薄暮。深まり
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
壇上で開会の挨拶が終わり、待ち望まれたプロムが始まる
皆がお互いのペアと共に方々へと散って行く姿を横目に。自分もまた、その相手を探していた
けれども、そう時間がかかることはなかった
だって。夜空のように、素敵なドレスを身に付けていたから──
#リュヌ・ドゥートランキルテ
#火撫・穂垂
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リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
ほーーたるーーーーっ!
(見つけるな否や、元気いっぱいの声でペアの名前を叫ぶの出した)
(外見はタキシードに身を包んで変わっていても、中身が変わる様子はなく)
火撫・穂垂 2022年3月25日
りゅーーーーぬーーーー
(つられて伸びた。こっちは別にそんな大声でもない)
(うぇーいと手を振るそのパートナーは、いつもの和装とは打って変わって、オフショルダーのロングドレスに身を包んでおり)
(夜色のドレープ状のスカートには銀糸で星の刺繍が施され、普段包帯で覆っている腕は、代わりにロンググローブで傷跡を隠している)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
へへへ、早めに合流出来たな! それに──
(こちらも一頻り手を振り、満足すると改めて声をかけた。少女の装いを見つめて)
──よく似合ってるぜ! 可愛いな!
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(そういうこちらはというと、やはりタキシードだ。
光沢感のあるジャケットとパンツ。濃いネイビーのベストとタイで引き締めた印象を与えるコーディネートになっていた)
(それから、長い髪は後ろに流していた。跳ねたアホ毛は相変わらずであるが)
火撫・穂垂 2022年3月25日
そーぉ?
でも、うん、リュヌも、いいかんじ。
(悲しいことに、穂垂は目が良いとは言えない。なので、デザイン的な良し悪しはよく分からない。……が、色の識別くらいはできるので、濃い色の衣装に鮮やかな金髪のコントラストは、夜空に浮かぶ月のような印象を与えて、嫌いではない)
……んー、でも、やっぱり、なんか窮屈だよ、これ。
(主に腰回りが。女性的なラインを強調させ、意外とスタイルがいいのがわかるが、ちょっぴり不満顔、に見えなくもない)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
ほんと!? えっへへー、これ貸して貰ったんだよね〜
(くるり、手を広げてその場で一回転してみせる)(戻ってきた顔は、嬉しそうににこやかに笑ってみて)
ほたる、家だとゆったりした服着てるもんな
(寮で見慣れた顔だとは言え、こういう女性らしさが前面に出ているのは、やはりちょっと新鮮だ)
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(女性としてのボディラインを強調したドレス──こういう場ではきっと基本の格好なのだろう。健康的な線がよくわかる)
(そう、よくわかってしまう。
少し、寮だとだらしのない彼女の、時折服の隙間から見える、あれが、今、まさに実態として目の前に──)
(目を伏せた)
火撫・穂垂 2022年3月25日
(逆に足元は足元で普段のミニ丈とは打って変わってロングスカートですっかり隠れているのだがそれはそれでまた新鮮、かもしれない)
どしたの?
(と言っても単純な肌面積の割合としては普段が普段なので、当人としてはそっち方面はなーんも気にしてないのであった)
(伏せた目線と合わせようと覗き込むように身を乗り出す。まぁあくまでも学生のプロム用、そこまで過剰ではないがそれでもオフショルダーのドレスと言うのは、まぁ、うん)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
ん゛ん゛ん゛っ(見えそう)(いやどうやっても見えないが、男子はそこに意識を持っていかれそうになるものだ)
(普段なら気にする脚の事まで見てられない)
い、いや! なんだろ。確かにこの格好は動きにくいなーって思ってさ…!
