【個別】日常、前夜
十埼・竜 2022年3月4日
この日一日、ずーっと、彼のお手伝いをして回っていた。
――――付き合わせたぶんの清算になったかはわからないけれど。
そして、永月寮での最後の夜が来て。
明日の朝には今度こそ、なんでもない、ただの日常が戻ってくる。
#奉利・聖
#十埼・竜
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奉利・聖 2022年3月4日
…………
奉利・聖 2022年3月4日
それくらいしかできませんでしたが……奮い立つ源になれたなら、良かったです。
最後の放送、お見事でした。
竜さんなりの戦いが、できましたね。
奉利・聖 2022年3月4日
納得のいく決着、つけられました?
(無効票)
十埼・竜 2022年3月4日
(ノイズイーターを枕元、手の届くところに置いて。布団の上に座り込んだ。)
それくらいなんてぼくは思わない。先輩が近くにいるって保証がなかったら、ぼく、こいつ外して――――なんてさ。……結構怖いんだよ、あれ。
(痛くて苦しくて怖くて、最悪。……あいつだって、それはわかってた、はずだ)
十埼・竜 2022年3月4日
……ありがと。やれることはやったし、その結果、向こうが消えてぼくが残った。
………………皆のおかげと、あとは時間切れ勝ち、みたいなもんでしょ。(少し寂しさの滲んだ声音を隠すみたいに、足を延ばして前屈みたいな動きを試みる)(体が硬い)(すごい硬い)
(ほどほどで諦めた)
……先輩は、ずーっとあいつの放送、聴いてたんでしょ。
(……聞く勇気の無かった問いを、今更。)
あいつのラジオって、面白かった?
(無効票)
奉利・聖 2022年3月4日
…怖いでしょうね。
僕が居てそれができるなら、大役を仰せつかったと誇れそうです。
(タトゥーまみれの手を、そっと頭に伸ばしてみて)
奉利・聖 2022年3月4日
……忌憚のない意見を言うならば。
面白かったです。素人がやってるものではないと、誰もが思うでしょう。
そも、違和は感じましたが…いつもの竜さんのラジオだと思ってしまってもおかしくない出来でしたしね。
(ちょっと身体を押して、手伝ってあげよう)
(無効票)
十埼・竜 2022年3月4日
(柔らかな髪と小さな頭に触れれば、)わひゃっ(その掌の下で妙な笑い声が上がる。異形の冠のせいで普段誰にも触れられないから、ちょっと敏感なのだ)
……仰せつかったってそんなオーバーな。(くすくす、笑って)
そっか。「ぼく並み」か。そーでなくっちゃ。
ぼくとしても面白くないラジオに一時でもリスナー根こそぎ奪われたってのは、ほら、プライドとか……
(それに)(あいつにも「父さん」の記憶があったんなら――――下手なわけがないんだ。)
(最後の瞬間だけでなく、他のも、自分の耳で聴いてみたかったと思――――)
十埼・竜 2022年3月4日
……いたたたたた!!(悲鳴をあげかけそのうるささに自分の耳をばっと塞いだらバランス崩して更に体が倒れかけた)いたいいたいいたい!!!
(無効票)
奉利・聖 2022年3月4日
おっと、ごめんなさい。あまりお好きではありませんでしたか。
(敏感な反応に思わず、手を引っ込めそうになった)
考えてみれば、あれも竜さんなのですから…皆さんが聞いてしまうのも無理からぬというものです。だからこそ、僕でさえも惜しいと思ってしまいますが……でも、分かたれるよりもこの方が良いのですね、きっと。
奉利・聖 2022年3月4日
あ、これまた失敬。
まさかそこまで身体が硬いとは思わず……。
(無効票)
十埼・竜 2022年3月4日
んーん? 少しくすぐったかっただけだし……嫌いか好きかで言ったら、だいぶ好き。(顔を上げて、人懐っこい笑みを浮かべる)……先輩もそーゆーこと、するんだねぇ。それとも撫でやすそうに見えた?
