【戦】氷獄の竜と雷霆の竜
竜城・陸 2022年4月15日
新入生を迎えて二週間、トライデントもそろそろ終盤にさしかかるというそんなころ。
ちょっといいかな、この間の約束だけど――なんて、そんな風に声を掛けて。
「ちょっと、色々やってみたくて。うん、全力で構わないよ、勿論」
――さて、そういうわけで。
此度、ふたりの竜が向かい合うのは海上のフィールド。
巨岩めいた柱が林立するそこは、まるで峡谷のようだった。
場所:
海上・簡易決闘場
Option>>>林立する岩柱群
書き込み可能:
#葛宮・誠一郎
#竜城・陸
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1
葛宮・誠一郎 2022年4月15日
ふっはっはっはっは!!!
受けて、見ろ!!!!
(一度、ピカっと大きく光った瞬間、巨大な落雷が陸へ目掛けて落ちていく!!)
竜城・陸 2022年4月15日
(――――“竜”とは)
(純然たる“力”の象徴だ)
(それを型にはめようだなんていう考え方が、そもそもソレにそぐわない。)
竜城・陸 2022年4月15日
(なぜ“加減してまで”型におさめる必要がある?)
(なぜ“相手の脆さに合わせる”必要がある?)
(十全を以てしてありのままに自在に操れなければ、それは“制御できた”などとはいえず)
(十全を振るってなお、殺さず、殺させず在るのでなければ、目指すものには程遠い)
竜城・陸 2022年4月15日
おや、
(大仰な宣言)
(角の先、翼の先に閃く火花めいた金色)
(それが昇る先を追うように――空を見やれば、)
(雷雲、)
竜城・陸 2022年4月15日
(――を、確認した瞬間、翼を翻して)
(下方へと急降下、)
(石柱の間を滑り抜けるように空を翔ける)
(落ちる雷と自身の間を遮るように柱を盾にして防ぎ、)
(或いは高速で振り切り――)
竜城・陸 2022年4月15日
あっ
(そのまま石柱に突っ込んで)
(――もうもうと舞う砂埃と散る石片の中を、無傷で突っ切っていく)
竜城・陸 2022年4月15日
(速度出しすぎると小回りが利かないなー)
(声出したら舌噛みそうだから思うだけ)
(そうこうしているうちにひときわ高い雷鳴、降り注ぐ落雷の質量は、)
(まあこれは岩くらい貫通するだろう、と思ったから)
竜城・陸 2022年4月15日
(地面すれすれでUターン、空を見上げる格好になり)
(滑翔のために広げていた翼を緩めて、制動をかけて、)
(尾を地面に突き刺して、その場に体を縫い留める)
(そう――――)
竜城・陸 2022年4月15日
(“竜”とは)
(純然たる“力”の象徴だ)
(それは確かに自身を示すモノ、だけれど)
(――魔術、とか。世界の法則、とか。権能、とか。)
(そういうものだって、自身の持つものであって)
(それを磨き発展させてきたことは、)
(今この時にだって、活きるものだ)
竜城・陸 2022年4月15日
じゃあ、こっちも行くよ――
(宣言は意趣返し、)
・・・・・・・・・・・・・・・
(ここまで一切の猛威を振るうことなかった停滞の魔力)
(自身に備わる権能) ・・・・・・
(熱を奪い、命を啜り、あらゆるモノの運動を制限するそれを、)
竜城・陸 2022年4月16日
(ヒトも)(動物も)(炎だろうが)
(――当然、雷であっても)(すべてを留め眠らせる、その権能を)
――――――!!
(再び、音に載せた咆哮に乗せて、)
(生み出す冷気と共に)
(真向から、落雷へ向けて叩き込む!!)
(無効票)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
………………むっ?
(微かな違和感に眉をひそめる)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
(周囲に降り注ぐ雷、そしてそれを落とす雷雲自体も、自然のものではなく自身が生み出した力の一つだ)
(ある程度の指向性を持たせ、その数や大きさすらも思うようにできる)
(自分が生み出したものなのだから、それは当然のことで……)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
…………ん?
(冷気の咆哮とぶつかり合う落雷を見守りながら、首を傾げる。なんだろう、なにかが)
(今、自分の手を離れたような。他のものが被さってきたかのような、感覚)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
…………あぇ!?
(いともたやすく雷を飲み込む咆哮を追うように視線を空に向け……またも、それが当然だというように飲み込まれ消えていく雷雲を眺める)
(…………あれ?)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
えぇ?
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
……………………
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
…………
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
やるじゃねえか!!陸ぅ!!
