【個】君の“友”になりたくて
未護・真言 2022年3月23日
某日、人気のない体育館で。
王は猫を呼び出した。
あの日以来、ろくに会話をしてこなかった。
言葉はまともに出るだろうか。
それでもしかし、向き合わなければ。
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#未護・真言
#エレーナ・ニェスチャースチエ
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未護・真言 2022年3月23日
(かすかに人の気配を感じ)
(目を開く、そして)
、、、、
エレーナ。
(おそらく、扉の所に居るのであろう、待ち人の名前を呼んだ)
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
!?
(ビクッ)
(無効票)
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
……ん、んん。
んだよ、下校時間に。
オレ、帰りにやりたい所あるから手短にしろよな。
(名前を呼ばれれば、気付かれるとは思って無かったのだろう。ビクンと飛び跳ねるも、咳払いをして何事もなかったかの様に問いかけて)
未護・真言 2022年3月23日
ああ、よかった。
(安堵したように、顔をほころばせ)
来てくれたのか……放置される可能性も考えていたんだが。
それは悪かった。キミがそう望むなら、手短に済ませよう。
(言ってから、つかつかと近寄っていく)
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
別に放置してもよかったんだけどな。
しらねぇやつなら尚更だ。
……って、んだよ!
あんま近寄んな!
(そっぽを向いて答えれば、近づいてくる足音に威嚇する様に指差して)
未護・真言 2022年3月23日
(一歩下がられれば、ぴたりと止まって)
わかった、そこからでいいから、聞いて欲しい。
今のオレの思いを、キミに。
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
別に構わねーけど。
…………。
(無効票)
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
………………?
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
…………はぁ!?
思いって……は!?
未護・真言 2022年3月23日
あの日、どうしてもキミに言えなかった言葉がある。
それを伝えきれずに、今日この日まで待たせてしまったのは……オレの、落ち度だった。
(目を伏せ、首を振り)
だが…………やはり、言わなければ、オレも踏ん切りがな、つかないんだよ。
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
……な、なななな……な!
未護・真言 2022年3月23日
……エレーナ。
(真剣な顔で、少女の目を見据え――――)
未護・真言 2022年3月23日
――――――ごめんっっっっっ!!!!
(王は見事な所作で――――――土下座をした)
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
そ、そんな急に言われてもっ……!!
(両手を前に出し、壁を作る様な、距離を取ろうとする様な仕草を……)
(🐾続ける👑)
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
………………え?
未護・真言 2022年3月23日
あの日のことを一日だって忘れたことはない。
キミに、あんな顔をさせてしまった事を、オレはずっと後悔してきた。
その事を…………謝りたかったんだ……が…………。
(無効票)
未護・真言 2022年3月23日
…………なんだ、その「この野郎……」的な意図を含んだ表情は……
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
………………べつにー?
(ジトッとした目で睨む様に見れば、そうこぼした後にため息を吐いて)
はぁ……。
で、アンタは謝った。
オレはそれを許す。
……これで終わりでいいか?
(頭を振れば、投げやりにそう伝えて)
未護・真言 2022年3月23日
(すっくと立ち上がって、困ったような顔をして)
オレはまた、キミをレーナと呼んでいいのか?
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
勘違いすんな。
それに関しては許しただけだ。
オレは親しくねぇ奴に愛称を呼ばれる趣味はねぇ。
(ビシッと指を挿せば、否定して)
未護・真言 2022年3月23日
それは、つまり一般的に、許してないと言うんじゃないか?
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
うるせぇ!!!
(うがー!!!)
未護・真言 2022年3月23日
……予定が、あるんだったよな。
(それが多分、方便であることは、わかっているのだが)
なら、もう一つだけ、いいか。
(難しいな、と腕を組んで)
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
そーだよ。
だから早くしろよ。
(腕を組んで、そっぽを向きながら)
未護・真言 2022年3月23日
…………オレはさ。
(無効票)
未護・真言 2022年3月23日
キミが……努力家で、照れ屋で、意地っ張りで、嘘が苦手で、感情がすぐに顔に出る、素直で、自分の心に、まっすぐな――――
(無効票)
未護・真言 2022年3月23日
――――エレーナ・ニェスチャースチエだから、友達になりたかったんだ。
(無効票)
未護・真言 2022年3月23日
それは、オレの本心だよ。
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
…………それが嘘じゃねぇって証拠は?
前の話じゃぁとりあえず関係をつくんだろーがテメェは。
(少し面と向かって褒められるのに慣れてなくて、照れくさいのか頬を少し染めながらそっぽを向いたまま問いかける)
未護・真言 2022年3月23日
オレは、生まれた時から王だったからな。
(…今は遠い、故郷を想えば、自然に目を閉じて)
側に居る人間は、みんな役割があった。
傍らに居るのは側近という役割の者で、
世話をするのは従者という役割の者で、
その役割の関係が最初にあって、どういう人間か、というのを知れるのは、それからだった。
(無効票)
未護・真言 2022年3月23日
オレにとってそれが当然で、そうじゃないあり方なんて知らなかった。
だから、それは否定しないさ。
…………エレーナが納得する、証拠は出せないけれど。
未護・真言 2022年3月23日
「キミを知りたい」と思ったから、友達になりたかった。
それは――――キミにとって、間違っている事だっただろうか。
オレは――――間違っていたのだろうか?
