【個】クラスメイトと保健室であうと不思議な気がする
朝比奈・蛍 2022年3月19日
だいぶ昼間に温かみを感じ始めた三月のとある日。
その放課後の保健室。
別に暖かかったから、という理由ではないと本人は言うものの。
それはそれとして少々ベッドで寝過ぎていた少年と、保健室の担当番だった少女がばったりと出くわしたそんな日。
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朝比奈・蛍 2022年3月19日
(ぼんやりと目をあけると、どこかぼーっとした様子でカーテンの隙間から時計を目にする)
(すでに放課後。そこそこ盛大に授業をふけたことを自覚するものの、優等生なのは見た目と成績だけであるこの少年はさほど気にした様子もなく)
……せっかくだしもうひと眠りしてもいいけど
(でもベッドを占拠するのは迷惑かな、と悩むように少しうなってみる)
朝比奈・蛍 2022年3月19日
(つけ忘れ)
発言可能:
咲樂・祇伐
朝比奈・蛍
咲樂・祇伐 2022年3月19日
(ふう、と龍の娘がひとつ吐息をつむぐ)
今日は確か私が当番でしたね。
(こつり、こつり。硬質な音が廊下に響き、歩みが起こす小さな風が桜花弁と共にスカートの裾を揺らした)
……大きな怪我をなさる方が、いらっしゃらなければよいのですが……(小さな声と共にからり、保健室の扉を開けば──)
……あら?
誰か、いらっしゃる?
(いけない。怪我人だろうか?少し慌てて、気配の主へ視線を巡らせた)
朝比奈・蛍 2022年3月19日
(まぁ十分寝たし怪我人がきたら悪いしな)
(と、そんなことを思っていると聞き覚えるのある声に、今日の保健室当番が誰かを理解して、しゃーと音を立てながらベッドのカーテンをあけ)
ああ、少し使わせてもらってたよ祇伐。
今日の当番は君だったんだね。……えーっと、うん、ここに僕がいたのは先生方には秘密でね?
(しー、と人差し指を唇の前にもってきながら、そう言った)
咲樂・祇伐 2022年3月19日
……!(開くカーテンに、ぴくと肩を震わせたあと──知った声に、ほうと安堵したように綻んだ)
蛍さんだったのですね。
もしかして、おサボり──休憩中かしら?
(ふふりと笑みを転がして、彼と同じように白い指先を唇にあてた)
はい、ひみつ。
……あまいものひとつで、ひみつを一つ──いかがでしょう?(なんて、冗談めかして)
朝比奈・蛍 2022年3月19日
休憩……のつもりだったんだけどね。結果的には午後まるまるサボっちゃったな(失敗したね、と苦笑を浮かべながら)
(無効票)
朝比奈・蛍 2022年3月19日
万年金欠甲斐性無し――なんだけど。
今日は万年に1つの日だったかな(そういってポケットからクッキーの入った包装を取り出して)
ホワイトデーの残りでよければ。どうかこれで手打ちに
(少しふざけた様子でクッキーを祇伐へと差し出すようにしながら)
咲樂・祇伐 2022年3月19日
午後まるまる……お疲れだったのですね、蛍さん(私も今度サボっちゃおうかしら?なんて微笑めば、紫烏に揺れる鈴が凛とうたった)
疲れは、とれましたか?
まぁ!ホワイトデーの?
いいのかしら、あなたへの愛をひとかけら、私が貰ってしまって?
(柘榴色は嬉しそうに細められ、甘いクッキーに瞬いた)
朝比奈・蛍 2022年3月19日
おかげ様で……っていうのはおかしいかな。うん、でも体調ばっちり。夜寝れるか心配なくらいだよ。
……サボり仲間ができるのは歓迎、と言いたいし本音だけど。祇伐に悪いことを吹き込んだと知られたら各方面から怒られそうだな(祇伐の笑みに釣られるように、笑いながらそう言って)
もちろん。他ならぬ祇伐になら……いや、これはさすがにキザすぎるかな。
でも本当に気にしないで。
それに来年は祇伐からのチョコレートほしいな、っていう賄賂も兼ねてるからね
(それでもいいのなら、と笑みに冗談の味を混ぜながらそう言って)
咲樂・祇伐 2022年3月19日
ふふ、なら良かった。
蛍さんは疲れを癒していたのです。
そうでしょうか?
