している……!!!)
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
…………………………………いいんじゃないか。
(かろうじて、そう返すのが精一杯であった)
というか……猫の時、見ていたのかよお前。(よくもまぁそんな昔の話を覚えている、と苦虫を噛み潰したような顔で)
僕の部屋から入ってきたようだったからな。放っておけば叱られるのが面倒だっただけだ。
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
でしょう(うんうんと頷いて)
(記憶があるから、だろうか)……ナーゲルさまと、こうやって話すと……変な感じね
(そうだ。ええと、と一度咳払いをして)……私、ジエンド・ギガフラワー。白のクラスの高等部二年生。……ここにいるということは、ナーゲルさまも学園に来たのかしら
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
……見ていたのは、ファレだけどね(そう、頬をかいて)
猫はかわいいものね、にゃあって鳴くし
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
僕の方こそ、変な感じだよ……。
(あの冷たい目をした彼女とこんな気の抜けるようなやり取りをするなどとは、露ほども想像していなかったし)
(何より、未だにアイツの元にいるものだと思っていたから)
……あぁ、赤のクラスに志願した。問題がなければ通るはずだ。
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
ファレ…………いや。(彼女は、ファレと自分を区別したがっている。ファレはもういない、ここにいるのは自分、ジエンドなのだと。)
ジエンドは……白か。癒しを主とする学部だったな、確か。
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
知らん。別段、動物をそういう目で見た事はないからな。
(ため息をつきながらそう、ぶっきらぼうに言って)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
赤のクラスは……戦ったり、運動したりするクラスね
じゃあ、怪我したら治してあげなくちゃ(ジエンド、と呼んでくれることに笑みを浮かべながら)
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
……そうなの?(と、覗き込むように)
(記憶がある相手だけども、深い仲だったわけでもなく。そういうところまでは知らない)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
………………なんだ。近いぞ。離れろ。
(かつては憎しみすら感じるほどの視線を送ってきていた瞳が、一切邪気のない視線で覗き込んでくる。その落差に、思わずたじろぎながら)
そうだ。野良は特に、懐かれると面倒だからな。
同じ個体が餌目当てに何度も忍び込んでくる羽目になる。
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
今のお前にそんな器用な事ができるのか……?
いや、そもそも……。
お前、今どうやって生活しているんだ?
僕もだが、お前もほぼ身一つでここに流れ着いてきたんじゃないのか?
(更に言えば、ジエンド≒ファレにどれほどの生活能力があったのかも知らないし、仮にあったとしてもそれをジエンドがどれほど引き継いで使いこなせているかも未知数だ)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
あっ、ごめんなさい……(と、離れて)
(とはいえ、くすくすと笑いながら)……なんだ、詳しいのね。猫はそういうところ、ちゃっかりしているから。確かに、いつも来ちゃうと思うわ
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ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
……器用なことは、できないから。その辺りはこれから学ぶわ
(失った体力を戻すぐらいは、できるんだけど)
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
(どうやって生活をしているのかと聞かれて)……それは――
(口ごもる。実は汚れないし、寒さも平気な身の上なので、野宿じみたことをしているのだが――乙女的にもそれは言っては行けない気がする)
(当然ベッドのあるところで寝たいので、そういうところを探している最中ではあるのだが)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
そうだろう?
だから追い払うに限るんだ、あいつらは。
……どうして笑うんだ。(別におかしいことを言ってはいないだろう、と訝しがって)
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ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
あぁ、そうだな。お前は器用そうには見えないよ。
(元々、ウルヴェスタインに連なる者であれば。癒しよりも先に、敵の息の根を止めることで己の生存を計ることが常なれば。その身体に癒しの素養があるとも思えないけれど)
まぁ……励むといいさ。
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
いや……なぜ口ごもる?
(少し話しただけでも、真っ当な生活ができているのか不安を覚えたが。どうやらその予感が当たったらしい)
お前まさか……僕に言えないような生活をしているんじゃないだろうな……?
現当主のこの僕に……!
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
……お、女の子の生活を詮索するのはマナー違反よ(ぺけ、っとして)
(それよりも)……やっぱり、ナーゲルさまが当主になったの?
(そうだ。ナーゲルさまが生きているということは――)
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ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
(今の私とは、直接関係がないこと。そもそも実感もない、記憶だけの知り合い)
(だけど、その記憶はあるので、気にならないというわけではない)
(こうして目の前で話してみれば、なおのこと)
(だから、確かめるように顔を覗き込んだ)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
そんな言葉で誤魔化されないぞ僕は……! (こめかみをヒクつかせながら)
言え! 言わないなら無理矢理にでも連れて帰るぞ!!
