【個別】無明長夜と電波の囁き
十埼・竜 2022年2月22日
どれだけ自分のことを、理解できているだろう?
────真夜中、菊の間の扉が叩かれた。
#グスタフ・カツラギ
#十埼・竜
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グスタフ・カツラギ 2022年2月22日
はい、無事なら何よりです、明日の朝が楽しみですね?
しかしなんというか……本当に無茶しますね、無茶しないといけない感じの事案なんでしょうけど。
(不可思議な人だ。それだけの事情持ちというのは多々あるが、やはり他にこのレベルの不調を訴えるのは聞いたことがない。)
グスタフ・カツラギ 2022年2月22日
……誰が、はわかりませんね。
どう作られてるのかとか、何で出来てるのは「見た」のでわかりますが……意匠ぐらいしかクリエイターを判別できる部位がないので。
(作られている様、出来てる素材がわかれば「過程」を知っているという事だが)
(製作者としてあれを「作っている」とは言えないだろう。)
(無効票)
十埼・竜 2022年2月22日
……消されて何も遺せないことにくらべたら、これくらい。
(それが、ぼくは、心の底から怖いから)
それに、意地張って無茶してー、はグスタフ先輩の得意分野でしょ?(何を他人事みたいに。そんな気持ちが、声音から少し漏れた。)
十埼・竜 2022年2月22日
(ゆっくり、ヘッドホンごと、頭が傾く)
……どう作られてる、何で出来てる……って、まるでコレが作られてるとこ見たみたいに言いますね?
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年2月22日
……やるべきが今ってことぐらいは、何となくでもわかりますよ。
(やるべき時にやらねば、やれない後悔は、後悔できるだけましだろうと。)
(慙愧に堪えないな。)
ええ、見ましたよ。
見た上で言います、それは理外の……、
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
恐竜のような生物が、自らの体で作った――
いえ、再構築した、「約束」だと。
(無効票)
十埼・竜 2022年2月23日
……………………えっと、ごめんなさい。
(反対側に頭を傾けて、)
夢でも見たって話…………じゃないですよね?
(いや失礼な物言いだとはぼくも思うさ! でも「恐竜」とか「約束」ってなんだ!? この先輩にしちゃ随分とロマンチックじゃないか!)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
夢だったらよかったんですがね。
あの日、あなたが衝撃で弾けた後、首のない……骨と血肉が露わになった恐竜がそう言って、再構築しました。
(恐竜。)
(Dino、ノイズイーターの意匠、十埼・「竜」、あの悪魔のような生物。)
(偶然というにはできすぎているが……)
事実です。
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
むしろ、あなたに心当たりはないのですか?
(その機械の声色は)
(決してふざけていないことを示すだろう。)
(無効票)
十埼・竜 2022年2月23日
まっ(手を翳した)まって。待って、少し、飲み込ませて。
……ぼくって、あのあと、そんなことになんの。
(あのあと――――ノイズの嵐で自滅した、あと。その先を耐えたのは、ぼくの知る限り、このひとだけだ)
(ぼくが“死んで”から海で目を覚ますまでの間に、そんなものが現れるなんて、ぼくは知らない――――)
十埼・竜 2022年2月23日
(――――本当に?)
(ぼくは、その声を、覚えていないか?)
十埼・竜 2022年2月23日
…………「約束だからね」。
(声変わり前の高い声は、)
【きっと、悪魔によく似ていた。】
いや、これもどこで聞いたんだ。ぼくは、しらない……
(ヘッドホンの耳当てを両手で押さえて)(……何が聴こえる訳でも、ない)(わからない、けれど、これは何かの糸口に、なるか?)
(深呼吸。)
十埼・竜 2022年2月23日
(………………ふ、と)
あの。
先輩って、あのノイズの嵐も、ずーっと……見てたっていうか、分析してた、わけですか?
