【個】新たな年へ向けて
霧雨・龍雅 2022年3月27日
中学一年の最大のイベント、学年末テストも無事に終わって。
さあ、後は新しい年度に向けて思いを馳せるだけ……というある日のこと。
彼はふと思いました。
こうして何の憂いも無く新しい学年を迎えることが出来るのは、勉学を教えてくれた人がいたからだ、と。
なら、その恩に報いるべきなのでは?
そう思った彼の行動は早かったのでした。
「ねえ。ご飯、一緒に食べに行かない?」
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霧雨・龍雅 2022年3月27日
そっかぁ、買い物ついでに。
……すっごく「お出掛け」って感じがして、なんだか特別な気分になれて良いよね。そういうの。
(家族と一緒にお出掛け。なんだか、少し憧れちゃいます)
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月27日
ん、分かった。それじゃあ……
すいませーん。
(と、手をあげて店員さんを呼んで)
このハンバーグと……このビーフシチューのオムライス下さい。
……あ、それとドリンクバーっていうの、2つ。
(しれっと飲み物も一緒にお願いして。「ドリンクバーはあちらのコーナーになります」と笑顔で指し示し注文を受けた店員さんが去っていくのを見送りながら、ぱたんとメニューを閉じるのでした)
……飲み物はあっちのコーナーのコップに、自分で注げばいいんだって。
つづらは、何が飲みたい? 俺、取ってくるよ。
雨谷・葛良 2022年3月27日
そうですか?兄さんとはいつもそんな感じなので、あまり特別という感じではねーんですが……。
……そうですね。
どっちかって言えば、今こうしてお出かけして、一緒に食事してることのほうが、つづらには特別ですね。
(くす、と小さく笑って)
(何せ趣味がインドア派なので。最近は友だちと出歩くことも多くなったけど、食事を一緒にするのはそんなに数多くは無いことです)
(無効票)
雨谷・葛良 2022年3月27日
なんだか今日の龍雅さんはいたれりつくせりです。
おもてなしされてる気分ですね?
(んー、と小さく考えて)
……では紅茶があったら、ほしいです。
ストレートでもレモンティーでも、あるほうで大丈夫です。
霧雨・龍雅 2022年3月27日
仲良きことは素晴らしき……
(何かの本で見た気がするフレーズを、ぽつりと呟いてみて)
……特別。
……そっか、今の方が特別……
(ちょっぴりそわそわ。今日彼女を食事に誘った理由を鑑みれば、そう思ってもらえるのは嬉しい事です)
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月27日
うん、そうだね。
今日はちょっと、特別だからね。
(なんて、普段より幾分か明るい声色で言って立ち上がり)
紅茶だね。
分かった、すぐに持ってくるよ。
(と、なんだか足取り軽くドリンクバーのコーナーへと向かいました)
雨谷・葛良 2022年3月27日
特別待遇とはつづらもえらくなったもんです。
(冗談めかして、ふふんと笑って。実際にはそういうものではないですが)
ええ、お願いするです。
つづらはここで待ってるですよ。
(ドリンクバーへと向かう後ろ姿を見送って、)
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雨谷・葛良 2022年3月27日
……。
………。
急にどうしたんですかね?本当に。
(はて、実際のトコロこんな風にもてなされる理由、何かあったですかね……と)
(甲斐性を見せたい―――というのは、本当に字面通りの意味だけでしょうし。しきりに首を傾げて、待ってる間考えていた)
霧雨・龍雅 2022年3月27日
(さて、トコトコとドリンクバーのコーナーへとやってきた彼。お目当ての紅茶――レモンティーを見つけて早速コップをセットします。ボタンを押して、コップに注がれていく様を横目に、さて自分は何を選ぼうかと思案して)
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霧雨・龍雅 2022年3月27日
――全部混ぜ。
(その時、龍雅に電流走る)
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霧雨・龍雅 2022年3月27日
(ぶんぶん。脳裏を過った邪念を祓うべく首を振り)
(ええい、このボタンだ。と自分のコップをセットしてドリンクを注ぎます)
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霧雨・龍雅 2022年3月27日
――お待たせ、つづら。
(さて、戻ってきた彼が両手に持つコップ。片方はご希望通りのレモンティー。そしてもう片方はというと……しゅわしゅわした緑の液体。そう、メロンソーダなのでした)
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月27日
…………?
