【戦】未だ樹に花は咲かずとも
一恋・未樹 2022年2月6日
この学園にいる限り。
毎日が模擬戦日和で喧嘩日和だ。
少なくとも一恋・未樹はそう考える。
少し前、無様を晒した記憶も新しく。
番長との実力差を肌で感じていたとしても。
もうすぐ、さらに別の大喧嘩が控えているとしても。
「隠し玉」が無惨に負けて、最早切る札が足りなくなったとしても。
――今日だって、模擬戦日和で喧嘩日和だ。
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竜城・陸
一恋・未樹
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一恋・未樹 2022年2月6日
(文字通り、空気が、変わったーー一気に空気が冷えた。)
「そのまま」、だよ。
(符を取り出し、自分に貼り付ける。)
(自分の上手く行っている時の「記憶」があるなら。
その時の「状態」を符に宿して、元に戻せる。符が保つまでは、だが)
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
(そして――蔓延種子と違い。
水晶骸は再生速度はそこまで速く無い。
そして蔓により周囲を取り込もうとする第二の力と違い、こちらの水晶骸は。)
(身体に生えれば生えるほど。魔力も膂力も、跳ね上がる)
(光の剣の力を貼ったままの木刀が、輝きを増して、振るう速度もさらに、上がる)
竜城・陸 2022年2月6日
――なるほどね。
(剣にかかる力が増している――“そういうことか”、と直感的に理解して)
(押し込まれる動きに逆らわないよう、剣を滑らせて受け流して――)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
なら、耐えられるだろ。
(――後方に退くと同時、周囲を包む“停滞”の魔力がいや増した)
(跳ね上がる力を頭の上から抑えつけるように)
(加えて空に生み出すのは、光を透かす氷の剣)
(視認困難なそれは“停滞”の魔力を強く含み、触れたものの持つ力のすべてを停滞させる)
(当然――その水晶が供給する膂力も魔力も、すべて)
(それを、一斉に投射した)
(勿論、それだけではない。冷気を強く帯びた氷剣と交えて、対応の策を絞らせない)
一恋・未樹 2022年2月6日
――ガッッッッッッ!!!(符が壊れ、停滞の魔力の影響に囚われる。)
(引かれたが、来る!!!)
(光を透かす停滞の氷の剣と、冷気の氷剣がこちらに飛んでくる)
(水晶骸の出力が下がり、挙動が遅れた所にモロに剣の嵐に巻き込まれた)
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
(氷剣によりズタズタにされた身体は。
ゆっくりと。
確実にだが新たな水晶が生えてきているものの)
(その顔色は、何もかもが失われたようで)
(左手が。だらりと垂れ下がった)
竜城・陸 2022年2月6日
――……?
(明らかにそれは、今までと違う様子だった)(余力が尽きたろうか――?)
(新たに生み出した氷の剣を滞空させたまま、その様子を見下ろして)
一恋・未樹 2022年2月6日
(水晶骸が弱化した時点で。
今の一恋・未樹にやれることは無い。
そもそも暴走状態の記憶や、相手の攻撃を記憶に転写することが防がれた時点で、未樹に新たな手札など無いのだ。)
(未樹自身には)
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
《ああ。》
《何でオレはこんなに弱くて》
《胸張ってあいつの隣にいることも、出来なくて》
《何やっても、番長共に傷一つ残せねえんだろう》
《やだなあ。負けたくねえなあ。
花束また怒るんだろうなあ。無駄なことだって。
また特攻服縫い直さないとなあ。》
《青番の澄ました顔に一発くらい入れてやりたかったけどなあ》
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
(そんな言葉が
そんな取るに足らない胸の内が。
未樹が口を動かさないまま)
(この闘技場と、これを見ている者達の心中に「直接」、届いた)
(一恋・未樹は、空を飛ぶ力すら残っておらず。
落下を開始していた。
彼は何もしていない。
ただ。特攻服の中に入っている彼の持つ遺産だけが。)
(少し、輝いていた)
竜城・陸 2022年2月6日
――……。
(刃を納めて)(降下を開始した)
(聴き取れていた、その声――いや声ではないが)
(それに、小さく息を吐いて)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
