第１７試合：北西駐車場にて～迎撃戦
三隅・彩乃 2022年4月19日
トライデント:シーズン１
第１７試合。
ラール選手の提案により、北西駐車場ではふたりが一時的に手を組む展開となりました。
遅れて北西駐車場を目指してくるのはメリタガータのふたり。
このまま２対２の衝突となるのでしょうか。
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2
神楽・のぞみ 2022年4月19日
全力を乗せた拳がブレードを砕く……前に自ら分解される
そのまま勢い余って体勢を崩したところに足を払われ
「…………白の……うけみぃ！」
常日頃から様々な体勢で投げ飛ばされている少女は、足を払われながらも反射的にくるりと回って、ダメージを最小限に抑える
それでも足は痛かったのか、手で軽くさすりながら
(無効票)
神楽・のぞみ 2022年4月19日
「なかなか……やるね……でもまだ……うん……まだのぞみは……負けてないよ……ええと……えと……銃弾は当たらないし……武器は壊しちゃうから……降参してくれても、いいんだよ」
足をぷるぷる震わせながらとりあえず言葉で時間を稼ごうとする。強気な言葉とは裏腹にしばらく移動するのが難しいようで
藤永・えみり 2022年4月19日
完全に“刈った”感触があったつもりでしたが、予想以上に鮮やかな身のこなしでダメージをいなされたようで。
「お見事です」
と、素直な称賛を口にしつつ。
――こちらも、時間を稼げるに越したことはありません。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月19日
「確かに、今のままでは少々決定打にかけているのは確かですね」
そんな言葉を口にして。
その間に、方々に散らされた黒いキューブがその両手に再度集まっていき。
「ですけれど、時間はこちらの味方ですからね」
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月19日
【――W.W“Drachenklaue R/L”再形成――】
リソースを消費して、再度双銃剣型ガジェットを再構成。
そして、バックステップでのぞみさんから距離を取りつつ、その両手の双銃剣型ガジェットを――発生した射程圏内にとらえたプチギガースに向けて発砲し。
神楽・のぞみ 2022年4月19日
（お見事って言われた……なんか武人っぽくて……カッコいい）
「おねーさんもお見事……だ……うん、うん……うん……？」
銃を再構成したのをみて、身構えるものの、狙いはこちらではないようで
(無効票)
ラール・ケレス 2022年4月19日
「――……怒りに、……焦りか」
思ったより忠実なんだな、お前、と、静かな理解と共に呟いた。
そこがこの不利を招いた、一番大きな読み違いであり――であるなら、早々に思考を切り替える。
ﾃﾞｸ
――――主を守るだけの従僕の心理なら。よぅく、知っている。
(無効票)
ラール・ケレス 2022年4月19日
足を、完全に止めて。
銃を、迷わず彩乃に向けた。
それは、まるで。
弾帯の鞭に捕まって、殴り爆破されて死ぬことを許容して。
捕まる直前に相打ちで射殺すれば良いと、そう決めたことを見せつけるような動きと、表情で―――――
(無効票)
神楽・のぞみ 2022年4月19日
倒されていくプチギガースを眺める……自分が狙われなくて良かったもののこの状況は非常にまずい
（すっかり忘れてたけど、のぞみの狙いはポイント稼ぎ……だったんだ。でも、沢山の相手を倒す手段は…………）
ふと、これまでの試合を思い出す。他チームと戦いながらプチギガースを巻き込む形で倒していた姿、そして今回の試合………この場所は……立体駐車場だ
(無効票)
ラール・ケレス 2022年4月19日
ぱん、と、乾いた音が響いた。
ラールから、ではなくて。
――ずりずりと這って移動して、いつのまにか近付いてきていた。
壊れかけの、悪魔の肉片にまみれた、最初に捨てた銃から。
それが。
「ラールと彩乃の間に割り込むか、撃たれる前に殴り殺すか」。
巨人がその二択に囚われれば間に合わないだろう方向とタイミングで。見計らったように、彩乃を狙った。
神楽・のぞみ 2022年4月19日
「……そっか、おにーさんの……あれ、のぞみもやればいいんだ……」
そうつぶやくと、近くにあった車に手を伸ばす……不可視の手は軽々と車を持ち上げて……えみりと、その先のプチギガースへと投げつける
「ちゃんと避けないと、大事故になっちゃうよ、おねえさん」
三隅・彩乃 2022年4月19日
「う、い……」
彩乃は被弾しました。被弾して、痛みに顔をしかめながら震える手を腹部へ持っていきました。
赤い血の代わりにリソースが流出していることでしょう。
現実ならば間違いなく致命傷で、それはトライデントであってもやはり致命傷でした。
彩乃の脱落は避けられないものとなりました。
そう、巨人は二択に囚われてしまったのです。
(無効票)
三隅・彩乃 2022年4月19日
絡め取った弾帯を引くことなく、拳を振り抜くこともなく。
ぼうっとまさしく人形のように動きを止め、消えゆく定めにある親を眺めました。
