【個】マヨナカ・ウォーカー
奉利・聖 2022年4月26日
夜の新宿島へ、掃除に繰り出すことは良くあることだ。
日中と夜で違う人の営みを見るのは、中々に楽しい。
真夜中、多くが我が家にて安息を得る時間に。
同じ学園に通う、一人の女と一人の男が。
再び、思いがけぬ遭遇を果たすだろう。
#レイチェル・セレナイト
#奉利・聖
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奉利・聖 2022年4月27日
……これは、失礼しました。
結果的に、そう言わせてしまいましたね。
(彼女は、ただ守りたいだけだった)
(ただ平穏に生きられる場所と、手を取ってくれる人々を)
…………。
奉利・聖 2022年4月27日
情けは人の為ならず、などと言います。
貴女ほどそれを体現している人を、僕は知らない。
僕のこの生活も、人知れず貴女に守られていたのかもしれません。
僕がこういうのも、おかしいのでしょうが。
貴女の行いに、お礼を申し上げます。
(思わず、一礼していた)
奉利・聖 2022年4月27日
…差し出がましいようなことを言うのであれば。
何かを得たいと思うことを、止める必要なんて無いんです。
得られるかどうかなんて、誰にも分かりませんけど。
得たいものがあるかどうか、僕には分かりませんけど。
自分の為に頑張る貴女に、もっと良きものが齎されて欲しいと……僕は思っています。これは、ごく個人的な願望です。
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
………………、
えい。
(手を伸ばして聖くんの前髪を引っ張ろうとしてみます)
(無効票)
奉利・聖 2022年4月27日
(がくんっ)
え……?
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
なんでお礼なんか仰るんですか? 私はなーんにもしていませんよ。
なんにもしていないけど、何故か学園の周りは平和で、みんなの暮らしは平穏で。
学園の中は今日もバトルや遺産や胡乱や友情や恋や愛や幸せが溢れてる。
私はそういう日々を、選んだんです。
だから聖くんも、それをいいことだと思ってくださるなら、そういうことにしておいてください。
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
まーまーその後の話はだいぶ耳に痛いですけど。
フェーリスさんにも言われちゃったし、リップさんと話したこととかも……こう、身につまされたりはしていて……。
…………でも、
(なんかこうやって)(そういうことを考えた時に、色んな人のことが浮かぶ時点で)
割ともう色々手に入れてる気はしますねえ、…………
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
………………。
こじんてきながんぼう。
(反芻した)
(無効票)
奉利・聖 2022年4月27日
…承知しました。
どうも僕は、無粋なことばかり口にしてしまう。
奉利・聖 2022年4月27日
…そうですか。既に。
良き人々に、出会えたのですね。
ん…どうかしました?
(自分で言ってることのおかしさ、というか)
(ぽろっと漏れたように、“願望”なんて口にしたことに気付いていなかった)
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
あら、無粋なんてことはありませんよ。
……素直にそういう言葉が出てくる人のことは、私、嫌いじゃないですし。
(それに、きっと)(たくさんのものを置いてきて)(誰にも、何も言えなかったことも、いっぱいあって)
(そういう経験が言わせた言葉なのだろうとも、思うから)
……それに、嬉しいのは嬉しいですよ、これは、本当。
普段は感謝なんてされないお仕事ですからね。
そういうもの、と割り切ってはいますけど……それとこれとは別腹です。
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
んーーー五十点。
(今度は両耳に手を伸ばしてみようとします)
(無効票)
奉利・聖 2022年4月27日
誰にも顧みられない行い、というのは…。
どうにも寂しいものですから、つい。
(普段の掃除だって、別に無報酬でも構わないのだけど)
(誰も気に留めぬというのは、自分が世界に根差していないように感じて…怖くなる)
奉利・聖 2022年4月27日
ん……?な、なんでしょう…?
