【戦】踊ったその手と
一恋・未樹 2022年4月1日
プロムではペアだった――認めたくはないが、姉の一人のような女子を、こう告げてグラウンドへ呼び出した。
「闘ろうぜ」
やはり、こちらの方がダンスを踊るよりよほど――
らしいのだから。
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マガミ・ゾーリンゲン
一恋・未樹
2
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月1日
海賊ですから。
(睨みつける顔に、ちろりと、舌を見せて笑って)
騙して、隙をついて、蹂躙するのが狐流で。
……それから
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マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月1日
私流ですから。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月1日
……でもやっぱり、いい反応。
あなたが持ってるものの使い方が、
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月1日
……上手い
(という言葉と共に)(手放した槍の柄を蹴って)(あなたへ向けてまっすぐに、撃ち出す)
一恋・未樹 2022年4月1日
(総崩れしなかったとはいえ。)
体勢が崩れたまま
の未樹では、撃ち出された槍を回避する術は無く)
(無論防御も
・・・・・・・
する必要は無く)
(未樹の腹部へ銀の槍が深々と突き刺さる。)
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一恋・未樹 2022年4月1日
――ハッ。
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一恋・未樹 2022年4月1日
持ち物使うのは。
・・・・
これからだよ。
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一恋・未樹 2022年4月1日
『我が力、依代より戻りて禁を破り――
新たなる禁より溢れて芽吹け。』
(未樹が呪文を唱える。
封印を解き。新たなる封印を形作る呪文。)
(最小の封印から溢れた力を用いて、
・・・・・・・
持ちうる力全てで闘えるようになる呪文。)
『我に器は非ず。我に花は咲かずとも――
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一恋・未樹 2022年4月1日
―― 此処に、咲き誇れ。』
(呪文を唱え始めた瞬間、ドロりと溶けた黒の木刀が、再構築される。
赤青黄黒、緑白紫の光の帯をその刀身に纏って)
(左手で銀の槍を無理矢理引き抜くと、その大きな傷口が蔓草と結晶で埋まって行く。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年4月1日
――悪いな。
本気出さるようになれたなら。
負ける気は、ねえ。
(そんなことを言いながら、無造作にしている。)
(どうあっても死なないとでも言うように)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月1日
(そんな、あなたの様子をじっと眺める)
落ち着いた。興味深げな、目で)
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マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月1日
─謝ることじゃないですよ。
むしろ……興味深いから。
(そう、くすくす笑って)
何を。見せてくれます?
一恋・未樹 2022年4月1日
レッドバーン
《赤焼》
ブルークォーツ
《青晶》
グリーンシード
《緑種》
ブラックレイク
《黒湖》
イエローアシッド
《黄呑》
ホワイトバインド
《白縛》
ヴァイォレットドラゴン
《紫竜》
――、収束。
(色とりどりの光帯が絡む木刀を、マガミへ向ける。)
そりゃあ、勿論。
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一恋・未樹 2022年4月1日
ブルークォーツ
《青晶》
クリアアディション
《透渾》
(そう告げると、木刀に青色の結晶が猛烈なスピードで生えていく。
山が噴火するように。海に津波が逆巻くように。)
全力、だろ。
(そうして十数mの巨大さへと即座に変貌した刀を、質量任せに振り下ろした。)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月1日
……(あぁ、と思う)
(もったいないな、と)
(振り落とされ刀を見上げて)
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マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
─それ。
やっぱり、自分で意識的に出せた方がいいって、
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マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
振り下ろされた刀の衝撃。
空気が裂かれ、地が軋む中。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
思いません?
(狐が駆ける)
(踊るように、地を蹴って。空を蹴って躱す)
(そして)
(じっと。あなたに視線を向けたまま)
一恋・未樹 2022年4月2日
――そりゃそう思うがよ、
その力を。
受け止めちゃあ、くれねえって、か!!!
レッドバーン
《赤焼》
クリアアディション
《透渾》
!!!!
(巨大化した刀身全体が、さらに発火。
ブルークォーツ
《青晶》はあればあるほど力が増す水晶。
つまり――先程使った炎の、比ではない温度と範囲で。
周辺一帯へ、炎を投射した。)
今度は、逃げ場作っちゃやれねえぞ!!!
