【個】剣試し
野々矢・一三郎 2022年3月29日
MM学園、グラウンド
腹八分目には届かないが、食うには食った
まあベストコンディションではあるだろう
じゃ、いっちょ戦るとすっか!
#緋野・氷織
#野々矢・一三郎
1
緋野・氷織 2022年3月30日
(出血はまだ止まらない、が――出るに任せて)
(息を、吸って、吐く)
(命の熱が、離れていく感覚がする。この感覚に、意識を集中させて――)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(――――此度、右腕に纏うのは)
(極低温)(蒼い氷)
(生命を燃え上がらせて纏う、紅い焔は、父親の)
(生命を、熱を遠ざけて纏う、蒼い氷は、母親の)
(遺した、力)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
……体力的には、これで最後か。
(呟いて、)
(身を低くした姿勢から、)
(地を蹴って、低い姿勢で疾駆)
(傍目に見れば、懐に潜り込んでの一撃狙いだが――)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
……痛ェ(いいとこ入った感覚がある)
(今のところ意識や動きに影響があるほどではないが)
(何発も貰えばどうなるかはわからない)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(目を氷織へと向ける)
(手には蒼い色が見える)
(殴ってくる気か)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(それならば、距離をとって第五の剣ですべて吹きとばせば決まるかもしれないが)
(今までの速度は決して遅いものではなかった)
(大技を撃つチャージは間に合わないかもしれない)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(だから、弓剣を消して手に構えたのは)
(第一の剣、赤霊剣クリムゾンファング)
(いつの間にか消して回収しておいたそれが、手に戻る)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(自然と頭に浮かぶのは)
(この後の動きだ)
(なぜだか踊れた時のように)
(なぜだか体を、どう動かせばいいかわかる)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(ふわりとやや高めに浮かぶ)
(戦闘時のものとは思えない、ゆったりとしたものだ)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(後は、向こうの動き出しに合わせて)
(消えるように、地を滑った)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(急加速)
(瞬きの間に、視界から消える歩法)
(足を使わないで行うそれは、人体には実現不可能な加速と、二足歩行では保てない低さを以て放たれる)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(横一閃)
(足を狙うその一撃は、避けようとも牙を剥く魔剣によって放たれた)
緋野・氷織 2022年3月30日
(――相手の動きを、)(その位置を)(狙いを)
(常に意識し、理解していなければならない)
(そういうスポーツの場で鍛えられた、観察眼と、把握能力)
(だ、けれど――)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(緋野・氷織は、人間だ)
(ヒトならざる超常の知覚で、全てを視ているわけでもなければ)
(ヒトに有り得ぬ超常の力にあかせた警戒網を、常に敷いているわけでもない)
(“人間”が当たり前に持っている、物理的な死角、意識の死角。)
(そういったものの影響を、完全に受けない――そういう、“埒外”ではない。)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(だから、相手の“人間には出来ない動き”には、当然、一瞬、虚をつかれ)
(視界から消えたその姿を、意識の中に捉え直すのに、僅かの時を要した)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(――下、)(と、理解して)
(急制動をかけて、上へ逃れるべく足を踏み切ろうと――――)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(――――本来。)
(緋野・氷織の今の装備ならば、速度を落とさぬまま空を蹴って逃れることとて、不可能ではなかった)
(けれど、思考から判断までの間がない状況において)
(身体は、自然と、慣れ親しんだ動きを優先した――してしまった)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(――結果的には、一瞬でも止まったことがまずかった)
(大地を基礎に動く、という。“人間”らしい動き。スポーツの動き。それに思考を囚われた結果、)
ぁ、っ……!
(足を狩るように薙がれた刃が、ブレーキを掛けた右の足を切り裂いて)
(力が抜ける。完全に態勢は崩れ、倒れ込むように――)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(――せめて、と、為すことができたのは)
(痛みで明滅する視界の中、碌に狙いも付けられないまま)
(自分の下に潜り込んでいるであろう相手目掛けて、倒れ込む勢いそのままに、拳を振り下ろすことだけだった)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(当たった)
(なら、もう剣を手に持つ必要はない)
(手を離して、勢いのまま通り過ぎる)
(残した剣は、慣性と、その異能とで、十分な効果を出すはずだから)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(滑り抜ける間でも、視線は切らない。対応するために、見続ける)
(だから振り下ろされる拳も見えていた)
(勢いのまま離脱するこちらの横を、ひゅっと冷たいものが通るのを感じながら)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(ふわり、回る)
(いつの間にか、手には今までにない剣が握られていた。肉切り包丁のような――断頭台の刃のような、大型の一振り)
(倒れ込む相手の首を狙いそれを振り下ろそう――ってうおっと!
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(や、やりすぎだろオレ!)
