【個】死なずの確執
水槽・ロロ 2022年2月19日
水槽・ロロが青番――竜城・陸と戦ってしばらくのこと。
嘘かどうか「互角にやりあった」などと吹聴していれば、手合わせの機会を申し込まれることもあるだろう。
但し、未来視が告げているのは――どうやら、ただの実力比べとは違う意味合いが込められているような、そんな光景。
そして、舞台は朝焼けが顔を出したばかりの――まだ人のいない学園のグラウンドで開かれた。
#奉利・聖
#水槽・ロロ
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奉利・聖 2022年2月19日
（衝撃の流し方が巧い。なるほど、効果的な捌き方を心得ている）
（不壊の龍骨と鉄パイプがぶつかるが、音は小さかった）
なるほど、そのようで。
（ローキックの勢いを強引に、後からブーストするように）
（踏みぬかれまいと薙ぐように脚を動かして）
『爆』
（まるでブースターに点火したように、爆発的な推進を背面に得てショートタックル──鉄山靠にも似たそれを放ちにかかる）
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
なるほど。いい選択だ。
(飛び上がった状態で回避は不可。受けるにしてもあれは同程度の気道の力がなければ圧し負ける)
(けれど、)
水槽・ロロ 2022年2月19日
俺じゃ、なければね？
(闇が零れる)
水槽・ロロ 2022年2月19日
(たん、と着地の音が聞こえるのは、奉利の"正面"側。瞬間移動でもしたみたいに、元居たそこから退避していた)
ははは。
どう、驚いた？
(無効票)
奉利・聖 2022年2月19日
…………！？
（今…何をした？突然目の前から消失したと思ったら、もうそこに居る）
えぇ、驚きました。
なるほど…見せていないものを使いましたね？
奉利・聖 2022年2月19日
それにこの気運……とても厄介です。
（今まで感じた事の無い何か。じり…と警戒の眼差しを向ける）
（『影』で消えるか？いいや、彼は以前語っていた。未来を見ることができると。ならば死角を取ろうとしても無駄か）
蒼海番長殿に一体どんなものを仕掛けたか。
その一端か、あるいは。
（言いながら、剃刀のように鋭い蹴りを放つ）
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
はは、そうだね。これを見せたのは晴と陸ぐらいだし。
常に流動し変化していかないと。今を生きているなら尚更さ？
(隠してるわけじゃないんだけどね？と、にこやかな表情を浮かべて、しかし次の手に備えて、鉄パイプを手放し軽く拳を握り)
水槽・ロロ 2022年2月19日
(ふらり、崩れ落ちるように上体を屈めて蹴りを回避する。そのまま踏み込んで、彼の顔面に向けて拳を――)
なんて、"赤鬼"。
(酷く笑みを浮かべて、拳を"外す"。本命は返し手の手刀――それを頸へと叩きつける)
https://tw7.t-walker.jp/garage/gravity/show?gravity_id=16364
(無効票)
奉利・聖 2022年2月19日
番長方にしか見せていないものを見ることができるとは、光栄です。
（得物を手放した。ステゴロ）
（踏み込んできて、拳を──いや違う！）
（ゴッッッッ！！！！）
奉利・聖 2022年2月19日
（隙間を縫うかのような手刀は、見事に狙いを違わず）
（強烈な衝撃で、脳を軽く揺らしながら──少し吹っ飛ぶ）
げほっ……！
（舌を噛んでいたら危なかった。脳は揺れたが、苦痛を感じない身体では大した支障ではない。問題は頸をやられると、呼吸に問題が生じることだ。錬気が弱まる）
（常人であれば多分、喉が潰れて死んでいるかもしれない。いや、というより現在進行形で死にかけか？まぁいい。別に喉が潰れようが、首が飛ぼうが死なないのだし。あぁ、死なないから自分の状態が時々分からなくななるな）
（ズガン！！！と自身の頭を殴りつけた。衝撃に衝撃を当てて殺す、荒療治だ）
よし。
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
手荒だな。
(殺すつもりはない。……が、本気でと言った手前、死の淵までは追い詰めるつもりで、追い詰めたつもりだ)
降参したら？
いくら丈夫だとしても、それ以上は身体が持たないよ。
(無効票)
奉利・聖 2022年2月19日
いやいや、何を仰いますか。
これくらいは。
（実際の声は、ずっと歪んで聞こえるだろう。無理矢理絞り出している状態だからだ）
（それでも、音が。唇がこう嘯く）
奉利・聖 2022年2月19日
日常茶飯事です。
（頸がやられ、喉が潰れようとも）
（いくら致命傷を負ったとしても）
（終わらない。終われない）
（使い古しの死は、満足させるに値しないのだから）
奉利・聖 2022年2月19日
（──手にした龍骨が哭いている）
（満ち始めた死の気配に、歓喜し、それでいて憐れんでいる）
（ここからは、前のめりだ）
（ダンッ！！と地を蹴る。自らの肉体が自壊しかねないほどに、外れたリミッターで肉薄して──）