……たまには、わるいこになるのも良いかなと思うのですが……(まぁ元より、そんないい子でもないのだけれど。くすくす笑みを転がしながら言葉を紡ぐ)
あなたがそうおっしゃるならば。甘味をひとつ、ひみつの対価に頂きましょう。
私からのチョコレートを貰ってくださるの?
優しいですね。されど蛍さんまで、辿り着けるかしら?(きっと、人の壁ができていそうだ。そんなふうに考えて小首を傾げた)
私は兄にしか渡せませんでしたから……
(ふうわり、笑いクッキーを受け取れば──すぐに食べてしまうやも。ほらこれで、共犯者、なんて)
朝比奈・蛍 2022年3月19日
いい子ではない……っていう印象はなかったな。
確かにこうやって二人で言葉を交わすのも初めてで印象も何もないかもしれないけど
(と言いつつも、優等生側、という印象はある様子で。興味があるように祇伐の顔をじー、と見つめながら)
(無効票)
朝比奈・蛍 2022年3月19日
お兄さんが羨ましいな。
そうだね、確かに。祇伐のチョコは大人気で僕にたどり着くかどうか……。でも大丈夫。僕は欲しいものを手に入れるためには特別頑張る主義なんだ。
(万難排していくよ、とそう付けくわえ。言葉を正しく受けってないのは自覚しながら、そっちこそ、とそういう意図で返して)
(クッキーを渡しながら、いいね、とそう微笑んだ。そういう関係も大好きだよ、と)
咲樂・祇伐 2022年3月19日
そう、でしょうか?
(にっこり微笑んだまま、紅の瞳を柘榴の彩が見つめ返して──ふいと、双眸を泳がせた)
……あまり、みつめられると照れてしまいます(されどその響きに不快はなく)
私は、その。……いつも隅におりますゆえ。
蛍さんは──とても眩しくみえておりました。
(だからこうしてお話出来て嬉しいのだと素直に告げて、たまゆらの尾をひいらりゆらす)
(無効票)
咲樂・祇伐 2022年3月19日
あら、蛍さんったらお上手ですね?(擽ったそうにわらう。凛と揺れる鈴もまた、楽しげだ)
……お兄様しか受け取ってくださる方がいない、ということでもあるのですが……。
努力家なのですね。
それでは、来年は蛍さんへチョコを渡せるように、挑んでみようかしら?
弾き飛ばされないように鍛えておかねばですね。
(戯れ混じりに紡ぐ言葉。優しくほどけるクッキーを味わい尽くしてから、そうでしょうともう一度、人差し指を唇のまえに)
……ほら、私はわるいこですから
朝比奈・蛍 2022年3月19日
……そんな風に思ってくれてたのかい。
光栄だけど、期待を裏切ってないか少し緊張してきちゃうな。
失礼。少しマジマジと見すぎたね。
つい、祇伐の目が綺麗な色してるから。
(ごめん、と謝りながらも少女のその言葉と響きに微笑を返しながら)
(無効票)
朝比奈・蛍 2022年3月19日
それに隅にいるはずなのに僕から君のことを意識してたんだ。
外にいても目をひく――本当に眩しいのはどっちかな、ということだよ、祇伐。
だから君がチョコを持ってきてたら二月の教室はきっとざわめいていたと思うよ。誰だ、俺か、僕か、私か?……ってね
(そんな教室を想像したのか少しおかしそうに笑って)
(無効票)
朝比奈・蛍 2022年3月19日
それに大丈夫、僕から君に寄って行って手を伸ばせばいい話だからね。
……うん。素敵な悪い子だね。
きっと僕と気が合うよ?
咲樂・祇伐 2022年3月19日
緊張なんて、そんな。
私のほうこそ、ちゃんと話せているか心配になります。……あまり、得意ではなくて……。
退屈、してはいませんか?
