第15試合:暗冥の境界線
神居・メト 2022年4月25日
────山岳マップ、木々生い茂る低地帯。
妖狐は音の波を逃れ、退治屋少女が追いついて。
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十埼・竜 2022年4月25日
《────ごめん、クオンさん西に抜けた!》
(木葉擦れの向こうに、「もうひとり」の音を聴き取りながら)
《合流は無理だ。……ふたりで、お願い》
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(ぼくのネタは前の二戦を見ればモロバレだ。
音を操って相手を騙し、または音を聞き取っての索敵と先読み。)
(起伏の多い山の中、反響しやすい環境はぼくの耳にとっても「見通しが悪い」。……ここで合流されちゃうとはなあ!)
(斜面、木立に身を隠しながら、鉢合わせしないように移動する)
(……せめて、向こうにフルメンバー揃わせるわけには、いかない)
遠遠・忽 2022年4月25日
(昔から言われている。山は異界、またはその境界線と。
妖怪退治の専門家にとっては身近で、そして踏み入れるべきではないものだろう。まあ忽は実働部隊ではないし、それ以前に年齢的にまともに関わっていたわけでもない。ただ、知識があるだけだ)
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
とはいえ、VR空間で心配することでもないんやろうけど
(後になって思い返すと、その心配と呟きはこれからの戦いを予感していたのかもしれない)
十埼・竜 2022年4月25日
(なんとか、まだこっちの位置は捕捉されてないはず。)
……こつちゃーん、
こーゆー、山の中はさあ。
(何処から発生したかは隠しながら、適当に遠くから、呼び掛けているように"音"をつくる)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
『出る、って、言うよね。』
『聞いた話、なんだけど。』
(────ざわ。)
(木々が、いやに静かに、ざわめく。)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(声は、音は、いやに耳に染み込む)
(それを容易く信じ込んでしまいそうに、)
(既に二戦を戦い、ぼくたちの認識はすっかりこのVRフィールドに馴染んでいる。
現実と遜色なくつくられた、この仮想の世界を────一瞬でも、『現実』だと思ってしまったならば。)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
「ざわ」
「ざわ」 「ざわ」
「ざわ」
「ざわ」 「ざわ」
「ざわ」
「がさ」「がさ」「がさ」「がさ」「がさ」「がさ」「がさ」
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
『その話も……こんな風に、まわりがざわざわしてて……ってところから、始まるんだっけ?』
(その上、きみは)
、、、
(専門家だ。)
(きっと、この"音"の意味を────だれよりも鮮やかに、描き出してくれる)
『……気味が悪い、声だか音だか、わからない感じで、何かが聴こえてきて、さ。』
遠遠・忽 2022年4月25日
!?
(声がする)
(ぞくりと背筋を襲う悪寒)
(それがあまりにも現実感を持っていて、思わず足を止めた)
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
(そんなはずはない)
(ここで声が聞こえるなら、敵がいるんだ)
(それが'普通'それが'当たり前')
(忽が暮らしていた世界はそういう世界だった)
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
でも
(そうじゃないことを知ってしまった)
(好奇心、喜び、期待、そして……恐怖)
(思ってしまう。想像してしまう。それはやめられることではない)
だから
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
なんか……おる?
(声をかけてしまった)
(ヤツらは呼び掛けられることで、実在してしまうというのに)
十埼・竜 2022年4月25日
「ざわ」
「ざわ」 「ざわ」
「テン」
「ざわ」
「ざわ」 「ソウ」
(――――きみは認めてしまった。)
「ざわ」
「がさ」「がさ」「がさ」「メツ」「がさ」「がさ」「がさ」
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
『その音が、近づいてくるんだよ。』
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
「テン」
「ソウ」 「メツ」
「テン」
「ソウ」 「メツ」
「テン」 「ソウ」「メツ」
「テン」「ソウ」「メツ」「テン」「ソウ」「メツ」「テン」「ソウ」「メツ」
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
テン、ソウ、メツ。
十埼・竜 2022年4月25日
(────がさがさがさがさがさがさがさがさがさがさがさがさがさがさがさ!!)
(山の斜面を滑り降りるような)
(ばきばきと小枝を薙ぎ折るような)
(まるで────『何かが暴れながら迫ってくるような』音が)
(それに、『何か』を連想してしまったのなら)
(『いる』。)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(肩に首を埋め込まれたよう)
(長い腕をめちゃめちゃに振り回し)
(身体を大きく揺らして一本足で跳ねながら)
(胸もとにおぞましい顔面を、にたぁ、と、貼り付けた)
(『その虚像は、共有される。』)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=26118
遠遠・忽 2022年4月25日
あかんの来とるーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
(思わず叫んだ)
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
(妖怪は多種多様いるが、その中でも危険なものは圧倒的に『わからん殺し』である)
(だから彼女の家系はそれらの情報を集め、伝えていくことに特化して行っていたのだ)
(そんな妖怪・怪異の中でも今『出現』してしまったのは――)
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
ヤマノケ!!
出会ったらアウトなタイプのヤツやん!
対処法とかないヤツやん!
まだ見たら死ぬとかやないからマシかもしれへんけども!
(ホンモノかどうかなど検討している場合ではない。ホンモノだったらアウトだ。
知識が首を絞めるカタチだが、信じているなら危険性があるのは確か、間違いではない)
兎に角……逃げる!!!!
(猛ダッシュを開始した)
十埼・竜 2022年4月25日
……かかった。
(隠れたまま、小声でぼそりと呟いた。)
(ヤマノケ。かなり新しい、遭遇例も対処法も積みあがる前の怪談。)
(専門家ならもしかしたら……とは思ったけれど、聴こえてきた叫び声からするに、彼女にもわからないらしい。)
(共有された虚像は、共有された通りの実態を持ってそこに“存在”する。……これは、女性に取り憑く怪異だ。ぼくを追いかけてはこない……はず……だけど。)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
……(そう)(このパラドクスで出てきたものを、ぼくが操れるわけじゃない!)
