【個】凱歌の裏には
西川・安子 2022年2月19日
生憎の曇り空のもと、朗らかな歌声が朝の海岸に響き渡る。
雲を遠くに吹き飛ばさんといった気合の入った歌声だが、若干力が入りすぎているようにも感じられるだろう。
可愛らしく甘い印象のまま声を、大きく遠くまで声を響かせるための練習に集中して勤しむ少女の様子は、その楽し気な声音の響きに反して、素振りの練習のようなストイックさを感じさせるものであった。
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西川・安子 2022年2月19日
楽しんでいただけたようで……美空ちゃんも、花束ちゃんも、それを聞いたらきっと喜んでくれると思います!今ね、実はお歌の練習中だったんですよ。
竜城・陸 2022年2月19日
ああ、とても。
……ああいう風に人に何かを伝える為に歌う姿を見ていると、どうしてかとても響くものだね。
(自分のような化外のものに向けられるべき歌ではないと思っても、だ)
まあ、家族……ちゃんとした家族ではないのだけれどね。
家族のような人、というほうが、近いかな。
西川・安子 2022年2月19日
とてもとっても!光栄です!(ぴょんと軽く弾んで笑顔を見せる)
家族くらい親しいって言うか……それは立派な家族ですよね!お父さん、お母さん……お姉さんお兄さん、弟さんかな、それとも妹さん?
竜城・陸 2022年2月19日
ん、うーん…………
(娘、というには年が近いし――いやサキュバスになった時期を生まれた時と考えれば娘でもいいのだろうか? とはいえ対外的には娘と呼称するのは少々問題が生じるような気もするし――)
…………妹、かな。近いのは。
あ、まあ弟も見に行っていたけれどね。客席まで聞こえてたんじゃないかな、声。
西川・安子 2022年2月19日
まぁ、妹さん!それは賑やかそうですね……安子、一人っ子だから羨ましいです!
それに、弟さんはBouquet✿Tossの応援してくださったんですね。弟さんのお名前うかがっても?もしかしたらどこかでお会いしたかも……!
竜城・陸 2022年2月19日
一緒に暮らしているわけではないんだけどね。
お互い、別々の寮暮らしだから――まあ、寮暮らしはそれはそれで賑やかでいいのだけれど。
ああ、……君と同じころの歳だし、学園に通っているから見たことはあるかもしれないね。
新堂亜唯、っていう小学四年生の子だよ。
西川・安子 2022年2月19日
わぁ、亜唯くんのお兄さんだったんですね!えへへ、亜唯くん、いっつも応援してくれてるんです。(嬉しそうに両頬に手をあてる)
ってことは……えーと、美空ちゃんと同じ寮の人なんですね、お兄さん。
竜城・陸 2022年2月19日
ああ……うん……熱の入った応援の声は聞こえてきたかな……。
(ステージを見ていても聞こえてくるくらいだった。そもそも泣いてた)
ん、……ああ、そうか。そうだね、美空と同じ寮。
白のクラスの番長が寮長をしている、かざはな寮というところだね。
西川・安子 2022年2月19日
ファンの応援は、安子たちの活力ですから!(腕まくりするような仕草で意気込む)ライブ楽しんでいただけたのだったら、きっと亜唯くんたちの応援のおかげですね!
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
やっぱり!ミーレちゃんの寮ですよね。(手を叩いて喜んでみせてから)いつも美空ちゃんがお世話になってます!(ぺこりと頭を下げた)
竜城・陸 2022年2月19日
応援が活力、……か。
どちらかというと君たちが皆を応援してくれている、というように感じたけれどね。
ああ、うん――(ミーレちゃん?)
……いや、俺は年も離れているし異性だし、あまり寮にいないしで、あまりお世話をしている、ということもないのだけれど……
……ミーレとも仲が良いんだ?
