【個別】灯台守の後継
十埼・竜 2022年2月16日
重たいコンクリート造りの、■埼灯台内部。
塔の脚部からは、上に向かってひたすら階段が伸びている。
その階段の奥には、もとは事務所────十数年前からは放送局となった、付属舎への扉がある。
古い鉄の扉には、子どもの落書きが消されずに残されていた。
海から顔を出す長い首……どうやら、首長竜が描いてあるらしい。
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十埼・竜 2022年2月16日
(────放送は今日も、無事に終わったらしかった。)
ノイ。(モーラットに一声かけて、もぁぁ、と気の抜けた返事を背に部屋を出る)
(灯台の扉を開けると、つめたい風が吹き込んできた。……地元にあったときよりはマシなんだけど。)
……せーんぱーい。(呼ぶ。)
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奉利・聖 2022年2月16日
放送、お疲れ様でした。
今のところこちらは、異常ありませんでしたよ。
(一礼して、微笑みかける)
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十埼・竜 2022年2月16日
(ひらひら手を振った)先輩もおつかれさまー。
まあまあ、放送室の方があったかいからさ。こっちおいでよ。(手招き。……古い施設なので暖房が微妙なのだ)
えーっと、それで……鍵借りる、って話だっけ?
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奉利・聖 2022年2月16日
では、お言葉に甘えまして。
(彼に寄っていきながら)
はい。これまで外で見張っておりましたが…要人警護はやはり、知覚に居た方がいいと思いまして。
可能であれば寮の方にも出張するのを考えておりますが…竜さんの御心次第、ですね。過保護であると言われれば、確かにその通りですので。
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十埼・竜 2022年2月16日
……急にぼく、めちゃめちゃ偉くなった気がするなあ……(溜息)
(だるまストーブの炊かれた放送室内。ただいまー、とモーラットに声をかける。もぁぁ、気の抜ける鳴き声が返る)
……あのね、先輩。先にちょっと確認させて?
(調整卓前の椅子を適当にすすめて、並んで座りながら)
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奉利・聖 2022年2月16日
(ストーブの熱が暖かい。寒いと身体が固まるから有難い限りだ)
はい、なんでございますか?
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十埼・竜 2022年2月16日
……内心おかしいなーとは思ってたんだけどさ、先輩がすることだから多分ちゃんとした意図があるんだろうなーって、思ってたんだけど……(ぎこぎこ、椅子を鳴らして)
…………ていうか、なんで今まで外だったの?
(ちょっとどころかけっこう心配してたのだ!絶対寒いじゃんとか!そんなことしてくれるんだったら中で待っててくれても全然良かったのにとか!!)
(……ちょっと頬は膨らむし拗ねた視線で彼を見る。)
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奉利・聖 2022年2月16日
……一応、外に出て視界を広く持とうという意図はありました。
とはいえ現状、分かりやすい物理的アプローチが無く…実質的に意味が無いと言われると、否定できません。
それと、僕が常に近くにいすぎると気を揉ませすぎるかなと。
いくら気の知れた後輩とて、お年頃ですから…ねぇ?
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十埼・竜 2022年2月16日
ほんっとに、マジで今のところ『声』くらいしか晒してないもんね。……噂レベルだと、幽霊みたいな女子がいた……みたいな話も聞こえてはきたけどさ。
そもそも先輩って、そんなに視覚依存だっけ?学校で眼鏡かけてるとこ見かけるし、あんまりよくないのかと思ってた。
十埼・竜 2022年2月16日
意味がないとは言わないよ。ぼくは実際、安心できてたわけだしさ。
ただ、ぼくとしては先輩の体も心配になっちゃうってだけ。
え? ぼくは一緒にいるのうれしいけど?(大きなヘッドホンごとこてん、と頭を傾けて)お年頃ってまた、おじいちゃんみたいな。
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奉利・聖 2022年2月16日
幽霊…あぁ、例の。接触できればいいんですけどねぇ。
いえ、両目と視力は4.0相当あります。
あれは伊達です。昔かけてたことがあったので、名残りのようなものですね。
奉利・聖 2022年2月16日
それは…申し訳ございません。
身体が頑丈なので大体のことは踏み倒せますが、それでもご心配をおかけするのは確かにその通り。
それもありまして、よければ灯台内にて、警護をさせて頂こうと思った次第です。
あ、そう…ですか。
いやほら、思春期真っ盛りでしょう。一人の時間が欲しいとか、あるかもしれませんし。
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十埼・竜 2022年2月16日
……。
十埼・竜 2022年2月16日
……………………。
(今思い出すべきでない記憶に一生懸命蓋をしようとしてる顔)
十埼・竜 2022年2月16日
(ばっと俯く)(やおら両手で顔を覆う)(むりでした!!)
……あんたはなんの心配してんだよ……!!!!
(指の間から真っ赤な顔と恨みがましい群青の瞳が覗く)
(いやそう思う気持ちはわかんないでもない!さんざん本譲ってもらった手前、ぼくへの評価が『そう』だとしても不思議はないんだよなあ!!)