(それからはたと瞬いて、天上の柘榴が嬉しげな彩を宿した)ありがとう、この瞳は──私も気に入っているからうれしいわ。
眩しい、私が……?それは、もしや……(白い指を顎に添え、少しばかり眉を寄せて考える)
これのせいかと思うのです。(そう告げてから、背に伸びる桜水晶の翼をはためかせてみせる)
……このように、水晶であるが故……たまに、光を乱反射するようで……(たまに兄も、目元を多い蹲るのだと呟いた)
(無効票)
咲樂・祇伐 2022年3月19日
2月教室は、たしかにそわそわもした雰囲気に包まておりましたね。
……楽しそうだなぁと微笑ましく思っておりました。
(遠巻きにみるばかりで、輪に加わることはできなかったけれど……でも)
蛍さんがそうおっしゃるなら、来年は私ももっていってみようかしら。
……受け取りに、来て下さるのでしょう?(伺うように、確認するように首を傾げる)
わるいこ同士、ですね?
私もすっかり当番をおさぼりですもの。(くすくす楽しげに微笑んで)
あなたと気が合うなんて、うれしいわ
朝比奈・蛍 2022年3月19日
大丈夫。ちゃんと楽しいよ。今まで気になってた祇伐のことが沢山知れてね。
(そう言いながら彼女の言葉に視線を背の翼へと移しながら。言われてみると確かに保健室の灯も彼女の翼で反射して眩しさを感じはするが……)
ははははは、いや、ごめん。
ははは、そう来るとは、ふふ、思ってなかったな
(笑いを堪えきれないといった様子で、笑い声交じりに言葉を発して)
それは……くく、お兄さんも大変だね
(無効票)
朝比奈・蛍 2022年3月19日
ああ、本当だ。
まぁでも、いざとなったら僕の手当をしていたといえばいいんだからね。わるいこ同士、口裏くらいはしっかり合わせるさ。
うん、いいと思うな。
誰が作ったのかも分からないけど、せっかくのイベントなんだ。参加して楽しんだもの勝ちさ。
もちろん。お迎えにあがりますよ。
もっとも朝からワクワクして、王子様のように……とはいかないかもしれないけどね。
(僕もさ、と気があう。と同意しながら笑みとともにそう言った)
咲樂・祇伐 2022年3月20日
よかったぁ……(ホッとしたように頬を弛めて、花咲くように微笑み)
私もです。ふふ、蛍さんがおサボりしていて下さったおかげであなたのことを──、ええ、そんなに……!(何か変なことを言ってしまっただろうかと、ぴかぴか光を反射する翼をひらいたり、とじたり)
……陽射しが強いときは、特に注意です。
(無効票)
咲樂・祇伐 2022年3月20日
(口元を隠して、悪戯っ子のように咲い頷く)
はい、はい、ではその時はそのように。
噫、こういうのもたまには良いですね。何だか、わくわくしてしまいます。
どうしましょう、先日過ぎたばかりなのにもう楽しみになってしまいます!
これも蛍さんのおかげ、かしら?
ええ、ぜひとも。その時は、あなたを彩る甘味のひとつと咲かせてくださいな。私も、そわそわしてお姫様のようにとはいきませんが──これでも、お菓子作りは得意なのです。(……ラッピングは、苦手ですが、なんて。ぽつりと加えて巡る時に思いを馳せた)
朝比奈・蛍 2022年3月20日
うん、そうだね。
夏とかは祇伐のまわりはとっても眩しそうだから気を付けようかな
(と、まだ笑いを混ぜながら言葉を発し)
……でも祇伐はいい子ではないかもしれないけど、悪事を働くには向いてないかもしれないね
(素直で少し天然なところとか、と理由は内心だけに留め口にはせず)
(無効票)
朝比奈・蛍 2022年3月20日
話をするのが一月遅かったかな。
でも……うん、おかげで来年度も一年楽しく過ごせそうな気がする気がするよ。
へぇ、すごいね。
僕なんか今回初めて作ったんだけど、どうも料理っていうのは上手じゃないね。
……うん、でも祇伐は料理とかお菓子とかそういうの作る似合ってる気がする。ちょっと手の込んだものとか得意そうだもんね。
咲樂・祇伐 2022年3月20日
その時は──……蛍さんの、サングラス姿も見られるでしょうか?
