【個】ステップ、踏んで
レター・ポストマン 2022年3月27日
▼Situation
プロムナードの日。パーティー会場。
周囲では正装の学生たちが踊っている。
▼Prologue
ひょんな事情でプロムに出席した兄妹。
一般家庭の育ちであるふたりには、豪華絢爛なパーティー会場はかなり新鮮だ。
▽Rule
#レター・ポストマン
#織代・マリア
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レター・ポストマン 2022年3月27日
うむ、うむ、うむ!!
(タキシードを着たデーモンの青年が、右を見て頷き、左を見て頷き、そして最後に正面を見て頷いた)
さすがはプロムナードと言うべきか! ナンバーワン豪華な会場だな!
相当に気合が入っているものだと見える!
これは楽しめそうだな、マリア!
織代・マリア 2022年3月27日
ほふほふ、ほっへほふへひへふはほひーはま!!
(もぐもぐ)
(いつの間にか両手にチキンを持って、立食形式で出された料理を楽しむ天使の姿がその横にあった。
先日見せた、薄紅色の足元が前開きになったドレス姿だ)
レター・ポストマン 2022年3月27日
さすがは俺の妹! すでにパーティーを楽しんでいるな!
楽しみナンバーワンは過言ではなかったか!
だが、食べながら喋ってはいけない! お行儀が悪いとお袋にもいつも言われていただろう!
(これを使え、とガラ入れのバケツと紙ナプキンを差し出す)
織代・マリア 2022年3月27日
はっ
(自分がお行儀の悪いことをしていると遅まきながら気付いて)
(急いで食べ終わったチキンの骨をバケツに捨てて、紙ナプキンで手や唇を拭う)
もうしわけありませんわ、おにいさま、おかあさま!
あんまりにもおいしそうだったので、ついやってしまいました……
レター・ポストマン 2022年3月27日
うむ、許した! お袋も今頃許している頃だろう!!
(今頃も何もこの場にいない母はそれを預かり知らない)
こうも美味そうなものが多いと、つい欲望に身を任せたくなってしまうものだ!
そんな時、ちゃんとした振る舞いができたら――
(,)
レター・ポストマン 2022年3月27日
カッコよさ、ナンバーワンと言っても過言ではないだろう!!
(バァーン!)
織代・マリア 2022年3月27日
ほんとうにございますか!? おかあさま、ありがとうございますわ!
(預かり知らない母に預かり知らない感謝をした)
そうですわね! わたくし、こんなときこそしっかりと、しゅくじょらしく! ナンバーワンかっこよくしなければ!
(そう言って、凛と背筋を伸ばして、美しい佇まいを見せる。
ただ立っているだけ、それだけで周りを魅了する美しさを発揮することだろう――)
(無効票)
織代・マリア 2022年3月27日
…………じーーーっ……
(ただしその視線の先にはプディングがあった)
(ぽっかり口を開けている)
レター・ポストマン 2022年3月27日
(ひとつ大きく頷く)
ところでマリア、腹は減っていないだろうか!
俺は減っている! こんな空腹では踊れたものではない!
悪いが腹ごしらえに付き合ってくれ!!
(そう言いながら、テーブルの上にあるプディングをふたつ手にとり、片方をマリアへと差し出す)
織代・マリア 2022年3月27日
! ふふ、おにいさまったらくいしんぼうですわね!
それではわたくしがおつきあいしてさしあげます!
(兄の気遣いと知らず、しょうがないなぁというスタンスで、けれど満々の笑みでプディングを受け取る)
(無効票)
織代・マリア 2022年3月27日
ではさっそく……いただきますっ
(プディングに添えられていたスプーンでプディングをちいさくすくって、口へと運ぶ。)
んーーー……っ!
(マナーを指摘されたばかりなので、身体をくねらせたりぴょんぴょん跳ねたりなどはなんとか我慢出来た。
なんとか我慢しなければならないほど美味しくて甘いプディングだった)
レター・ポストマン 2022年3月27日
ほどよい柔らかさに、とろけるような甘さ……これが学園の用意したナンバーワンプディングか! さすがと言う他ないな!
(もしこの場にこのプディングを作った者がいたら、その人の手を取って礼を言い、そのまま腕を上げて会場のみなみなにこのナンバーワンプディングを作ったのはこの者だと知らしめていたことだろう。それぐらい美味しかった)
プロムに来られてよかったな、マリア! これもひとつの貴重な経験だろう!
織代・マリア 2022年3月27日
はいっ! ナンバーワンあまくておいしかったですわ!
(兄ほどの語彙力はないけれど、美味しいと思う気持ちは同じだった。
あまりの美味しさにぺろりと平らげてしまった)
ええ、こんなにすごいホテルで、こんなにおいしいおりょうりをたべられて!
