【個】ふかふかすやすや
火撫・穂垂 2022年3月26日
おひるね部。
それは、限られた時間の中で、より効率的でより穏やかでより有用なひとときの休息を追求する部活動である。
程よい空調。
温かいお布団。
落ち着くお香。
ここには、おひるねに必要ないろいろなものが揃っている。
その中に。
なんか持ち込んだ覚えのないものが一つ、紛れ込んでいた。
-おひるね部、部室-
#御掃除・すいすい
#火撫・穂垂
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火撫・穂垂 2022年3月26日
（火撫の穂垂は部長である。部室の備品の状況はもちろん把握している）
（あるべきものがない時は、あるいは部員の誰かが持ち出しているくらいのことはあるだろう（ハンモックとかね）が、物が『増えている』のならば話はちょっと変わってくる）
…………？
（鎮座しているお布団。誰もいなければぺたーんとなっているはずの掛布団が、こんもりと中心を盛り上がらせていた）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
（こんもりと膨らんだ部分はかすかに、ゆっくりと上下していた）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
（まずは周囲を観察する。あれもある、これもある。このサイズのもので、定位置にないものは……ぱっと見、無い。誰かが置き忘れてたという可能性はなさそうだ（そもそも置き忘れであればその上から掛布団がかかっているのは状況的におかしい））
（次に、部員の誰かが寝ている可能性も考えた。でも多分違う。こんな形の寝方するか？ってのもあるが、なにより人間にしては膨らみが小さい）
（首をかしげながら掛布団を除ける）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
（ふかぁ）
（掛布団が除けられたそこには、ふかふかとした生き物が青い枕を抱えてすやすやと寝息を立てていました）
（しかし、布団が除けられたからでしょうか。その目がうっすらと開き、少女を見つめます）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
……。
（ふわふわした生き物と、目が合った）
火撫・穂垂 2022年3月26日
（見て）
（感じて）
（考える）
（敵意はなさそうだ。そして気持ちよさそうだ）
（おひるね、したかったのかな……？）
火撫・穂垂 2022年3月26日
（隣で横になって掛布団を一緒に被った）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
（ふかぁ）
（ふかふかした生き物はころころと転がると、お布団に入ってきた少女の顔の前まで移動しました。そのまま、じっとその顔を眺めています）
（ねるの？ とでも言いたそうです）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
（ふかふかした生き物が近づいてきた）
（さっきまで布団の中にいたからか、ぬくい空気を存分に含んでとてもGOODだ）
（ねるの）
（ぽふぽふ、ふかふかした生き物を優しく、一定のリズムを保ってゆっくりと撫でる。あったかふわふわだ）
（それと転がった拍子にズレた掛布団もちょっと直してあげた）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
（ねるのかー）
（ふかふかした生き物は撫でられて満足げでした）
（お礼なのか、先程までだきまくらにしていた人間サイズとしては小さな枕を差し出してきます）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
（おー？）
（なんか差し出された。青地のストライプ模様が入ったクッション。サイズとしては小さいが、何なのかはわかる。まくらだ）
（穂垂は寝相はいい方なので、少しばかり小さくても早々落ちることはないだろう。ありがたく甘えて、頭を少し浮かせて枕を間に滑り込ませる。いい感じに頭が沈む）
（ありがとうね、と、もう一撫でして、腕をどかして胸元あたりにスペースを作る。よければどうぞ）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
（ふかふかした生き物はもう一度転がって、作ってもらったスペースに収まりました）
（そのまままたうとうととし始めています）
御掃除・すいすい 2022年3月26日
（～一方そのころ～）
ふかふか、どこに行ったのでしょうか。
（机の上で眠っていたふかふかが、少し離れた間にいなくなっていて探しているのは……そう、すいすいですね）
（～一方そのころおしまい～）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
（そんな主のことは露知らず、収まってきたふかふかした生き物を抱き寄せる穂垂ちゃんなのでした）
（人の熱が伝わるように、それでいて、強く抱きすぎて息苦しくないように、ふわっと腕を回してあげる。これはよい。ぬくくて、ふわふわで、大人しい。いい子だねーと再び撫でる動作をお布団の中で再開する）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
