戦技研究部

第17試合:野生の掟

神居・メト 2022年4月18日
シーズン1、最終第17試合。

ゴングもない、静かな開幕。
各プレイヤーが転送を終え、地に足を付け、自分の位置を確認する――――

そんな、開始数秒の段階で。





1
離脱
1
0

赤薙・夜明 2022年4月18日
そして地震にすれば震度4程の揺れが起こります。
頑強な作りをしている立体駐車場でこれ程の揺れを感じるという事はそれなりの、爆発などの攻撃があった事を意味するでしょう。

もしも屋上から下を確認して見るなら、白い衣装を着た少女が厳めしい表情で屋上を見上げ貴方の居る辺りを指さしているのが見えます。

その足元には大きな地割れが出来ていて周りの離れた柱が三本程地面に沈み込んでいるのも見えます。 (無効票)
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赤薙・夜明 2022年4月18日
「貴方を!! やっつけてやります!!」

https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=23760】
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
銃声。続いて、甲高い金属音。
手甲に直撃した銃弾は、真っ直ぐに飛んでいれば確実に三隅彩乃の左胸を貫いただろうその軌道を微かに曲げられ――着弾する頃には大きく数メートル離れた地面を抉るに留まった。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
“フラットライン”を引っ込めて、眼下を見降ろす。
成程。陸じゃなく、こっちを障害だと思ってくれたわけだ。


「…………流石に目立ち過ぎたな」

第10試合で派手にやりすぎた。後悔しつつ、自分を見上げる視線をにらみ返して。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
「やれるもんならな」

聞こえているかどうかはともかく、微笑みながらそう呟いて屋上に顔を引っ込めた。
長くない。あれは、ここを崩しにかかっている。
フラットラインを担いで、少女の反対側――崩れるにしても遅いだろう方向へと走った。
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赤薙・夜明 2022年4月18日
ドン! ドン! ズドン!
断続的に響く重機が建築物を破壊するような破砕音、激しい揺れ。
この揺れの中で精密な射撃をするのは不可能では無いが、離れた相手を狙う程狙撃は困難になる。

「ああっ! 逃がしませんよー!」

振動の合間に本人の宣言まであります。逃がさないそうです。 (無効票)
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赤薙・夜明 2022年4月18日
少女とは反対側。そちらの出入口の方から何かが現れました。
プチギガース、それが数体纏まり、きょろきょろと見回すような仕草をすると目についた少年の方へ駆け出し飛び掛かって行こうとします。

よく観察すると。プチギガースの頭に「ぐるぐる」と渦巻が描かれ。
お腹に「💣💀💣」のような絵が描かれて居るのがわかります。
それは描いた物を実体化する魔術。
プチギガースは混乱を受けた上に機雷化していました。
接触か衝撃によって爆発。2m程ですが威力は指を吹き飛ばす程まであります。
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
「準備がいいことで」

本当に、陸相手に見向きもせずに来たのかと苦笑する。
思い切りがいいのか、それとも。

……この状態でプチギガースを取った場合、どちらのポイントになるのか。
どちらにせよ、狙撃は一度諦める必要がある。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
フラットラインを躊躇なく投げ捨て、懐からハンドガンを取り出せば――

「悪い。邪魔が入った」

通信越しに味方2人へそう告げつつ、 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
――――照準。発砲。
2つの爆発を見送ってポイントを確認。

「……先に掌握してるから、相手に入るのか? なんでもいい」 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
「――3分以内に終わらせる」

ゴールデンの確保争い。
それまでに自分の身体を開けておかなければいけない。

反対側の雨水パイプをひっつかんで、滑るように下まで降りて来た。
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赤薙・夜明 2022年4月18日
ポイントは勿論、とどめを刺した側に入るかもしれません。
しかし、この世界のオブジェクトであるプチギガースを利用する分、自前のドローンや使い魔のような自動で動く物に割くリソースを節約できます。

仮にポイントを代償にするとしてもこの狙撃手を足止めしたい。
それが夜明とチームの判断でした。

下へ降りる少年を追い機雷化したギガース達が落下して行きます。
このまま地面に着地すればそのまま衝撃で爆発するでしょう。 (無効票)
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赤薙・夜明 2022年4月18日
そろそろ屋上に付いたはずが、爆発音が二つ。
間隔をあけて仕掛けましたけど、次が来ませんね。
必要な物だけ撃って。後はスルーした?
なら地上に降りて移動する?

