【戦】新しく始める前に
錣吹・しとら 2022年3月26日
事の始まりは先月届いた一通の手紙から。
『息抜きに付き合うよ』という内容のそれに、ストレスが溜まっているであろう年度末に約束をしてから一月ちょっと。
季節は春。すっかり暖かくなり、桜も咲き始めたころ。
入学進級を間近に控え、あわただしくもやりがいのある仕事に追われていた庶務は、それはそれは楽しみにして日々のストレスをヤる気に変え耐え凌いでいた。
そして来たる約束の日。
. ”プロム参加連絡四連星”
――――その直前に『特大のストレス』がぶち込まれたのだった。
戦場:
新宿島近海・洋上、簡易決闘場
#竜城・陸
#錣吹・しとら
1
竜城・陸 2022年3月26日
ご心配なく、止まると思ってないよ。
(碌に狙いをつける間もなかったとはいえ、“槍”である。曲がりなりにも“神”の権能の乗ったそれを不完全とはいえ防がれるのは驚くが、)
(――彼女の武具が帯びた呪詛を考えれば、権能と真っ向から対立してもおかしくはあるまい)
(くるりと手を翻せば、虚空から再び剣が姿を現して)
(両手で握って、構え――)
竜城・陸 2022年3月26日
(奔る衝撃波を、真正面から見据え)
・・
(――剣で、文字通り両断、)
まだ大技を見てない気がするけどな、しとら?
(吶喊してくる勢いを真正面から迎え撃つべく、構え直して――)
(無効票)
錣吹・しとら 2022年3月26日
言われなくても馳走してやらぁ!!!
(当然のように引き裂かれる衝撃波を当然のことと受け取り、呪力を高めていく)
(使うのは以前の戦いで陸の守りを貫いた一撃)
錣吹・しとら 2022年3月26日
百鬼家工落成式――龍撃槍5010式ぃ!
(対竜の魔力を宿した小刀を起点に形成されるドリルじみた五重塔)
. ・・
――二連!!!
(それが2つ。陸に向けて走るしとらの左右から騎兵のランスのように伸びていく)
(迎撃・回避したすきに追撃を叩き込まんと構えながら突進し――)
(無効票)
竜城・陸 2022年3月26日
ちょっとどうやって二つ用意したのそれ――!
(とか)(本来なら言っている場合ではないのだが――)
竜城・陸 2022年3月26日
. ・・・・・・・
(迎撃の手は、既に打っている)
(工業機械じみた高速回転をしながらこちらを狙い澄ます塔――いや、もはやこの勢いは巨大な騎兵槍か――の起点は、しとらの背後)
(石像に縫い留められた刃が留め置かれたままの、その場所)
(当然、巻き込まれるままに刃は石像ごと砕けて、)
(細かな氷晶の破片が、空に散る――――)
竜城・陸 2022年3月26日
(――――り、ん)
(鈴の音のような、澄んだ音が、かすかに響いた)
(それは幾重にも連なり、響き、旋律を為して)
(響き渡る旋律が、更に連なって、重なって――)
竜城・陸 2022年3月26日
(――ひとつの、大きな旋律をつくる)
(より、正確には――)
竜城・陸 2022年3月26日
(――――響き渡る無数の旋律と、その反響の、ひとつひとつが魔術的な意味を帯びて)
(連なって、重なって――)
・・・・ ・・・・・・・・・・・・・
(ひとつの、大きな魔術を組み上げている)
竜城・陸 2022年3月26日
(散った氷晶が奏でる音楽は、絶えることなく響く)
ニヴィアス・ノート
(“ 天揺ぐ氷響 ”の旋律が形作るのは――己が権能を本来以上に増幅する、強化の術式)
(そして――)・・・・・・・・・・・・・・
(この術式は、あらかじめ仕込んであったものだ)
(既定されたプログラムに基づいて動くそれは、術者によって制御を受ける必要なく)
(定められた条件を満たした時点で、独立して起動される)
(ゆえに――)
竜城・陸 2022年3月26日
. ・・・・ ・・・・・・・・・
(当人が既に“氷の権能”を行使できない状態であっても)
(その魔術の効力は、消えることはない――――)
竜城・陸 2022年3月26日
――やれ、僕の力が必要とみえる。
(平時のそれよりなお穏やかな声音)
(数十を超えて空に生み出される光槍は、ひとつひとつが一射必滅の威力を有す)
――まあ、それだけ君が強いということの証左か。
(本来“自らの手で放ったもの”にしか宿らぬ“必中”の概念は)
(魔術によって増幅され、生み出された光槍のすべてに宿り)
では、これも見事受けきってみせるといい。
(双つの槍と、その術者を、同時に迎撃せんと放たれる)
(無効票)
錣吹・しとら 2022年3月26日
!?(一瞬聞こえてきた声色の変化に動揺するも、光の群れに目を向ける)
(前回受けた光剣と恐らく同質のそれを生半可な技で受けることはできないと判断し)
錣吹・しとら 2022年3月26日
もってくれよ――三本目ぇ!