（抱きしめられたふかふかした生き物に、少女の体温が伝わります。それは一人でお布団に包まるよりもよりあたたかです。ご主人に抱っこされるのと同じ感じでした）
（ぽんぽんと、両手で軽く少女の腕を叩いています。満足げな証でした）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
（ぽふぽふ）
（腕を叩かれる。が、痛くない。自分がこの子を撫でているようなものと似たようなものなんだろうな、と思った）
（ふああ、隠す気の無い大欠伸。お布団とふかふかした生き物のぬくさで、こっちも眠くなってきた）
（この後予定何かあったっけ。確かなかったような気がする）
火撫・穂垂 2022年3月26日
（ならいいかぁ）
（一緒に気持ちよくおひるねしようね。そのまま、ふかふかした生き物をゆっくりナデナデしながら穂垂は目を閉じるのであった）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
（すやぁ）
（ふかふかした生き物もまた、温もりに包まれて眠りにつくのでした）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
-おやすみなさい-
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火撫・穂垂 2022年3月26日
-そして数日後-
火撫・穂垂 2022年3月26日
（今日は当番もないし、授業も済んで暇人だ。幸いにも、出撃の予定もない）
（こういう時は、おひるねかおひるねに限る。そんなことを思いながら、校内をぶらついていたら）
……おー？
（見慣れたメイド服姿……と一緒に、なんだか見覚えのあるのを見つける穂垂なのであった）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
（とことこ。ふかふかを抱っこしながら歩いているのは……そう、すいすいですね）
……おや、穂垂様。こんにちは。
（そのままぺこりと一礼します）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
すいすいだ。
（すいすいでしたね）
（そして彼女の腕の中にいるのは、あの見覚えのあるふかふかした生き物だ）
今度は、すいすいが、拾ったの？
（なんか神出鬼没な謎のいきもの的な印象だった）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
拾った？
（その言葉にこくりと首を傾げます。拾ったと言われそうなものと言えば……）
……いえ、拾ったわけではなく。
ふかふかは私のサーヴァントです。
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火撫・穂垂 2022年3月26日
さーばんと。
（一応聞いたことはある単語だ。復讐者の一部が連れ歩く、半身……？というか眷属……というか？）
この子、すいすいのだったの？
ふかふか。
（ふかふかした生き物に視線を落とす。覚えがあるだろうか？はたまた、よく似た別個体だろうか？）
(無効票)
御掃除・すいすい 2022年3月26日
（案の定すやすやしていたふかふかは、声が聞こえたからかむにゃりと目を覚ましました）
（目の前にいる少女を見ます）
（ぺふり。抱っこしているすいすいの腕をゆるく叩いています）
……おや、ふかふか。
穂垂様が気になりますか？
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火撫・穂垂 2022年3月26日
（おねむなふかふかした生き物が、こちらに明確に反応を示した。と言うことは……）
あのね。
この子、この間、おひるね部に、来てたの。
（一緒に寝たの）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
おひるね部に。
（おひるね部と言えば、お昼寝をする部活です）
たしかに数日前にふかふかがいなくなったときがありましたが……なるほど、そちらに。
それはお手数おかけいたしました。ご迷惑をおかけしていなかったでしょうか。
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火撫・穂垂 2022年3月26日
んー？
（思い返す）
（特に物が荒らされた形跡もなかったし、あのあとなんかなくなってるとかも……知覚できる範囲では、無い）
うん、だいじょうぶ。
すやすやしてた。
（ふわふわで、あったかで、気持ちよかった）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
そうでしたか。であればよかったです。
ふかふかはお昼寝が好きですから、引き寄せられたのかもしれません。
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火撫・穂垂 2022年3月26日
そうなんだ。
（寝起きのふかふかに近づくように膝を軽く曲げて）
また、いつでもおいでね。
（この子を抱いてる時も気持ちよくて、実際あの時はよく寝れた。気に入ったのなら、こちらとしても歓迎だ）
（いつぞやのように軽く頭を撫でてやって）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