『ノートくん。もし私が倒れてしまったら』
戦いが始まる前の、親の言葉が想起されます。
(無効票)
三隅・彩乃 2022年4月19日
『そのときは』
巨人が再び動き出します。
『ふたりを助けてあげて』
巨人の腕に機関砲が接続されます。
藤永・えみり 2022年4月19日
「……大したパワーですね？」
どこか呆れたような調子で言って。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月19日
「でも、油断大敵です」
投げ放たれた車に対して、両手の双銃剣型ガジェットが連続で火を噴きます。
もちろん、銃弾程度で車両が止まるわけはありませんが。
しかし、全身義体の驚くほど精密な射撃は、目標の物――つまりは、自動車の燃料タンクを正確無比に貫き。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月19日
爆発。
そして、その爆発のそのタイミングに完全に同期して、
【――W.W“迅雷”起動――】
今回の試合ではリソースの関係で温存していた電磁加速ガジェットを起動。
まさに、雷光の素早さでもって、爆発する自動車の破片の合間を雷の様な軌道で縫って、その速度を乗せた双銃剣を振るいます。
ラール・ケレス 2022年4月19日
「悪いな」
引き寄せられることのなかった弾倉を振り解きながら、
停戦協定をすげなく断った時よりは幾分誠意の籠った声で、巨人に向けて呟いて。
――言ってしまえば。こいつにとどめを刺す必要は、そもそもない。
少しだけ後ろ髪を引かれる感傷を振り払う。――今、応えることを優先すべきは。仲間２人だ。
だから。銃に、残り少ないリソースを注ぎ込み。
なけなしの悪魔の体を纏わせて、
(無効票)
ラール・ケレス 2022年4月19日
――飛び上がる。
巨人から見れば、立体駐車場を挟むように。
銃というより青い砲のような見た目となったそれを、向けるのは。
(無効票)
ラール・ケレス 2022年4月19日
巨人に、完全に背を向けて。
立体駐車場の、のぞみとえみりが飛び込んだ階。
狙いをつける暇はない。当たれば儲けだ。
もう、「どっちも敵」なのだから。
ばちばちと禍々しい輝きを放つ光線、最初に焼夷弾を薙ぎ払ったのとそれと同種の、けれど随分と規模を落としたそれを――
三隅・彩乃 2022年4月19日
刻逆に飲み込まれて消えた武器に、復讐者の名を持つ機関砲がありました。
人間の上腕骨サイズほどの銃弾を毎分3900発撃ち出すもので、その大きさはなんと自動車に匹敵します。
右腕の砲門。野外広場の東から南東に向けておよそ20°
左腕の砲門。南東から南へおよそ20°
装填された弾丸は劣化ウラン弾。
地下目標や戦車の装甲、厚いコンクリート要塞を貫通するべく生み出された弾頭。
(無効票)
神楽・のぞみ 2022年4月19日
「もう一個……だ……あ、あっ、ちょっと……たんま……！」
すぐに追加の車を用意する……あとは力が尽きるまで投げ続けるつもりでいた少女は、迫り来る雷光への対処ができず
（車を盾に……ん、ん……この速さ……もう、間に合わない……なら……）
(無効票)
三隅・彩乃 2022年4月19日
彩乃のアバターが消滅するまでの２秒間。
リソースを使い切って合計260発の弾丸が放たれます。
三隅・彩乃 2022年4月19日
C棟１階部分一部破損。店舗１５軒一部破損（うち食物販店９軒、レストラン３軒、旅行代理店１軒、その他２軒）。５軒半壊（うち衣料店２軒、植栽店１軒、その他２軒）。
(無効票)
三隅・彩乃 2022年4月19日
B棟１階部分一部破損。店舗７軒一部破損（うちドラッグストア２軒、化粧品店２軒、家庭用品店２軒、その他１軒）。３軒半壊（うち雑貨店１軒、家具店１軒、その他１軒）。
(無効票)
三隅・彩乃 2022年4月19日
A棟１階部分一部破損。
(無効票)
三隅・彩乃 2022年4月19日
立体駐車場１階部分一部破損。
ラール・ケレス 2022年4月19日
「――……、やっぱお前、向いてると思うよ、殺し合い」
条約違反ド直球だな、なんて、苦笑する顔も、もう残っていない。
最後のリソースを注いで放った「DCPキャノン」の結果を見届けることもなく。執事はボロ雑巾のように千切れとんだ。
(離脱)
三隅・彩乃 2022年4月19日
野外広場にはもう、少女の姿と巨人の姿はどこにもありませんでした。
(離脱)
神楽・のぞみ 2022年4月19日
内なる神が警告を告げる、仮に雷光を凌げたとしても、その場にいれば消し飛ぶのは間違いない規模の攻撃がこちらに迫る
（そのうえ……凄いの来てる……のぞみ、足がだいぶ痛くて……逃げるのは無理、だなあ）
「おねーさん、お見事……！ だけど……ごめん、一緒に……いこう？」
(無効票)
神楽・のぞみ 2022年4月20日
迎撃は諦め、車を投げ捨てると……えみりを捕まえようと手を伸ばす
防御もなし、一瞬でも動きを止められたら……このまま相打ちに持ち込める……！
藤永・えみり 2022年4月20日
雷光のごとき高速移動の中で、完全義体の観測器がこれまでにない激しい銃撃音を捉え。
（この攻撃は――）
恐らくは、彩乃先輩の、ノートくんの切り札。
