私立MM学園

【個】白の煌紅

鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
小窓から見えた人物に、ふと足を止めて。


#リップ・ハップ
#鬼叉羅魏・アンジェリカ





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リップ・ハップ 2022年2月13日
あてっ。
(去り際に一発入れられ、渋々胸ポケットにしまう)

自分でもびっくりどっきりの隠し玉でしたー。わはは。
……んー、好きになった。かな?
人前で演んのなんて初めてよアレが。そもそも誘われたの一週間前だし。
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
そりゃまた随分なライブ感。
(といってもさほど、驚くことでもないのだろう)
……なった。 (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
て、ことは……
楽しかった?
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リップ・ハップ 2022年2月13日
そー、ね。

あんなに力が溢れてくるもんとは思わなかった。
音だしてんのはこっちなのに、痺れてんのもこっちだ。
観客席から伝わってくる……なんだろ。波? それに肌っつー肌が震えた。
それを作ってるって思ったらさ、そりゃもう掛け値なく鳥肌もんよ。 (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
楽しかった。うん。
それに最ッ高に気持ちよかった。
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……、 (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
そ。
じゃ、向いてますよ。
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リップ・ハップ 2022年2月13日
マジー?
しっしっし。芽生えちったかリップちゃんの才能。
あでもスカウトはNGね。クラスは白で行っから。わはは。
(額面通り。言葉少なな隣の彼女の言を受け取って、機嫌よく)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
向いてるだけじゃ~続きませんからね。
スカウトは私の仕事じゃないですし、ご安心。
(上機嫌な横顔を見る。)
私、外からすこししか観れませんでしたけど。
カッコよかったですよ。
(来年も楽しみですね、なんて、腕をつついて。)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
確かに。そいつぁー真理だ。真理っぽいやつだ。
(ライブという事を抜きにしても特別な時間だった)
(誘われて、始めて。日々の暮らしの中で音楽に触れる時間は激増したが、それは元が人並みを下回る程度のものだったから)
(音楽が日常になったかといえば、まだ遠い) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
そっちの方こそ~~。
(良かったにも、来年もにも。双方にかけて彼女の足を爪先でとんとん、エールを送る)

オーロラの演出。あれマジ綺麗だったね。
……あてか歌詞。例の。 (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
なんかさー。
明日がまだ来てほしくない。このままでいたい。っていうの、私はそんな風に感じたんだけどさ。

あれだからって後ろ向きな感じじゃないじゃん。前に進みたくないとか、そゆニュアンスじゃなくてもっと前向きな。

今しかできないことをもっとしたい。やり尽くしたい、的な。
(ぽつぽつ。彼女の歌を聞いて、彼女の歌った詞を聞いて、そうして思ったことを口にしていく)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
です。この学校の、向き不向きじゃなくて自分で専攻選べるとこ、良いとこだと思いますし。
(足元が軽くたたかれるのを感じて)
(こん、とじゃれるように返す) (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
あー……。
ね、キレイでした。やろうと思えば、出来るもんで。
(他人事のように、頷いて)

(それから、続く言葉に。きょとんとした顔でリップを見た。)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
……貪欲な感じがリップちゃんにはとてもグーでした。
(聞き手であったこの少女が自分の欲望に忠実だから)

(足りない。つまり欲しいという気持ちが留まる所を知らず、しかしそれを律して欲しいままを延々と続けている彼女だから)

(きっとそのように感じたのだろう。彼女には歌われた詞がそのように当て嵌まったのだろう)

なんかね。ぐらぐらきた。
(揺れるぐらぐらか。はたまた沸き立つぐらぐらか。そんなことを口にして)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
――……、 (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
それ、は。

……ふふ。 ああ、そう。 (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
似てるんでしょうね、感覚が。

私たち……ああ、そう、例の。作詞家……ってか、作詞担当。
私たち、ふたりだったから。 (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
(ぐらぐらきた、と言うなら、きっと)
……足りないですよねぇ、いつだって、多分、ずっと。
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リップ・ハップ 2022年2月13日
……ほーーん、そっか。
(その詞を生み出した当人と、その子の詞を歌うのが好きなアンジェリカと。)
(似ている。それを解釈の肯定と取って)

いい曲だったよ。ホントに。 (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
当たり前じゃーん。
(聞き足りないし見足りない。彼女の歌も、あの夜のオーロラも)

(彼女の好きな詞。今回も当然例に漏れずだろうで、つまりはきっと、彼女にも何かに向ける『足りない』という飢えがあるのだろう) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
お腹いっぱいになりたい。足りないよ。ずっと。今も。
ううん。今なんか特に。

(だから)

……私さ。お腹空いてどうしようもない時、ここに来るんだ。
結構人居ないこと多くて、静かだからさ。

(似ているといった彼女だから、自分の足りないについてを自然と口にしていた) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
足りなくて。欲しくて。堪らなくて。
でも満たすのは今じゃなくて。今にしたくなくて。