……ぼくたちって、どっちかにしかなれなかったんだよ。ぼくか、あいつか。だから、聴いて、話をしたってだけで崩壊した。
十埼・竜 2022年3月4日
……ぼくだって、ね。あいつともう少し話をしてみたかった。
先輩だって、そうなんじゃない? ……なんて。
先輩はでも、あいつに結構、怒ってたのかと思ってたけど。
十埼・竜 2022年3月4日
……一昨年の春からまあ、ろくに運動できてなかったからねえ……いやでも久々にやったらちょっと自分でも引いた。ひどいなこれ。
……やっぱり先輩に、ちょっと運動付き合ってもらおうかなあ……極度の苦痛を伴わない範囲で……(最後の方で腰が引けた)
(無効票)
奉利・聖 2022年3月4日
良かった。
…ん-、こう…竜さんがなんでしょうね。子供っぽいから、とか。
それに、普段は頭にはアレがあるでしょう?たまには、ってものです。
奉利・聖 2022年3月4日
そうですね…お話、してみたかったです。
最初こそ竜さんが消えてしまうのではと思って、悪意ある何かかと推測していたのですが。
でもなんだか…そうじゃないのではと思いまして。
途中から、ただ、訴えたかっただけなんじゃないかと…そう感じたのです。
奉利・聖 2022年3月4日
鍛えたいのでしたら、カリキュラムの一つでも組みますよ。
丈夫な身体はあっても困らないものですしね。
(無効票)
十埼・竜 2022年3月4日
……ヘイ先輩ぼくと何学年差でしたっけせんぱーい
(ちょっと背伸びして、手を伸ばし返す。寝る前の金髪にはもう何の飾りもないから、撫でやすいもんだ)
(こないだみたいに、乱暴にはしないから。)
十埼・竜 2022年3月4日
あいつは消す気満々だったけどね、ぼくのこと。
でも。(先輩もそう思った?と、首を傾げた)
……あいつの選ぶ曲、さ。全部、訴えたがってた。パーソナリティの選曲って……考えてる事、結構出るよね。
聴けよ、思い知れ、って。……ここにいることを。
十埼・竜 2022年3月4日
永月寮の今年の標語はねぇ、『健康は運に任せるものではない』なんですよ。
……じゃあ、お願いします。丈夫になったら、もう少しは……アレ使っても体がもつようになるかも知れないしね。今回もボロボロになったもん。
(無効票)
奉利・聖 2022年3月4日
実年齢は離れてますよ?
(などと冗談めいて。伸ばされた手に、ちょっと気を利かして屈む)
(前よりもずっと優しい手つきだ)
奉利・聖 2022年3月4日
…過去の放送を思い返しても、そう思います。
ずっと言いたいことを、メッセージを訴えていました。
竜さんを消してしまうことは、許されないことですが…それでも何だか、憎み切れないものがあるのです。
(だから、あまりスッキリ万事解決…なんて気持ちにならないのだ)
奉利・聖 2022年3月4日
…何人か非常に刺さる人がいそうですね。
赤薙さんもリップさんもいますし、生半可な真似は出来なさそうです。
竜さんにあったものを用意しておきます。
勿論ちゃんとご飯食べて、寝るんですよ?
(無効票)
十埼・竜 2022年3月4日
……そう。
あいつのことは気に入らないし、この事件には怒ってるけど。
憎くはないんだ。ぜんぜん。
それにさ。やられたな、とも思うよ。
あいつはちゃんと、ぼくたちに、存在を刻みつけて消えやがったんだ。
もう忘れられない。
……ぼくたちは、ぼくたちの『バックアップ』があることを、知ってしまった。
その点は、あいつの勝ち。
十埼・竜 2022年3月4日
(撫でやすい位置に下がった頭にくすりと笑って、)
……おや。先輩はこうされるの、好きなの?