(じゃらり。普段は髪で見えぬ右耳にも、しっかりピアスが着いていて。
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
…………。
案外聖くん、寂しがりやさんなんですねえ。
(耳をつまもうとした手はそのまま耳の後ろ、頭をわしっと両側から掴むように)
(必然的に少し背伸びするので目線の高さも近くなり、そもそも顔の位置も近いわけですが)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
(そのまま、頭を両側からわしわししようとします)
減点の理由はわかります?
上手に答えられたら満点にしちゃいますけど。
(どうでもいいけど目線を下げると胸元がけっこう危険な角度で視えます)
(無効票)
奉利・聖 2022年4月27日
それはまぁ、そうですよ。
人の営みが無きゃ…僕は生きていけないのですから。
(だから繰り返される人生において、幾度も社会に潜り込んだ。人の営みの中に、混ざろうとした)
(…なんで今僕、頭こんなことになってるんでしょ)
奉利・聖 2022年4月27日
(とはいえ、だ)(問われているので)
(近い距離で、眼を見つめて)
そもそも、なにゆえ減点されたのか……。
えーと……個人的な願望が何かしらで…えー…。
これだと何か足りない、と?
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
そうですね。
……それこそそれを言ったら私もそうですけど。
(諜報員、なんてのは、“人の社会”があるからこそ成り立つ仕事だ)
んーーー個人的な願望のほうは今私がこうしてる理由ではありますけど減点理由じゃないですねー。
その前です、前。
(無効票)
奉利・聖 2022年4月27日
……既に良き人々に出会たのですね…?
(首を傾げながら)
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
です。かんっぜんに他人事みたいな言い方じゃないですか。
私悲しいなあー、私が手に入れたものの中に聖くんは入ってくれないんですねー(ぼうよみ)
(無効票)
奉利・聖 2022年4月27日
あ…………あー……。
(ようやく、理解したようで)
えーと…その。
奉利・聖 2022年4月27日
入っているとは、思わなくて。
…そう、ですか。
奉利・聖 2022年4月27日
(嬉しさと、悲しさが混じった)
(どこか弱々しい、ただの16歳の笑み)
それは、失礼いたしました。
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
(どこか弱々しいような)(どことなく、悲しそうにも見える)(そういう笑顔)
(……人の表情くらい読めなければ、務まらない仕事です)
(だから、それは、ちゃんと読み取れて)
……お嫌でしたか? いえ、そうじゃない、かな。
戸惑います? それか、……怖いですか?
(無効票)
奉利・聖 2022年4月27日
……怖れ、でございます。
僕はよく、失ってきましたから。
皆さん、お強くて…そう簡単に消えはしないと、期待しているのですが。
どうにもまだ、怖れは抜けないようです。
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
強いくせに簡単なとこで悩みますよねー聖くん。
いや、視点が遠すぎてシンプルなことの方が目に付きにくいのかな……
(ぽつりと呟きつつ)
……期待するだけじゃ神様はなーんにもしてくれませんよ。
怖いなら強くなるしかないし、足掻くしかないんです。
それでも失っちゃうことはそりゃ、もちろんありますけど……
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
(よいしょ、とさらに背伸びをして)
(頭の後ろまで手を回して、ぽんぽん)
大丈夫ですよ、私、図太いですから。
図々しく居座る気満々ですもの、ご心配なさらず。
(無効票)
奉利・聖 2022年4月27日
…強くなどありません。
ずっと、何も出来なったのですから。
避けられない滅びを、星の数の様に見続けて…
奉利・聖 2022年4月27日
(……この、人生で)
(滅びを避けて、先に進むことができるのなら)
(また、足掻けるか)
(守れるか、繋がりを。人々を)
奉利・聖 2022年4月27日
(回された手の、暖かさに…溺れてしまいそうになる)
(それは…ダメだ。必要なのは、甘えじゃない)
(なんとか腕を出して、貴女の手を取った。熱も脈も無い、タトゥーの刻まれた死人の手)
居座るというのなら…失われぬように。
守りましょう。
(滅びに抗うには、それしかない)
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
(その言葉に宿った重みを、私はきっと理解してあげられていない。)
(別れを悲しいと思う気持ちなんてとっくに失くしたんだから)
(ああ、私が、もしも)
(理不尽な終焉を砕けるような、そういうものであったなら、その悲しい気持ちを救えただろうか――)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
(――――あったなら、何だというんだろう)
(バカげてる。そんな、ありもしない「もしも」を仮定して考えるなんて)
(空想じみた「もしも」なんかに縋るなんて)
(そんなの「私」らしくない)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
……いっつも思いますけど、聖くんって自分のこと安く見積もりすぎですよ。
星の数ほどの滅びを見て、失って、死んで。
自分が無力だって痛いほどに理解させられて。
それでもまだ諦め切ってなくて。
まだ、期待していて。
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
それのどこが、弱いって言うんです?
