【個】Shall we dance
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
壇から降りて、自分を待つ者の元へと歩く
一歩、また一歩と進むたび、胸が高鳴る
主催者と番長のペアともなれば目を引くだろうというのもあるが
その白いドレスが、美しかったから
#ニクス・カヴェンディッシュ
#ミーレ・ベルンシュタイン
1
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
……むー。いじわるですわ、ニクスくん。
ううん、もちろん料理も、楽しみですけど……。(じ〜〜〜)(ちょっと頭を下げてまで)(わざとらしいうわめづかい)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
わはは、すまんすまん。年上として、たまには意地悪をしてみたくなるものだ。特に、アプローチをかけたい女の前で、男はな
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
…………そろそろ曲が変わる頃だ
(気を取り直して、手を差し出し)
ベルンシュタイン嬢。一曲、踊ってくれるかな
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
……んもう。ほんと、男の子ってよく分かりませんわ!
(なんて。照れるというよりは可愛らしく拗ねたような声で、言い返すけれど)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
――もちろん。
わたくしでよければ、喜んで。
(そっと。差し出された掌に、控えめに指先を乗せるよう、手を取って)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
共に踊れること、光栄に思う
(重ねた手を引いて、ホールの中を進んでいく)
ホールの中央を頂こう。ボクとベルンシュタイン嬢で一番目立ってやるのだ
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
それはもう。主催と番長ですもの、それくらいでなくては!
(なんて。くすくす、笑いながら。手を引かれるに任せながらも、寄り添うようにホールの中央へと)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
(ふたりが着く頃には、ちょうど曲も終わって)(片手は重ねたまま、腰に片手を添えて)
難しいことは言わない。ボクが前後左右に軽く引くから、それに合わせて一歩、歩いてくれればいい
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
リードですね……ええ、分かりました。
それと……、さっき言ったことも、本当ですけれど。(少しだけ、顔を近づけて、囁くような声で、)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
踏むことも、踏まれることも、ありませんから。
どうぞ、良いと思うようにエスコートして下さい。――思い切り、目立っちゃいましょう?
(なんて。悪戯っぽく、自信に満ちて、貴方にだけ聞こえる囁きを)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
(その口元に、その声に、少しだけ意識を奪われて)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
……いいだろう。周りにとことん見せつけてやるさ。
ボクとベルンシュタイン嬢のダンスを。
見惚れて、その足が止まるほどにな
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
ええ。
集まって下さった、今日の全ての主役の中の――そのまた主役に。
(微笑んで。そっと、重ねた手を、きゅ、と取り直して)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
(曲が始まる。それに合わせて、前へ、後ろへ)
明日以降、後で周りからなんと言われるか、楽しみだな
ボクはある程度面子が立ちそうだが
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
(ぴったりと息を合わせ、後ろへ、前へ。初めてなんて感じさせないくらいに、落ち着いて、それでいてリードに身を任せるようで)
ふふ。わたくしも、漫才で良く悪くも目立ったばかりですもの。
ちょっとくらい、格好を付けておきませんとね?
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
巨峰ミルクだったか(笑)
確かに巨峰でミルクだと思うが
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
(他の誰からも見えない角度で、一瞬だけ、掌を)(咎めるように軽くひっかいた。えい)
――もう。ニクスくんの悪癖は分かってますけど、今日は本当にせくはら禁止です。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
(くるりと、ターン――を、傍から見れば、リードされるように。けれど本当は、こちらからも促すように。身体の位置を入れ替えて)
(身体を預けるようにするものだから、必然、貴方の腕の中、柔らかく押し当てられるものもあるのだけれど)
(……接触を気にしてもられないんだから、変なコト言われちゃ困ります。だから、)
じゃないと、嫌いになっちゃいますよ。
(ね)
(からかうような、嗜めるような言葉も、やっぱり、囁くような大きさで)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
(掌に走る小さな痛み。ごまかすように笑って)
むっ、仕方あるまい……今日は意識して控えるようにしよう
(あまり上手ではないダンスではあるが、ぎこちないわけでもない。だから上手く位置を入れ替わることはできたのだが───)
…………
(身体に当たる、柔らかいもの)(無理だろこれは)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
よろしい。許してあげますわ。
(と)(指先も緩めて、滞りなく続くダンス)
(――ニクスに現れた動揺の分も、2人の動きに影響を与えることはなく。リードされながら、そっとこちらからも引く手、押す身体が、柔らかな動きを促して)
(一度も滞ることのない、大河の流れのように)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
むむ……っ!!