(脱色かけているからかすこしごわついた髪を、きれいに均すみたいに撫でる。穴だらけの耳に、タトゥーの刻まれた首筋に触れる手は、眠る前のこどもみたいにあたたかい。)
離れてるけどさ、推定数世紀。……せめて気分だけでも若くいたらいいのに……
十埼・竜 2022年3月4日
……特にぼくとぼくの隣の部屋の先輩に刺さりますね。
一応ぼくたち、最低限よあけちゃんには迷惑かけないように生活することにしてるんだけどさ……
はぁい。……食べられて、眠れる範囲で。
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奉利・聖 2022年3月4日
…バックアップ。
また、懸案事項が増えてしまいましたね。
いつか僕や、他の皆さんのそれも…来るのでしょうか。
知って、意識すればするほどに。
存在を強めていく…か。
奉利・聖 2022年3月4日
んー……なんというか、新鮮な心地です。
子ども扱いされたのなんて、何時ぶりか分かりませんから。
どこ行っても、大人にカウントされるばかりでして。
(暖かい手に、ちゃんと生きてると感じさせるものがある)
(それがなんだか、嬉しくあるのだ)
奉利・聖 2022年3月4日
寮長殿には、ご迷惑を掛けないように、ですよ。
…明日の朝、赤薙さんをはじめ…皆さんにも挨拶しないとですね。
(無効票)
十埼・竜 2022年3月4日
おとな? ……先輩、おっきいしねぇ。(じぃ、群青の瞳がその顔を覗き込む)ときどき、ちょっと子供っぽく見える時もあるんだけどな。
(反面、すごーく年経て見える時も多いんだけど。)
……嬉しそうな顔、してる。
(自分の熱が、その喜びに繋がっている……なんて、思いもしないけれど)
十埼・竜 2022年3月4日
(手を離して、)
……おわりさき、りゆ……が、あの方法でぼくに成り代わろうとしたのは、多分……ぼくたちのパラドクスが同種だったからだよ。
「世界の何もかも“波”に変換できる」。
……それはぼくたちも例外じゃない。同じ周波数被せて「再演」すれば、上書きは簡単なんだ。ぼくたちにとっては。
それに……きっと。
「記憶は、まず声から忘れていく」。
“Radio-DINO”の声を自分の声で上書きすれば、ぼくの存在を消してしまえる。……“ぼくたち”が考えそうなことだよ。
(だから、あいつがキライだ)(自分を見てるみたいで。)
十埼・竜 2022年3月4日
……なんてね、真相はわかんないけどさ。
先輩のバックアップ、かぁ……女の子だったらどうしよ。
(冗談めかして笑いながら、さっきまで触れていた掌をぼんやり眺めていた。……体温のない、肌の感触を。)
……明日の朝は、やっぱり早い? 朝ご飯くらいは食べてく?
(無効票)
奉利・聖 2022年3月4日
子どもっぽい…ですかね?
こんな僕でもそう見えるのは、悪くない気分です。
(精神が老いるばかりでないのは、いいことですね)
奉利・聖 2022年3月4日
上書きして、いつの間にか成り代わってる。
……我々はそれに、気づかないかもしれないんですよね。
とても、怖いことです。
築き上げたものを…誰かに掠め取られてしまうのは。
本当に、良かったです。
竜さんが消えないでくれて。
奉利・聖 2022年3月4日
男でも女でも、バックアップの僕はやってること変わら無さそうですね。
んー、あまりギリギリまでというのも…。速めに出ようかと思うのですが……。
竜さんは、どうしてほしいですか?