それにこれから、たっくさんまいをおどるのですもの!
もうこんなにたのしいのに、まだまだたのしいなんてしんじられませんわ!
レター・ポストマン 2022年3月27日
夢が有限であるならば、楽しみ尽くさねば損というものだな!
(こんなに喜んでいるマリアを最後に見たのは、刻逆前に親父に連れられて遊園地に行った時以来だっただろうか。知らず、口元が緩む)
信じられないぐらいならば、俺が信じられるようにしてやろう!
手を取れ、マリア! 踊るぞ!
織代・マリア 2022年3月27日
(夢見心地になるような、楽しくて嬉しいことの連続。
ずっとずっと笑顔のままだったマリアの顔が、満面の笑みになる)
はいっ! れんしゅうはばっちりですわよね、おにいさま!
(兄に手を差し出して)
レター・ポストマン 2022年3月27日
無論だ! この俺にかかれば、ステップの練習をしながら配達するなど造作ないこと!
(差し出された手を取り、引き寄せる)
やるぞ! 俺たち兄妹で、ナンバーワンの踊りを!
織代・マリア 2022年3月27日
さすがですわ、おにいさま! れんしゅうもはいたつもナンバーワンですわね!
(兄の頑張りにきゃっきゃと喜びながら引き寄せられて)
(無効票)
織代・マリア 2022年3月27日
ええ……まいりましょう、おにいさま!
(兄の手を握り返すと、折よく新しい曲が始まった)
たったったったー♪
(曲に合わせて、美しく淀みないステップを刻み、兄と共に回り出す。
兄との練習でクセになったのか、曲のリズムに合わせてたったったったーと口ずさみ)
レター・ポストマン 2022年3月27日
たたーん、たーん!
(声をあわせて、息を合わせて、ステップを踏む。少し前までは間違いだらけだったステップも、練習でだいぶ改善された)
ははっ……踊れるまでにだいぶ苦心はしたが、踊れるとこんなにも楽しいものだったか!
織代・マリア 2022年3月27日
うふふ! そうでございましょう、ございましょう!
(ぴょんとアドリブのジャンプを交えつつ、嬉しそうに兄の顔を見上げる)
こんなにすぐおどれるようになるなんて、おにいさまもきっととってもじょうずになりますわ!
おにいさまもアイドルになってみてもよろしいのではなくて?
(そうなったら2人でライブをしたらどれだけ楽しいだろうと、そのウキウキさがくるくる回るアドリブのターンに現れていた)
レター・ポストマン 2022年3月27日
(おっと、とアドリブのジャンプを支えて、妹の顔を見おろす)
魅力的な未来だな!
だが、その道はマリアが行くといい!
俺は親父の道を辿る! 俺がお前の道に付き合っていると、親父が寂しがるだろうからな!
(何度も練習したステップを、練習した通りに踏む)
今日は特別な日だ! 豪華なパーティーで、俺と共に踊れる、ナンバーワン特別な日だ!
だからこそ楽しめ、マリア!
目いっぱいに楽しめば、満たされる!
織代・マリア 2022年3月27日
(はっ、と気付いた顔)
たしかに、おにいさまとおはなししてるおとうさま、とってもうれしそうでございましたものね……
(ちょっぴり残念だけれど、それは仕方のないことなのだろう。
知恵遅れなりに、言語化できない感情を納得させて)
(,)
織代・マリア 2022年3月27日
はいっ! では、おにいさまがアイドルになったらいっしょにおどるはずなぶんだけ!
たっくさんたっくさん、ナンバーワンたくさんおどりますわ!
(そう言うや、兄と共に踊れる喜びを爆発させるように、けれど練習通りに踊る兄を崩さないように、大きく躍動するダンスへと移り変わった!)
レター・ポストマン 2022年3月27日
うむ! その意気や元気ナンバーワン!!
置いていかれぬよう、俺も気張らなくてはならないな!!
(弾むように飛び跳ねるマリアへと、もう一歩遠慮するなと言うように動きを合わせる。十数年共に育ってきた兄妹の仲だからこそできる呼吸の合わせ方だ)
行くぞマリア! このパーティーをナンバーワン楽しむのは、俺たちだ!!
織代・マリア 2022年3月27日
!
(動きを合わせてくる兄に、ちょっぴりの驚きといっぱいの喜びを顔に浮かべて)
はいっ……ナンバーワンたのしいナンバーワンプロムのしゅやくは、わたくしたちでございますわ!
(そうして2人、息があがってしまうぐら全力で。
少なくとも自分たちの中では、誰よりもこのプロムを楽しむのだった)
レター・ポストマン 2022年3月27日
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