（――彩乃先輩）
チームメンバーの状況を察して。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
そして、同時。別の攻撃もまた正確に観測器は検知しており。
【――高熱線攻撃検知――】
（ラールさん、私とのぞみさんを諸共に！？ ……敵チームでしたね！！）
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
さらに、継続して観測していたのぞみさんの様子と言葉に。
「一緒に行こうじゃありませんよ！？」
わめくように答え。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
しかし、左腕を不可視の手につかまれ。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
（やりたくはありませんでしたが！）
思考入力で緊急動作命令。
【――緊急動作・左腕部“収蔵”――】
左腕が肩の付け根から、双銃剣と同じように黒いいくつものキューブに分解され、肩の付け根に形成された収納ゲートに吸い込まれていき。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
「私は、脱出させてもらいます！」
左腕をなくした状態で、“迅雷”を最大起動。
片手をなくした状態でなお完全に制御された全力加速で、立体駐車場を脱出し。
神楽・のぞみ 2022年4月20日
「ぶーぶー……逃げられちゃった……でも……うん……のぞみの役割はちゃんとできた……かな
おねーさん、敵だけど……頑張ってね
……あとは、二人に任せよう」
立体駐車場から去っていくえみりを、手を降って見送る
(無効票)
神楽・のぞみ 2022年4月20日
立体駐車場を倒壊させながら、大量の弾丸と、光線が迫る。いくらなんでもこれはちょっとやり過ぎじゃないかなあ。お兄さんにはあとで文句いおう
なんて思いながら……のぞみのアバターは痛みを感じる間もなく消滅した
(離脱)
藤永・えみり 2022年4月20日
崩れ行く立体駐車場の中をかけぬけて、北西側に何とか脱出し。
「……そろそろ、時間が」
その機械的に拡張された視界の中には今まさに3分を刻まんとするタイマー表示が見えています。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
【B棟内にゴールデンギガースが発生しました】
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
「……私たちの、勝ちです」
誰に向けたでもない言葉と共に、思考入力でB棟内に放っておいた各ドローンに対して、予定されていた各基礎部への特攻を命じます。
それに、爆装した攻撃ドローンは即座に応じ。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドっ
連鎖する爆発音。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
そして、それに続けて。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴっ
爆装したドローンの自爆特攻に、ノートくんによる劣化ウラン弾の弾幕にさらされたB棟の建築構造が耐えられるわけもなく、轟音を立てて、B棟全体が一気に崩れていきます。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
建物を完全に潰し、どこにいようと発生して即座にゴールデンギガースを圧殺する。
それが、えみりの仕掛けた必勝の策でした。
しかし――
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
「……試合終了のメッセージが出ない？」
ポカンとした調子で言って。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
しかし、即座にそれが意味する事を把握して。
「まさか！？ そんな！？ 抜かったという事ですか！？」
――瓦礫に埋もれたゴールデンギガースが偶然にも、生き埋め状態で未だ生き延びている。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
それを理解した機械仕掛けの少女は。
（どうしてどうしてなんでそんな！？！？）
内心で大混乱しながらも。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
【――左腕部解放――】
【――W.W“Drachenklaue L”解放――】
残り少ないリソースでもって、左腕部と左の双銃剣を再度、顕現させ。
(無効票)
藤永・えみり 2022年4月20日
残るリソースは、僅か。
しかし、そんなことは関係ありません。
「――ここまでやって負けるわけにはいきません！！」
どこまでも負けず嫌いの機械仕掛けの少女は、最後の戦場に向かって駆け出すのでありました。
(離脱)
