【個】甘き日よ来たれ
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
2月某日。
教室の中ではある話題が生徒皆の間で渦巻いているのであった。
お世話になった人
尊敬してる人
そして……
そんな乙女達の心渦巻く最中、静かに何かしらの雑誌を広げながら座っている夏服の乙女が一人。
そうしてまたもう一人、乙女がこの話題へと飛び込んでくるのであった。
🍫発言可能
#ミアンダ・コギトエルゴスム
#火撫・穂垂
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ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
（放課後。大半の生徒は既に帰路に就いている時間であるが、時期が時期ということもあって、何人かの生徒はグループとなって話をしている余数が確認される）
（そんななか、一人教室の机に座りながら雑誌を眺める少女の姿が一つあるのであった）
……ふむ。
火撫・穂垂 2022年2月10日
……？
（その後ろ、ノースリーブの和服と言う涼やかな私服姿の少女がひょっこりと顔を出す）
（くしくも二月とは思えぬ涼しげな組み合わせとなった）
……どしたの、ミア。帰らないの？
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
おや、穂垂様。
（名前を呼ばれたことに反応し、雑誌から目を離す）
いえ、先日古雑誌屋で購入した、刻逆以前の雑誌があるのですが……少々興味深い記事がありましたので、これだけでも"情報"を一先ず確認、整理してから帰ろうかと。
（表紙に書かれた年数は明らかに今よりは少し前のものを示してある。そして内容的にはモデルの女性がブラウンの服を着て、ピンクの背景に佇むような姿が描かれていた）
火撫・穂垂 2022年2月10日
むかしの、ほん。
（昔言うても数年前程度のようだから、文化レベルとしてはこの場にほど近い感じか、と合点する。それでも、自分のように他文明圏の住人も多いわけだし、こういう資料は貴重だ）
んー……？
（流石に色くらいはわかるが、裸眼だとぼやける。自分も眼鏡をかける）
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
（表紙には"バレンタイン特集"と書かれている）
穂垂様は、最近"ばれんたいん"……という名を、生徒達の噂話の間で聞いたことはありませんか？
（自分たちを気にする様子無く女子生徒達がグループを作りながら、ひそひそと各々の話題に花を咲かせている。）
（そしてその話題の殆どの中に"バレンタイン""チョコ""誰に"などという声が聞こえるかもしれない）
火撫・穂垂 2022年2月10日
ばれんたいん。
うん、最近、よく聞くね。
（現在進行形でも聞こえてくるし、学校を出て、新宿に視野を広げても、それは同じこと）
なんか、復讐者のなかでも、大きな催し？が、あるみたいだけど。
……なんだか、よくわからないな、って。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
ええ、ミアも殆ど似通った時代から訪れてはいるものの、実際その日が"関係"すること自体は初めてですので、まだまだ"情報"は少ないですが……
まあ、皆様が湧いているのはその"ばれんたいん"、という行事が近づいているから、と高確率で間違いでは無いと思います。
（自分も世間的な行事には疎いため、まだ曖昧な様子でそう答えながら）
(無効票)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
ふむ……そうですね、穂垂様。
今のこの女子生徒の方々からの"反応"を見て、きみはどのような行事を思い浮かべるでしょうか？
（知らない人間からの考察というのも立派な"情報"となるため、ここぞとばかりにチャンスという様子で聞いてみる）
（女子生徒たちはどちらかと言えば、黄色い……というような、キャー！だったりわぁ～！といったような浮足だった様子の人間が多い）
火撫・穂垂 2022年2月10日
まわりの反応？
（と、周りに注意を向けようとしたところで、丁度湧いた声がした）
（ちょっとだけ肩がびくってなった）
……んー……。
（そっちに視線を向けてみる。……話に夢中で気づく様子はない。ちょうどいい、少し観察してみよう）
(無効票)
火撫・穂垂 2022年2月10日
（ちょこれーと）（誰に渡す）（ぎり）（ほんめい）（つくる）（かう）
（ちょこれーとは知ってる。シェアハウスの冷蔵庫に入ってる。あまくておいしいやつ）
……ちょこれーとを、作って、配る……？
（となれば……）
(演出継続)
火撫・穂垂 2022年2月10日
ちょこれーとの材料が、旬なんじゃないかな。
（収穫祭に行きついた）
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
チョコレートの材料……原料の大部分を占める"かかお"という植物は残念ながら新宿島では中々栽培出来ないようですので、収穫祭というのも今は難しいやもしれませんね。
（今あるチョコレートは、新宿島にもともとあったものが恐らく複製されたものなのであろうと考えながら）
(無効票)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
しかし面白い"答え"も聞くことが出来ました。
答え……と言ってもいいのかはわかりませんが、ミアが集めた"情報"を整理し簡潔に言葉で表すのであれば、"ある一定以上の関係である人間に女性からプレゼントを贈る日"……と、いう認識が多くを占めるでしょうか。
火撫・穂垂 2022年2月10日
そなんだ。
（まぁ、パラドクスであれば複製も不可能ではない。……個人的にあまり好きではないんだが、まぁこれに関してはとやかく言うまい）
（確かに、話を聞いている限り、無作為に無差別に配るわけでもないように聞こえてくる。であれば、相手を選ぶ基準があるというわけで）
……なるほど。
（確かに、その結論には納得がいくというものだ）
確かに、つくる、とか、わたす、とか言ってる人は、女の人、ばかりかも。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
ええ、"そういう日"らしいのです。
尤も、基本的には"義理"と呼ばれるチョコレートや菓子類などを、お世話になった方や先輩などにお渡しすることが多くを占めるようですが。
（部活動や同じ宿に居る方へ、配るということも無くはないらしく、多く配られるチョコレートがそれに当てはまるともいう、と整理した内容を話しながら）