申し訳ないけど、きみには時間までこのままここで追い回されててもらって……ぼくはプチギガース、少しでも潰しに行かないと……!
(拳銃を携えて、音を頼りに、ギガースがいる場所を目指して更に移動する)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(――――怪異は)
(がさがさがテンさがさ(ばきん!)がさソウがさがさがさがさメツがさ)
(がさ(ばきん!)がさがテンさがさソウがさがさがメツさがさがさがさ)
(がさがテンさがさソウがさがさがメツさがさがさがさが(ばきん!)さ)
(梢を薙ぎ倒し枝を踏み折り、きみの背後に音を迫らせる)
(視界にちら、ちら、不気味な白い腕が見え隠れ、したかもしれない)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(……急がなきゃいけない)
(どんなに高度に編み上げたところで)
(『共有』は、騙されたことに気付かれてしまえば――――長くは続かないのだから!)
遠遠・忽 2022年4月25日
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=19206
(逃げながらもパラドクスの力で観察する。【完全視界】も助けになる)
(かなり曖昧な効果。『比較的マシな一手を見つけ出す』それだけに、マシであるという点については信用できる)
(そのパラドクスが選べという行動は――)
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
ぶん殴ったるああああああああああああああああああああ!!
(くるりと転身して、その勢いのまま、手持ちの鈍器を叩きつける)
十埼・竜 2022年4月25日
(ヤマノケに関して、有名なのはたったひとつの目撃談)
(夜に奇声を上げ暴れながら近づいてきて、一喝叫べば消えた)
(そののち、女児に取り憑いて――――というくだりはあるものの)
(『何物も通用しない』という属性を、これは、持たない。)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(まして)
(今この怪異は、『枝を薙ぎ折りながら』近づいてきている)
(わざと迫る音を立てさせるために、『改変が行われている』)
(もしかしたら実体を持たなかったものに、『肉体を与えられている』)
(きみの観察は、きっと、それを導き出したろう!)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(生白くのっぺりした体、長い二本の腕を鞭のように振り回して、一本足でびょんびょんと跳ねながら近づく『それ』の)
(胸に張り付いた不気味な顔の、どまんなかに)
(きみの鈍器が盛大にめりこみ――――)
遠遠・忽 2022年4月25日
葬らん!!
(思いっ切り振り抜いた)
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
記録が無いっちゅーことはわからんっちゅーこと
せやったら、試せばええねん
そうやって『わからん』を消していく
人類はこれまでそうして来た
……うちも、続けていくだけや
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
(まあ実際は危ない橋なわけやけど、今回はパラドクスで正解がわかったわけやしな)
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
って、勝ち誇っとる場合ちゃう!
コレを仕掛けたヤツがおるはずや……!!
(索敵……!)
十埼・竜 2022年4月25日
(声をあげながら暴れまわる怪異が消えてしまえば、渓谷は一層静まり返り――――)
(――――ぱぁん、と)
(ギガースを撃ち抜く銃声が、思いの外近くから聴こえるだろう)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
っまずっ!!??
(何せ反響する渓谷で音立てながら大暴れさせてたから、こっちも距離感ちょっと狂ってた……なんて言い訳にもなんないけど!!)
(わかんないって言ってたのにこんなに早く対処されるなんて!?)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(更に逃げる……けれど、この距離ならじきに追いつかれる)
くっそ……さっすが『専門家』!
(その専門家の知識と耳を信じて打った奇策だけどさ!)
(上回られるのは、ちょっと気持ちがいい。……そういう気持ちは、ぼくにも、ちょっとわかったかも知れない。)
遠遠・忽 2022年4月25日
意外と近い、間に合う!
(伝承戦術(イツモノヤツ)山歩きの方法。山で素早く安全に歩く方法)
(地味だが、こういった細かい技術を使えることが、ただの小学生だった少女を復讐者として戦えるようにしている)
(銃声の方向へと駆けだした)
十埼・竜 2022年4月25日
(追いかけ回したヤツは追いかけ回されるハメになる。因果応報、人を呪わば穴二つ!!)
はっやくない!!??
(こちとら海辺歩きはお手の物だけれど、山には慣れてない!!)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(やがて)
(木立の間に、白い髪の少年が)
(苦し紛れに、きみに向かって、銃口を向けるのが見えるだろう)
遠遠・忽 2022年4月25日
(銃!)
(を見てさらに加速する。恐れずに踏み込んでくる)
(ドラゴンのブレスにすら、蟲の武将にすら踏み込んだ少女は銃口を恐れない)
(否。恐れて立ち止まったら、もっと恐ろしいことになると知っているから)
(無効票)
遠遠・忽 2022年4月25日
……アンタの仕業か
(、)
遠遠・忽 2022年4月25日
怖かったわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
(離脱前に最期に見るのは、ちょっと涙目の少女だっただろう)
十埼・竜 2022年4月25日
(欠片も怯まない、どころかますます加速する少女に)
(気圧された、というよりは)
(……眩しかったんだと思う)
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(ぱぁん)
(勇気ある少女への礼砲は、明後日の方向へ飛んで行って)
十埼・竜 2022年4月25日
……それはほんとうにごめっ
(無効票)
十埼・竜 2022年4月25日
(――――ヤマノケを一撃のもとに屠った鈍器の一撃が、ぼくの頭をきれいに粉砕した。)
(離脱)
遠遠・忽 2022年4月25日
ホンモノ見れたと思ったんやけどなー……
(ぼそり、誰にも聞こえない言葉を呟いた)