西川・安子 2022年2月19日
まぁ、それは……アイドルはみなさんを応援するものですからね!そして、ファンのみなさんの応援がアイドルのパワーになって……WINWINで素敵な関係だと思いませんか?(再びぱぁと咲くような華やいだ笑みを浮かべる)
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
はい、ミーレちゃんとはとーっても仲良しなんですよ!なんたってクラスメイトですから!(後でめちゃくちゃ仲良しって言えってミーレには釘を刺しておこう……)
竜城・陸 2022年2月19日
そうだね、……そういうのは、確かにいいことだ。
一方通行でないなら、見ている側にもできることがあるということだし――……
(無効票)
竜城・陸 2022年2月19日
…………とっても仲良し。
(ふと、思い出した)
(『頭突きされちゃったんです。周りを見ろよ、って、教室で、思い切り、血が出るくらい。凄いでしょう?』)
(そんな話、をしたことを――)
(……いや、頭突きしそうな顔には見えない……ような……気もするけど……)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月19日
(緩くかぶりを振って、)……と、ああ、ごめん……
なんだか君のこと聞くだけ聞いておいて、名乗っていなかった。
あらためまして。
青のクラスの番長をしている、高校二年の……竜城陸、という。
宜しくね。
西川・安子 2022年2月19日
ご丁寧に……青のクラスの番長なんですねー……ふーん。
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
…………………………。
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
あ、あぁぁ!!えぇ!?き、聞いてたイメージと全然ちが、もっと、こう、凄いごつい人だと……。
竜城・陸 2022年2月19日
えっ???
待って、ええと、どういう話を聞いて……たの……???
西川・安子 2022年2月19日
な、いや、えーと、ですね……と、とっても強い、こう、パワーな感じの……。(目をそらしながらオブラートに包んだ表現をする)
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
あっ、てことは、ミーレちゃんがお歌を披露した相手って、お兄さんだったんですね。(話を強引に切り替えるように両手をパンと打ち合わせて)
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
ミーレちゃんの歌……どうでした?
竜城・陸 2022年2月19日
うーーーん……いや、間違ってはないけれど……。
(ぱちんと指を鳴らした――本当はこういう動作も必要ないのだが――と同時に)
(凍り付く、海面)(視界一面、すべて)
……まあこういうのだから……その、怪力とかではなく……。
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竜城・陸 2022年2月19日
え、ああ、歌? ……あー……
(模擬戦での話のことか、と、少し思い返すように沈黙と)(僅かばかり、視線を眇めて)
……楽しそうだった、かな。
自分にはない世界観を見た、そういう気持ちだった。
西川・安子 2022年2月19日
う、わぁ……。(凍り付く海に思わず漏れた声は―――)
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西川・安子 2022年2月19日
きれー!!(初めてみた光景にはしゃぐ無邪気な喜びの色を浮かべていた)魔法使いタイプだったんですね……てっきり、岩を持ち上げてボールみたいにお手玉するタイプかと……。
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
でしょう?でしょう!(なんでか安子自身が胸を張って)大勢の前で歌って踊るって言うのは、普通なかなか精神や肉体に来るものなんです。それを人に楽しそうって感じさせるくらいに鍛錬を積んだミーレちゃんは頑張り屋さんなんですよ。(うむうむ、とうなずく)
竜城・陸 2022年2月19日
まさか。
岩を持ち上げるタイプ、なんてステレオタイプな相手を前に、ミーレが大掛かりな儀式まで持ち出すわけないだろう?
(無邪気にはしゃぐ様子にくすりと笑って、もうひとつ指を鳴らす)
(凍った海面が砕けて)(溶けて――否、)(波間にきらきら、氷の花がいくつもいくつも、咲いて)
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竜城・陸 2022年2月19日
……嬉しそうだね?
