戦技研究部

第10試合:追う者、立ちはだかる者

最上・優人 2022年4月5日
「開幕から二人の選手が相打ちという波乱のスタートとなりました、第10試合! 【ケルベロス】【トライビースト】にとっては厳しい展開です!

――おっと、ここで続けて『両チームの選手』が……!?」





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離脱
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ラール・ケレス 2022年4月6日
素通りしない理由は、単に、陸のトコにお前を向かわせたくないからだよ。
――ただでさえ面倒なのが集まってそうだ。これ以上、チームメイトに負担押し付けらんないだろ。

(そう、口にして。右手の中で閃かせ、構えたのは、銃――ではなく。鈍く輝く黒い刃。護拳めいたグリップのついた、格闘用の大ぶりなナイフ)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
中身がどうあれ、お互いにやる理由があるってことだろ?
それで構わねぇさ。

(拳を構えフットワークを刻む) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
(手に見えるのはナイフ)(先ほど、冬樹にも投擲していたところをみるとナイフ使い)

ってわけでもねぇか。
(小さく、そう口にする。前回の試合の映像では、異形の力を使っているが視えた)

(となればあのナイフはブラフか。いや、ナイフが使えないと判断するのも危険――) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
(分かってるのは、手数が多そうなタイプってことだけか)

ま、やることは変わんねぇ
(結局、アレコレ考えたところで自分にできるのは接近しての格闘戦だけ)

(ゆったりとした始動からの急加速)(緩急をつけたステップで近づき、まずは様子見のジャブ一閃)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
まぁな。
ただ――、……格闘家の相手は得意じゃなくてさ。

(ナイフを前に、腰を軽く落としつつも、重心はやや高め。けれどボクシング特有の細かなフットワークを刻む相手と比べれば落ち着いた構えで、) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
噛み合わない、って文句言ってくれるなよ。

(踏み込みに合わせるように体ごと大きく引きながら、ひゅひゅ、と刃を振るう)
(拳の先に置くように閃いたナイフは、正確に斬ろうとするというよりは、間合いの利を簡単に捨てる気はない、というように、懐に入るのを牽制するような軌道)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
ちっ

(踏み込みに合わせて、相手の身体が逃げていくのが分かる)
(体格では勝るが、手にもったナイフの差。さらに狙いが伸ばした拳となれば、その間合いの差はかなりのものになる)

(とはいえ、追いかけ間合いを詰めるしかない。それが、ボクサーとしての自分の矜持なのだから)

(そうーー) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
(――これが自分一人の戦いならば)

ああ、くそ。俺の流儀じゃねぇんだが・・…。
まぁ、“まかされ”ちまったからな。

(これはまだ学園に来てから誰にも見せた事がない)
(故に、多少相手が自分のことを知っていても、いや知っていればこそ効果的に働くだろう) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
(伸ばした拳を戻し)

(踏み込んだ左足を軸足とし)

(鋭い右のミドルキックをラールの胴体目掛けて放った)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
――――!?

(試合を見ていたから、――だけではない。それだけなら、或いは逆に、決めつけることは避けていただろう)
(この学園にはザラにいる、人前でバチバチやるタイプの生徒なら、調べれば、個人情報というほどのこともなく情報は手に入る。――であれば、その程度は調べて当然。彼にとってはそうだった)

(ボクサー。それも堂々、己の流儀にはこだわりのあるタイプ。「格闘家」などと評する程度には、具体的に認識していたからこそ――) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
ッ!
(――心底、不意を突かれた。辛うじて左腕を差し込むのが精一杯。無理のあるガード越しの衝撃が体を貫き、顔を歪ませて)

キッ……クボクサーとは、聞いてなかったな……!
(文句はない。ただ、失態に歯噛みする)
(衝撃に押されることに逆らわず、崩れた体勢のまま更に後ろに、下がりながら、) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
(ずるり)
(右腕から伸びた青。内から這い出た悪魔の肉体が、刃を覆い始める。そうして更にリーチを伸ばそう、というような)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
キックボクサーじゃねぇっての。これはおまけだからな。
って言ってもだ。

(異形の肉体が、覆っていくのが見える)
(無論、それを易々と見逃したりするつもりはない) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
付け焼き刃の半端ものじゃねぇからよ。油断してると、終わっちまうぜ?

(間合いを詰めるように追撃)
(相手に休む暇を与えないようにと、上下のコンビネーションキックを放つ)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
みたい、だ、な――ッ!

