【個】欠陥だらけの魔法
奉利・聖 2022年3月23日
──奉利・聖は魔法使いである。
しかしてその魔法を、実際に目にした人はあまりいない。
有限リソースの大半を消費する切り札を使う機会が、珍しいからだ。
だから、そう。彼はまだ見たこと無かったはずだ。
#十崎・竜
#奉利・聖
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奉利・聖 2022年3月23日
初級魔法…チャンネルを開いた者なら大した苦労も無いのを3つです。
あれはなんていうか…裏技じみてるもので…正規の手段ではないのです。
奉利・聖 2022年3月23日
ふむ。黒のクラスが……?
(──『人』の言うことは、あからさまな偽りでない限り)
(信じる。信じてしまう。故に、容易に騙される)
……あらま、本当ですね。
魔力を感じます。
(無効票)
十埼・竜 2022年3月23日
………………そっか。
(掌の上できらきらと不思議な光を放つ、“今はじめて見た”青い欠片を転がして。安堵したような、嬉しそうな溜息。)
(――――信じてくれる気がした。きみなら、きっと。)
あげます。
(つまんで、差し出す。)
『モールにも色々伝手がありますから、ぼくも探してみますよ、先輩が使えそうなの。』
十埼・竜 2022年3月23日
……裏技って聞くとなんかテンション上がんない?(個人の感想です)えっ何、魔法に裏技とかあんの!? ていうかそんな簡単ならぼくも使えたりするやつ!?
(無効票)
奉利・聖 2022年3月23日
助かります。
いやはや、有難い限りですねぇ。
これで扱いやすくなれば幅が出そうです。
奉利・聖 2022年3月23日
(受け取って、ちょっと物珍しそうに眺めてから、しまう)
使えるんじゃないですか?
ただ……裏技に関しては、少々毛色が違うので何とも言えません。
奉利・聖 2022年3月23日
僕の扱う魔法は…主に七つの位階が存在します。
先ほど言った初級魔法は第一位階…最も簡単なものです。
そして魔法の特徴の一つに…「魔法ごとに籠められる魔力の最大量が決まっている」というのがあります。
正直に申し上げて、手持ちの道具を全てリリースするほどの魔力は本来必要ありません。
(無効票)
十埼・竜 2022年3月23日
(現代っ子訳)最大レベルが7で、レベル1の魔法の消費魔力は大したことない……みたいな。
(多すぎず少なすぎず、決まったコストを支払えば決まった効果が得られる。……裏技とか、やっぱり、ゲームみたいだ。)
(無効票)
奉利・聖 2022年3月24日
そういうことです。
さて、裏技についてですが……言うは易しです。
多量の魔力を『濃縮』してしまうんです。量を変えず、濃度だけを特別高めるように。
奉利・聖 2022年3月24日
その結果──第一位階の魔法が、予期せぬ挙動を起こします。
簡単に言うと……魔力の量に応じて、高位階の魔法に変質してしまうのです。此度お見せしたのは、マジック・シールドと呼ばれる障壁の魔法。それを裏技で、第四位階相当まで押し上げております。
まぁ、勿論魔法の難しさも一緒に上がっちゃうので…かなり大変なんですけどねぇ。実際に出来たのは第四位階までで、それ以降は試せてません。一応第七位階までは理論上可能かとは思うんですが…。
神話級魔法の難易度と、それに応じた魔力はかなり…重たいですね。
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十埼・竜 2022年3月24日
……つまりその……バグらせてんの……???(ほんとに裏技だった顔)
魔力って(ろくろ回すみたいに掌を掲げて)濃縮とか(ぎゅ)できるんだ……(握った自分の手を見下ろして)なんか危なそうだなあ……(爆発しそうで。)
十埼・竜 2022年3月24日
神話級、かぁ。
(それに見合った魔力。……前に拾った“幻獣辞典”には、何体の神獣がいた?)
(それ以前に――――あれをぼくが持っていられることを、証明しなきゃいけないんだけど。)
十埼・竜 2022年3月24日
……最大レベルに挑戦してみたいと思う? 先輩はさ。
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奉利・聖 2022年3月24日
端的に言ってしまうとバグです。
それも、再現性抜群の。
─────。
奉利・聖 2022年3月24日
興味は、勿論あります。
ただ──あまり、使いたいとは思えないのです。
奉利・聖 2022年3月24日
先ほど、お話しましたね。疾患のこと。
先天性魔力欠乏症──通称、“魔法使いの夢を殺す病”
魔力を生成できない以外に、もう一つ。
“魔力回路”の異常な脆弱性があります。
魔力の血管のようなものと、お考え下さい。
奉利・聖 2022年3月24日
そこに、多量の魔力…あるいは高濃度の魔力を通した場合。
まず第一に、尋常ではない激痛が伴います。僕は苦痛を感じないので問題ありませんが、常人曰く「神経を焼かれながらやすりがけ」されているようなものらしいです。
そして第二に、脆弱ゆえに魔力回路の一部が、恒久的に“焼ける”
第四位階相当ならまだ軽微ですけれど…神話級魔法ともなれば…どこまで回路を潰されるか。
魔力回路が無くなれば当然、魔法使いとしては終わりです。二度と魔法を使えなくなる。
だから──そう。本当に、そうしなきゃいけない時くらいでないと。
おいそれとは、使えません。
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十埼・竜 2022年3月24日
きみなんてことしてんの!!??
(このひとが苦痛を全無視するのは今更だけど)(確かにそんなシンプルきわまるやりかたで高等魔法に手が届くものなのかなって思ったけど!!)