(とっても仲良し、なんて言うくらいだしそうなのかな……などと思いつつ、)
……それを知っている、ということは。君もきっと同じように鍛錬を積んでいるんだね。
(それこそ、今日だってそうだったように)……つまり、君も頑張り屋さんなんだ。
西川・安子 2022年2月19日
す、すごいお花!お花が……!(陸さんと波間に咲く氷の花とを何度も見比べて飛び跳ねる)
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西川・安子 2022年2月19日
(陸さんの言葉に強く頷く)安子は、うれしいんですよ。えーと、なんでかっていうと説明が難しいんですけど……。(難しい顔で腕を組んで考え込む)
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西川・安子 2022年2月19日
(考え込んでみたものの―――答えはすぐに見つかった)あぁ、そうですね。
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
(考えてみるまでもなく、答えは簡単なものだったのだ)安子は……。
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
ミーレちゃんと同じことに一生懸命になれたのが、うれしかったんだなぁって。(少しでも友達と同じ土俵に立てて、同じ目線で互いのことを見れて、それがなによりうれしかったのだろう、と)
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
えへへ、二人そろって頑張り屋さんです!(満面の笑みで二つ、指でVサインを作った)
竜城・陸 2022年2月19日
(無邪気に楽しそうにはしゃぐ様子は、いかにもな年頃の女の子で)
(ああ、なんだか弟を思い出すなあ、なんて思っていて――)
(続いた言葉を聞いて、)
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竜城・陸 2022年2月19日
(――ああ、本当に“そう”だな、と思った)
(似ていると思う。視座を異にする誰かの場所まで、それでも手を伸ばしたいと言った彼と、)
(――そうである誰かと、同じ目線に立てたことを喜ぶ彼女と)
……そう。そうか。
(やっぱり、『頭突きの君』は彼女なんだろうな)(というのは、もう半ば確信めいて)(でもまあ、そんな野暮は言葉には出さずに)
それは、きっと。
聞いたら、ミーレも嬉しいんじゃないかな。
西川・安子 2022年2月19日
えっ、あっ。(その日、初めてアイドルの顔を崩して……)
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西川・安子 2022年2月19日
そう……ですかね。(ほほを赤くして、歯切れ悪く、ただ、嬉しそうに答えてた)
竜城・陸 2022年2月19日
ああ、絶対にね。
(これだけは確信を持って言える――そもそも、彼女のことをとても嬉しそうに話していたのだって覚えているし)
(――噛み締めるように頷くこちらの方が、それこそ嬉しそうな顔をしているかもしれないが)
ふふ、……今日は君にお会い出来てよかったよ。
練習の邪魔になってしまったのは申し訳なかったけれど。
(無効票)
竜城・陸 2022年2月19日
(海面にまだ、きらきら、ひらひら、咲いた氷の花)
(もしかしたら波に揺られて、岸まで辿り着いているかもしれないけれど)
……ちなみに今日はまだ、練習していくのかな。
西川・安子 2022年2月19日
(太鼓判を押す言葉に、こくり、と小さく頷いて)
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
じゃ、邪魔だなんてとんでもない!(首をぶんぶんと横に振る)ライブに来てくれた人と語らうのも、アイドルの楽しみの一つなので!
はい、練習はまだ続けます……次はもーっと楽しんでもらえるよう、頑張りたいので!(小さくきゅっと手を握りこみ、意気込む)
竜城・陸 2022年2月19日
そう? じゃあ――
(氷の花をひとつ拾い上げて――指を鳴らすと)(それが手の中で、黄色い凌霄花に変わって)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月19日
(紫、青、黄色。)
(ライブの会場で観客たちが振っていたライトの意味――それくらいは調べたのだ。確かこれが、彼女の色)
(それを、そっと耳の上、彼女の髪に差して)
(、)
竜城・陸 2022年2月19日
応援しているよ。
……次も、楽しみにしているから。
(がんばってね、とひらりと手を振って)(踵を返して、その場を離れようと――)
西川・安子 2022年2月19日
はい、頑張ります!(手を精一杯振り返して)
(無効票)
西川・安子 2022年2月19日
お、大人だ……。(髪に指してもらった花に手をやり、少しの間ほほ笑んで)
(、)
西川・安子 2022年2月19日
よぉし、頑張るぞー!(空に拳を突き上げて気合を入れてから、再び歌声を響かせ始めたのだった)