(大技が打ち負けた。理由はわからない。わからないなら、考えても仕方ない)
(そして、今、青い竜は空ではなくその下にいる)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
(ならまたまた次は、やることはこれだろう!!)
(身体全身へ再び、雷が伝わる。足を踏み込み、放つ)
(竜の脚として踏み込んだ地がえぐれて爆ぜ、身体を瞬時にトップスピードへと持ち込んだ)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
俺はこっちも、結構好きで得意だぜえ!!
(一つ、二つ、翼が翻し空中で更に加速)
(握りしめるは竜の腕。頑強な鱗に覆われた暴力とも呼べる拳。それを――)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
オラァア!!!
(全力で、振り抜く!!)
(無効票)
竜城・陸 2022年4月16日
(当然、ブレスを放った次の瞬間には相手の方へ向き直っている)
(自身の権能が撃ち負けるわけはないと、この竜は揺ぎ無く信じているから)
(おいで、と言わんばかり、突っ込んでくるのを真っ向から見据えて――)
竜城・陸 2022年4月16日
(振り抜かれた拳へ――)
・・・
(同じく。硬質化した深藍色の鱗で覆われた、竜の腕を、)
(相手の拳に当てに行く要領で、ぶつけて、そのまま力の方向にしたがって、受け流す)
(魔術で補助してなお、真っ向からの殴り合いでは劣る。)
(理由は単純に、拳と拳で打ち合うことを想定した訓練をしてきていないから。“人の殴り方”なんて、この青き竜は知りもしない)
(けれど――)
(“受けて流す”こと。“防ぐ”こと。これに関してだけは、比類ない)
(それはとりもなおさず――)
竜城・陸 2022年4月16日
晴の太刀筋より、全然素直でわかりやすいね!
(応用編だと手元で突然変化したりするもんなあれ)(なんて思いつつ)
(空いた片手を――当然こちらも硬い鱗で覆われている――彼の頭の方へ伸ばして、)
竜城・陸 2022年4月16日
(――――――額を指先で弾く)
(いわゆるデコピンであるが、“竜”なりの相応の膂力で以て、遠慮なく弾かれた指は)
(当たると多分「べちん」どころじゃない音がするだろう)
(たんこぶくらいはできるかもしれない)
(無効票)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
うおっ、そっちもできんのかっ!?
ドラゴニアンなら当然かあ!!
(拳に伝わる、自身のものとは違う硬質な感触に戸惑いは一瞬、そのまま押しのけようとする、が)
(当たりが、なんか弱い!!)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
そのほうがわかりやすいだろうがあ!!
(流されていく力を、自分の物へと引き戻すように身体を引き……目の前に迫る手を視界が捉える)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
――――痛っだぁ!!?
(脳を揺さぶられるような衝撃と共に、引こうとしていた力も相まって上半身が仰け反る)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
おぉぉ…………不意打ちアタック!!!
(瞬時に翼が広がり、上半身をそらしたまま止まる)
(そして、今度は自らバク転をするかのように大きく後ろへ傾け…………代わりに、分厚い尾が跳ね上がり、陸へと迫る)
(狙っていたというよりは偶然、そんな体制だったからという一撃だった)
(無効票)
竜城・陸 2022年4月16日
実は感覚でやってるというか……なんかこう怒った時にできるようになったっていうか、
(当然かどうかはわからないけど! とか律儀に付け足しつつ、)
えっいやわかりやすいってことは読みやすいってことじゃない!?
(やっぱり律儀に言いながら、)
竜城・陸 2022年4月16日
(相手の上体が仰け反ったのを見て、咄嗟に距離を空けようと地を蹴った)
(――のが結果的に功を奏したというべきか)
(ぐるんと跳ね上がる尾の動きが見えていて)
(跳ね上がる尾を靴先で――いや足りないどう考えても押し負ける――なら、)
竜城・陸 2022年4月16日
(――――腕が出来て肢が出来ない道理はない、)
(とばかり、振り下ろす足がそのまま竜のそれに変じて、尾を地面に縫い留める勢いで踏み抜く!)
(無効票)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
ぐぇっ!!
(最後の目論見も外し、踏まれた尻尾に引っ張られるように身体も落ち、背中から地面へとぶつかりカエルが潰れたかのような鳴き声を出す)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
…………………………
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
ふふん、まだやるかあ?