(きっちりかっちりした服は着た覚えがない。なかなか思う通りには、いかないようだ)(話を逸らしにいく)
火撫・穂垂 2022年3月25日
ん、そっか。
(あっさり信じて姿勢を戻した。だって自分も着慣れてないせいでまだ違和感あるもん)
でも、さっきも言ってたし、気楽にやってれば、良いんだよね。
疲れたら、一緒にごはん食べよ。
(でも、せっかく誘われたんだから、ちゃんと踊ってみせないとね。とくるりとその場で回ってみせる。ふわりとスカートが広がり、星の刺繍が流れ星のように動いていく)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
ほっ…(信じやすくて良かった。穂垂はこういう子だと普段を見ているとわかる)(そういう自分もかなり信じ込みやすい)
だな! 気楽に、楽しーく、やるとするか。
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
おぉ……(思わず、その空に見惚れる。星の流れるその様に。
踊ったら、それはどんなに綺麗なのだろうか)
(そう、ドレスもいいが。彼女の踊りを見たくて誘ったのだ。
そこがブレてはいけない)
それじゃあ、一つ──(手を差し伸べる。動画なんかでは、こうやって踊りに誘っていた筈だ)
火撫・穂垂 2022年3月25日
おー。
(予習した時に見たやつだ)
うん、やろやろ。
(その手に自分の手を重ねる。ちょっとぬくい……ってこれはお誘いの時にも書いたか)
(曲の区切り、踊り始めやすそうなタイミングを測る間、きょろきょろと周りを見渡してみる。……色とりどりだ)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(あったかい。その温かさが、体を適度にほぐしてくれる)
えぇ、と。それじゃ
(穂垂はどうやらタイミングを見計らっているようだ。それなら、ここは)
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(曲の節目は拍子のリズム。
音楽には詳しくないけれど、一定の間隔が生まれるソレは。例え耳からはいる情報でも、踊る人々の動きによって──視覚化できる)
(それならば簡単だ。皆の動きの隙間を縫えばいいのだから)
──さあ、行こうぜ
(今ならば、問題ない。軽く手を引き、踊りの先導する)
火撫・穂垂 2022年3月25日
ん。
(引いた手は、抵抗なくついていくことだろう)
(まわりに灯る、色とりどりの命の火。曲に合わせて、ゆらりゆらりと揺れる様は、風に踊るそれと似る)
(であれば、それと同じこと。風の流れを読み取って、自分もそれに合わせて揺られればいいだけの事。それを思えば、動きを合わせるのは簡単だ。ふわりと、星空が付き従う)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(事前に練習していた踊りとは、どうやら少々異なるようだけど──周囲の動きを見る限り、なんとかなる範囲だ)
(歩幅を、呼吸を、動きと流れを。彼女に合わせ、誘い、先導する)
(ゆったりとした動きで、風に吹かれる木の葉のように──舞って行く)
火撫・穂垂 2022年3月25日
(ゆったりとした曲調に合わせてか、こちらのペースに付き合おうとしているのか)
(同調して、とん、とんとステップを淀みなく踏んでいく。付け焼刃とは思えないくらいに、二人とも傍目には馴染んでいるように見える)
……んー。ゆっくりなリュヌって、なんか不思議な感じ。
(嫌なわけではもちろんないが、物珍しさってのはやっぱりある)
(相手が手を上にあげたタイミングで、その下でくるっと回る)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(天性の才か。生まれ持つ特異性か。はたまた単にセンスがいいのか──そつなくこなす2人の踊りは、夜闇に溶ける星のように馴染んでゆく)
(当たり前のように。あるがままのように。そうだと言わんばかりに、リズムを刻んでいった)
そーぉ?
ふふん。まあ日々せーちょーしてるからな……のんびりした動きも手に入れたオレは無敵だぜ(調子に乗り始めた。あぶない)
火撫・穂垂 2022年3月25日
おー。
(すごーい)
(単純な純度100%の賞賛である。調子乗ってるのを咎めたりとかもなかった。それでいいのか?)
