【個別】今のところ、空に一番近い場所
十埼・竜 2022年3月18日
東京都港区、芝公園内。正式名称――――「日本電波塔」。
日本の放送の要。電波網の焦点。
あいつが、最期に見た景色。
「きみも行ってみる?」……なんて誘ったのが数日前。
#ズィーベン・フィーア
#十埼・竜
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十埼・竜 2022年3月18日
(――――地上150m。メインデッキからは、今の『新宿島』のかたちがよく見えた。区の境界線から、不自然に断ち切られてはその先に海が広がる。江東区なんかちょっとだけ離れた離島だ)
十埼・竜 2022年3月18日
……外階段のぼる、ってコースもあるんだけど。流石に僕の体力じゃ無理でさ……
(素直にエレベーターで来ました。異形のヘッドホンで耳を塞いだ頭を傾けて、ところどころガラス張りになっている床の上に恐る恐る立つ。)
……絶対途中で遭難してたな……
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
(ガラス張りの床の上に立ち、窓の外に目線を向けながら)
確かここまでの高さは……150mでしたか。
150m。横の距離としてなら、特筆するほどでもないのですが。
高さとなると。
(VR修学旅行で行った神社仏閣も、相当な階段の数でしたが、それよりも、ですね。)
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
……奪還してから、外から“視”ることは、勿論多い場所ですが。
実際に来るとなると、このような機会でもなければ、ですね。
(無効票)
十埼・竜 2022年3月18日
……きみはぜんぜん動じる様子ないね。(そろーっと足をひっこめた)ズィーベンちゃんって、怖いものってあるかい?(……なんて軽く聞くけれど、ともすれば弱点を晒させるような質問だ。誠実な答えを期待してる訳じゃあない)
そう、ここから地上まで150mとは思えないよねぇ……うちの校舎の最長幅よりも全然短いんだぜ、これでも……
十埼・竜 2022年3月18日
……きみにとっては(目線を合わせるみたいに、すこし屈んで)珍しい機会だった?
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
それは、勿論。
役割を果たせないことは……
そうですね、怖い物、という表現が正しいかは分かりませんが、恐れてはいます。
(至極、真面目に答えて。)
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
これまでに来るとしたら、あの日……でしたか。
(結局、私は何もしていませんけどね、と。)
……こうして、提案されなければ、来ることはなかったでしょう。
(無効票)
十埼・竜 2022年3月18日
……役割? きみの?
十埼・竜 2022年3月18日
……あー。(一歩、二歩、とん、と窓ガラス前の手すりに背中が当たる。そのまま、外を振り仰いだ。)
あいつ、どこに潜り込んでアレやってたんだろうな、ってさ。ぼくも思った。……皆が現場に急行してたら、MM学園の生徒複数が営業時間外の東京タワーに不法侵入してたわけだ。(くすくす、笑う)犯罪の発端になるのはラジオ的には、面白いけど厳しいなあ……
十埼・竜 2022年3月18日
……ところで、なんだけど。(きみに、視線を戻して。)スカイツリーが帰ってくるまではここが放送電波の要なわけだよ。
(にやり。)
きみ、どんなふうに“視える”?
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ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
誰しも、有るでしょう。
十埼先輩がラジオを続けるように。
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
それも、今更でしょう。
(復讐者の大半は、多かれ少なかれ、法に触れる。)
……そもそも、Radio-DINOは海賊放送と聞きますが。
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
……そう、ですね。
(光の通さない眼が、新宿島の果てを“視”て、海の果てを“視”て)
(数度、瞬きをして、そっと手を伸ばすと)
……ここからなら、今なら。少しだけ。
新宿島の電波の全てに……触れられるかもしれませんね。
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十埼・竜 2022年3月18日
そりゃあ、ね。いわば復讐者は、「絶対に赦さない」ことが役割だし。
痛いとこ突くなあ。それもそうなんだけどさ、無責任な扇動者になるのはRadio-DINOの理念に反するんだよ。……普通に寝醒め悪いじゃん、ぼくのせいでみんなが叱られるの……しかも天下の東京タワー様に……
十埼・竜 2022年3月18日
やっぱきみそういうの視えてんだ!!??(キラキラしながら、きみの伸ばした手の先を見つめて)
この間やってたやつ!! あれやっぱりそういうことだよね!? っていうかここでアレやったら……(空を見た。見えないけれど聴こえる、今日も、電波でいっぱいの空を)……全部落ちてくるの?
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ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
可能、だとは思いますが……
(範囲と影響力を考えて)
(かの番長に破られたときの現象を考えると。)
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
……実際に実行すると。
不法侵入とは、比較にならない罪になるかもしれませんが。
試してみますか?
(無効票)
十埼・竜 2022年3月18日
……デスヨネ。やめとこっか。(一般の観光の方もいるしね。っていうか日中だしここからの電波網って普通に主要情報インフラだし……)
十埼・竜 2022年3月18日
……(ふと、顔を上げて)あ、つまり、海賊の提供する電波網ならいいわけだ?
(不思議と、自信ありげな顔をする。)
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ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
そう……ですね。
流石に、ここほどの規模は難しいとは思いますが。
(再び、数度瞬きをして、手を戻すと)
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
……何をなさるおつもりですか?