どうしたの、首を傾げて。
何か考え事?
雨谷・葛良 2022年3月27日
(は、と顔を上げて、)
い、いえなんでもねーですよ……ありがとです。
(考えてもわからないものはわからないので。とりあえず今日は食事を楽しもうと切り替えた)
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雨谷・葛良 2022年3月27日
料理が来るのはもうちょっとですかね?
外で食べるときって、待ってる時間も楽しいもんですけど。
(小さくゆらゆらと、テーブルの下で足を揺らす。ちょっとだけ椅子のほうが高かったのだ)
ま、今はのんびりしてる時間もあるから、っていうのもあるですけど。
もうすぐお休みも終わりですしね。
霧雨・龍雅 2022年3月27日
(はい、とつづらさんの前へレモンティーの入ったコップを差し出して)
……そう?
それならいいけど……
(ちょっと腑に落ちないところもありましたが、彼女が何でもないと言っているのですから、深く追求するべきではないのでしょう)
ん。もうそろそろなんじゃないかな。
そうだね、今も結構ワクワクしてるから……その気持ち、分かるよ。
(なんて、待ちきれないのか店員さんが去っていった方へちらりと目を向け、そしてつづらさんの方へと視線を戻し)
ああ……もう新しい年度なんだね。
俺達も中学二年生かぁ……
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月27日
(注文した料理がやってきたのは、そんな風に感慨深そうな声を漏らしたその時でした)
ん。ありがとうございます。
(テーブルの上にハンバーグとオムライスを並べてくれた店員さんに軽く会釈。それから改めて料理を見て……彼のサングラスの奥の瞳が、キラキラと輝きました)
……すごい。美味しそう。
雨谷・葛良 2022年3月27日
わくわく、ですか。けっこー余裕ある感じですね。
つづらも先にやるでしょうねって内容を予習したりしてたですが、きちんと着いていけるか今はちょっと心配です。
今と違う事をやっていくだって思うと、つづらにもわくわくもあるですけどね?
(最初に授業のことを思い浮かべて。学年が変わっても成績水準は維持する気で、勉強先取りしていたようです)
(無効票)
雨谷・葛良 2022年3月27日
と、ありがとうございますです………おお。
(店員さんに挨拶をそこそこに、料理に目を向けて)
うんうん、美味しそうですね。
お外で食べる時の一番幸せな瞬間です。
(すちゃ、とスプーンを手に構えた)
霧雨・龍雅 2022年3月27日
……あ、ああ。うん。
どんなことを知れるんだろうっていうワクワクもあるけど……
つづらはすごいね。今からもう二年の勉強してるだなんて。
しっかり者で真面目だ……
(どっちかというと今目の前にある料理に対する期待値としてのワクワクの方が大きかったのですが、なんか……真面目なつづらさんの前でそれを言うと負けた気がする……! ので、しれっと彼も真面目っぽく言うのでした)
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月27日
わくわく最高潮だね。
うん、それじゃあ……
(ぱん、と胸の前で手を合わせて)
頂きます。
(お箸に手を伸ばそうとして……思いとどまってフォークとナイフを手に取ります。右手にフォーク、左手にナイフ。この辺りのお作法も、まだなっていないようですね)
(ハンバーグへそっとナイフを差し入れて、溢れる肉汁におぉ……と思わず声を零して。切り分けたそれを、早速一口)
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月27日
………………
…………
(無言。ただただ無言。無表情ではあるけれど、顔の周りでキラキラ星が瞬いてそうな雰囲気を醸し出すのでした)
雨谷・葛良 2022年3月27日
(一方こちらはシチューオムライスなので普通にスプーンでいただきます。シチューを絡めてふわふわの卵と一緒に一口、)
ん、ん……思った通りおいしいですね。
シチューと一緒にいただくって、ちょっとした贅沢感があるです。
(しっかり飲み込んで、はふっと一息ついてから感想を口にして)
(無効票)
雨谷・葛良 2022年3月27日
多趣味だから成績悪い、みてーには言われたくねーですからね。
まぁ独学というか、参考書見て進められる範囲ですが―――
……そういえば、それで図書室行った時に会ったんですよね、あの人。
(そうそう、と思い出したように付け加えた)
霧雨・龍雅 2022年3月27日
…………すごいね、これ。
(語彙力よ。あまりの美味しさに言葉を失っていましたが、はっと我に返って……ようやく出てきたのはそんな言葉でした)
ん、前にも言ってたよね。
趣味に全力を出したいからこそ、勉強も頑張る……って。
言うだけじゃなくてきちんと実行出来てるのも凄いし、独学で先の学年の勉強が分かるっていうのも……
(なんて感心しきりで)
……?