(身体に当たるたびに、ぴんと背筋が伸びて)(けれど、ダンスは淀みなく)
やれやれ、リードしている……ようには見えるが、このままやられっぱなしではボクのプライドに関わるな
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
(だから、曲が盛り上がるこの瞬間に、ミーレの身体が回るように押し出して)
そろそろ曲が終わる。かっこよく決めて食事にいこう
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
(わ、と、確かに驚いたのだろう。間近なればこそ伝わる、そんな呼吸)
(けれど、促されるまま、導かれるまま。信じて身体を預け、)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
(繋いだ手を、その存在を示すように、高く掲げて)
(淀みなく、美しくくるりと回る姿は、)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
(――そうこなくては、と、いうように。楽しげな笑みを浮かべて)
(パートナーが不調ならこそりと補うのが、良い淑女というもの。――けれど、リードされるのに否やがあるわけもなく)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
(そして、ターンを終えて収まった先は――)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
(美しいな、なんて声に出さずに心の中でつぶやいて)
────。
(それから、戻ってきたミーレの腰に手を回して受け止めて、一息)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
良いダンスだった
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
――――はい。とても、楽しかったですわ。
(貴方の腕に身体を預けたまま、囁くように微笑んで)
(それから、そっと身体を起こした)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
(軽く押して、起きるのを手助けし)(曲が終わると、手を引いてホールの中心から離れていく)
うむ……主催者と番長のダンスとして周りに印象づけることはできただろうな
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
ふふふ。そうですね、そうですわね。
肩書きに負けない素敵なダンスが出来た、かと!(手を引かれるまま、歩きながら)(くすくすと、楽しげに笑って)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
(手を引きながら、顔を見ずに歩いていって)
…………次の機会にも、こうしたいものだな
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
……、あら。
早くも次のお誘いなんて、それは「紳士協定」違反なのではありません?
(なんて。ちょっぴり意地悪く笑って)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月25日
(少し慌てたように目を逸らして)
別に……来年のプロムで、とは言っていない。例えばそうだな……ボクの誕生日パーティーだとか、何かの祝勝会だとか。あるだろう、いろいろ
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
おお、なるほど。これはわたくし早とちりでした。(ぱちくりと、そう返すと、)
…………(ん〜)(軽く。繋いだ手を揺らして)
……えっとね、ニクスくん。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
「主催として学園を巻き込む以上、本当のパートナーがいないなら、相応の相手と並ぶのが面目が立つ」、
「かといって。帰属意識が学園よりも家にある以上、明確に上に立つ花束ちゃんや黒ちゃんでは、属性として少し強い」、
「ならば、部活で親交があり、魔術師でもある番長のわたくしは、一番『丁度良い』」――。
(つらつら、つらつら、続けて、)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
――なんてことだけじゃないのは、さすがに、分かっているのですけど。
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月25日
でも。ニクスくんは、わたくしがそう考えて受けるかもしれない、までは、想像の上で誘ってくれた。……合ってますか?
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月26日
(揺れる手を握る力を、少しだけ強くして)
無論、主催としてそれなりの相手を用意せねばならぬと思っていた
例えば姉や従者を誘って参加することは、周りはどう思うかはわからんが、ボクにとっては逃げ同然だ
ボクにとって最も然るべき相手はベルンシュタイン嬢……という考えも、当然の帰結だろう
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月26日
(ちら、と。握られる手に視線を向けて)
……良かった。
ニクスくんは、こういうことも考えるし、……呆れたりしないと思ったので。そういう、安心感というか……信頼感はあって(なんて。少し、ほっとした声を漏らして)
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月26日
そんな、理屈っぽい女でも良ければ。
大事なお友達のお誕生日会には、ぜひお呼ばれしたいですわねっ
(プレゼントのお返しもしたいですもの、と。ふわりと、笑って)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月26日
ボクたち貴族にとって、理屈で考えることはその矜持を守るために大切なことだ
相手が自分の行動をどう捉えるか、想定くらいはする
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月26日
だが。だがな、ベルンシュタイン嬢、これだけは言っておく
(握った手を、引き寄せて)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月26日
(その赤い瞳を、じっと見つめて)
手紙に認めたことはボクの素直な感情だ
ボクがだな、ベルンシュタイン嬢、キミと同じ時を過ごしたいと、そう思ったんだ
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月26日
(手を、引かれるまま)(じ、と、見つめ返して、)
…………はい。
分かっているつもりですわ。
わたくしも――、
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月26日
別に、立場がドレスを着て来たわけじゃありません。
楽しみにしてましたし、……ニクスくんとなら楽しい時間を過ごせるかなって、思っていましたもの。
(それが期待された答えなのかは、分からなかったけれど)
(そんな、素直な気持ちを口にして、ね、と、小首を傾げて)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月26日
(少し安堵したのか、手の力を緩めて)
そうか……それなら、良かった
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月26日
(改めて、ミーレの腰に手を回して)
さぁ、プロムはまだ始まったばかりだ。食事をしながら、他の参加者たちが楽しめているか見て回ろうではないか
ミーレ・ベルンシュタイン 2022年3月26日
ええ、喜んで!
うふふ、料理も楽しみですし……ふふ、予想以上の盛況で。
(意外な子もいるものですね、なんて顔で楽しげに見渡しながらも、)
(手を回されるまま、エスコートを受け入れて)
ニクス・カヴェンディッシュ 2022年3月26日
我が家の従僕も来ているかもしれん。探しながら行くとしよう
(ミーレに微笑みかけてから、周囲を見渡しながら会場を歩いていった)