1,2秒考えながらマップを頭の中に思い描き。
足場に成り得る物の位置を思い出す。
そこ伝い降りて来るなら、ここ、か。そこ。
もう柱を蹴ってる場合じゃない。
デーモンの翼を広げ、フライトデバイスを起動。
彼が降り得る場所へ夜明は急ぐ。

今頃彼を追って落ちて来たプチギガースが衝撃で爆発する頃だろう。
そう思いながら。
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
着地、その瞬間。

空が爆ぜる。
ギガースの爆発音とは違う、銃声染みた音。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
第4試合でも見せた、空を蹴って跳躍する技。

スカイ ・ ウォーカー
銃弾拳法陸式で着地の好きを生じさせず、かつ直角に立体駐車場の1階へと飛び込む。
その背後で、上から一緒に落ちて来たプチギガースたちが、曲がることは叶わずに地面と衝突して爆発した。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
こちらへ向かってきた少女と交錯して―――

「よう、出迎え早いな」

勢いを殺さず、むしろ蹴り脚にそれを乗せ切った回し蹴り。
頭――は避けて、胴を狙って一閃した。
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赤薙・夜明 2022年4月18日
人影が見える。初めて見るけれど、彼がミサゴさん。
今回自分が止めなければいけない相手。
チームケルベロスの狙撃手。

図らずも交錯の瞬間に繰り出すのはこちらも蹴り。
空中では踏ん張りは効かないけれど、デーモンの翼が放つ斥力、フライトデバイスの推進力が威力がそれを補助する。
「お元気そうで!」

グルリと宙で一転、回し蹴りを躱し逆に回し蹴りを刺し返す。
「なによりです!」

https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=27433
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
足と足が交差し、ぶつかり合う。
蹴った方向とは反対側に、舞い落ちる葉のように着地――

「最近こればっかだな」

――する直前に、少女へ向けた2発の銃声を響かせて、ひらりと着地した。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
ぐーぱーと、ハンドガンを握っていない手の感触を確認するような仕草を見せつつ。

「ダンスはフラれたばっかでさ」 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
――――腰を深く落とし、格闘戦の構えとする。

「悪いけど、長くは付き合えないぜ。そのダンス」
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赤薙・夜明 2022年4月18日
ぶつかり合い、衝撃で弾かれ柱に衝突しそうになる所をフライトデバイスで急制動を掛ける。

視界に一瞬、銃を見た気がして、煙幕手榴弾を二つ落とす。吹き出す煙が白い霧の壁を作り出す。

「そんなものを握って、お相手の手は取れるんですか?」 (無効票)
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赤薙・夜明 2022年4月18日
「ダンスに誘うには、もっと、その……花束でも持っていないと」


「まっ、私はお誘いはいただけなかったんですけどね!」

煙の中から声。
時折微かにシルエットは見えますが確かな場所は分かり難いでしょう。
相手からは見えているのかいないのか。
今もそこに居るのかも曖昧です。
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
「コレを拳に見立てるのがオレの拳法で――ああ、フラれるわけだ」

笑って、懐からもうひとつ同じハンドガンを取り出して両手に携える。
二挺拳銃、というヤツだ。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
サーマルアイ
“赤外線視”

煙幕越しにその姿を、熱で捉える。
ゆっくり、様子を見ながら煙の中へと前進しながら両手の拳銃を右、左と順番に放って―――― (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
――煙の中で、眼前まで迫れば