(大幅に目減りした残りの呪力をさらに絞りだし、三本目の五重塔を作り上げる)
(さらに可能な限り光剣を叩き落さんと大蛇のように塔をうねり、ねじり、かき回し、時に盾にしながら陸に向かって突き進んでいく)
(竜特攻の性質があるとはいえ、撃ち負けることを予感しながら――)
(無効票)
竜城・陸 2022年3月27日
(一射必滅、とはいえど)
(新宿島において“神”の権能は十全に発揮されず)
(また、呪力――怨嗟や呪詛といったものは、浄化の権能と真っ向から対立する概念であることや)
(単純に、物量差がありすぎることも相俟って)
(無数の光槍は、呪力を帯びた双つ槍と――遅れて生み出された三つ目の槍と)
(それらを相殺するに留まって、術者を傷つけるに至らない)
竜城・陸 2022年3月27日
(ただ、もとよりそのつもりでもあった)
(――“一射必滅”のそれは、復讐者と言えど、たとえ死なぬといえど、致命的な損傷を引き起こす可能性も否めないのだから)
(最初から――)
竜城・陸 2022年3月27日
(引き抜いた刃のない柄に、形成するのは先とほぼ刃渡りも同じ剣)
(赤熱した鋼の刀身に魔力を帯びさせて、構える)
(最初から、最後はこれに頼るつもりでいた。)
では、最後だ。
全力でお相手しよう――!
(無効票)
錣吹・しとら 2022年3月27日
(砕けた塔で生じた粉塵の中からしとらが飛び出してくる)
(鬼伽藍を肩に担いだその姿は薩摩武士の示現流にも似た一撃に全てをかけたか構えであった)
何だかわからねえが上等じゃねえか!
錣吹・しとら 2022年3月27日
(執煌武装の力を注いだ最後の一撃)
(陸と同様に鎚に呪力を注いでいくが、直感的に察した)
(――これでは足りない)
錣吹・しとら 2022年3月27日
(これまでの打ち合いでフラストレーションもだいたい解消されてきており、呪力の根源たる怒りが足りない)
(執煌武装を回す速度も足りていない)
(燃料が足りない――)
錣吹・しとら 2022年3月27日
――ピコン♪
(戦闘前のミスか、それとも勝利への執念に何かが答えたか。切り忘れた携帯端末のアプリが起動しその画像をしとらの目に映す)
錣吹・しとら 2022年3月27日
『田吾作 ○:○○
しとらへ
ちょっとプロム行ってくるんで夜いません
夕飯はカレーがあるので温めて食べておくこと』
(何の因果か、サーバーで止まっていたメールが、このタイミングで、しとらに届いた)
錣吹・しとら 2022年3月27日
――――キィエェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!
(最後の燃料が残りの呪力を巻き込んで爆発する――)
(鬼伽藍が呪力を纏ってより禍々しく変形を遂げ――)
チェストォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!
(赤黒い念を纏って、回避など考えない先の塔にも迫る一撃が放たれた!)
(無効票)
竜城・陸 2022年3月27日
(――「この子は一体何をこんなに怒ってるんだい? 僕が何かしてしまった?」「曰く、誘われなかった女子の恨み節らしいよ……」「じゃあ君のせいか」「ちょっと」)
(とかなんとか脳内で一瞬そんな交雑があったとかなかったとか)
(それはさておき――)
竜城・陸 2022年3月27日
(禍々しいなあ、なんて呟いて)
(両手で握った刃に、魔力と、浄化の権能を注いでゆき、)
――まあ、受け止めると言ったのはこちらなのだし。
(振り下ろされるそれに、真っ向から叩きつけるように、下からの斬り上げ)
竜城・陸 2022年3月27日
. Claidheamh Soluis
――“ 光 輝 の 剣 ”。
ニヴィアス・ノート
(帯びた浄化の権能は、“ 天揺ぐ氷響 ”の術式で増幅され、)
(“魔力を増幅する”曰くの伝承を帯びた剣によってさらに、その力を増して――)
竜城・陸 2022年3月27日
(――剣の周囲を覆うような、光の魔力が可視化された刃を形成する)
(燃え上がったそれが純粋な怒りではなく、怨恨や呪詛を帯びているのだから)
(それを真っ向から迎え撃ち、解くのは、“浄化”の権能の本領で在ろう?)