(落下する体を受け止めようと、手を伸ばす。)
(意識はあるだろうから)(――拒まれなければ)
一恋・未樹 2022年2月6日
(羽根が動かず。)
(身体が殆ど動かない。
殆ど反射的に、手を伸ばした。)
(震える口が、新たに言葉を紡ぐ。)
「属性封印(シーリング)」………。
(それだけ告げると、未樹の身体に生えてくる水晶がゆっくりと解けていく。)
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
……礼だけ、言っとく………。
竜城・陸 2022年2月6日
礼を言われるようなことをした覚えはないけれど。
(受け止めて、そのまま速度を落として、ゆっくり降り立つ)
……身体は? 不具合があるなら今すぐ治すけど。
一恋・未樹 2022年2月6日
(地面に着くと、そのまま尻餅をついて。)
……今思考が回らねえ…アレ貰ったからだろうけど……。
身体の方は、多分どうにかなる、から、……停滞の影響だけ、
……どうにか、して、……くれ。
竜城・陸 2022年2月6日
悪いね、加減しなくて。
(――あの水晶はひどく“嫌な感じ”がしたものだから)
(目を閉じて、)(切り替えて、)(軽く手を翳した)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
(――“浄化”の魔力は、何もかもを焼き尽くすそれともなれば)
(当然“うまく”力を制御できれば、悪い影響だけを取り除くようにもできる)
(思考は、たちどころにクリアになるだろう。倦怠感も取れるはずだ)
(……いらない、と言われてしまえば、傷のほうには手を出せないので、傷を癒やすことはできないが)
一恋・未樹 2022年2月6日
(浄化の力を受けて)
(尻餅をついた姿勢から、さらに地面に寝転んだ)
(身体中の傷の方は、まあおいおいどうにかしなければならないが。これでどうにかなる筈だ。)
なあ。
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
身体の中にある力ってのは……
どうすりゃ使いこなせるんだ…?
竜城・陸 2022年2月6日
…………そうだな。
これは、あくまで俺の話、になってしまうけれど。
(屈みこんで、目線を合わせるように覗き込み)
まずはそれを、“自分のもの”だと認めてやらなくちゃいけないと思う。
俺は――ずっとこれを、自分だと思えていなかったから。
つい先ごろまでは使いこなせずにいたんだ。
(何度か見たと思うけれど、なんて苦笑する)
(カタチにならない、ただ“垂れ流す”だけに近い魔力の発露)
(それが“神と呼ばれるレベルの代物”であったから戦いになっていたというだけで、)
(同格以上の相手にならば、簡単に一蹴されてしまうだろう程度の)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
でも。
それがどこから来たものであっても。
どんなに強大なものであっても、どんなに悍ましく歪んでいても。
そこに付随したものが、どんなに受け入れがたくても。
望んで手に入れたものであろうと、そうでなくても。
それは、自分が手にした、自分のものなんだよ。
生まれつきだとか、努力の結果だとか、才能とか、遺伝とか、そんなことはどうでもよくて。
ただそれだけが事実で、大事なことだ。
一恋・未樹 2022年2月6日
(傷口の近くに、まだ解け残った水晶が残っていた。)
これが、オレで。
これも、自分のモノかよ。
オレの中にある力は――こないだ見せた通り二つだ。
肉体を水晶に置換して、肉体が水晶になるほど「強くなる」力。
身体から植物が生えてきて、植物が生えるほど「強くなる」力。
前者は魔法寄り、後者は物理寄りで、特性に違いはあるがな。
今封印してあるのも、身体の中でずっとこの二つが喧嘩して制御出来ないからで――。
(漆黒の木刀をかざす)
これが、その封印した力の入れ先だ。
だからこの木刀は壊れねえし、普段使いしてる。
もっと、力と向き合わないと一生強くもなれねえ、ってか。
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
遺産も結局、今日のところは
・・・・・・
成長する兆しも無かったしな。
竜城・陸 2022年2月6日
そうだよ。
どんなに受け入れがたく悍ましいものでも。
どんなに自分には不相応と思っても。
――それは全部、自分なんだから。
認めてやらないといけない、し――
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
あと、そこは発想の転換じゃない?