(はて、彼女の言葉に首を傾げて……図書室?)
……あの人って、ひょっとして。
雨谷・葛良 2022年3月27日
二瀬詩織さんです。
あんまり図書室いかねーんで迷っちゃってたんですけど、助け舟出してくれたんですよね。
良い人ですね、詩織先輩。
兄さんの事も知ってたみてーなんで、つい話し込んでしまったです。
(もう一口スプーンで掬ってぱくり。ぱたりと揺れる天使の翼はご機嫌を示していて)
ハンバーグも外で食べるのって美味しいですよね。
ふわふわの食感と、しっかりお肉の味を引き出すのはなかなか自分じゃむずかしーです。
霧雨・龍雅 2022年3月27日
ああ、やっぱり。
(前に自分が話題に出していたもんね、と合点がいった様子で)
うん、とっても良い人。
本が好きで頑張り屋さんで、なんだか応援したくなっちゃう人だったでしょ?
(なんて何処か楽し気に言って、切り分けたハンバーグをもう一口)
ん……ハンバーグってそんなに作るの難しいんだ。
……というか、ハンバーグも作れるんだ。
雨谷・葛良 2022年3月27日
ええ、違いねーです。
実際話してみて納得したですね。
(こく、と頷く。頑張り屋で―――相応に悩みも持って、向き合っていて。応援したくなる、という感想はよく分かる物で)
……ん、作れますよ。
こうやってお店で出せるくらい美味しく作る、のは難しいって話しなだけですから。
たまにお弁当にも入れたりするです、兄さんがお肉好きですし。
霧雨・龍雅 2022年3月28日
ね。アイドル活動とか、頑張ってほしいし成功してほしい。
(そうでしょうそうでしょう、とうんうん頷いて)
そっかぁ……
ホント何でも作れちゃうんだね、つづら。
ハンバーグに、この前はヒレカツに唐揚げに……
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月28日
…………ん。
お弁当を作って分けてくれたり、っていうのも、そうなんだけどさ。
(す……と佇まいを正して、どこか真剣みを帯びた声で)
一緒に遊んでくれたり、勉強を教えてくれたり……
つづらには、いっつもお世話になってるよね。
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月28日
特に勉強はさ、つづらが教えてくれなかったら、赤点だったかもしれない。
こうして、新しい年度を迎えるのを、楽しみに待つってことも出来なかったかもしれない。
だから……
(落ち着かない様子で、視線を逸らして、言い淀んで。けれど一つ頷きをして、気を入れ直せば)
……だから、そのお返しを少しでもしたくって。
今日ご飯に誘ったのは、そのため。
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月28日
ありがとう、つづら。
……正直、これで受けた恩を全部返しきれてるとは思ってないけど。
でも、感謝の気持ちの一部って事で。
受け取って欲しいな。
(だから、今日の分のお返しとかは気にしないで、と小さく笑みを浮かべて言うのでした)
雨谷・葛良 2022年3月28日
なんでも……ではねーんですよ?
いえ、できねーものはできるように頑張るですけど……。
つづらにも難しいもんは難しーです。
(基本的には努力型の天才肌。実際に頑張れば、やれるようにするタイプではあります―――但し身体能力が絡まない事に限る)
……ん、どしたんです急に改まって、
(無効票)
雨谷・葛良 2022年3月28日
……ふぇ。
(最後まで聞き届けると、意外そうに小さく声を零して、)
そ、そういう話しだったんです?
