【個別】地下の喧騒
奉利・聖 2022年3月27日
──ここの地下は、混沌としている。
表では流通しない品物、大手を振って運営できない娯楽。
ルールを守らぬ者は相応の罰があり、従う者には危険な恩恵がある。
今の時期、掃除の手が足りぬということらしいので、
ヘルプとして、フリーの掃除屋が地下に来ていた。
そこで意外な邂逅を果たすことに───
#藤永・えみり
#奉利・聖
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奉利・聖 2022年3月27日
(このマーケットには、様々な人がいる。多くが己の姿を隠し、身分を偽ったりしているものだ。だから、フードを被ってる人間は珍しくもないのだが)
(それが、聞き覚えのある声で…己の名を口にしたなら話は変わる)
奉利・聖 2022年3月27日
……藤永さんですか?
(無効票)
藤永・えみり 2022年3月27日
(そんなに大きな呟きであったつもりはありませんでしたが)
(――この喧騒の中で、流石というべきでしょう)
やっぱり、奉利先輩でしたか。
ええ、私です。
(と、先ほど以上に声を抑えて)
藤永・えみり 2022年3月27日
(僅かに小走りで近づきつつ、いつもの様なカートに視線をやり)
こんなところでもお掃除、ですか。
(無効票)
奉利・聖 2022年3月27日
勿論です。元々こちらには、僕の拠点の一つもございますから。
とはいえ現在は、トーナメントの影響で各方面お忙しいようなので…ヘルプに入ってる次第です。
藤永さんは……なるほど、マーケットを見ておられるのですか?
(無効票)
藤永・えみり 2022年3月27日
拠点……ああ、こちらにお店というか事務所みたいのがあるっておっしゃってましたね。
トーナメント。そんなイベントもやっているらしいですね。何やらうちの生徒の方も参加されてるような話を聞きましたけれど。
それで、お手伝いですか。
(一度周囲にちらりと視線をやって)
……正直、御掃除するにもきりがない気もしますけれど。
藤永・えみり 2022年3月27日
ええ、あたりです。修復中のガジェットに仕えるパーツなどがあればと。
……なかなか見つかるものでもありませんけれどね。(大げさに肩をすくめるような動きをして)
(無効票)
奉利・聖 2022年3月27日
えぇ、敷地は広く…確かにきりは無いです。
でも「やらない」のは何も生み出さない。
学園のお掃除も変わらないですよ。毎日使う場所ですから、日々掃除してもきりが無い…しかしやらなければ、蓄積するだけになってしまう。
奉利・聖 2022年3月27日
ふむ、つまり正規品ではなく掘り出し物のようなイレギュラーに、求めるものがあるということですかね?
(無効票)
藤永・えみり 2022年3月27日
確かに、何事も積み重ねですね。小さな一歩であろうとも、進んでいるならばどこかにたどり着けます。
……とはいえ、学園での一歩と、ここでの一歩は、大分労力に差がありそうでもありますね。
藤永・えみり 2022年3月27日
はい、少々特殊な品を探しています。
この新宿島に流れ着いた遺失物。いわゆるクロノオブジェクトに近い因子を内包したものを探しています。
それ以外でも、まれにガジェットと規格が一致するジャンク品が合ったりもしますので、そう言ったものも。
(自分の目的とする物品をつらつらと述べて)
(無効票)
奉利・聖 2022年3月27日
それは確かに。
まぁ、嘆いても仕方ありません。平時は他にも掃除に当たる人がいるようですし、今が少々大変なだけですよ。
奉利・聖 2022年3月27日
……なるほど。
時に藤永さん。地下での掃除はそれはもう、色々なものを拾うことがあるのですけど。
(トロリーの袋を開ける。分別されたゴミの内、これは機械部品やら電池やらが入っている)
たとえば武器だったり、何かしらの残骸だったりも含まれるんですが。
こういうのに入ってたりもしますかね。
(無効票)
藤永・えみり 2022年3月27日
余りこちらの地下は簡単にスタッフを増やせる場所とも思えませんし、難儀な事ですね。(年度末の騒ぎの様な事がある場所です)
何かしら、お手伝いできることはありますか?
藤永・えみり 2022年3月27日
武器が普通に落ちているというのもなんとも物騒な話ですね。(げんなりとした声で言って)(この少女のメンタルの基本ベースは現代社会の中学生の物で大分常識的と言えました)
流石に打ち捨てられているものにはないと思いますけれど……(言いながら、開かれた袋の中を覗き込み)
(無効票)
奉利・聖 2022年3月27日
ふーむ。あまり藤永さんを拘束するわけにもいかないのですが…。
まだ中学生ですし、できれば健康的にお過ごしいただきたいものでして。
(申し出は有難いんですけどねぇ。学園の掃除とは訳が違いますから)
奉利・聖 2022年3月27日
よくあることですよ。武器を買ってそれを元手に賭けをしたりもね。
だからマーケットに並んでて、買われはしたけど何らかの理由で捨てられたり置き去りにされたりも、多々あるんです。
もしかしたらそういうのを知らぬうちに引き取ってたかもしれないと思ったんですが…そうでもなさそうですかね。
(ゴミの中は玉石混交。望むものがあったり、無かったりするだろう)
(無効票)
藤永・えみり 2022年3月27日
それを言ったら奉利先輩だって高校生じゃないですか。
……でも、確かに、こちらは広いですし、特殊な場所でもありますし。下手に手を出そうとすればお邪魔にしかなりませんね。(奉利先輩の気遣いを感じ取り、少し残念そうにしつつもそう答え)
藤永・えみり 2022年3月27日
ラヴィオン先輩もおっしゃっていましたけれど、やっぱり野蛮な所です。(ぼやくように言って)
藤永・えみり 2022年3月27日
そうですね。
(と、袋の中身を見やり)
(完全義体の身体に内蔵された複数の観測機が内部の物品を解析し、その解析情報がAR視界内に浮かんでは消えて)
あっ、これは……(と、手を伸ばし)
これ、いただいてもいいですか?
