戦技研究部

第13試合:勝利へのカウントダウン

三隅・彩乃 2022年4月24日
戦場は今試合ノーマルギガースが大量発生するA棟!
単独でスタートするのは虎威電斗上等のリーダーである一恋・未樹!
チームのポイントは同率ありの2位で16点。トップとは4点差。
ぜひとも勝利を手にしたいところで絶好のスタートポジション。

しかし、そんな未樹をほかのチームが放っておくはずもなく――――!





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離脱
3
1

星見・晴 2022年4月25日
【2:59】

――因果すら否定し切り裂く力が、刃に宿る。 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
「天」

直感が、何処にそれがやってくるかを伝える。
故に、目の前に蛍が居ようと関係などない。
オレの剣とてノーダメージではなかった、動くゆとりは今はない。
未樹も退場した。

――だから、 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
「晴――ぁぁぁあああああ!!!!!」

この一閃で、試合は終わりだといわんばかり。
眩い光がC棟に向け――――
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星見・晴 2022年4月25日
【3:00】
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一恋・未樹 2022年4月25日
キュルキュルキュル (無効票)
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一恋・未樹 2022年4月25日
【2:57】 (無効票)
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一恋・未樹 2022年4月25日
「んな――。」

未樹にとっては唐突に。
一切の気配無く。
首が胴体から切り離された。
そう認識した瞬間にトライデントのルールで、強制ログアウトが確定する。 (無効票)
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一恋・未樹 2022年4月25日
けれど。

「後は頼むぞ、お前。 (無効票)
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一恋・未樹 2022年4月25日
やるだけのことは、やったと。
飛んだ首から力を込めた符を見て、そう呟いた。 (無効票)
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一恋・未樹 2022年4月25日
【3:00】 (無効票)
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一恋・未樹 2022年4月25日
3分が経過したその瞬間。
1階2階の各柱にばら撒き続けた符を起動される。
鉄も鋼も溶かす酸が付与され
A棟の全てを支える柱がドロドロに融解していく。

時限式で仕込んだ各地の符が、A棟全てに硫酸をばら撒いた。 (無効票)
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一恋・未樹 2022年4月25日
それに加えて現れたのは。腕だった。

ネメシス形態と化した未樹――巨大な化け物竜の腕。

それが未樹の身体が持っていた符から現れて。
1階に残った最後の柱を、薙ぎ払った。 (無効票)
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一恋・未樹 2022年4月25日
酸で溶かすだけでは、崩壊の時間が多少ズレる可能性があった。
だから、絶対にぶち壊す為の詰めとして。
それを呼び出した。

任務は3分間後に
ゴールデンギガースを狙わせないこと。
赤番ならゴールデンギガースが現れた瞬間に、何かぶちかます可能性は十分ある。というか間違いなくやるだろう。

やり切れるかどうかすら賭けでしかない。

だから。蛍が来てからはそれに徹した。

A棟の完全破壊に。
3分になった時点で確実に。絶対に。
星見・晴の妨害が出来るように。 (無効票)
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一恋・未樹 2022年4月25日
そうして

A棟は建物としての姿すら保てず。
完全に崩壊した。 (離脱)
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星見・晴 2022年4月25日
【3:00――――】

「――!!?」

地を揺らす爆発。
派手な音、崩落の振動。
――何が起きたかは分かった。三秒残しは流石に甘かったか!!
やるじゃねぇのみっきーよぉ!! (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
ドンピシャのタイミングで足場がぐらついてくれたお陰で
天晴があらぬ方向に飛んでいく。

――少なくとも、あれはゴールデンには当たってない。
変身して三秒も立つ。これまでの経緯を鑑みればリソース切れでオレも退場だ。 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
・・・・・・・・
これまで通りなら。 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
お米から「いざという時、お肉用に」と渡されたプログラム――

正確にはついはしゃいで、鎧駆動の相方に無理言って取り込ませたこのプログラムは、受けた負傷を「未来へ飛ばす」。

未来に飛ばされた負傷は即時的にはフィードバックされない。
つまる話――――

【――3:01】 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
「――――天」
・・・・・・・・・・
天晴は二度、空を裂くという事だ。 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
空中で絞られた腕が、今にも、もう一度極彩の閃戟を放――――
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
刀を納刀。真っすぐに撃たれれば僕の負けだ。そう覚悟を決めて目の前を見据えていた。
結果はこの通り。何をしたのか建物は崩壊。赤い鎧武者とかした目の前の相手の必殺の一撃は文字通りあらぬ方向に飛んでいき。

(――――ありがとう、未樹くん)

その技の一部始終を見ることに奇跡的に成功した。
故に自分でも驚くほど冷静に。
目の前の災害と比喩して過言ではない現実と対峙することができている。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
≪空斬≫。身体能力と知覚能力を限界まで引き上げることで純粋な速さと判断速度において右に出るものはなく。

≪動作の最適化≫。指先への力の伝導まで――否、筋線維1本から体内の電気信号1つまで恐ろしいまでに無駄が省かれたそれは、納刀するという簡単な動作さえまるで異次元かのような滑らかさを持たせる。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
構えて、斬る。
速さを求めていた。より速く、より早く、より迅く。
鋭さこそが自分の斬撃力の生命線。そう信じて疑わず、幼少のころからひたすらに求めて止まなかった。