(回った勢いに任せて、リュヌの背に手を回す。なんかこんな感じだった気がする。よね?と続きを促すように見上げる形になった)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(いっぱい調子に乗った、ふふーーん)
(こちらも腰に手を添え…添…添えた。腰ではなく肩甲骨あたりにした。確かこう、だったはず──だよな? とちょっと悩ましげな視線で返す)
(再び、エスコート。2人で一つの円になるように──踊り始める)
火撫・穂垂 2022年3月25日
おー
(くるくるだー。相手の葛藤なんてどこ吹く風である)
(力を抜いて、かつ相手に負担を掛けさせないように。向こうが回るに任せて、こっちも回る。本当に、二人と言うより一つの円が回っているような感覚)
(こういう同調が生み出す一体感は嫌いじゃない)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(よしよし、これなら大丈夫!)
(導いているだけだが、それが出来るのは上手く流れに乗ってくれているからだ。
風が吹き込み勢いの増す炎の如く、上手く踊れている)
(背中から手を、彼女の身をこちらから離すように動きを促した。こういったのもあったはず──)
火撫・穂垂 2022年3月25日
(促されれば、ステップの勢いそのままに、むしろさらに加速させるように、右、左、右と軸足を切り替えながらくるくるくると回って……両手と片脚、身体いっぱいを広げながら『どぉ?』って感じに向き直った)
(確かこんな感じだったよーーなきがする)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(拍手はせず、けれど満面の笑みをもって喝采した)
(距離を詰め、踊り手に並ぶ)
(今度はこちら、というように改めて手を差し出した。身を任せてくれと言うように)
火撫・穂垂 2022年3月25日
(満足気にとてとて駆け寄って差し出された手を取った)
(合わせるからお好きにどうぞと言いたげに身をゆだねる)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(委ねられた少女の体を丁重に扱うように。両の腕で抱え上げ、その姿を周りに見せつける。
くるりくるり、リフトを決めに回ってみせた)
火撫・穂垂 2022年3月25日
おぉー
(ちょっぴり驚いたけど、二言なく抵抗する素振りもなく。重心はリュヌが支えるに任せ、背筋を張って、小さな身体を伸ばす。視点が上がってみんなの様子も良く見える。ちょいちょい休憩組や食事組の視線がこっちに向いてるのも感じた)
(まんぞくかん)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(うまくいった!)(ほたるが上手くしてくれたおかげだ)
着陸〜
(ゆっくりと、回転の動きに合わせて下ろしていく)
火撫・穂垂 2022年3月25日
(回ってる分には遠心力やらなんやかんやで身体を伸ばしていても案外安定するもんなんだが、止まったらそういうわけにもいかない)
(リュヌの首筋に抱き着くようにしながらバランスを取って、地に足をつける。ちょうど、曲もこの辺りで一区切りついたようだ)
ん。うまくやれた、かな?
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
(曲の節目も感じられる。ちらほら周りも踊る人が入れ替わるような動きがあった)
みたいだな。満足満足。
(ふんす。と胸を張ってから手を引いて)
(無効票)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月25日
一旦、離れようか。オレ、お腹すいちゃったよ。
(体を動かしたからなのもあるが。回っている時に見えた食事の風景が目に飛び込んできたからだ。休憩を促した)
火撫・穂垂 2022年3月26日
ん。
(地に足がついて、しっかり体重も預けられるのを確認してから、リュヌから離れる。体温とか柔らかみとか膨らみとかはまぁご想像にお任せします)
丁度よさそうだもんね。
ちょっと、きゅーけー。やっぱり、服が違うと、なんだか疲れるや。
(異議なし異議なし。それなりに楽しんでやってはいたが、それでもちゃんとした形を保とうとすれば身体も多少なり緊張はするし、疲れもする)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月26日
思ってたより動けなかったしな……キュークツなのはオレも苦手だぜ
(タイを緩めるかどうか手を行き来しながら迷って。我慢することにした)
よーし、いこいこ!
(手を引いて歩き始める。良かった。だって──)
(継続)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月26日
(これ以上。密着するように踊ってなんかしていたら、その、なんというか、否が応でも……女の子の体ってのを意識してしまいそうになるのだから)
リュヌ・ドゥートランキルテ 2022年3月26日
【終】