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
そんなことになっていました。
……そう、ちょうど、そんな感じの声で。
(とても似ている。似すぎている。)
(だが、似ているという事は。)
・・・
(一つになっている可能性もある。)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
分析……と言いますか、何分日を開けての雑多な感想になりますが。
(腕を組み、顎らしき部位に手を当てて考え思い返すように)
ぎゅっと押し込まれたような、そんな風に感じました。
何もかもが音量最大……いえ、少し違いますね。
全部が全部耳に入ってくるような……世界をぎゅっと詰め込んで脳内にぶち込まれたような。
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
多分ですけど竜さん。
世界の音は、どこまでもあなたが圧縮できますよ。
どこまでも、その身の裡に持っていけるものです。
(急激に世界を詰め込まれたのであれば)
(生半可な人間は音ですら、それ以前の情報量で圧死できる。)
(無効票)
十埼・竜 2022年2月23日
そんな感じの声……
(自分の喉をはし、と押さえて)(薄気味悪いものでも見たように、顔を顰めた)
…………ぼくの記憶にある声も。
多分、ぼくの声に似てた、と、思う。
十埼・竜 2022年2月23日
……世界を、圧縮。
そっか。グスタフ先輩的にも、そんな感じに聴こえたんだね。
(自分が感じて、耐えていたものも、そういう手触りをしていた)
(世界に存在する何もかもを“波”に変換して、等しく零距離に――――)
十埼・竜 2022年2月23日
(零距離。)
(世界は、どこまでだ?)
(別ディヴィジョンかも知れない「箱庭」とやらにも手が届くのか?)
(流石に無理でも、『保健室の声』が姿かたちを持っているなら、)
(向こうが――――オンエア中なら?)
十埼・竜 2022年2月23日
……へんなこと、聞くけどさ。
あのとき。
別のディヴィジョンの音も、混じってたか、覚えてる?
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
はい。
少なくとも……僕のパラドクスでもしあれを「受け」たら、多分ですけど。
(何かを衝撃に変換するパラドクス。)
(かつて惑星の自転公転諸々をやろうとした時は失敗したが、あれほど直接的なものなら、確実にそうなるだろうという、同等のエネルギーを感じる。)
欠片も残らないでしょうね、僕の体。
それだけのものをぶち込まれて正気でいるのは難しいでしょうし。
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
……それは、そこまでは気が回っていなかったです。
わかりませんね……あくまで、あの短時間で聞こえたのは「人の生活」がすべてでした。
もしかしたら近しい時代のディヴィジョンが紛れ込んでいたのかもしれませんし、そうじゃないかもしれません。
「かも」だらけですが――
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
言いたいこと当てましょうか。
――胸倉掴んで持ってくるつもりでしょう?
僕は事情が分からないので詳しいことは推察するしかできませんが……。
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
成り替わろうとするなら。
相手ごと奪って、世界の情報量で押し潰すのも強引でいいと思いますよ。
一番近くで、叫んでやればいいんですよ世界の声で。
(無効票)
十埼・竜 2022年2月23日
……(ちらり、ジャージから覗く鉄の掌を見て)でも腕だけ残ったりしません?
(ふてぶてしいツラは『どっちかっていうとその腕をへし折りたかった』と語る)
十埼・竜 2022年2月23日
…………先輩は物騒だなあ。
十埼・竜 2022年2月23日
ぼく、まず同業者には敬意を払いたいところなんですよ。
裏番組ツラでこっちに電波おっかぶせてあまつさえRadio-DINO名乗りやがってリスナー根こそぎ奪われてもお陰でCM一切流せなくてスポンサーに謝罪行脚する羽目になっても実在しない曲流してこっちにクレームが流れてきても、
大事なのはお話することですよね?
十埼・竜 2022年2月23日
ああでもいいですね。耳元でお話をしましょう(わざとらしく掌を打ち合わせて)ぼくは向こうの声が一切聴こえないし、もしかしたら向こうもよく聞こえてないかも知れませんからね!情報流通、意志疎通の規範となるべきラジオが簡単な行き違いを起こすわけにはいきませんから!
(はーーーー)(肩を丸めて)(すーーーーー)(息を吸って、)
(がばっと顔を上げた。)
十埼・竜 2022年2月23日
(ついでに両手を広げて)ありがとね、グスタフ先輩!(抱きつきにかかる)(が、躱すのは容易だろう)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
(わぁこの子こんなにあれな子だっけ)
(うーん、教育に悪い人でもいたんですかね。でもまぁ、そういうのもよしってことで。)
(……あれ?もしかして僕では?)
(いやいや聖さんの影響ですよねきっと。)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
(グスタフ・カツラギは回避ができない)
(それは反射ができない、ということでもあるし、あえてしない、というのもある。)
(基本的にはそれが自分の被害を抑えることに繋がるためだが――)
(こういう時には、ただ受け止める方がお互いにいいだろう。)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
そうですね、お話と相互理解は大事です。
これはあくまで僕の例ですが――いつだって妥協します。
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
僕は自分の意見が100通ることを望みません、無理な押し付けはきっと決裂という決着しか齎しませんからね。
ですが、お互いに妥協して終着点をすり合わせて、もし60と60の妥協点を見つけれたら。
片方の100よりも互いに20分だけ得でしょう?