(……そう思えば皮肉なことだな)

動作と思考を止めずに、でも頭の片隅でそんなことを思う。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
目に留まらなくなり、音速を超え、光の速さなどと比喩され、辿り着いた先がここかと。

つまり――斬る必要無し。

古今東西過去現在未来どんな達人であろうとも。それは刃物であり四肢であり魔力であり様々かもしれないが、武器とするものを振るわなければ斬撃を行うことはできない。
そんな常識を覆し辿り着いた朝比奈・蛍の斬撃力の答え。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
この世界を支配する神のような、もしくはこの世界をゲームだと仮定した時のゲームマスターのような。
そういった世界の法則を決定している存在が認めている。

朝比奈・蛍が刀を振るえば斬り殺せぬもの無し。
それがどういった存在でどういった能力であろうとも。自分たちであろうと。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
故に剣技の名を≪無光必刃≫
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=23604

神速の抜刀術を極めた先にある世界を誤認させる絶対必然の刃。
小さな金属音。鍔と鞘が重なる音と共にそれは極彩の閃戟よりもなお速く放たれた。
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星見・晴 2022年4月25日
――――寒気にも、或いは逆に度を過ぎた熱の様にも思える

余りにも研ぎ澄まされた殺気だった。 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
この鎧、この姿をして、首を取られる。

不可逆な、ある種の極地を味わされているかのような
ヒリついた、死の直感に―― (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
・・・・・・・・
握ってた剣を離し (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
【[MEMORIA-PIECE]: ACTIVATE...
  EXTRA CODE: ON.

[MEMORIA-PIECE>>ACE IN THE HOLE]
 >>STAND BY.】

《エクストラコード・承認》 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
・・・・・・・
別の剣を握った。


《展開》

 エース・イン・ザ・ホール
《 英 雄 の 切 り 札 》
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星見・晴 2022年4月25日
輝翠の機会剣。
名を英雄の切り札。
天晴と同等かそれ以上にリソースを喰らう、
これまで今回含め二度しか解禁された事のない剣。

その特性は――『信頼』。
信を置く限り、この剣は絶対にその信頼に応える。 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
即ち その本質は――

「剣に誓い」 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
「オレは」
 ・・・・・・・・・・
「何者にも斬り負けない」

――理想の体現である。 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
例え神であろうと、魔であろうと
この世の常ならざる理であろうと

己が抱く理想が揺らがぬ限り、剣はその理想に応え
斬ると望んだモノを斬り、
担い手に勝利を齎す。
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星見・晴 2022年4月25日
故に、
「切り負けない」という宣誓に従い

万事万象を斬り伏せ死に至らしめる斬象にすら、
因果すら捻じ曲げて翠の刃を合わせ、
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星見・晴 2022年4月25日
押し返し

「――――――ぉぉおおおおおおおおあああッッッッッッ!!!!!」

その斬象をあらぬ方向に弾き返して
――その勢いのまま、蛍の体に剣を叩き込まんとした折
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星見・晴 2022年4月25日
――――――ピーーーーーーッッッッッッ!!!!!
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星見・晴 2022年4月25日
ホイッスルが、鳴り響いた。
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
眼前、半ば確信した勝利がまるで手のひらから水が零れ落ちていくようにすり抜けていく。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
もう身体など動く理由が1つとしてありはしない。
体力はつき、リソースはなくなり、パラドクスなど1つも発動できない。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
そんな中、翡翠の剣が身体に――ほんの僅か触れ、最後の一滴のリソースが天に帰るように消えていく。

――――遠い。

終始自分の得意距離得意分野。相手は自分の前から継続して戦闘を行い続けてきていた。
それでいて――結局のところ最初から最後まで、有利も優勢も勝利も自分の手には残らなかった。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
(……リーダーとしては未樹くんに負け。戦闘では晴さんに負け。まったく……)

結局稼いだポイントはどれほどだったか。
どうにしても最後は建物崩しなんてことをしでかした未樹には遠く及ばないだろう。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月25日
(……ここはいいところだな)

もう右足を動かすパラドクスも残っていない。
気を失うように自由落下した体は地面とぶつかるかどうかというところでVR体が消えていった。 (離脱)
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星見・晴 2022年4月25日
――霞を切ったかのような感覚だった。
蛍も殆どリソースを使い切ってたんだろう。

オレだって実質すっからかん、あともう少しで未来に飛ばしたダメージとも再会だし――切り札を使ったんだ、結局リソース的にはかつかつだ。 (無効票)
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星見・晴 2022年4月25日
だから、隣で落ちてくお前とほぼ同時か、少し遅いかくらい。
試合終了で消えるのかリソース切れで消えるのかも解らないくらいのタイミングで、ゲーム内から消えて

「……――あーーーーー」
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星見・晴 2022年4月25日
「ま」




「楽しかったな!」
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星見・晴 2022年4月25日
そんな言葉を最後に残し
建物も、プチギガース達も、勿論参加者さえも誰も残さず
3分と少しの勝負に、終わりが訪れた――――。
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星見・晴 2022年4月25日
【――――GAME SET!!】
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星見・晴 2022年4月25日
.. (離脱)
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