(斬り飛ばそうとするように、間合いを幾らか増したナイフを振り上げ――る手が、崩れた姿勢では間に合わない。
辛うじて柄を打ち付けるように蹴りを受け止めた拍子、衝撃に痺れたのか、あっさりと獲物がこぼれ落ち、硬い音と共に港のアスファルトを叩いた。ちい、と、焦ったような舌打ち) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
(続く蹴りを、腕で受け止めて――蹴り足を掴もうとするような動きもみせたが、それも捉え切れない)

(流儀としては、軍隊式の総合格闘術の類に映るだろうが――素手同士では、流石に練度に差がある)

(ガードを固め、その上から叩かれる衝撃にリソースを削られながら押されるように。体そのものは下がりながらも、間合いは瞬く間に詰まっていく)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
(付け焼き刃では無い、という言葉に偽りはない)
(故に格闘戦に慣れた相手でもなければ、そう簡単に遅れはとらない)

(一方で、ボクシング程の練度が無いのも事実だ)
(故に、ガードを固めた相手を崩すほどの手札はあまりない) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
(しかし、それは蹴りだけに拘った場合だ)

足が止まり始めてるぜ?

(十分な間合いに入るとフェイントの蹴りを一振り)
(そして、ガードの間隙を突くように、鋭い左フックを顎に目掛けて一閃)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
(フェイントを噛ませた鋭いフック。入るか、と、思えた、)

(――その瞬間を、待っていたように)

(本人の言葉通り「噛み合わない」ものだった動きの質が、)

(明確に、変わった) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
(武器同士、銃同士の立ち合いを前提とした「おまけ」の体術ではなく、無手による拳打に対する対処)

(ふ、と、縦に揺れる体。常に逃げるように下がり続けていた足が、突如、前に出る)

(自身も小兵ではないが、ウェイト差が付くには十分な体格差を生かすように。上半身を屈め、拳をすり抜け、腕の内側に滑り込むような動き。その歩法は、つまり、一言で表現するならば――)
 ・・・・・
(ダッキング) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
(掠めるようにフックをくぐり。お返しとばかりに迷いなく放たれる、肝臓狙いのリバー・ブロー)

(その拳は――少なくとも、思い付きの猿真似ではない鋭さだ)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
(己の流儀を曲げてまで、ボクシング以外の手段を取ったのは、そちらの方が強いからでは無く、より多くの択を取れるようにするため)

(それは事前の情報で知っていた相手の戦法。そして、実際に相対して実感した噛みあわなさ故)

(つまりは、相手の切り替わった動きの質は、まったく想定に無いものであり)

(狙い澄ましたフックは空を切った) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
――舐、め、ん、な、じゃねええぞっ!! (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
(それでも身体が反応したのは、捉えた動きが己が良く知るものだったから)

(咄嗟に前に出て打点をずらす事でダメージを抑えにかかる)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
(大柄な部類に入る体同士が、勢いよくぶつかりあった)
(必殺を期した拳は――胴に入りはすれど、咄嗟にタイミングをずらされ、衝撃を随分と殺されて)

――は。舐めてたのはそっちだろ。調べが足りないんだよ。 (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
僕はイングランド出だぞ。何処が本場だと思ってる、ボクサー。

(挑発するように、口端を上げる。その珍しく獰猛な笑みは、――半ば以上に強がりだ)

(カウンターはずっと狙っていたが、圧されていたのは縁起じゃない。右手に残る痺れがなければ或いはもう少し鋭く、と思えてならないし、馬鹿重い蹴りをガードし続けた腕のダメージも洒落にならない)

(けれど――) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
拳闘は紳士の嗜みだろうが!

(今更、近付いた間合いを離す気はない。否、身長とウェイトの差がある以上、本来近接戦で食らいつくならインファイトだ)

(拳を上げて、フットワークを刻み、ボディに鋭く追撃の拳を刻む――!)
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恋南川・姫兎 2022年4月6日
(打点をずらしたとはいえ、肝臓に突き刺さったことには変わりない)
(苦しさから蹲りたくなるが、足に力を入れて立ち、不敵な笑みを浮かべる)

悪ぃな。俺にとっちゃボクシングはラスベガスのものなんでな。
いいぜ。ちょいっと違う手も打ったが、本来はこっちの方が好みだからな。

(足を広げてオープンスタンスに構える)
(避ける事を考えずに、打ち合いに応じる構えだ)
(リーチの有利は捨てることになるが、身長とウェイトの差からくる馬力で打ち合いを制することを狙う――!)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
(やはり。クールなようで、微かに獰猛に口端を上げて)

――――上、等! (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月6日
(始まったのは、激しい打ち合いだ)

(拳をコンパクトに構えたインファイト。――断言してしまえば、ボクシングだけの技量でいえば、決して姫兎に及ぶものではない。先の一撃がなければ、あっという間に下せたかもしれない)

(けれど同時に、ベア・ナックルにも戸惑いのない拳打は、確かな積み重ねを感じさせるものでもあり)

(休む時間は与えない、とばかり。相手のパンチの勢いを殺すように内へ内へと潜り込みながら、それでも当然の被弾を重ねながら、休まず拳を振り抜いて――)
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恋南川・姫兎 2022年4月7日
(ニッと応じるように笑みを浮かべる)

かかってこいよ……!!