「なんだ、見る目がねえ男どもだな」

その表情まですべて見えているかのように狐は笑った。
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赤薙・夜明 2022年4月18日
正直に言うと夜明からはあまり見えて居ません。
蛇のルーツを持つアークデーモンと合体した影響で、蛇が持つ熱を感知する機能に類似した能力が微かにありますが。
精々解かるのは居場所だけ。
もう一つの拳銃を握った事もわかって居ないでしょう。

「どちらかのブトウであれば是非、舞踏の方でお会いしたかったですね……」

危機的な状況でした。
デーモンの翼で自信を庇うように斥力を展開、防御に徹する中で。
相手が自分をシッカリ見えて居る事。
そして、銃声の合間に聞こえる彼がけっこういい声である事など。
余り知りたく無い情報が分かりました。 (無効票)
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赤薙・夜明 2022年4月18日
けれど、それでも。彼が表情まで全て見えているわけでは無い事に。
内心ほっとしました。

「それは勿論、仮面を掛けていますからね」

少女は何故かガスマスクを掛けて居ました。
後ろ手に隠し栓を抜いた物。
液体窒素のデュワー瓶でした、煙幕の煙に隠れ白い靄が一気に周囲へ広がります。 (無効票)
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赤薙・夜明 2022年4月18日
空気中の8割を占めるこの元素は窒素と呼ばれています。
その名前の意味するところは「呼吸を詰まらせるもの」。
超低温で液化した窒素は常温下では約700倍の体積に膨張、酸素を押しのけ酸素欠乏症を引き起こし、頭痛や眩暈から始まり、最終的に人を死に至らしめます。
それが缶の栓をこじ開けられ、匂いも色も無い毒となり周囲に解き放たれました。
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
「――――――」

仮面。……一瞬、冷気に晒されたような感覚を鋭く感じ取って。

「じゃあ付き合ってくれよ」 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
歩きながら放った、左右の拳銃の射撃。
       リコイル
都合12発分の反動。

それが足元から一気に発露して―――― (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
ド       ン      ッ


まるでダンプカーが追突してきたような轟音と共に、衝撃波が煙幕の煙を、液体窒素の白い霧をすべてまとめて吹き飛ばし。

「さっきも言った通り“長くは付き合えない”けどな。知ってるだろ?」

「狐は、蛇を喰うんだ」

――――突き刺すような、真っ直ぐの蹴り。さらに、追撃の銃撃を放って。
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赤薙・夜明 2022年4月18日
衝撃波に白い髪を靡きながらも斥力の壁を作りそこに居留まる。
今、一体何を使ったのだろう? 分からない。

でもとにかく、見抜かれた。
臭いも色も無い、魔力でも異能でも無い空中に自然に存在する窒素。
それを見破れたという事は彼がこの煙を見通したのも熱を視る物によるものらしいなとそれだけは思い付きます。
少し悔しい気持ちになりました。

「私はそんなこと初めて知りました。ミサゴさん、カッコいい上に物知りなんですね」

蹴りが来れば床を壁を蹴り退き、銃撃を受ければ翼の斥力で受け流す。 (無効票)
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赤薙・夜明 2022年4月18日
「でも、もう少しお付き合いください。3分間も、踊って居れば意外と短い物です」

踊る、踊る、踊る、脚で、翼で、飛んで舞う。

何時かリソースが底を着き、追い詰められる事は確実。
でもこれはチーム戦だ、自分は彼と踊って居るだけでいい。
3分間、彼と踊れば私達は勝つ。
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
「おう。これでも青のクラスで森の生態系担当だからな」

キュッと床をつま先で握って止まり、蹴り脚を引き戻す。
このまま削り倒すことは――可能だ。可能だが。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
「…………陸も、ラールもしんどそうだ」

時間をかけてはいられない。
一気に決める必要がある。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
多少、やり難い相手ではあるが。

――――出し惜しみは、無しだ。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
両手に拳銃を握ったまま、姿勢を低く、獣のような疾駆。
飛びのいた少女に肉薄すれば、その腰を抱くように掌を臍の上に添えて――
.バレット・パラベラム
「銃弾拳法参式――――」 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
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    バックショット
「――――散弾」