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
べ、つに……間違っちゃいねぇけど……。
(ぐぬぬ、と顔を顰めながら)
………………。
っあー!
あーあー!
わぁったよ!!友達で良いよもう!
んな真正面に言われちまったら色んなの考えてるこっちが馬鹿らしい。
(暫くぐぬぬっとした顔をしていたがガリガリと後頭部をかいてそう口にする)
だけど勘違いすんじゃねぇぞ!
オレは馬鹿らしくなったから友達で居てやるんだ。
良かったとか、ホッとしたからとかじゃねぇからな!
(ビシッと指を刺して捲し立てる様に口にすれば、クルッと背を向けて腕を組んで面白くなさそうな表情をして)
未護・真言 2022年3月23日
(きょとん、と目を開いて)
――――。
、、、
レーナ。
(そう呼んでから、口元を抑えて)
(無効票)
未護・真言 2022年3月23日
キミ、自分が嘘をつけないって、自覚したほうがいいぞ。
(気が抜けたように、安心したように笑って)
色んな事を、考えててくれたのか、キミも。そうか。
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
はぁ!?
嘘くらいつけるっつぅの!!
(心外だ、とでも言いたげな眉を寄せて抗議する)
あーあー!
うるせぇうるせぇうるせぇ!!
考えてねーし!
笑ってんじゃねぇ!!!
(笑ってる顔を見れば、指を刺して怒鳴り散らす。不意に、口元が緩むが、すぐにムッとしたいつもの口元に戻って)
未護・真言 2022年3月23日
仕方ないだろう?
オレはずっとキミのことを考えてたんだからさ。
(棘のように刺さっていた怒鳴り声が、今は心地よく、そのまま笑ってしまい)
ちなみにレーナ、ダンスに興味はあるかい? 社交界で踊った事は?
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
なっなっ……なぁっ!?
(予想外の返しに上手く口が回らなくて、吃る)
調子に乗んな!!!
あぁ?社交界?
オレはアンタみてぇに貴族でもなけりゃ王族でもねぇよ。
んな所に参加した事はねぇし、必要のないダンスに興味はねぇ。
なんだよ急に。
(怒鳴ればため息を吐いて)
未護・真言 2022年3月23日
いや、何、今週末に学園主催のプロムナード――ダンスパーティのような催しがあるらしいから。
仲直りの印にどうかな、と思ったんだが。
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
あん?
……んなのあったのか。
(知らなかったな、と溢せば)
ってもダンスっつーのは良くわかんねぇんだよな。
あれ何が楽しいんだ?
(日頃触れることがなかったから、ダンスという遊戯がいまいちピンとこなくて)
未護・真言 2022年3月23日
そうだな……まぁ、ダンスそのものが楽しい、というよりは。
(しばし考え――これが、政治的な駆け引きの介在しない、娯楽であるとするならば)
誰かと一緒に、特別な空間で、同じ時間を過ごすことが、楽しいんだと思う。
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
ふーん?
(あまり腑に落ちていないのだろう。興味なさげに零して)
……で?
オレとそれに出たいって?
未護・真言 2022年3月23日
もし、レーナが嫌でなければ。
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
んー……まぁ、別に暇だし構わねーけど……オレダンスなんてしらねぇぞ?
(そもそも何を踊るんだ?と小首を傾げて)
未護・真言 2022年3月23日
そこはそれ、リードするのはオレの役目だ。
着いてきてくれれば大丈夫、ただ手をつないで、くるくる回るだけさ、簡単だろう?
(跪いて、手を差し出して)
オレと、踊ってくれますか、お嬢さん。
(あらためて、誘いの文句を述べるのでした)
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月23日
……え、なんかヤダ。
未護・真言 2022年3月23日
ええー…………。
(しょんぼりして立ち上がり)
難しいな……ところでレーナ。
その…………
(真面目な顔になって、じっと少女の顔を見て)
用事は…………いいのか?
エレーナ・ニェスチャースチエ 2022年3月24日
なんか気取ってるのが気に入らねぇ。
オレはお姫サマでも令嬢サマでもねぇよ。
(はぁ、とため息を吐いて)
……そーだったな。
んじゃあ、オレそろそろ行くわ。
(思い出したかの様にハッとした顔をして)
あぁ、あと下駄箱に手紙とかやめろよな。
無駄に恥ずいんだよ、アレ。
(と、踵を返す前にそう告げれば)
じゃーな。
………………また明日。
(と、帰路へ着いたのだった)
未護・真言 2022年3月24日
…………ああ、また明日
(立ち去る背中を見送って――流石に、今から隣に並ぶ力はなく)
(ついでに、渡しそこねたプレゼントなどのことを思い出して、肩を落とし)
難しい、難しいな、ミコトメモリ。
兄は、女心がわからない――。
(なんとも、情けないことをつぶやいて)
(🐾続ける👑)
未護・真言 2022年3月24日
けど。
……「また」があって、よかったよ。
(そして、改めて、自然に、気取らず、格好つけず、誘ってみなくちゃあならない)
(まったく、王のくせに、なんともしまらないものだ)