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
そして、勿論基本的と言うからには"例外"というものもあるらしく。
火撫・穂垂 2022年2月10日
ぎり。
（話を聞くに、日常的に付き合いのある相手に『いつもありがとう』的な感謝として渡すものなのだろう……か？）
それ以外も、あるの？
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
ええ、どうやら……好意を持った、すなわち"好き"という感情を持つ方がお相手には"本命"と呼ばれる菓子が手渡されるらしいのです。
火撫・穂垂 2022年2月10日
…………。
……………………？
（何が、違うんだ……？）
（穂垂には親愛と恋愛の差異がわからぬ）
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
ふむ、ミアなりに整理をしてみますと……
"義理"というものは、とりあえず『近しい方』『お世話になった方』でしたらとりあえず差し上げることが多いモノらしく
"本命"というものは、『今後ともに貴方と共に歩んでいきたい』というような、いわば"伴侶"になっていただけないかというような"告白"の意を持つものみたいなのですね。
（超絶個人的な整理と解釈が入っています）
火撫・穂垂 2022年2月10日
…………はんりょ。
（伴侶。それはわかる）
つまり、『ぎり』は、同胞たちとの親愛の証。
『ほんめい』は、番いになるための、契りの証明なんだね。
（個人の感想です）
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
つまるところはそういう事みたいなのです。
（個人的）
と、いったようなことがこの雑誌に書かれていましたので。
それに、この教室はまだ人も沢山いますからね。
耳を澄ませば、そういった情報は沢山ミアの耳にも入ってきますので。
火撫・穂垂 2022年2月10日
……ってことは
（てことは）
あの子たちも、何人か、番いができる……？
（本命を渡す予定がない人もいるにはいるらしいから、全員ではないはずだ）
（だが、渡すというワードはちょいちょい聞こえる。確実にいくつかは本命ちょこれーとのやり取りが発生する筈なのである）
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
ええ、そういう方々も自然と発生することでしょう。
（頷きながら）
この学園が機能しはじめて、早半年を過ぎましたし、個人的な仲などを深め合った方も多くいることでしょう。
……穂垂様は、そういったお方はおられるのでしょうか？
（無表情のまま、気になるといった様子で質問をする）
火撫・穂垂 2022年2月10日
んー？
ボクは、いないよ。
（あっけらかーんと即答した）
祭司は、より強く、正しい火を継がせるのがしきたり。だから、里で一番優れた術士と、番いを作るの。
でも、ここは里じゃないし、いつかは、帰ることになるだろうから。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
なるほど。
では"今"のところはそういった方を隣に置くという予定も無いということなのですね。
（と、納得するように頷きながら）
しかし里で一番優れた術士、ですか。
どれほどまでの力を付けた方となるか、興味深いのですね。
火撫・穂垂 2022年2月10日
そうだね。いつかは、そういう相手と共に、次に託すことになるんだろうけど。
（少なくとも、今ではない）
火を継ぐのは、とても名誉なこと。
だから、里の術士達は、自らの火を、より良いものにするよう心掛ける。
うん、うん、楽しみ。
ミアは？
ほんめいは、あるの？
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
ふむ、後の里によりよい利益をもたらすことが出来るよう、ということですか。
きみが里へと帰還できた際には、よりよい術士の方と共にいられるよう、ミアも願わせていただくのです。
（と、頷いて見せながら）
(演出継続)
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
伴侶や番になりたい、というわけではありませんので、区分的に"義理"となってしまうのかは分からないのですが、元世界から共に来たあにさまには、特別なモノをお渡ししようかとは。
火撫・穂垂 2022年2月10日
なるほど。
（確かにそれは「ぎり」の区分である）
そっかぁ。
ボクも、ぎりを用意した方が、良いのかなぁ。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
まあ、真に"義理"としてはお世話になっている生徒会の方々や、部の方にはお渡ししようと思っていますので、ミアもそれなりに多くのチョコレートは作る事になりそうなのです。
体力的にも不安はありますので、白の番長様に手伝っていただけることにもなっていますが。
火撫・穂垂 2022年2月10日
そっかそっか。
ミアも、いっぱい、調べてるんだね。
じゃあ、今度、何か教えてもらおっかな。
（実際に用意することくらいは、自分でもできるだろう）
（ものによっては）
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
はい、ミアは歩く"データベース"ですので。
まだまだ"情報"が足りぬところはありますが、取得出来ている範囲であればいくらでも穂垂様の必要のなるデータの取得が出来るよう、お付き合いいたしますので。
火撫・穂垂 2022年2月10日
わーい。
楽しみに、してるね。
みんなが喜ぶような『ぎり』用意できるといいな。
（なかなかのワードぢからだが本人は無自覚である）
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
ええ、沢山"義理"を用意して、皆様にお渡しするといたしましょう。
（一切悪気はない）
火撫・穂垂 2022年2月10日
それじゃあ、ボクも、だれに、どれくらい「ぎり」するか、考えておかないと、だな。
うん、うん。良いこと聞いた。
ありがとね、ミア。
ミアンダ・コギトエルゴスム 2022年2月10日
ええ、穂垂様。
ミアも学園の生徒であればすぐさま名簿は再生出来ますので、必要であれば整理をお手伝いいたしますよ。
（と、さっそく手伝いに取り掛かろうとするのであった）
火撫・穂垂 2022年2月10日
（こうして、若干の不安を抱えつつもバレンタインの知識を深めていく二人なのであっ、た……？）