喧嘩しているから制御できない、じゃなくて。
ひとつずつ取り出して制御できるようになれば、喧嘩しなくなる……って考え方をしても良いと思うけどね、俺は。
まあ、俺のこれとは違う形で共存している力だから、一概に俺ができたことが君にもできるとは言わないけど……。
それから、
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
遺産。
さっき、少し光っていたけど?
一恋・未樹 2022年2月6日
とりあえず……片方だけなら……理性が飛んだりはしねえんだけどな。
二つ同時に使ったら
ああなる。
つーかあの状態当然のように消し飛ばすなよ番長共。
オレの中の力フルで使えるようにしたらああなるのにフルで使っても勝ててねえじゃねえか。
とりあえず、どうにか制御出来るようには伸ばす。伸ばしてみせる。
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
……はあ???
いつだ?オレは使って無かったし記憶も見てねえぞ。
……壊れたのか…?遺産……。
竜城・陸 2022年2月6日
でも、君が思う「番長にも通じる札」はあれだけなんでしょ。
ならそれを巧く制御して、ふたつ同時に使っても理性が飛ばなくすればいいじゃない。
(そうするしかないでしょ? とでも言わんばかりに)
え、だって二つの力が喧嘩している状態なんでしょ、あれ。
それって「フルで使えてない」じゃない。簡単に消し飛ばせて当たり前だよ。
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
――まあでも、そんなに難しいことじゃないよ。
どんな力だって、根は同じなんだから。
ああ、これは来歴とか、力の方向性とか、そういうのは関係なくて……
自分が「何のために力を使いたいか」っていう芯の話ね。
君にだってあるだろう。このために、って言う目的が。
(花束を倒す、というそれは)
(“同じ高さで支えたい”なのか)(“守れるほどに強くなりたい”なのか)(“対等な好敵手でいたい”なのか)
(そんな深いところまでは知り得ないけれど――それでも、あるはずだろうと思うから)
その“自分”の中に在る“力”なんだから。
根幹はひとつ、だと思わない?
そう思えば、どんな力だってひとつに纏められるさ。
(屁理屈みたいな論理だけれど)
(――“そう思う”ことこそが、力を掌握する第一歩であると)
(少なくとも、この竜は感じている)
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竜城・陸 2022年2月6日
ああ、意識が朦朧としていたからかな?
君が落ちていく時に、遺産は光っていたし……恐らく遺産の効果かな。
君の思っていることが俺にも言葉として聞こえた。
俺の顔を一発くらい殴りたかったってね。
(なんて、敢えてそこだけ言葉にした)(他の部分は、多分、人に聞かれたくないことだろうから)
……持ち主の記憶を継承できる、だっけ?
それが広域化した、ということなのかもしれないね。
一恋・未樹 2022年2月6日
簡単に言いやがるな………
今は封印があるからよっぽどじゃねえとまず使えねえし、使ったとしてもただ再生に使うだけなら弱いまま、だと……。
一つに纏める……一つにして使う……。
イメージをそもそも作らねえとダメだな、これは。
(頭をかいてため息をついて)
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
――オレの考えが、他人に聞こえた??
…記憶を継承する力を持つ遺産が、それを高域化させただけ……に聞こえるが
……考えてることをわざわざ他人に教えるような遺産じゃ、闘うのには使えねえなあ……。
方向性は間違ってねえかもしれねえが……。
竜城・陸 2022年2月6日
簡単に、というけれど。
強くなるために他に方法がないのならそうするしかないだろ。そういう話だよ。
イメージを作るのは大事だね。
方向性が定まらないと無軌道な力になってしまうし――実例を見たこともあるだろうし実感しているだろうけど。
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
多分そういうことなんだと思うよ?
いや、俺は君じゃないから、本当にあれが君の思ってたことかって言われたら断言はできないけど。
あ、ところでその遺産借りていい?
一恋・未樹 2022年2月6日
……どうだろうなあ。
青番殴りたかったのはマジだし、多分オレの内心は内心なんだろうが……
(ごそごそと手袋を取り出して渡そうとして)
どうだ?