(腕を組んで胸を張り、陸を見上げる)
(仰向けで寝そべり、尻尾を踏まれたまま)
(だが、自信と態度は大きいままだ)
(無効票)
竜城・陸 2022年4月16日
(あっ)
(つい加減せずに思いっ切り踏み抜いてしまった、)
ご、ごめん誠一郎、大丈――――
竜城・陸 2022年4月16日
――――
竜城・陸 2022年4月16日
――うん、大丈夫みたいだね。
(試合開始前と同じ感じの態度だった)(全然元気そうだ)(よかった)
わかりやすい決着が必要ならまあ、やるけど。
(軽く手を翻して、氷の剣を手元に生み出して、)……でもま、俺の方はやりたいことはできたし満足かな。
(すぐに虚空に還す)
それに、そろそろお腹空いてきちゃったし。
誠一郎は? 結構動いたし力も使ったけど、どう?
(無効票)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
うむ、もう少し時間があればこの状態からでも何かできることを思いつくかもしれないがあ……今回はこんなものだろうなあ。
(こちらも満足そうに頷く)
(陸の顔、というより眼鏡を見ている朧げな視点)
(頭と背中がダブルで痛い、サンドイッチだ)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
ってか、俺の攻撃、マトモに陸に届いてなくね?
今回けっこーでっけー技も使ったんだけどなあ……。
なんだかんだ言ってたけど接近してもかわされたしなー!ふつーに動けるじゃんかよー陸ぅ!!
(寝そべったまま、バタバタする)
……あ、俺も腹減った!なんか食いに行くか!!
(無効票)
竜城・陸 2022年4月16日
この状態から?
……接触した状態でさっきみたいに雷撃纏ったら、俺だけ感電したんじゃない?
(とか、それこそぱっと思いついたことを言って)
竜城・陸 2022年4月16日
あー、そうだなあ。
俺の持ってる力って、相手の力を削いだり、消したりする感じのものが多いから……
属性指向を帯びた遠距離攻撃の類はほとんど無効だと思ってくれたほうがいい。
(物理的に止める/消すしかない単純な高質量攻撃の方がよほど有効打なのだ)
あと格闘戦についてはほら、一応俺も晴に習ってるから……誠一郎の弟弟子みたいなものなんだよね。
竜城・陸 2022年4月16日
というか、それを言ったら俺もけっこう加減してなかったつもりだけど、誠一郎だってまともなダメージ受けてないんじゃない?
おでこの一発も、下手したら昏倒するくらいのはずなんだけど。
(頑丈だな、なんて思いながらバタバタする様子を見遣ってくすりと笑い)
ん、じゃあ食べに行こうか。
この間と同じところにする?(焼肉、と付け足して、)
あとはまあ、ハンバーグとかでもいいし……あ、この間再開したお店でやってる牛タンというやつとかもちょっと気になるかな俺。
(ともあれなんでもいいよ、と)
(無効票)
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
(……………………!)
(その手があったか!)
その手も、あった、かな、うん、よくわかっているじゃないか。
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
マジかよ、完全に技セレクトよくなかったじゃんか俺。
うーん、接近の決め技も増やしとこうかなあ。
……俺、晴の弟子だっけ?まぁいいか、晴と戦ってると強くなるのはホントだし。
まさか防御型だったとは、もっと攻め攻めで行くべきだったぜえ!
葛宮・誠一郎 2022年4月16日
(尻尾がぐいっと身体を持ち上げ、寝そべった体勢から起き上がる)
俺は硬いのも自慢の一つだからな!
でも、陸のほうからガンガン来てたら、ダメージ入ってたかもしれねえなあ。
お、なに、牛タン?舌だっけ……?舌か……まぁ肉か。
よし、そこいこいこ!よっしゃー!いっぱい食うぜー!!
(そのままとことこ陸の隣へ歩き、並ぶ)
(▼)
竜城・陸 2022年4月16日
(尾でこっちの足元を砕いちゃうってのもよかったかもね、)
(とか言いながら立ち上がる様子を見ていて)
そうだね、たとえば片っ端から石柱を引っこ抜いて投げつけられたりしてたら、結構辛かったかも。
あとは君の言う通り、近づいて撃たれる攻撃もだし。
(案外克服しなきゃいけない弱点が多いかな、なんて)
弟子ではないにしろ、毎日手合わせしてたらもうそれは同じ流派みたいなものでいいんじゃないかな?(案外勘定がざっくりしている竜である)
だからまあ、誠一郎が兄弟子みたいなものなのは変わらないし。
またご指導お願いしようかな。
(少しばかり冗句めいて言いつつ)
竜城・陸 2022年4月16日
おや、付き合ってくれる? それは嬉しいな。
じゃ、ちらっと屋上に晴とアイの気配もあったし、誘って食べに行こうか。
(横に並んだ姿を見つつ、)(破れた靴と服は、権能で復元して)
ん、それじゃ、行こうか。
(無効票)
竜城・陸 2022年4月16日
(――――そんな感じで)
(それなりに賑やかに、珍しくいっぱい食べたのだとか)
(▼)