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奉利・聖 2022年2月16日
いやぁ……そこはもう配慮しないといけないなと思いまして。
多感な時期ですからね、特に新宿島は…色々とあるでしょう、色々と。
まぁ、そういうわけで躊躇っていたところがあったのです。
なので竜さんが望むのなら、中で守りましょうというわけでして。
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十埼・竜 2022年2月16日
いろいろを畳みかけないで……!!
十埼・竜 2022年2月16日
(咳払い)……っていうかじゃあ先輩も多感だしいろいろあれよ、実時間はどうあれ新宿島(ここ)じゃ同じ学生だし二学年しか違わないんですよ?
…………躊躇ってた理由が意外としょうもなくて逆にほっとしました。こちらからお答えするならただひとつ『気を遣われるといたたまれない』です。
十埼・竜 2022年2月16日
……ぼくとしちゃ、先輩にここにいてもらうのはありがたい話だしさ。一応、ぼくが寮に住む前に使ってた仮眠室……実質父さんの部屋なんだけど。そこで寝泊まりしてもらって構わないよ。
……ただ、ここ暖房がほんっと微妙でねぇ。(と、だるまストーブを見つめる。消しちゃうと結構寒いのだ。)
主旨がぼくの身辺警護……ってことなら、いっそ永月寮に来ませんか?
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奉利・聖 2022年2月16日
僕はあんまり……いろいろ経験してきたので。
(何が、とは言いませんけどねえ)
む…やはり、そうでしたか。
奉利・聖 2022年2月16日
では、有難く…竜さんが寮にお帰りになる時以外は、此処を見張るとしましょう。
……それが出来るなら、是非ともそうしたいのですが。
色々と手続きがあるでしょうし、ご迷惑にはなりませんか?
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十埼・竜 2022年2月16日
けいけん。(顔が赤い)…………なにをどうされるとそこまで動じなくなるんだ……(ちっっっっっちゃい声で、ぼそり)
十埼・竜 2022年2月16日
ぜひとも!?ぜひともっつった!?(ぱぁ!!と露骨にはしゃいで)
こないだまで、レイちゃんが泊まりに来てたしさ。元旅館だからお客さん泊める用意はいっつもあるし、大歓迎だよ、うち。
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奉利・聖 2022年2月16日
わ、結構食い付いてきますね。
あ、レイさんそこを仮住まいにしてたんですか…。
(思わぬところで事情に触れてしまったな)
では…お手数ですが、赤薙さんにお話を通して頂きますか。
こちらも寮長に暫く空ける旨連絡しなくては。
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十埼・竜 2022年2月16日
そう、なんか戦争後に住むとこなくなっちゃった……とかでさ。それで仲良くなって、アレ(と、銃を構えるマネ)の収録手伝ってたの。
おっけー(端末を開く。ぽちぽち、送信。)
ふふ、暫く先輩とお泊りかー……(心底楽しそうに、足を揺らして……くるりと、振り向いた)こんなときに、こんなことではしゃぐの……なんていうかさ。不謹慎な気もするけど。
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奉利・聖 2022年2月16日
あれ?じゃあ今は別の住まいを見つけられたということでしょうか…。
(そうだといいんですけどねぇ)
今は大変な時期ですけども。
怯えて事態の解決を待つだけより…よほど良いでしょう。
精神衛生に寄与できるなら、僕としても安心です。
あ、タダで厄介になるのは流石に気が咎めるので、何かしらのお手伝いはしないとですね。
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十埼・竜 2022年2月16日
……そういえば、どこに引っ越したか聞いてないなあ。よあけちゃんは知ってるだろうけど……
(ぴ、と人差し指をつきつけた)うちにくるなら、『ぼくのお客様』としてです。ぼくがお願いして、ぼくが呼んだんだから、先輩の負担はぼく持ち。おっけー?
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奉利・聖 2022年2月16日
……承知しました。
(機先を制されてしまいました)
では後ほど荷物を纏めておきますので…。
ご確認が取れ次第、教えてください。
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十埼・竜 2022年2月17日
よろしい。(偉そうに頷いて、ぎし、椅子を軋ませて立ち上がる)んじゃ、どのみち返事は明日になるかな。
今夜はもう引き揚げよっか!
(調整卓の上にごろんと乗っかってきたモーラットの頭を軽く撫でて)
あとはよろしく、ノイ。
(鞄を、手に。)
十埼・竜 2022年2月17日
(ふと、振り向いて)
ありがとね、先輩。
(なんでもない、雑談の延長線上、みたいに)
愛してるよ。
(■)
奉利・聖 2022年2月17日
…………竜さんたら。
(それはなんというか、殺し文句ですねえ)
(愛されてるって、なんだか…いいですね)
おっと、寮の前まで護衛しますよ。
お待ちください。
(小走りで、彼の横に並ぶのでした)
(■)