（頭を撫でられて、ふかふかは返事をするかのように片手を挙げました）
ふふ。よかったですね、ふかふか。
歓迎していただいているようですよ。
私も今度、お礼に伺わなければいけませんね。
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火撫・穂垂 2022年3月26日
すいすいも、こんど、おひるねしに来る？
（結構働いているみたいだし）
もちろん、すいすいも、いつでも、歓迎するよ。
（遊びに来てくれるのは、こっちも嬉しい。まぁ、当番で不在の時はあるかもしれないが、そこはそれとして）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
私もですか。
そうですね、ではお言葉に甘えるとしましょう。
（こくり、と頷きます）
（腕の中のふかふかも、こころなしか嬉しげでした）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
うん、うん。
（みんなでゆったりしてもいいし、にぎやかにした後おやすみしてもいい）
（穏やかな時間は、いろんなカタチがあるし、大人数なら大人数で相応の姿もあるものだ。だから、来客は好ましい。ひろがれおひるねの輪）
うん、うん。楽しみにしてる。
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
そういえば、おひるね部には今どれくらい人がいらっしゃるんですか？
（活動が活動ですから、あまり外部で活動している様子は見かけません。実は20人ぐらい所属している大規模部活の可能性もあります）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
んーとね。
部員は、４人。
（小規模である。まぁ、こんな名前の部活で４人もいればしっかりしてる方かもしれないが）
でも、時々、部員じゃなくても、覗きに来る人は、いるかな？
（とは言え、常に部員が全員揃っているわけでもない。お互い授業後のクラスの活動とかもあるし、基本的に疲れてたら休む程度のスタンスなのだ）
しずかなもんだよ。
（休む分にはその方がいいのかもしれんけど）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
4人ですか。
でしたら、のんびりおひるねをしている感じなのでしょうね。
おひるね部を覗きに、というのはなかなか想像がつきませんが……。
（寝顔でも見られているのでしょうか、と）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
部員じゃなくても、おひるねは、してもいいから。
（いいのか？いいのだ、部長が許す）
疲れてる人に、休む場所を貸したげるのも、おひるね部の、りっぱな、かつどー。
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
なるほど、休憩所としての側面もあるのですね。
それは人気が出そうです。
（よく屋上などでサボり……もとい休憩されている方は見かけます）
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火撫・穂垂 2022年3月26日
まぁ、授業中は、鍵かけてるんだけどね。
（そこは、それ）
（おひるね部細則ひとーつ『お昼寝により他者を妨げないこと』。つまりサボりでお昼寝するのは趣旨に反するのだ）
休むのは、大事なことだけど、それは、動くために休むもの。
動かないで、無為に休むばかりなのは、あんまりよくないから。
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
ふむ、しっかり考えた上でお昼寝されているのですね。
たしかに、休みすぎでは体もなまってしまいますから。
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火撫・穂垂 2022年3月26日
だから、お仕事で、疲れたら、すいすいも、やすみにおいでね。
（きっと次の仕事の活力になってくれることだろう）
（あとまたふかふかをふかふかして寝たい）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
はい、ぜひ伺わせてください。
ふかふかもきっと行きたがりますから。
（ふかふかはそうだそうだと言わんばかりにぺふぺふと腕を叩いています）
それでは、そろそろ行きますね。
また、よいお昼寝日和のときに。
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火撫・穂垂 2022年3月26日
じゃーねー。
（ふかふかもまたねー、と二人分挨拶を返して）
……うん、うん。
そろそろ、外も気持ちよくなってくる、頃かな。
（もう春だなぁ、と窓の外を眺めながら思うのでした）
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御掃除・すいすい 2022年3月26日
（去っていくすいすいの腕の中で、ふかふかはすやすやと眠っていました）
（おひるね部でまた眠る、夢を見ながら）
(発言終了)
火撫・穂垂 2022年3月26日
-良い夢を-
(発言終了)