(そう思いながら距離を取り、構え直す)
緋野・氷織 2022年3月30日
(振り下ろした拳は、空を切った)
(右脚が、痛い。じくじくと熱くて、心臓が拍動するたび痛みが増していくような感じがする)
(ああ、これ、もう二度と走れないかな――)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(――――いや、)
(今の自分は、そんなことを気にしなくてもいい身体なのだった。)
(なら、そう、)(まだ、動ける――)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(――――わけがなかった)
(肩からの出血は止まっていないし、足の傷だって深いのだ)
(もう、普通に動けるだけの血が足りていない)
(膝をついて踏み止まったところから、立ち上がろうと踏ん張った足の力が抜ける。)
(くらりと眩暈がして、そのままうつ伏せに倒れ込む――前に手をついて、だけど、それも力が入り切らなくて)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(――石畳の決闘場に、横倒しになった)
(それでもどうにか、相手のいる方を向き直るだけはできた、が)
(それだけだ。多分、普通に近づいてきて剣を振り下ろされても、まともな抵抗はできない)
……ここまでだな。
(離れた相手へ張り上げるだけの声も出なさそうだが)(手、も上がらないので――)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(息を吐いて、十秒)
(武装が解けて)(転がっていた剣も、ポケットの中――正確に言えばそこにあるカードの中だが――に吸い込まれて、消えて)
(戦闘前と同じ、体操服姿)
(大の字になって、仰向けに横たわった)
(降参、の意だと伝わればいいが)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
お、オイ。大丈夫かよ!(足の力が抜けて、前に手を付く姿を見て、声を出して)
(近づこうとしたら、武装が戻ったのが見えて)
(こっちも変身を)……あれ?(解けない。ええとええと)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(手から剣を消す)
(それから一つ呼吸をすると)……あっ(きらっと光って戻った)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(って、それよりも)大丈夫か? 手、いるか?
(近づいて行って)
緋野・氷織 2022年3月30日
…………、大丈夫だ。
(まだ陽が出ているから、)…………このまま10分で治る。
(――太陽の光の下で10分間休息すれば、傷が治る)
(父親譲りの異能だが、父親よりも異能が強い結果、別にほぼ裸でなくても問題ない――というのは今の状況、非常に助かった)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
(はあ、と息を吐いて)
……動きが綺麗だな、野々矢は。
流れるみたいに自然で。動く、とわかっててもするっと意識の外に逃げてくみたいだった。
野々矢・一三郎 2022年3月30日
10分で治るって……(なんだそれ、みたいな顔で見てる)
まァ、ならいいンだが
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(動きが綺麗だな。という言葉に、少し複雑そうな顔をして)
それは戦おうと思うと、勝手に動くンだよ。ちょっと違和感あるぐらいだ
(そう口にするのは、その「勝手に動く」がメインになって、結局教わった型をあんまり活かせなかったな、という思いもあるからで)
(せっかく教わって、続けてきたことだ。どうせならもっと活用したかった)
緋野・氷織 2022年3月30日
超能力。
……まあ、新宿島にいる以上、「そういうパラドクス」と言ったほうがわかりやすいか。
(本人の言う通り、流れる血は止まり、傷口は端から少しずつ塞がりかけていって)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
……そうなのか?
意識しないでできるほど染みついている……というのとは、少し違うか。
(少なくとも口振りからは、鍛錬の結果身についた、という感じではない)
(気にはなるが――)
……まあ、いいか。
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
…………とりあえず、今日はお前の勝ちだ。
お腹空いただろ。何が食べたい?
(この後行く気満々の口振りである)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
……昔の記憶がねェから、その時に鍛えてたのかもしれねェけどな
……ン?(お前の勝ちだ。何が食べたい? と聞かれて)
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
おおっとォ! そうだったな! へっへっへ、奢り奢り! 奢りと言えば……焼き肉だろ!
(満面の笑み)
(遠慮はしないわけではないが、やっぱ人の金で食べる焼き肉は最高だよね! って顔だ)
緋野・氷織 2022年3月30日
――そうなのか。
(悪いことを聞いたかな、と過ったが)
(あまり、すごく気にしているという様子ではなかったし。謝るのも変だな、と思って、やめた)
肉。了解。
じゃ、この間行ったところだな……着替えたらスマホで空き状況確認して……(なんて算段つけつつ、)
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
……ああ、そうだ。
手合わせありがとうな、野々矢。
お陰で、足りない部分が自分でも色々、理解できた。
よかったら、またそのうち手合わせしてくれ。
(無効票)
緋野・氷織 2022年3月30日
――じゃ、悪いけど……回復まであと5分少々と。
決闘場を片付けたり、着替えたり、もあるから……30分後。
校門前集合、ってことでどうだろう。
(ずっとこの場に付き合わせているのも悪いだろうし、なんて思いつつ)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
よっしゃあーっ! にーく肉肉ゥ!(へっへっへと笑って)
……おお?(手合わせありがとう何て言われれば)実践の機会を用意しただけだっての。ま、それでお前が対兄貴への経験値にしたり、オレが一食の満足にしたり出来たら万々歳ってヤツだけどな!
つーわけで、再戦の方もいつでもいいぜ!
(無効票)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
と、そうだな。って、片付けはオレがするっての
(とはいえ)30分後、校門前集合は了解。ゆっくり着替えて、一息入れとけ(さーて、片付け片付け。とはいえそこまで汚してないと思うが……と見ながら)
緋野・氷織 2022年3月30日
完全に次も自分が勝つつもりの発言だなお前??
(次はなにがなんでも奢らせる――もとい勝つ。氷織はそう決意した)
(【演出継続】)
緋野・氷織 2022年3月30日
ん、……(正直、傷は治るが体力まで完全回復するわけでもなく)
なら、頼む。
……ありがとな。
(短く言って、目を閉じた)(5分間だけでも、クールダウンに撤すれば、それなりにはなるだろう)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
そりゃそうだが?(へっへっへ、と笑う)
(へいへい、とありがとな、と言う氷織を横に片付けを済ましていく)
(【演出継続】)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
(その後、まあ常識的な範囲ぐらいの量の肉を美味しくいただきました)
野々矢・一三郎 2022年3月30日
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