（最早反撃ごと圧し潰すつもりで）
『衝』『爆』
（杭打機のような威力を持つ龍骨の連撃で以て、前進する）
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
日常茶飯事、ね。
(少し、物悲しそうにつぶやいて)
俺は殺さないよ。殺さないし、"殺されない"。
まぁ、子供(ロリ)たちを泣かせるようなことをしたなら話は別だけど。
でも、キミも俺にとっては後輩(ロリ)だ。手を下すようなことはしない。
(勝手に死ぬなら、止めることもできないけどね)
だから、
水槽・ロロ 2022年2月19日
Low＆Low.(せめて、弱くあってくれ)
水槽・ロロ 2022年2月19日
(ロロの周囲から、暗闇が零れる。溢れる。……そうして、二人を含んで閉じ込める)
瞑(メイ)。……目を瞑って、ステップを踏んで。
(盲目の世界。響く音と足裏の感触が、グラウンドではないどこかにいると感じさせるだろう。そして何より――強いきみであれば、肉体が普段より弱く、脆くなっていることだろう。それこそ、並みの一般人程度に)
(無効票)
奉利・聖 2022年2月19日
───これは。
（何も、見えない。どれだけ目を凝らしても暗闇で、孤独な夜を思わせる）
（その上、錬気が……想定よりも弱すぎる。まるで最大値を大幅に下げられたみたいに。先ほどのダメージだけでは説明がつかぬこれは）
これが…相手をとことん弱くすることが、切り札
奉利・聖 2022年2月19日
（視覚には頼れない。気の網を展開する──狭すぎる。嗅覚も聴覚も使って、捉えようとするしかない）
（肉体のキレは無く、知覚は大幅に制限された）
（どこにいるのか、どこから来るのか分からない）
（だが彼は十全に動けるのだろう。何せ未来を視るのだから）
…どこに……。
（リーチを活かして龍骨を薙ぎ払い、探してみるしかない）
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
大せいかーい。
(嗤う声が薄く反響する。靴底が石畳を踏む音がする)
ねぇ、奉利くん。
俺は未来が見れる、とは前に話したよね？けど、結局それは万能じゃない。だから訊ねるんだけどさ。
水槽・ロロ 2022年2月19日
キミは何の為に死にたいの？
強くなるため？勝つため？生きている実感を得るため？それとも、他に理由があるのかな。
そうまでして、死にに行くような真似をする理由が、さ。
(龍骨を、手近に転がった物干し竿で止める。聞かなきゃ分からない。未来しか視えないから、人の心までは見透かせないから)
(無効票)
奉利・聖 2022年2月19日
（止められた。そこか？）
（空いた腕を突き出して）
それは──
奉利・聖 2022年2月19日
“隣人”だからです。
（強くなることも、勝つことも。副産物でしかない）
“友人”で“家族”で“恋人”だからです。
何もかも不確かで、脆く儚き人生において。
絶対的な確かさで、万人に、平等に訪れるもの。
不変の“隣人”は、常にそこにいてくれます。
奉利・聖 2022年2月19日
だからこそ、“隣人”が求める死を探し求めて。
応えたいと、思うのです。
（恩を返すのは、普通のことでしょう）
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
(腕を払って)
(胸倉を掴む)
だから、死ぬのかい？
自ら死に突き進むのかい。
それは、
水槽・ロロ 2022年2月19日
寂しいだろ。
水槽・ロロ 2022年2月19日
死に場所を探すな。
今を生きろ。
俺は、後輩(ロリ)たちにはせめて、幸せに生きててほしいと願ってる。神だろうがリターナーだろうが関係ない。その願いを叶えられるのは俺じゃなくてキミたち自身だ。
(胸倉を掴んだまま、背を軽く壁際に叩きつける。軋む音と感触で、それがシャッターであることが分かるだろう)
(無効票)
奉利・聖 2022年2月19日
（──シャッター？ここは一体）
（ずれかけた思考を戻す）
そうですね。寂しいことです。
だからちょっと、今世は期待もしているのですよ。
（まぁ、それでも）
（隣人はずっと囁いているから、蔑ろに出来ないのですが）
奉利・聖 2022年2月19日
（こうして叩きつけられているなら、そこにいるのでしょう）
（殴る為ではない手を、その頬に伸ばしてみる）
因果なことに、中々死なないのです。
時たま死ぬことはありますが、“隣人”はどうも貪欲なもので。
すぐに蘇ってしまいます。
永遠に、ずっと、死に続けて欲しいのでしょう。
だから大丈夫。生きられますよ、ちゃんと。
どんなことがあっても、今を生きられてしまう。
（彼の顔は、見えないまま）
貴方も願ってくれる。やはり今世は、いいですね。
奉利・聖 2022年2月19日
願わくば、願う貴方もそうあって欲しいと思います。
（こんな時でも、人よ幸せであれと）
（願ってしまうのは──）
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
……キミが、義理堅い人間っていうのは分かる。
