第6試合:三禍の進撃
最上・優人 2022年4月10日
トライデント:シーズン1、第6試合。
オフィス街を縦に割る線路。
その東側で、三者が転送されているのならば。
必然、戦場はそこになることだろう。
主戦場になりやすいゴールデンプチギガース出現ポイント、⑧商店街を目指しながら。
三者は競り合いを開始する!
熱を失った灰か
鼓動無き死者か
幼き黒の暴竜か
勝利の女神の後ろ髪を、引き千切るのは誰だ───!
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田中・夜美 2022年4月11日
(あ)(走り出してる)(逃げる)(追いかけないと)
(でも)(できること)(もう)(無い)(見て)(真似てみれるのも)(もう)(無い)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(もう)(勝てないかも)(ぴい――!)
(そう)(思っていたら)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(手?)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(リップの声が聞こえる)(なんだろう)(手)
(パス)(シュート)(続けて聞こえる)(声と)(目に見える)(空を飛んでくる)(何か)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
あっ……!
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(見えた)(上空)(地上の戦いをしているものには)(気付かないかもしれない高さにある)
(ポストが)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(手を伸ばす)(遠い)(届かない)(いや――)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(指ぱっちんの魔法は)(そこまで遠くに)(使ったことはなかった)
(でも)(リップが)(パスって言った)(シュートって言った)
. ・・・・・・・・・・
(出来るって言ったんだ)(だったら)(届く)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(ぱちんっ)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
. ・・・・・・・・
(不可視の手が)(巨大な不可視の手が)(上空のポストを)(掴んだ)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(握力に)(敗北したポストが)(ばきばきばきばきばきばきと)(バラバラになった)
(パスと)(シュートと)(言えば)(サッカーだけど)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(手)(リップ)(そうだ)(リップが前に)(見せてくれたのは)(サッカーのシュートじゃない)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
. ・・・
(バスケの)(ダンクだ)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(不可視の手を)(振り下ろす)
(バラバラになった)(ポストを構成してた鉄くずが)(爆撃のように)(地上へと降り注いだ)
奉利・聖 2022年4月11日
───この試合の明暗を、分けたものは。
きっと、チームプレイだったことだろう。
彼女は、リップ・ハップは。
離れた戦場から、支援を送っていたのだ。
(無効票)
奉利・聖 2022年4月11日
あぁ、嫌な予感がしたんだ。
けれどその理由が、分からなかった。
風を斬る、それに気づいた時には。
全ては、決まっていた。
「しまっ……!!」
上空に、絶望があったのだ。
(無効票)
奉利・聖 2022年4月11日
膂力が上乗せされた鉄の雨を、どうすることもできず。
撃たれ、削られ、衝撃で揺らされて。
(無効票)
奉利・聖 2022年4月11日
破壊が吹き上げた土煙と共に。
──静寂が、訪れた。
田中・夜美 2022年4月11日
(鉄の雨は)(広範囲だった)
(砕いて)(潰して)(叩きつけたんだから)(当然だけど)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(自分にも)(当たる!)(そう思ったから)(慌てて)(ガードしたけど)
て、手が……(ボロボロ)(恐竜の手から)(リソースが)(ぽろぽろ)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(わっ)(わわっ)(リソース)(いっぱい使ったみたい)
(これで駄目だったら)(駄目かも……!)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(土煙)(もくもく)(何も見えない)
(ううん)(我には)(見える)(どれだけ煙があろうとも)(その先が)
(聖を)(倒した)(かな?)
奉利・聖 2022年4月11日
───被害、甚大。リソースは、もう空だ。
あぁ、まったく。情けないな。
土煙の向こう、視界の端ではあるが…何かを捉えた。
あぁ、あれは確か…そう、ゴールデンプチギガース。
ここまで移動、してきたか。
そうか、ということは。
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奉利・聖 2022年4月11日
彼女はきっと、負けたのだな。
ならばもう、僕一人か。
(無効票)
奉利・聖 2022年4月11日
最後に一人、残るというのは。
何度も体験したことだ。倒れる度、負ける度、死ぬ度に、
それを避ける方法を学習したから、不思議と生存確率が高くなった。
後を任されるというのは…大変だ。
期待を裏切れぬというのは、重く苦しいことだ。
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奉利・聖 2022年4月11日
だが、それ故に。
(無効票)
奉利・聖 2022年4月11日
それが、ある限り。
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奉利・聖 2022年4月11日
ㅤ
ㅤ
最後の最後まで、終われない。
(無効票)
奉利・聖 2022年4月11日
───土煙が、晴れる。
そこから、何かが飛び出したからだ。
片腕はひしゃげ、片目は顔ごと破壊されている。
随所が抉れて、もはや現実でも生者と定義するのもあり得ない有様で。
龍骨を振りかぶり、少女を見据えていた
「まだ、まだだ───!!」
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奉利・聖 2022年4月11日
力を振り絞り、死せる者は。
最後の一撃を、その身に叩きつけんとして。
────ゴウッ!!!
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奉利・聖 2022年4月11日
その眼前で。
(無効票)
奉利・聖 2022年4月11日
龍骨が、その手から離れた。
(無効票)
奉利・聖 2022年4月11日
「あぁ、時間……切れ……」
リソース残量、ゼロ。
あと一歩、及ばず。
「お見事、でございまし、た……」
(無効票)
奉利・聖 2022年4月11日
男は、光の粒子となって消え去るまで。
ずっと、立ち続けていた。
(離脱)
田中・夜美 2022年4月11日
(見てた)(聖も)(ゴールデンプチギガースも)
……あっ!(立たなくちゃ)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(聖は)(とっても)(つよつよだ!)
(まだきっと)(来る!)(じっと)(見る)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(見ると)(目が、あった)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(ぶるっ)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(すごい)(迫力で)(それは)(なんだか)(近く)(ないのに)
(戦いの)(途中なのに)(びくってなるもので)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(一撃)(それがこちらに向くと)(思わず)(縮こまってしまいそうになるもので)
(でも)(そうなる前に)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(眼前まで来た)(聖が)(立ったまま)(消えた)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
…………あ(消えた)(っていうことは)
……勝っ、た?
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(勝った)(勝った、はずだ)
(でも)(何でだろう)(やったーっ!)(っていう)(感じじゃなくって)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(それよりも)……すごかった(すごかった)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(つよつよって)(きっと、こういうのなんだ)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(そんなことを)(思って)(いたら)
(不意に)(視界の中の)(ゴールデンプチギガースが動くのが見えて)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(あ)(そうだ)(ゴールデンプチギガース)(倒さなくっちゃ)
(土煙は)(もうないから)(逃げていく)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(あれを倒さないと)(終わらないもんね)
(もう)(指ぱっちんの魔法は)(使えない)(かもだけど)
(追いかけることは)(できる!)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
が、がおー!(立ち上がる)(我は漆黒の暴竜!)
(ボロボロでも)(ゴールデンプチギガースは)(逃さない!)(ぞ!)
(無効票)
田中・夜美 2022年4月11日
(そうして追いかけられてた)(ゴールデンプチギガースは)
(生き残った黒神の三竜❤に)(倒された)(ぞ!)
(離脱)