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
……そうね。
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マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
(そう。面白がる風に笑って)
(逃げずに、炎を受け止めて)
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マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
……熱い、気持ち。
うれしいですね?
(なんて。くすっと。炎に焦がされながら、笑って)
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
たしかに。
(とん、と地を蹴り。くるりと回る)
(踊るような、足取り)(炎が、ステップに合わさるように、狐のうちへ吸い込まれるように、消えて)
……負ける気がしないって言葉の通り、ですね。
たしかに、今の手札であなたを止める方法が思いつかないや。
一恋・未樹 2022年4月2日
炎掻き消しながら言う言葉じゃねーだろがよ、それは。
(巨大な水晶剣を、難なく引きずるように構えながら。
未樹自身すら所々が燃えたり、火傷があるが、それらは即座に蔓草や水晶が生えて傷口が再生していく。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年4月2日
ミサゴには頼るなって言われたが…
こうなっちまったなら、
ミサゴにだってやり込められたりはしねえよ。
……降参すんのか?マガミ。そんな性格じゃねえだろ。(負けず嫌いしかいねえなあの幼馴染、なんて言いながら)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
楽々……ってわけでもないんですけれどね?
(なんて、笑って応じ)
そう見えなくても、相応のリソースは払ってる。
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マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
確かに。不用意に起こしてしまうと対応しにくいかな。
なにより、……
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マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
踊りじゃ済まないことになりそうだし。
(そう、くすっと笑って)
あら、そう?
でもその予想は、はずれ。
降参します。
(そう、ちろっと舌を出して、笑う)
一恋・未樹 2022年4月2日
オレとじゃ、踊りじゃ済まないとこまではいけねえってか。
(などと嘯き)
まあ、こんなとこで限界までやる意味もねえがな。
(再封印、と唱えるとゆっくりと巨大化した水晶が収縮し始めて行く)
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一恋・未樹 2022年4月2日
リソース……踊りを絡めた魔術や儀式……辺りか?
…もう少し、負けず嫌いだと思ってたんだけどな。
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
負けず嫌いですよ?
ただ、ね。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
気絶させるつもりでぶつけた攻撃でそうならなくて、そこで追撃しなかった……っていう時点で、私は負けてますからね?
(そう、くすっと笑って)
だから
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
別に、悔しがってないわけじゃないわよ?
一恋・未樹 2022年4月2日
(お、という顔でマガミを見る。)
なら、良い。
普段本気かどうか分からねえから……
(無効票)
一恋・未樹 2022年4月2日
こういう時くれえ、マジのマガミが見たかった。
見れて良かった。
(ようやく普段通りになった木刀を、軽く振る。)
なあ。
(無効票)
一恋・未樹 2022年4月2日
踊った時と、どっちが楽しかった?
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
おかしいなぁ。こんなに、私、素直だと思うんだけど。
(なんてわざとらしく、首を傾げながら)
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
………
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
……どっちだったら。嬉しい?
一恋・未樹 2022年4月2日
………
(無効票)
一恋・未樹 2022年4月2日
知るかよ。
(無効票)
一恋・未樹 2022年4月2日
もうお開きだ。
帰るぞ。
それに……
(無効票)
一恋・未樹 2022年4月2日
「あなた」って呼ばれるより名前で呼ばれなきゃ、答えられねえよ、多分。
(それだけ言って、グラウンドを後にした。)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
あら、答えてくれない。
残念(そう、くすくすと笑いながら)
(槍を取り上げて担いでゆっくりとあなたに背を向けて)
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
─未樹。
(、)
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
「次」は。
あなたがたじたじになるまで、やるから。
どっちだとしても、です。
マガミ・ゾーリンゲン 2022年4月2日
(そう、言って)
(きっとあなたにその声が届くころには、振り返っても、狐はそこにはいないので)
(もしかしたら、化かされたのかも、しれない)
一恋・未樹 2022年4月2日
………。
(、)
一恋・未樹 2022年4月2日
そんだけいつも通りなら、尚更何も言うことねえだろ、っての。
一恋・未樹 2022年4月2日
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