逆に言うとそれぐらいしか知らないけどさ。でも、だからこそ。
(それを聞いて思うことは、一つ)
"死に"続けてほしいんじゃない、
水槽・ロロ 2022年2月19日
"生き"続けてほしいに決まってんだろ、それって。
(そうに決まってると。子供を諭すような声色で)
(手が頬に触れる。触れた手に対しては無警戒だ。その先の未来を見る目は敢えて閉ざした)
奉利くん。
中々死なないっていうのなら、
水槽・ロロ 2022年2月19日
(どうせなら、)
隣人のために生きるんじゃなくて。
強くなるために、(守るために)
生きてみてもいいんじゃないかい。
(無効票)
奉利・聖 2022年2月19日
（生き続けて欲しい）
（あぁ、それは。考えた事、なかったな）
（“隣人”は何も言わなかったけれど、そういう考え方も…ありか）
悪く、ないですね。
今世への期待が、もっと大きくなりました。
（瞠目してから、柔らかい微笑みをたたえて）
奉利・聖 2022年2月19日
（───彼は、気づくだろうか）
（頬に触れた手、人差し指に変化が訪れたことを）
（淡く、青白い光を纏ったそれは）
（この、星明りすら無い寂しき夜のような闇を）
（ほんの、ほんの少し）
（真っ黒なキャンバスの中で、目を凝らさなければ見えないほどに）
（未だ何も、影響なんて及ばさないくらいに）
奉利・聖 2022年2月19日
ㅤ
ㅤ
ㅤㅤㅤ、、、、、、、
（──押しのけている）（かも、しれない）
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
期待することは悪いことじゃない。
俺もキミたちに期待しているからね？
(いつか、未来を変えてくれるだろうと)
(……むしろ、それに縋っているとも言えるけど)
水槽・ロロ 2022年2月19日
(と、そこで)
――何を、
(無効票)
奉利・聖 2022年2月19日
…え？これは……。
（自身の意志ではない。この現象は、何だ）
（光は、大きくなっていく。何かに、抗ってるみたいに）
僕は、何も───
（だがそれも、束の間。やがて光は、溶けるように霧散して）
（またそこに、闇が満ちた）
奉利・聖 2022年2月19日
何だったのでしょうか、今のは……。
（突然の現象に、困惑したままで）
（と、そういえば……今追い詰められてるのでした）
（うーん、どうしましょう）
……えいっ。
（とりあえず膝、入れてみますか）
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
ぐえっ。
(不意打ちにはとことん弱かった)
水槽・ロロ 2022年2月19日
おっと、
(びっくりして手を放すと同時、暗闇がほどける。ほどけた視界の先は、朝日と雲のない澄んだ青空。すぐ後ろにあったはずの壁面はなく、足元もグラウンドのそれに戻っている。肉体の弱体化も、もうない)
……何だったんだろ、今の？
(反芻するように呟いて)
(無効票)
奉利・聖 2022年2月19日
さぁ……？僕も何がなんだか。
（闇が晴れて、いつもの澄んだ朝に戻っている。奇妙な体験をした気分であった）
…とりあえず、お開き…ですかねぇ。
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
ま、そうだね……。
勝敗はつかなかったけど、勝ち負けが全てというわけでもないし。
(朝の陽ざしを浴びて、うんと大きく背伸びをする)
ただきっと、悪いものではなかった、んじゃないだろうか。
"常に流動し変化していく"。
変化の、そのためのいい兆しだと俺は思うよ。
(最中に語った言葉をもう一度使う。未来視をすればきっと、あれが何なのか分かるかもしれない)
(けど、それはしない。成長は、己自身が掴むべくなものなのだから)
(無効票)
奉利・聖 2022年2月19日
そうですね。
次は……もう少し派手にやりましょう。
今のところ、さっきのを対策する手段が思いついてないのですがね。
（鍵になるのはさっきの不可解な現象、か）
えぇ、むしろ良いものであると言えました。
この今世が変化の時であると、僕も感じます。
奉利・聖 2022年2月19日
此度は、ありがとうございました。
（深々と一礼して）
忘れぬように、胸に刻みます。
さて、僕は…このまま早朝の掃除に入ります。
ごゆっくり、お休みください…という時間ではないですね。
（朝の二度寝とか、くらいか）
(無効票)
水槽・ロロ 2022年2月19日
ははは。楽しみにしているよ。
簡単には対策されてやれないけどね？
(だからこそ、番長の一角とやりあえるわけなのだし、と笑って)
水槽・ロロ 2022年2月19日
さ、そろそろ人が来る頃だろうしね。
俺は部活の朝練に出ないとだから、このへんで失礼するよ。
……頑張れ。
(最後に、そう一言を残して。軽く手を振って別れとする)
(発言終了)
奉利・聖 2022年2月19日
…ありがとうございました。
（偉大な先輩に、無限の敬意を抱いて）
（朝の空を見上げて、ふっと笑うのでした）
(発言終了)
水槽・ロロ 2022年2月19日
【このスレッドは終了しました】