…………“先輩の体”でも、それは治んないんだ。
十埼・竜 2022年3月24日
……やっぱナシ。一生使わないでください。そういうのが必要になる事態を避けて生きてください。
っていうかさっきのアレでも軽微には灼けてんの……(青ざめた顔で頭をかかえた)
十埼・竜 2022年3月24日
(擦り減ってゆくのが)(つらい。)
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奉利・聖 2022年3月24日
………きっと、必要な時は来ます。
できるだけ避けますけど、そう上手くいかないものです。
我々の敵は強く、選り好みをできるほど易くない。
ですから、その時は──お許しください、としか言えませんね。
奉利・聖 2022年3月24日
どうやら魔力回路の傷は、魂に刻まれるようでして。
なに、第四位階程度なら早々進行しませんから。
大丈夫ですよ、大丈夫。
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十埼・竜 2022年3月24日
…………悟ったみたいな笑顔で言うなよ。
許さないから。
十埼・竜 2022年3月24日
……まあ。(不満そうに唇をとがらせて、車窓に視線を向ける。)
だとしても、どうせぼくには、文句言うくらいのことしかできませんよ。
じゃあ……尚更、ありがとね。先輩。
今回助けてくれてさ。……丁度いい所で来てくれたし。
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奉利・聖 2022年3月24日
(……彼にはよく、心配されちゃいますね)
(じっと、車窓を見つめて)
奉利・聖 2022年3月24日
護れてよかった。
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十埼・竜 2022年3月24日
(ぼそりと呟かれた声に、ちらっとそっちを見た)
(たぶん)
(そうやって擦り減りきる最後まで、その言葉を繰り返すんだろう)
(ぼくにしろ、誰かにしろ。)
十埼・竜 2022年3月24日
……『手間かけさせやがって』って、たまには言ってくれていいんだぜ。
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奉利・聖 2022年3月24日
そういうキャラがお望みなら。
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十埼・竜 2022年3月24日
あっこれ自分の演技力に絶大な自信のある顔だな?
いや望む望まないとかっていうか…………
お願いします(★好奇心に勝てない―――!!!)
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奉利・聖 2022年3月24日
物好きですねぇ。
(やれやれ)
奉利・聖 2022年3月24日
(まず座り方を変える。俗に言う、態度の悪い座り方だ)
(で、片手でピアスのチェーンを弄りながら)
(眼差しは、どこか棘があって)
(それでもちょっとだけ、笑ってるような)
奉利・聖 2022年3月24日
ハッ 手間ァかけさせやがって。
(──これ、なんだか懐かしい気がするような)
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十埼・竜 2022年3月24日
(――――折目正しい立ち振る舞いに穏やかで友好的な態度。すっかり麻痺しきっていたけれど、彼の外見は、大変『厳つい』)
(崩した姿勢に険しい目つき、なんかもうそれだけでパラドクストレインの中がまるで終電みたいな雰囲気になるし)
十埼・竜 2022年3月24日
(ドスの利いた低い声に)はっ!?(こっちはなんか逆に背筋がのびた。怯えたフクロウは縦に長くなるという、あれだよ……!)
はい!その、すみませんでした……!!
(振っといて完全に場に呑まれ、怯え切った顔で頭を下げた!!)
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奉利・聖 2022年3月24日
………あれ?なんか思ったよりも効いてませんか??
(戻った)
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十埼・竜 2022年3月24日
……先輩が普段完全に爪を隠してる虎だってことを久しぶりに思い出しました。
ていうか……なんか異様にハマってない? やっぱそういうことしてたことあるの?(そういや、タトゥー彫ったきっかけってそういう人たちに煽られてどうのとか、言ってたし……)
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奉利・聖 2022年3月24日
うーん……あったような…気もしますけど……。
それ以上に、こう……誰かが……。
奉利・聖 2022年3月24日
(まもなく、新宿島)
(トレインのアナウンス)
あ、もう着きそうですか。
(無効票)
十埼・竜 2022年3月24日
誰か。
十埼・竜 2022年3月24日
(すっかりもとの穏やかさにもどってしまった横顔を、じっと見つめて。)
(思い出せそうで、思い出せない、って悩ましさ。)
(その顔は、きっと前も見たことがあった。)
もしかして、さ。
あの『思い出せない男の人』……とか?
十埼・竜 2022年3月24日
(そのとき――――到着を告げる車内放送。)
あーーーーーーただいま新宿!!残留効果オール10!!(大きくのびをして、立ち上がる)
とりあえず、ご飯いきましょっか。お疲れさま会!
(無効票)
奉利・聖 2022年3月24日
(───)
なの、ですかねぇ。
でもなんだか…そんな感じの雰囲気ではないような───
奉利・聖 2022年3月24日
あ、あぁ……そうですね。
行きましょうか。
(思い出せないことは、今は置いておこう)
(無効票)
十埼・竜 2022年3月24日
……?
(そして終点の扉が開く。すっかり聴き慣れたノイズが耳を塞いで)
先輩、そういえばこの間モールに新しい――――
(とりとめない会話を続けながら、駅へとおりてゆくのだ。)
(■)
奉利・聖 2022年3月24日
(───1つ、言ってないことがある)
(別段、大した話でも無いことなのだが)
奉利・聖 2022年3月24日
(さっき、車窓に微かに映る己の顔を見て…安堵した)
(変わりがなかったからだ。これで悟られないと)
(しかし、顔に変化がなかったのだとしたら)
奉利・聖 2022年3月24日
ㅤ
ㅤㅤㅤ、、、、、、、、、、ㅤ、、、、、、、、、、
(──灼けた魔力回路の痕は、身体の方で拡がったか)
奉利・聖 2022年3月24日
(微々たるものだし、気付きようも無いだろうけど)
おや、それはいいですね。
(既にある程度進行していることは、秘密にしておこう)
(■)
奉利・聖 2022年3月24日
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