(掴んで取り出したのは、薄汚れた電池の様なものでした)
(無効票)
奉利・聖 2022年3月27日
高校生…そう、ですねぇ。
一応僕は睡眠を必要しないので…。
(うら若き藤永さんのお時間は大事にしたいものですから)
申し訳ございません。お気持ちだけ、有難く
奉利・聖 2022年3月27日
野蛮と感じるのも、無理ありません。
しかしこれもまた、人の営みの一部です。
享楽的、刹那的…そうとしか生きられぬ人がいることも、偽りなく事実であるものなのです。
相容れないと思いますが、消し去れないものであることもご理解ください。
奉利・聖 2022年3月27日
っと……おや、お眼鏡にかないましたか?
勿論構いませんよ。何も無ければ廃棄するか、引き取るだけですし。
(無効票)
藤永・えみり 2022年3月27日
睡眠時間を必要としない、ですか。
(実を言えば、補助AIを駆使して、脳を一部ずつ休める、といったことを行えば、この少女も無休息で活動を行う事は可能でした)
(しかし、それをすると、著しく逸脱が進んでいく気がして、依頼等で必要とならない限りは避けています)
藤永・えみり 2022年3月27日
(――眠りを必要としない生活とはどんなものでしょうか)
(そんなことを思って、無意識にじっと奉利先輩を見つめてしまい)
藤永・えみり 2022年3月27日
(奉利先輩の言葉に、僅かに視線をそらせて)
……それが人の営みの一つであるという事は、わからないとは言えませんし、消し去りたいとも思いません。
どちらかと言えば、場違いな場に踏み込んでいるのは私の方だという自覚はあります。
藤永・えみり 2022年3月27日
僅かに遺失物としての特性が見られますから、加工資材として使えそうです。
それでは、ありがたく頂きます。(と、タクティカルコートのポケットへと納めるようにしてから、手のひらに開いたゲートで“ヴンダー・カンマー”の作るストレージ内へと回収し)
(無効票)
奉利・聖 2022年3月27日
(あれ?なんでこう凄い見られているんでしょうか)
藤永さん…?どうかされました?
奉利・聖 2022年3月27日
まぁ、中高生が好き好んで来るような場所ではありません。
願わくば、こういった場に染まらないようにして頂きたいところです。
互いの領分を侵し過ぎないように、生きていきたいものですね。
奉利・聖 2022年3月27日
お役に立てたようで、良かったです。
よろしければ後日、こちらの拠点で保管しているものもお見せしましょうか?用途不明のものは一応遺してありまして。
(無効票)
藤永・えみり 2022年3月27日
あっ、いえ、その……
藤永・えみり 2022年3月27日
眠らない夜は、寂しかったりしないのかなって……
藤永・えみり 2022年3月27日
(――何ってるんでしょうか私は)
あっ、いえ、あの、やっぱり忘れてください。
藤永・えみり 2022年3月27日
……余り馴染む気はしません。
領分を侵し過ぎないように……
藤永・えみり 2022年3月27日
保管品なんてあるんですか? ……見分させていただけるならありがたいですけれど。(おずおずとした様子で言って)
(無効票)
奉利・聖 2022年3月27日
………ふむ。
(寂しくないのか、か)
(ひとまずそれは、置いておいて)
奉利・聖 2022年3月27日
それがよろしい。
えぇ、掃除をしてると色々と拾いますから。
ではそちらも、後ほどピックアップしてお持ちしますね。
奉利・聖 2022年3月27日
……さて、僕はそろそろ掃除に戻ろうかと思います。
藤永さんはどうされますか?
(無効票)
藤永・えみり 2022年3月27日
お手間おかけして申し訳ありません。ありがとうございます。
(ぺこりと頭を下げて)
今度奉利先輩のいい日程を教えてください。それに合わせてお伺いいたします。
藤永・えみり 2022年3月27日
お仕事中だったのに、お時間とらせてしまいましたね。
私は、もう少しマーケットを見ていこうと思います。
(無効票)
奉利・聖 2022年3月27日
了解しました。
それでは、これにて僕は失礼を───
奉利・聖 2022年3月27日
(トロリーを押しながら、去っていくのを)
(一度振り返って、止める)
奉利・聖 2022年3月27日
寂しいですよ
1人の夜は、いつだって。
奉利・聖 2022年3月27日
(それだけ言って、奥へと進んでいった)
(。)
藤永・えみり 2022年3月27日
はい、お仕事頑張ってください、奉利先輩。
(去っていく姿を見送って)
藤永・えみり 2022年3月27日
(立ち止まっり、振り返った奉利先輩にキョトンとした顔をして)
藤永・えみり 2022年3月27日
(そして、聞こえた言葉に)
なっ、奉利先ぱ――
(去っていく姿に、手を伸ばして)
藤永・えみり 2022年3月27日
(しかし、追いかけることはできず)
(伸ばした手が、力なく落ちて)
藤永・えみり 2022年3月27日
……まったく、私は……
(俯いて、しばらく少女はその場に立ち尽くしていました)
(。)
奉利・聖 2022年3月27日
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