(心は熱く、頭は冷静に。相手を迎え撃つ!) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月7日
(舐めていたつもりは無いが、僅かな驚きとともに応じる)
(知っている限りの印象で言えば、クールに最善手を打つようなタイプに思えたからだ)

(だからこそ、付け焼き刃では無い確かな拳の打ち合いに、驚きを隠しきれない)

やるじゃねぇか! けど、なぁ―― (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月7日
積み上げた拳の重みは、誰にも負けるつもりはねぇんだよ!!

(被弾したダメージもあり、全ての拳を捌くことはできない)
(さらなる被弾を受けながらも、それ以上のダメージを与えようと激しく打ち合う)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
ッ――! 負ける気がないのは――お互い様なんだよ!
(その意気に、怯んだわけではない。負けられない理由も、打ち負けたくない意地も、確かにここにある)

(――だからこれは、純然たる実力差。乱れるフットワーク。徐々に崩れるガード。拳一つに賭けた時間とプライドの差は、程なくして現れて) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
(ガードが、)

(ついに、)

(開いて、) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
(その瞬間の、ことだ) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
(第四試合を見ていたのなら。或いは、目撃していたかもしれない)

(ばらまいて、結局何も活きなかった技。未樹の妨害をするために置いて、結局相手が先に見切りをつけたために使わなかった布石があったこと) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
(姫兎の真後ろ)

(下がりながら取り落としたナイフが纏っていた、青の肉片が。音もなく蠢いて) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
(――歪な手を象って、ナイフを持ち上げると)

(ボクサーの背に向けて、鋭く投げ放った)

https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=27911
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恋南川・姫兎 2022年4月7日
(油断をしていたつもりは無い)

(ただの殴りあいではこちらに分があり、事実として有利な状況を作れていた)

(だからこそ)(相手は無策で殴りあっているだけではなく、何か仕掛けてくる筈だと)(予想はしていた) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月7日
(それでもなお及ばなかった)
(原因はなんだったか)

(視ていた試合において、不発だったゆえに全貌が掴めていなかったからか)
(あるいは、自分は自身の肉体のみを使うため、遠隔からの操作も可能だと思い至らなかったからか)
(あるいは、単純に背後という死角からの一撃だったため、目で捉えることができなかったからか)

(思考は巡るが、結果を覆すことはできない)
(不快な感覚が身を貫くと同時に、勝利が手元から零れ落ちる)

……くそっ、しくじった。悪ぃな、後は任せたぜ。
(残ったチームメイトに向けて、そう言葉を吐き、巨躯が崩れ落――) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月7日
俺も置き土産は残しておくからよ。

(――ちながら) (無効票)
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恋南川・姫兎 2022年4月7日
(両手を地につき、崩れ落ちる身体を回転させ、変則的な回し蹴りを放つ)
(ある格闘技においては、「エイの尾」と呼ばれることもある蹴り)

(ボクサーではない恋南川・姫兎としての意地の一撃)

(それがもたらす結果を見る前に)
(視界が暗くなった) (離脱)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
カ――(カポエイラ。最後まで口にすることは叶わずとも)

(漏れかけた言葉には、驚きと共に、相手を「真正直なボクサー」と決めつけるのをやめた冷静さを背景にした、確かな技への理解があって) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
(それで、ようやく。腕を差し挟むのが、せいぜいだ)

(ガード越しにも脳天に響く衝撃に、ぐらりと視界が傾ぎ、体が揺れて、) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
…………、ああ、くそ。だから、苦手なんだ……格闘家は。

(それでも。毒づきながら、辛うじて踏み止まって)

(ぐらつくようにみっともなく踏み出し、崩壊して消えていく姫兎の体を受け止めるように腕を――、両腕はもう上がらなかったので、体ごと支えて、) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
GG。……聞こえてないか。

(溜め息。かろうじて動く方の手で、その体から引き抜いたナイフを)
(投擲。――物陰から覗いていたプチギガースの額を正確に撃ち抜いて) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
(視界が揺れる。効いてる。――ああ、本当に苦手だ、己の技に賭けた奴は)
(武器を使って、布石を打って……そうするほどに、磨き信じた一芸には届かない、自分の器用貧乏を自覚するから)
(強かったな、と思う。――あらゆる手を打ち、男の意地からは逃げないだろうと踏んだ相手の隙を狙ってようやく拾った、この一本。それでもなお食らった、相打ち同然の痛打)

(――頭を揺らされたせいか。まとまりのない思考を振り払いながら、ふらつく体を揺らしながら、目的地である北側倉庫に向けて足を進める)
(明らかに戦える状態でなかろうと、まだ、) (無効票)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
(……ああ、拙いな) (、)
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ラール・ケレス 2022年4月7日
(急がないと。多分、もうそろそろ、3分が――――)
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