(当人が、本当に、純粋に、善意から、心の底からそう思っているがゆえに――)
(それは、叩きつけられる呪に負けないだけの出力を、不足なく示し――)
竜城・陸 2022年3月27日
(――――振り抜いた後、相手に一切の傷を残さぬまま。)
(怒りの全てが解消されるかはさておき、それは呪詛や怨恨とは切り離されて――)
(要は、多少“すっきり”はしてもらえるだろう。)
(無効票)
錣吹・しとら 2022年3月27日
――――ぐえぇーーーーーー!!!!!
(振りぬかれた浄化の一撃は過不足なくその効力を発揮し、爆発するが怒りが後を引かない性格のためすっぱりと祓われていった)
錣吹・しとら 2022年3月27日
……けぺぷ
(と同時に前のめりにぶっ倒れる。支えていた燃料が切れたので完全にエンストを起こしたようだ)
(無効票)
竜城・陸 2022年3月27日
(納刀――はいらないのだった)
(腰――本来鞘が在るべき位置だ――に伸ばした手が空を切る)
(一振り、刃を霧散させ)
(元の刃のない柄に戻ったそれをしまい込む)
竜城・陸 2022年3月27日
(「じゃあ後は宜しくね」「ちょっと???」)
(――――というわけで無事(?)切り替えも終わり――)
竜城・陸 2022年3月27日
あー……えーと……。
……気は済んだ? しとら。
(前のめりに倒れた彼女の様子を窺うように、屈みこんで)
(無効票)
錣吹・しとら 2022年3月27日
…………(ゴロンと転がって仰向けになる)
……………………行きたかった
錣吹・しとら 2022年3月27日
行きたかった、アタシも……
(横たわったままモゾモゾしながらふくれっ面でそんなことを言う)
(怒りの大部分を払われたことで女々しとらになってる)
(無効票)
竜城・陸 2022年3月27日
あー……
……うーん…………
(ダメだ、何を言ってあげたらいいか全然わからない)
(今年はもう終わってしまっているわけ、だし)
(来年は大丈夫だよ、とか言うのは無責任だし)
(いやしかし受け止めると言ったからにはこれも真剣に受け止めないと――)
(バカ真面目)
竜城・陸 2022年3月27日
…………プロムには連れてってあげられないけど、えーと……。
なんか食べに行く? 愚痴、聞くよ……?
(これが精いっぱいである)
(無効票)
錣吹・しとら 2022年3月27日
……………………(ぶすっとして陸の顔をじっと見てる)
錣吹・しとら 2022年3月27日
――――あそべ
錣吹・しとら 2022年3月27日
今度遊びに連れてけ……
それでいい(言ってそっぽ向く)
(ようは祭りに誘われなかったのが寂しかったのであった)
(無効票)
竜城・陸 2022年3月27日
(膨れた顔を、見下ろして――)
竜城・陸 2022年3月27日
――――おや。
それでいいのだったら、いつでも。
折角だし、他にも誰か誘ってもいいし。
(賑やかなのが好きだし寂しかったんだろうか、と思ったので、そんなことを付け足しつつ)
(無効票)
錣吹・しとら 2022年3月27日
ん……(聞いて頷き)
ん(腕を伸ばす。動けないから連れてけ、という事らしい)
(無効票)
竜城・陸 2022年3月27日
…………、
(子供みたいだな、と思ったのは喉の奥に押し込んで)
はいはい、了解――抱えていいかい?
(後ではたかないでよ、なんてちょっと軽口を言いつつ、手を伸ばして)
(無効票)
錣吹・しとら 2022年3月27日
ん(大人しくだらんと抱えられる)
(後で思い返して半ギレするのはまた別の話)
(それはさておき)
錣吹・しとら 2022年3月27日
約束だぞ(それだけ言い残して目を閉じた。というか寝た)
(発言終了)
竜城・陸 2022年3月27日
(よいしょ、と抱えて)
(小柄なので、子供を抱き上げるような感じに)
(軽く、なだめるように背中を叩きつつ、)
……ん? ああ、
竜城・陸 2022年3月27日
了解。約束、だね。
忘れないよ、安心して。
(数秒経たず聞こえてきた寝息からしたら、もしかして聞こえていないか、覚えていないかもしれないけれど――)
竜城・陸 2022年3月27日
(そのまま、翼を広げて――)(屋上を見る)
(あ、寮長がいる)
(そのまま寮まで連れていくね、のジェスチャー)(をしてから)
(彼女の暮らす寮の方へ向かって、飛び去って行った)
(発言終了)
錣吹・しとら 2022年3月27日
『このスレは終了しました』