だからじっとして、我慢してる。 (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
ほらお寺でザゼン的な??
煩悩清められろ~~みてーなね。わはは。宗教感ちげーか。
(知らんけど。と朗らかそうな声が礼拝堂の構造に程よく響いた)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
(マスク越しに口にする言葉、ひとつひとつと)
(ここが「お気に入り」である、理由がやっと、わかって。) (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……、 (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
…、 (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
ヤだ。
(主語の無い嫌だをおもむろに口にした。)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
え? や??
(ぱちくり)

そこを何とか~~……てか何。何がや?
(彼女に言葉少なな面があるのは十分知っているが、これは極めつけだった)
(やや前傾、そこから彼女の顔を窺うように)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
(顔を覗かれたのはわかったけれど、むっとした顔で視線を合わせず)
(また靴を軽く蹴りにいって)

あんた自身が欲しくて、でも、その為の我慢なんだから。
……好きにすれば、いいですけど。 (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
そんなの他人にカンケイ、ないですけど。
……。

……、でも。

リップが、
……それ、ひとりで、静かにってのは。ヤなんですけど。

てか、煩悩なんかじゃないし。
(だってあれ年末に消される良くないヤツでしょ、とか、ズレたことを言って。)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
…………あー……うーん……。 (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
(視線を合わせない事。代わりにやって来た爪先。それらを受け止める)

……へへへ。優しいとこあーんじゃーん。
(その解釈は人それぞれだ) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
あんがとね。
(お道化たようなのはそこまで)

でも……。
一人の方が気を紛らわしやすいから。
(何せ飢えを刺激するのは) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
(人そのものだ)

(例えば細い首筋)
(例えば前襟から覗く胸元)
(例えばスリットの下を走る脚)

(それらの薄皮一枚下にご馳走が――定めた条件に当てはまらなくとも、限りなく近しいものがそこにある)

(そんな風に考えてしまうのだ。飢えに追い立てられて) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
(逃げるように人里離れてひっそりとって? まるで怪物だな。わっはっは。笑えねーー。)

(自嘲は胸襟の中) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
大丈夫だよ。

(ぱ。とまた雰囲気を跳ねさせる)
案外こやって人来るパターンもあるし。
やー、やっぱリップちゃんの魅力?? 人惹きつけちゃうってやつ?? わはは。

(裏を返せば。一人になり切れない。飢えに抗う時間が続く。そういう事でもあるのだろうが)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……。
ハラぁ減ってるからッてのは、わかってますよ。
(今にしたくない、ってことは、そうしてしまいそうになるってことなんだろうから。)

でも、
ただ静かに治まるの待ってるだけなんて、そんな病気みたいな、
そんな時間……勿体ないじゃないですか。 (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
だから、
(ブレザーのポケットから、ぐしゃぐしゃの薄い紙束を取り出して)
(リップの手の中に、無理矢理突っ込む。) (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……カラオケ。割引券。
ウチのナワバリ。個室だし。
足りなきゃ、いくらでもあるから。

せめて楽しくて気分イイことしてなさいよ。 (無効票)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
……そんでもし、まだ寂しかったら。
したくないのにしちゃうなんてこと、させないから。絶対。

(フツウよりもケンカが強い自覚はある。 とはいえ、『生徒会』相手に自信満々、勝てると言える確信があるわけではない…けど。 はっきりと、そう口にして)

(言うだけ言うと、立ち上がり)

覚えとけってんですよ、こんにゃろう。
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リップ・ハップ 2022年2月13日
(勿体ないってのは、まぁ。)
(先ほどまでも、していたことといえば栄養補給の点滴で) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
(手の内に握らされたもの。手を開くに合わせてくしゃりと広がろうとする紙たち)
おーん。

ありがと、 (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
…………、 (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
一発、アツいのかましてくれるって?
(容易には手の届かないご馳走。番長という強固なクロッシュ。欲望を跳ね除けてくれるだけの強さ)

(目の前に在るのはそれだと、言われた気がした) (無効票)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
……そうね。よく覚えとく。
(立ち上がった彼女を追うのは視線だけ)

(今しばらく、ここに留まりたくて)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
ブッ飛ばしてやるっての。

(ゴン、と、行儀悪く長椅子を蹴って) (…)
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鬼叉羅魏・アンジェリカ 2022年2月13日
(入ってきたときとは逆の態度で、足音も抑えずそこを出ていく。)



(そのあと、)
(礼拝堂の近くに留まる気配を感じられるかどうかはわからないけれど、)
(少なくともしばらくの間は。誰かが迷い込んだりしてくることは、ないはず。)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
(一人きりに戻った礼拝堂)

(零れ出た吐息を聞く者は誰も居ない)

(高い高い天井へ舞っていくのは安堵) (…)
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リップ・ハップ 2022年2月13日
(飢えを抑え込んでいた身体が弛緩する)

(欲望のすぐ傍にあった本性を垣間見せて)

(その分少しだけ、ゆとりができた気がした)

(そうして暫く、彼女は一人の時を――二人で作られた一人の時を過ごすのだった)
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