戦技研究部

第10試合:鷹の目

神居・メト 2022年4月4日
「さあさあ始まりました第10試合。対戦カードは――――

 ――――おおっと多数の選手が波止場付近に転送だ!
 これは始まってそうそう、混戦が予想されるぞ!

 この混戦を外側から見れるチームが有利か!?



 最初に動いたチームは――――ッ」





0
離脱
2
1

ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
(闇の中に落ちていく感覚)
(どこまでも、どこまでも)
(その奥に微かに見えた光が、瞬く間に広がって―――――) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
(波の音。遮蔽も何もない、コンクリートの足場の上に着地する)
(状況? 事前に提示された転送位置と、ギガースの情報から既に分かり切っている) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
―――――チッ

 ・・・
(最悪だ) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
(ポイントのが大量に沸く位置には敵がすでに転送されていて)

(目の前には、敵。見えていないだけで、敵味方の転送位置から考えれば、4,5人に囲まれた状況)

(自分と、ラール。動き回ってかき回す役割の2人がどうあがいても乱戦に巻き込まれる位置) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
(――――状況は、あまりにも良くない)
(せめて外にもう一人いれば、せめて中にいるのが陸なら) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
ラール。

     ・・・・・
(しかし、だからこそ) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
腕貸せ。

(端的に。それだけで察したのか、金髪の執事はバレーのレシーブのような体制を取って)
(黒狐を、勢いよく上空に撃ち上げた) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
(――――だからこそ、今だ)
(まだ見せていないカードを切るのは、今を置いて他にない) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
(空中。試合開始してまだ十数秒というタイミング)
(足場も何もない、重力のままに落ちるだけの空間で)
(狐は魔銃“フラットライン”を構える)

(スコープレンズに魔法陣が浮かび上がり)
(銃口の先に魔法陣が連なり)

(その照準の向こうには――――――)
0

朝比奈・蛍 2022年4月4日
暗闇の中、不慣れな感覚に身体を任せて。
目を開き実体を得て――その先、視界のはるか先。
波止場から大型クレーンをわずかに挟み上空からこちらに向けられる銃口を見る。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月4日
明らかに通常の銃ではない様相と、そこに集まる魔力の渦。放銃。
空気を切り裂く鋭い音に開始僅かにあった気のゆるみを自覚する。

――ツ

内心大きく舌打ちをしながら柄へと手をかける。
単独の好ポジション。隣にいる竜城・陸に注意を払い、波止場の戦況を読み切れば勝利は難しくない。
単騎での戦闘なら百戦錬磨。だがチーム戦となれば素人に毛が生えた程度の男の想定は容易く欺かれた。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月4日
(初手で動かなかった僕のミスか。認めよう。初動ではキミが上手だった)

視線の先。遥か遠くでスコープレンズ越しにこちらをみる漆黒の青年を睨むように見て。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月4日
(でも――)

――僅か照準を誤っていれば、勝つのは僕だ
一秒にも満たない溜めの時間。練られた内功と集めた外功。

すでに避けるには至れない弾丸と正面から向き合い。
銃声とほぼ同時に抜刀。――外から見ればミサゴがトリガーを引いと同時に蛍が刀を抜いたと見えるほどの速さをもって。

音速を超える刃の剣閃は両者の間――大型クレーンを斜めに両断、敵対者の――ミサゴ・ゾーリンゲンと空を大きく切裂くべく奔った。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月4日
――――――――――――――――

―――――――――

―――――

――― (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月4日
数秒後。ようやく自分が斬られたことを自覚したようにクレーンが鏡面のような切断痕を残し音をたてて崩れ落ち。

一寸の狂いもなく、避けることも弾くこともできない完璧なタイミングで放たれた一撃。

「…………お見事」

少しでもズレていたら、僕は残ったリソースが尽きるまで倉庫に戻りポイントを稼いだ。
少しでも引き金を引く時が違えば、銃弾は刃に切りさかれ僕には届かなかった。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月4日
結果は相打ち。
だが、今いるお互いのポジションを考慮すれば……。
崩れ行く体にいくらかの不満を感じながら――

「……僕の負けか」

個人戦なら相打ち。リーダーとして、チーム戦として、戦場を見る力で、負けた。
強いて、それでもあえてあげるなら。 (無効票)
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朝比奈・蛍 2022年4月4日
事前に試合をみていた。ことチーム戦において、番長・生徒会以上の脅威になりえる可能性がある芽を潰せた――ということだろうか。

「……慰めには上等か」
『姫兎、冬樹くん。プラン変更を――』

チームメイトに僅かな時間で言葉を伝えながら、最後にそうつぶやいて朝比奈・蛍のアバター体は開始から間もないうちに消え去った。 (離脱)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
(銃口から薄く煙が糸を引く) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
(この状況下で、一番放置できない敵――――)
(囲いの外で、ポイントを幾らでも稼げる敵への狙撃は、無事成功したと言っていい) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
…………仕事はしたぞ。たぶんな。 (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
(後はこの混戦が、どう転ぶか)

 ・・・・・・
(ラール一人に任せるのは申し訳ないが――――) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
(あの距離から、よく届いたものだ)
(空中という自由が利かない空間で、想定外の遠隔攻撃)

(両足の膝から上を綺麗に切り落とされた状態では着地も、姿勢の制御もままならず――――) (無効票)
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ミサゴ・ゾーリンゲン 2022年4月4日
後、任すわ

(そのまま、海へと落ちて飛沫を上げた) (離脱)
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