(いつものように、誰かにゆだねる。答え次第で、長引かせることだってできるのだ)
(無効票)
十埼・竜 2022年3月4日
そー。……いい感じの欲望を聞き届けた時の顔とか、超無邪気。
自覚無いんだ、アレ。
(それを見た機会ってのがお宝本譲ってもらったときとかなので全然誇れねえ)
十埼・竜 2022年3月4日
(死と、破滅と。彼にとってはいつかかならず断たれる関係性)
(……それでも築き上げてくれた、ぼくたちの絆)
(それはもう、脆い祈りではないのかも知れない)
(怖い、かぁ)(喜ぶところじゃ、ないんだけどな。)
十埼・竜 2022年3月4日
……掠め取られるのがヤだなんて、無欲の権化みたいな先輩にも、欲しいものができたんだ。
(皮肉っぽい台詞も、柔らかい音にしかならなかった。)
大丈夫、大丈夫。
ぼくのスカイセンサーは、絶対に先輩を見失わないから。
十埼・竜 2022年3月4日
……先輩がやってること、女子がやってたら結構その……(滅私奉公の鬼)(悪気無き欲望誘発者)(教祖)……お願いだからほどほどにしてくださいって感じなんですけど……
え、そこぼくに委ねられるんですか?そりゃあ、御出立の朝はゆっくりしていただきたいもんだし(※ただの登校です)
……ぼくだって、その。
先輩がいるんなら、がんばって起きて朝ご飯食べて学校行こうかなーって。
(無効票)
奉利・聖 2022年3月5日
それは…自覚無いですね。
そうですか。そんな顔をしてますか…
(首をかしげて、すぐに苦笑い)
奉利・聖 2022年3月5日
……僕はいつだって、失われるのが嫌でした。
避けようのない何かにも、誰かに奪われるのも。
いつだって僕は…それを避けたかったんです。
奉利・聖 2022年3月5日
それは素晴らしい。何があっても探してくれそうです。
では、そこまではご一緒しましょう。
…それとは別に、早く起きてお掃除だけしていってもいいですか?
お世話になりましたし、最後くらいはお役に立ちたくて。
(無効票)
十埼・竜 2022年3月5日
…………ね。(穏やかに甘い、少年の声で。)
自分の命は、そこに数えてあげないの?
過去形で、言うんだね。
十埼・竜 2022年3月5日
(深呼吸)
この部屋からぼくを起こさずに出られると思う?(そこの扉を開けたが最後ノイズ嵐が吹き荒れるぞの笑顔)
わかった。それ、ぼくも手伝う。
(もそもそ、布団に潜り込んで。氷色の頭をぽすんと枕に横たえた。)
たまにはラジオ体操前に起きてびっくりさせてやろ。
(無効票)
奉利・聖 2022年3月5日
…今でも、そうですよ。
でもそうですね……ちょっとだけ、惜しむくらいの気持ちはあります。
おかげさまで、ね。
奉利・聖 2022年3月5日
……これだけ疲れていらっしゃるのに?
あぁ、これは…梃子でも動かないと見ました。
仕方ありません。
大分早くに起きますからね?覚悟しておいてください。
(無効票)
十埼・竜 2022年3月5日
ちょっとかぁ……惜しむくらいかあ……このやろう……
(……けれど)(そう言わせたってのは、大進歩。)
(あ)
(横になったらどかっと眠気が来た――――)
十埼・竜 2022年3月5日
(布団の下からぬっと、骨に皮を貼り付けたみたいな腕がのびて)
(むず、腕だか服の端だかをつかんで、)(一緒に寝ようよぅ、と、こどもみたいに引っ張って誘う)
(……それもほどなく、力を失ってしまうのだけれど。)
(寝息こそ、この部屋の中では全く響かないけれど)
(枕の上でむにゃむにゃ寝返りをうつ少年は、ひどく安らかな寝顔を浮かべていた。)
(■)
奉利・聖 2022年3月5日
……やはり子供っぽいのは竜さんの方ですよ。
しょうがない、ですねぇ。
(一緒に寝よう。その望みを叶える為に)
奉利・聖 2022年3月5日
おやすみなさい。
(久方ぶりの眠りに、溶けていく)
(■)