私の目には……とっても強い人に見えますけど。
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
(縋りついて泣いたっていいくらい、苦しい経験をしてきたはずなのに)
(伸ばされたのは手ひとつ。握る手とその言葉は、熱を感じないはずなのに熱いようで)
(ほら、やっぱり、弱くなんてない。)
じゃ、あなたが守るものが暮らす場所は、私が守りますから。
ね、それならきっと長続きすると思いませんか?
(握られた手を両手で包むように握り返して、言った)
(――ありもしない何かを夢想して縋ったって、何にもならないなんて知ってるんだから)
(私は、私の言葉で、私の行いで)
(守りたい人を、支えるしかない)
(無効票)
奉利・聖 2022年4月27日
──皆さんのおかげで、
貴女がそう言ってくれるおかげで、
きっと強く在ろうと、思えたのだと思います。
奉利・聖 2022年4月27日
そうですね。きっとそれは…良い結果になる。
武力は、お任せください、
(ふ、と笑って)
奉利・聖 2022年4月27日
……あの、ところでなんですが。
奉利・聖 2022年4月27日
絵面的に中々……はい。
端的に言うと、冷静なると凄い近いなぁと思いましてね?
今宵のレイチェルさんは普段の8割増しのお綺麗さなので中々に中々と申しますか……。
(無効票)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
ふふー、そうでしょう?
それにほら、生徒会の皆さんに、番長の方々。それ以外にもこの学園にいらっしゃる皆さん、新宿島各地のディアボロスの方々も。
皆が抗うわけなんですから、確率は更にアップってものですよ。
(だから大丈夫ですー、なんて言葉を重ねたところで、)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
(ほう)(へえ)
(って顔)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
(別に全然見てくれても構わないんですけどねえ)
(――なんてそんな軽口は出ず)
(ただなんとなく、握った手を抱くように腕に纏わりついて)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
じゃ、話もまとまったことですし、帰りますか!
(すごい何事もなかったかのように言ってのけました)
(無効票)
奉利・聖 2022年4月27日
えぇ、帰りま………。
(あれ?)
しょう……か……。
奉利・聖 2022年4月27日
(なんだか流された格好で)
(片手だけでトロリーを押していく)
…途中で着替えた方がいいと思うんですけど。
(帰り道は、随分と彼女の匂いが近かった)
(。)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
アイテムポケットに羽織るものくらいは入ってますからいいんでーす。
(学外なので残留効果を便利に利用する女です)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
(なんで、って聞かない……のはわかってたけれど)
(まあ、聞かれなくてよかったですね)
(「せっかく意識してくれてるんならありがたくご馳走になろうと思いまして。サキュバス的に」)
(……なんてへたくそな言い訳を、しなくてすみましたから)
レイチェル・セレナイト 2022年4月27日
(そんなこんな、やけに上機嫌なまま)
(帰る場所を同じくする同士、帰路を歩むのでした)
(。)
奉利・聖 2022年4月27日
【このスレッドは終了────目覚めの一歩だな───しました】