踏み込む一歩が爆ぜる。同時に、その衝撃を乗せた掌底が少女の腹部で“12回”、拳の連打を浴びせるが如く炸裂した。
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赤薙・夜明 2022年4月18日
これまでと姿勢も駆け方も違う。
何か仕掛けて来ると身構える。

けれど、本来なら止まっていい距離で彼は止まらない。
そのまま懐へと飛び込んでくる。

これまで見せた事の無い何かをするつもりだ、それで勝負を決めるつもりだ。
そう解かっていても膝で彼を蹴り上げるよりも速く、その掌は自分の腹部へ到達していた。

そこまで近づかれれば斥力の防御も挟めない。
一番守りの弱く、柔らかな場所だった。 (無効票)
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赤薙・夜明 2022年4月18日
「あっ……っあ!! んぅ……!!」

VR空間では痛みはほとんど無い。
その代わりに衝撃が腹部か内蔵を遡り、肺を押し込み喉から声を漏らしてしまう。
身体の感覚が曖昧になり内側からリソースが消えて行くのを感じて。
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
一撃に全てを込めるのが本来の“参式”
その破壊力は強固な鎧でさえ破壊し、貫通せしめるが生身の人間相手には過剰だ。

この技――――“散弾”は、そんな参式の“威力を落とし”連打する技。
つまり――人間の肉体を破壊するのに必要な分の破壊力を、ただ連打する“対人魔拳” (無効票)
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赤薙・夜明 2022年4月18日
身体が力を失い倒れて行く。その意識の中で。
残ったリソースで何をするかを考える。
手持ちの武装、自分の能力、彼をより長くここに押しとどめておくには?

「あ。あ……あははっ――。私のこれまでで一番長い三分でした、ミサゴさん」

ただの言葉。
言葉だけ残し、リソースを失った身体はその中心から消えて行く。
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月18日
「…………」

崩れる少女の身体を片手で抱えて。

「悪いな」
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赤薙・夜明 2022年4月18日
「コレも……戦いですから」

何か、彼に危害を加えるような行動を取って居たら。

こんな風に抱えてもらう事はできなかったのだろう。

……。 (無効票)
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赤薙・夜明 2022年4月18日
違う、それは。その。
こうして、抱えて貰えた方が――より時間を稼げたというか

身体を形作るリソースが消えて行く中で慌てて気持ちを否定するけれど
もうその気持ちを現せる顔も身体も何処にも無く。
跡形も無く彼女の姿は消えて行った。
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月19日
消えるのを最後まで見届けてから

「……きちっと3分、かけられたな」

まだ甘いな、と苦笑する。
ライフルを取り戻って、再び狙撃態勢を――――― (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月19日
チラ、と見たB棟。ゴールデンプチギガースの出現予定地点。
まだわいていないのだろうが、建物の中を“横切るもの”の姿が見えて。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月19日
「……そういう策か」

こうなれば、1秒でも早く、1人でも多く現地に入るべきだ。
ライフルの回収は諦めて、少女が消えたリソースの光をその場に置き去りにして、B棟へ向かって駆けだした。 (離脱)
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赤薙・夜明 2022年4月19日
黒い影となった狐が一人、決戦のにおいを嗅ぎつけ走り去っていく。
残された廃墟の中を一匹の蛇の影が這いずり。
今なお消えゆく一つのペンを口に加え。
消えながらも空中に黒い点を描く。
ただのピリオドにしか見えない。黒い点。


描いた物を実体化するパラドクス。
それは大きい物、史実に存在しない力を持つ物を描く程リソースを失う。
今描けるのはほんの小さな点、そして史実に存在した何か。
それは――。 (、)
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赤薙・夜明 2022年4月19日
しかし、時にそんなものがこの後の試合を左右する事になるかもしれない。
トライデントはチーム戦、まだ勝負の行方は誰も知らない。
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