つづら別に、恩がどうとか考えてなかったですが……
(趣味のために外面を良くする―――その行動指針、打算のみで成り立つわけでもなく、単にお人好しであることもあり)
(本当に、困ってるクラスの友だちをちょっと手伝っただけ、くらいと思っていて、)
(無効票)
雨谷・葛良 2022年3月28日
そう感謝って言われるとちょっと照れくせーんですけど……
ええ、今日のところは受け取っておくです。
感謝を受け取るのは、そりゃー嬉しいですし……
(なるほど甲斐性を見せたい理由はここですか―――こくっと一つ頷いて)
(無効票)
雨谷・葛良 2022年3月28日
―――でも、
(無効票)
雨谷・葛良 2022年3月28日
つづらが今日一番うれしいことって、こうやって形で返してくれた事……じゃねーってのは、ちゃんと覚えててほしいですからね?
霧雨・龍雅 2022年3月28日
(なんでもないような顔をして、でも内心では緊張していた彼。今日のところは受け取っておくと、つづらさんのその言葉に、少し救われた心地になって)
うん……
(けれど。"でも"と続く言葉に、ほんの少し身を強張らせて)
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月28日
……うん?
(と、不思議そうな顔をして)
ええと……そうなの?
形で返したことじゃないなら……えっと。
(どういうところを嬉しいと思ってくれたんだろう、と考えあぐねるのでした)
雨谷・葛良 2022年3月28日
……むう。
(やっぱり無自覚だった。ちょっとだけぷぅっと頬を膨らませて、)
(無効票)
雨谷・葛良 2022年3月28日
(それもつかの間、気を取り直して、)
……友だちが、食事に誘ってくれたことです。
学校内で、たまたま食堂で一緒するとかならまぁ分かるですが……
ただ顔を知ってるだけの人が、外に一緒に食事に行こうとは言わねーんですよ。
きちんと相手を―――つづらを見て、誘ってくれたってことですからね。
(無効票)
雨谷・葛良 2022年3月28日
……まぁ今回はちゃんと他に理由ありでしたけど、
(無効票)
雨谷・葛良 2022年3月28日
……で、ですから、とにかく。
(少しごまかすように、ティーカップに手を伸ばして一口)
普通にお出かけ誘ってくれるだけでも、別におごりとかなんとか無くても、つづらは楽しいですよ?
霧雨・龍雅 2022年3月28日
(頬を膨らませるつづらさんの様子に、何かマズいこと言っちゃった!? とあからさまにオロオロしだす彼。でも、彼女が続ける言葉に耳を傾けているうちに、少しずつそれも落ち着いて)
それは……
……そう、だね。
幾ら親切にされても、ただ顔を知ってるだけの人を誘おうとは思わない。
つづらだから、誘ったんだ。
(無効票)
霧雨・龍雅 2022年3月28日
(ほっとした様子で、肩から荷が下りたように力が抜けて)
…………そっか。
だったら、また誘うよ。
つづらが楽しんでくれるなら。
俺も、楽しいし。
雨谷・葛良 2022年3月28日
ええ、是非にです。
龍雅さんも楽しいならもっと良いことですしね。
(今度は確かに満足気に、こくっと一つ頷いて、)
さ、しゃべるのもそこそこに食べる方も楽しまないとだめですよ?
折角の外食ですから――
(演出継続)
雨谷・葛良 2022年3月28日
………あ、デザート頼んでいいです?
(つい数十秒前におごりは別にいいと言ったその口で)
(堂々とデザートを要求し始めた!)
霧雨・龍雅 2022年3月28日
(満足そうな頷きに、釣られるように微笑んで)
そうだね、せっかく出来立ての料理を出してもらえたんだから、温かいうちに……
……えっと。
(少し、お財布の中を思い返して)
……だ、大丈夫だよ……!
(そう、折角の外食なんです。楽しまなきゃ損!)
(演出継続)
霧雨・龍雅 2022年3月28日
(メニューを広げて、じゃあどれを選ぼうか、なんて。)
(新たな年度を控えたある日の。何でもないような普通の、穏やかな日常のひと時なのでした)
霧雨・龍雅 2022年3月28日
【〆】