竜城・陸 2022年2月6日
(受け取ったそれを、手に取って)
(その奥に根付く、何かの――萌芽のようなものを感じ取る)
(ああ、でも)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(――きっと、この子に必要なのはもっと別のものだ)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
ん、ありがとう。
(そのまま、彼の手元に返して)……あ、そうそう。
団長とやる時は、心の声――ほど素直じゃないにしても。
思いの丈を素直に叩きつけたほうがいいよ。失望が怖いとか、そういう部分も含めて全部。
今日は、“最終調整”だ、って言うから別に何も言わなかったけど。
身も心も全霊でさらけ出して臨む――基本的に「喧嘩」ってそういうものだろ?
一恋・未樹 2022年2月6日
(遺産を受け取り直して)
青番に喧嘩の気構え説かれるとは思ってなかったな……。
あいつには、普段から言えることは言ってるし……
だが……
分かってるよ。とりあえず、言いたいことは言っていく。
付き合ってくれてありがとよ。
にしても全力の何%だよ今日……1%も出してねえんじゃねえのか……
竜城・陸 2022年2月6日
そりゃ俺だって何度も喧嘩を売られてればね。
……そういうのに気付かされたりもするものだよ。
まあ、喧嘩屋に喧嘩の流儀を説くのは無粋という気もするけど、個人的に君には肩入れしたいから、ということで。
(似た者同士だし)(なんて言って)
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
ああ、どういたしまして――ん?
元から俺はいつも全力を出してないよ? ……出せてないんだけど。
抑え込もうとして身体が自壊するか、抑え込みきれなくて外に漏れたら誰にも止められなくなるから。
(だから似た者同士。そんな風に続けて、)
……本気で向き合ってる、というのは事実なんだけどね。
でも、この全力を出せない状況をずっと続ける気はないから――まあ、あれこれ努力しているところ。
だからまあ、お互い頑張ろうね、ということで……
(無効票)
竜城・陸 2022年2月6日
またいつでもおいで。
調整だろうと喧嘩だろうと、付き合うからね。
一恋・未樹 2022年2月6日
オレとそこまで似通っちゃいねえと思うけどな……。
オレはそこまで行けてねえ。力を抑え込んだり、抑え込んだまま強くなるまでは出来てねえ……
まあ、ありがとよ。
肩入れする価値があるかは、ともかくな。
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
ああ、そうかよ。
じゃあまた今度こそ、破ってみせて、一発殴ってやるからよ。
今日のお礼参りだ。
(無効票)
一恋・未樹 2022年2月6日
じゃあ、もう解散だ。
オレはもう少し休んでから行く。
じゃあな、青番。
竜城・陸 2022年2月6日
似たようなものじゃない?
大きすぎる二つの力が同時に体の中にあって、それに苦慮してるんだし。
力を抑えてるのだって、単純に俺は君みたいに封印を施してないってだけでしょ。
むしろ増幅するような方向で教育を受けたくらいだし。
(とてつもなくざっくりだった)(基本的に超・感覚派である)
価値はこれから君が作ってくれるんでしょ。
がっかりさせないでよ?
(、)
竜城・陸 2022年2月6日
ん、ではそれを楽しみにしておこうかな。
ああでも――今日より強くなっているつもりだから、君も強くなってきてよね。
少なくとも片方くらいは、完璧に扱ってくれるくらいには。
(そしてハードルを無意味に上げるようなことを言いつつ、)
……ん、わかったよ。では、先に戻るね。
ちゃんと保健室は寄るんだよ?
(その言葉を最後、ばさりと翼を羽搏かせて、船着き場のほうへ向かっていった)
一恋・未樹 2022年2月6日
理屈っぽそうで根っこがすげーざっくりしてるんだな…案外………
あとさらっと他人への期待がでけえ………
ああ、ちゃんと保健室には寄ってから行くっての……。
(、)
一恋・未樹 2022年2月6日
(また地面に寝転がって)
だぁから、壁が高えんだよ……どいつもこいつも……