(と、首を傾げる。)
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十埼・竜 2022年3月18日
……あの夜のRadio-DINO、「ぼく自身」が新宿島全域に電波飛ばしてたんだよ。“スカイセンサー”で。
(微笑みながら、片手をノイズイーターに当てる。――――きみの目には、目の前の少年から波紋でも広がるみたいに、電波の網が張り巡らされていくようにでも見えるんだろうか。電波の“波”を捕まえては受け取り、揺らして送る、ぼくの得意技で、)(『役割』。)
……触っちゃだめだよ、やっぱり叱られちゃうから、ね。(今は。と、唇に指を当てた。)
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ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
……成程。
(「言われて」「視れば」。言われなければわからないような違いを持つ、)
(電波の網が、広がっていく様を、眺めて。)
スカイセンサー。十埼先輩自身……
(以前……旧校舎で。聞くことがあった名前。)
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十埼・竜 2022年3月18日
(……電波送受信の焦点、日本電波塔でそんなことをすれば、そりゃ遠くまでぼくの知覚は広がって――――それに見合った莫大な情報量が耳に押し寄せる)
(頭痛を伴う轟音と、ぐるぐる、“波”に浚われて足元が揺らぐ幻覚ににノイズが混じる)
(二重の網が視えていたのは、ほんの十数秒だろう。)
十埼・竜 2022年3月18日
………………ごめんちょっと調子乗った。(やや青ざめた顔で、手すりに凭れるみたいに背中を当てる)
戦闘中はもーちょっと頑張れるんだけどさ。……言い訳っぽいけど。
十埼・竜 2022年3月18日
……でも、こうして「任意で電波網を発生させられるヤツ」がいるわけだよ。きみの手の届くところに。
それってなんか、面白いこと、できそうじゃない?
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ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
(ただ周囲の電波を使うよりは、格段に質が良く、範囲と展開の速さも違う。)
確かに、出来る事は増えそうです。
(現時点で電波が通っていない場所でも、電波の強度が維持できる。それは、大きな利点で。)
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
(ただ……)
……十埼先輩の御体がどの程度持つか、でしょうか。
(この場所が、酔いやすい……のは、わかりますが。)
(情報が過剰に集まる場であることは、自身もまた“視”ている。)
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十埼・竜 2022年3月18日
…………痛いとこつくなあ……確かに体力ないけどさぁ……
これでも依頼一回分くらいはもつんだぜ?(新宿のビル群が遠くに見える。……不自然に途切れた線路も、なんとか。)
今度一緒にどっか行こうか?
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
……失礼しました。
(実際の所……十埼先輩の体力に、不安視しているわけではない。)
(先に言った通りなら、「あのラジオ」を終えるだけの体力はあるのだ。)
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
(……ただ、電波に触れる、という現象が、電波の発生源にどのような影響を与えるか。)
(……それも、今更ですかね。)
ズィーベン・フィーア 2022年3月18日
……ええ、勿論。十埼先輩のお誘いとあれば、どこへでも。
(思案を断ち切るように、視線の先を合わせて。線路の先の海を見て)
(無効票)
十埼・竜 2022年3月18日
(――――“波”と認識しているものを、実体化され引き摺り出されて)
(それは剥き出しの神経を構築されるのと同じなんじゃないか――――なんて不吉を、考えなくはないけれど)
(あのとき聴いたものは、なんだか違う気がしたから。)
十埼・竜 2022年3月18日
(いつもと変わらない、平坦な肯定を耳にして)
……きみー。(苦笑いして、小さな頭の白い髪に、手を伸ばした。)
男子、しかも上級生に「誘われればどこにでも」なんて、簡単に言っちゃダメだよ?
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ズィーベン・フィーア 2022年3月19日
(伸ばされる手を、拒むことなく。)
……受け入れられて、困るなら。
誘うのも、考えてください。
(これは、ただ自分で考えるのを放棄しているだけなのだが。)
(無効票)
十埼・竜 2022年3月19日
(幼く細い柔らかな髪は、猫の手触りにすこし似ていたと思う。)
ぼくは困らないから、困るんだよ。きみに人遣いが荒い先輩だって思われたくはないもの。
……きみ、自分の感覚で選ぶのめんどくさがるところ、ない?
(食べ物を消化で選んだりするとこ。絶対の基準を物差しにするとこ。ぽんぽん、頭を撫でて、手を離す)
十埼・竜 2022年3月19日
さて。……折角だからこの上の、塔のさきっぽまでのぼっとこっか!
もうここまで来たらどんだけ高くても五十歩百歩だよな!
(メインデッキ150mの更に上、250mのトップデッキに向かうエレベーターへと)(足を向けたのだ!)
(■)
ズィーベン・フィーア 2022年3月19日
別に、それが悪いとは思いません。
必要なら、頼ってくだされば。
(されるがままに、撫でられて)
ズィーベン・フィーア 2022年3月19日
面倒くさがっているつもりは……ないのですが。
(出来ないだけで。)
ズィーベン・フィーア 2022年3月19日
トップデッキは……250m、ですか。
(案内に眼を通す)
……実際に眼にする機会は少ない高さ、ですね。
(十埼先輩を追うように、エレベーターへと向かっていった。)
(■)