(それはそれで、楽しみやもと不謹慎かもしれない事を思ってしまって)
蛍さんは素敵ですから、きっと似合うと思うのです。
では悪事をなさるときは、私は見学……ですね。
(向いていないなら仕方がない、と少しだけ唇を尖らせる。足を引っ張りたくないからその時は)
ご武運をお祈りいたします。
私も楽しみができました!……ひとつ踏み出す勇気も……教えていただけました。
ありがとうございます、蛍さん。
あら、蛍さんも今回お作りに?
ふふ……大切なのは気持ちです、きっと。
(似合うと告げられれば嬉しげに)
はい!練習したのです。……私にも、誰かを笑顔にできたら素敵だと思って……。
少し手の込んだお菓子細工はできるのに……それ以外の細かい作業はからっきしでありますが……
朝比奈・蛍 2022年3月20日
サングラス姿?
……考えてみると初めての試みだけど。
うん、祇伐がそう言ってくれるなら今年はサングラスにチャレンジしてみようかな
(似合うといいんだけど、と少し自信がないような様子で笑みを浮かべて)
でも、そうだね。サングラスをすれば祇伐の水着姿もちゃんと見えるだろうしね
(無効票)
朝比奈・蛍 2022年3月20日
……そんな顔をされると弱るな。
って、まぁそんなしょっちゅう悪事を働いてるわけじゃないし……一緒に怒られるっていうのもいい経験かもしれないけどね
(と、子供のように唇を尖らせる祇伐をなだめるように、そっと頬をなでるように手を伸ばして)
(無効票)
朝比奈・蛍 2022年3月20日
うん、でも作ってよかったよ。
さっき祇伐が食べたクッキーも僕の手作りだったやつだし……うん、不味くはなかったみたいでよかった
(これは本当にドキドキしてたようで、安堵するように言って)
……素敵な動機だ。
優しいね、祇伐は。
――と、良い時間だな。
保健室当番、そろそろだった気がするんだけど。
よければこのままお喋りしながら下校するっていうのはどうかな?
咲樂・祇伐 2022年3月20日
一緒に怒られる……(はたと円かに開いた双眸を瞬いてから、ふうわり咲くように面白そうに笑った)
それもまた──よきかもしれませんね。
その時は、蛍さんと一緒に怒られます。だから安心してくださいませ。
……?(伸びた手のひらが、白い頬に触れたならふくふくと甘えたな猫のように微笑むだろう)
(演出継続)
咲樂・祇伐 2022年3月20日
え!
蛍さんの手作り!?
ふふ、通りでとっても美味しい訳です!
よかったぁ、蛍さんの手作りクッキーを食べられる、なんて。
取引を持ちかけて、正解でした(きらりと双眸が嬉しげに瞬いて、素直に喜ぶ。機嫌よさげに、しゃらりと尾が揺れた)
私が優しいと感じるのは、蛍さんが優しいからですよ。
あっ、そうでした!
お当番も、もうおしまいのお時間……!楽しかったから、ついうっかり──時間を見失っておりました。
あら、素敵な申し出ありがとうございます。
蛍さんは紳士でもあるのですね──では、お言葉に甘えてしまおうかしら
朝比奈・蛍 2022年3月20日
僕が子供のころ……って3歳とかそれくらいのころだけど。
姉さんがこうやってご機嫌斜めの僕をなだめてたのを思い出してね。
(効果あったかな、と微笑み返してくれた祇伐を見ながら手を離して)
(演出継続)
朝比奈・蛍 2022年3月20日
紳士であろうとは常に思ってるんだけど――(評判はいいような悪いような、と記憶をさかのぼるように少し天井をみて、でもすぐに気を取り直すように正面にならい)
ああ、ありがとう。
それじゃあ、祇伐の片付けが終わるまで――いや、教室から鞄をとってこうようかな
朝比奈・蛍 2022年3月20日
(そう言って苦笑いを返し。薄暗くなりかけ、でも日が長くなってきた三月の帰り道を二人で笑いながら歩きました)
(この個別は終了しました)
朝比奈・蛍 2022年3月20日
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