だから、妥協するんです。
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
でもね、だからと言って相手の100も受け取りません。
相手にも妥協を強要するんじゃないんです、お互いに良い落としどころというものを探すのです。
譲れないものもありましょう、通したいものもあります。
だからこそ、諦めるか、妥協するか。
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
諦めるのは……もちろんわかりますね?
100飲み込むのを諦めて、全部突っぱねるんです。
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
突っ撥ねた後の癇癪の仕方は――わかりますよね?
(硬い鋼の手で、とん、と優しく肩を叩く。)
(無効票)
十埼・竜 2022年2月23日
(うわ硬った、なんて呟きが漏れる――――鉄の肩を抱いたのははじめてだ)
(ただそこにいるだけで細かくバランスを取ってるのか、金属の擦れる音が間断なく響く。血の脈とは別に、電気信号が巡る音。)
……先輩の交渉術って、誰かから教えて貰ったヤツです?
それとも商売はじめて学んだ?
十埼・竜 2022年2月23日
癇癪の仕方だけは認めてもらってるの、なんか腹立つなぁ……
(肩を叩くその手が、意外と優しいのもさ。)
(はーい、と、無邪気な笑顔で応える。)
愛してるよ、グスタフ先輩。
だいぶ、気分は楽になった。……打てる手が増えたからね。
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
酷いですね、僕はいつだって礼儀を規範とした真人間ですとも。
相手がされて嫌なことはしない、自分がされてよいと思うことを心掛ける。
これぐらいですよ。
(なんてことはない、結局それが彼のいつも通りだという事。)
(そしてそれが優しさだという事。裏の事情はさておいて。)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
一応、やる時は近くに誰か呼ぶんですよ?
聖さんでもいいですし、エンデさんでもいいですし、夜明さんでもいいですから。
夜明さんにあれに耐えれるかというとちょっと(そばにいてもらう竜さんの心の方が)悩ましいですけど……強い人ですから大丈夫でしょう。
まぁ、ダメだった時は新しい手段を考えてください。
あくまで僕の主観混じりですし、僕は当事者ではないのでね。
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
……それはハップさんかカゲハさんの真似か何かで?
(全く悪い影響ばかり……まぁこっちは別に悪くないか?)
(まぁいいか)
解決したのでしたら今日はもう休んでくださいね、寝不足で竜さんの方が耐えれなかったとか笑いものにもなりませんよ。
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
明日の朝は、06:30起床ですからね!
(無効票)
十埼・竜 2022年2月23日
……せー先輩、か。
他にお願いするとしたら、カゲハさんかな。あのひと、あの嵐を完全に消せるから。
十埼・竜 2022年2月23日
……やだなあ、本心だよ。
こういうのって、思ったときに、言える時に言っとかないとね?
(立ち上がる。……眠る場所は、ここじゃない。)
十埼・竜 2022年2月23日
…………相手がされて嫌なことはしないし自分がされてよいと思うことを心掛ける人はね、
常時不眠と吐き気に悩まされてるかわいそうな後輩の朝ご飯を無理やり大盛りにしないし無茶な起床時間を設定しないと思うんだよね……
(鍵かけますよ、とまた、カードキーを翳しかけて、)
十埼・竜 2022年2月23日
……先輩ってさ、この中だったら、眠れたり、しないの?(暗室の中を指さした。)
(無効票)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
成る程、はしゃぐだけの人じゃなかったんですねぇ。
(素の一言。)
グスタフ・カツラギ 2022年2月23日
言えるときに言っておく、それは賛成しますが。
(本当に誰の影響なんだか。)
(扉から離れて)(部屋には振り向かない。)
どこだって僕はいつも通りですよ、ご心配なく。
(■)
十埼・竜 2022年2月23日
……そうですか。
(いつも通り)(…………本当に?)
(ぼくには、“波”が聴こえている。)
(遠吠えをやめてしまったあとの。夜の海みたいな。)
(それを尋ねても、はぐらかされる気しかしなかった。)
十埼・竜 2022年2月23日
(空気の擦れる音がして、扉は完全に閉ざされた。)
(■)