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
そうだ。僕が当主の座についた。
一度は、力を示してな。
だが……何があったかは、お前もよく知っているだろう。
……知っているよな?
(あるいは、今のジエンドの状態を思えば、その記憶が抜け落ちていてもおかしくはない、とも思えて)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
ご、ごまかしたわけじゃないわ。そういうことを聞いちゃいけないのは本当のことだし……(とはいえ、心配されているのはわかるので)
(というか、そもそも)……身一つで来たんでしょ? ナーゲルさまには、その……寝泊まりするところはあるの?
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
(知っているよな? という言葉には、小さく頷く)
(記憶は、多分。最期の瞬間以外は、しっかりと残っている)
(完全ではないかもしれないけど)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
僕はあるぞ。伝手を頼ったからな。
というよりも……その宛もないのにこんな学び舎に入ろうなどと思うものか。
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ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
(頷いたのを見て)……なら、それでいい。
生憎と、生き汚さがウルヴェスタインの血筋でね。
ちちう――アイツはそれを煮詰めたような奴だったが、今はそれが奴の身体に爪を突き立てようとしている、という訳だ。
死んだと思われているのか、あえて泳がされているのか――そこまでは、未だ確かめられてはいないが、な。
僕からすれば……お前は、今もアイツの所に居ると思ってた。
だから、今日ここで会ったのは正直、驚いている。
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
あう……(宛もなく入りました。ごめんなさい)
つ、つて?
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ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
……誰だって、死にたくないもの(そう)
(消えてなくなるのは、きっと)
(何よりも恐ろしいものなのだ)
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
……私も。……驚いてる
(多分、同じ驚きというわけではないけど)
(現にナーゲルさまとも、どう接していいかわからなかったし)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
…………僕と同じように、この新宿に流れついた吸血鬼たちがいる。
そういう連中の一部を集めて、同盟を組んだんだよ。
爵位奪還血盟……なんて大層な名前がついてたっけな。
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
……………。
(ファレもそうだったのか、なんて)
(目の前の少女に問いかけるのは、あまりにも酷に思えて)
(その言葉に、返すことはできず)
(無効票)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
……まぁ、だから、だ。
お前が衣食住に困っている、というのなら。
屋根と仕事くらいはある、という話だ。
(ぶっきらぼうに、そう言いながら)
……そもそも、お前は元々ウルヴェスタインに仕える身だろ。
僕としては、放蕩している家来は連れ戻して当然だ。
(最後は、単に責めるような声色になっていった)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
吸血鬼の、同盟……(そっか、他にも流れ着いた人はいるものね)
(それこそ、実感はないけど。私も吸血鬼なんだし)
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
……あ(衣食住に困っているかと言われると)
(そこまで――衣は流石に別としても――困ってはいないが)
そう、ね……形だけでも人間らしい生活は、したほうがいい……
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
(でも、吸血鬼のコミュニティの一人という実感はない)
(だから、躊躇してしまうのもあるし)
(それに)……家来、か……(それはきっと、ファレが受け取るべき言葉だ)
(本人は喜ばなかったとしても)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
…………ええい、もう構うものか!
とっとと行くぞ、ほら、こっちだ……! (そう言うと、無理矢理にでもジエンドの腕を引いて、帰路へと向かおうとする)
というか、さっきから駄々漏れだぞ!
まともな屋根のある生活をしてないんだろ、取り繕えてないんだよ……!!
(、)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
それに、生活する上での身の回りの事にしても、奪われたものを取り返しに行くにしてもだな、
(認めるのは釈だが、仕方ない、と大きく息を吐いて)
僕一人じゃ手に余るんだよ……!
だからお前の力も貸せ!
お前がもうファレじゃないとしても、だ。今の僕にとって、唯一失われなかった繋がりなんだから……!
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
きゃ、きゃあっ!?(腕を引かれて)
や、やぁ! ちょ、ちょっと!(悪い相手ではない。という感覚はあるが初対面という感覚もあるのだ。引っ張られるのは恥ずかしい)
(まともな屋根のある生活をしてないと言われれば)そ、それは……そうだけど! う、腕……!(引っ張らないで、というのはちょっと言葉にならなかった)
(無効票)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
(力を貸せ、という言葉に)
(失われなかった繋がり、という言葉に)
(思うことはあるのだが、まず手を離して欲しい……!)
(、)
ジエンド・ギガフラワー 2022年5月4日
(そういう思いが伝わって)
(なんとか離して貰って)
(なんだかんだお世話になることになるのだが)
(強引な主への文句はしばらく続いたという)
ナーゲル・ウルヴェスタイン 2022年5月4日
※このスレは終了しました!