私立MM学園

【戦】あの校庭ってなんかいっつもケンカしてるよね

一之瀬・一貴 2022年2月2日
流石に慣れてきました(一般生徒 談)


そんなわけではじまります


時間:放課後
場所:グラウンドの中央・種でイイ感じに天下一武○会っぽいヤツ

対戦カード:
#新堂・亜唯
#一之瀬・一貴





2
0

一之瀬・一貴 2022年2月2日
パツイチでここまでキくっつーのは、中々だぜ?
見掛け以上に、なんつーか、硬えな。
(胸の内側から響く鈍痛に、むしろ笑みすら浮かべて)

ったりめーだろ。こんなに、 (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
(遠心力で加速した一撃を、腕を差し込んで受け止め)
(サイコーソクに乗る前だっつのに!)
(体重差をものともしない、重く鋭い一撃に、肺から息を漏れ)

楽しいんだからよォ!!!

(そのまま、脚を掴もうと手を伸ばしつつ)
(逆の拳を固めて、堅めて、硬めて、振り上げて)
(ブチ下ろす!!!)
0

新堂・亜唯 2022年2月2日
螺月流って流派は伊達じゃねーつーの!
俺も鍛えてるしっ……

(腕を差し込まれ、蹴りが加速に乗り切るタイミングをずらされた)
(異能とか予測とかそういうわけじゃなく……やっぱりこいつは「ケンカ慣れ」している……!) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
(バンデージ状にした〝白紙の記録〟に、一瞬、数値が表示される)
(相手の攻撃に移る呼吸間隔を、数値をもとに汲む)

――ちっ!

(ヘッドスリップによる回避、擦った拳に額を切られた)
(脚は、掴まれた。その掴まれた脚を利用して、脚力で自分の体を持ち上げ)

〝断斧〟……応用版っ!!

(鋭く蹴りを振り上げる)
0

一之瀬・一貴 2022年2月2日
(掴んだ)
(浅い)
(ならば、)

(そのまま、握った脚ごと、ふりあg (無効票)
0

一之瀬・一貴 2022年2月2日
ガッ

(顎を打ち貫かれ、)(っぶね、揺らされた)

(意識が飛びはしなかったが、万力の如き握力が、僅かに緩んだ)
0

新堂・亜唯 2022年2月2日
(そのまま、一貴の体を蹴る勢いに任せて、掴まれた脚を引きぬき、脱出する)
(しかし、脚ごと体を振り上げられていたためか、不安定な姿勢のまま空中へ放り出された)
(蹴りも、突きも、満足には放てない姿勢、だが)

使えるモンは何使ったって、卑怯とは言わねえよなぁ!

(――ばちん、と青白く闘気が瞬き)
(その掌に、球形に凝縮されていく闘気を投げつけんと振りかぶる)
0

一之瀬・一貴 2022年2月2日
(衝撃で仰け反っていた態勢を、腹筋に力を込めて戻して)

ったりめえだろ、ォ、が!
(空中、目が合う、お互いの口元に浮かぶのはもちろん)
(拳を固めて、引き絞り、真っ直ぐに、)(地を蹴散らすような、急加速)
0

新堂・亜唯 2022年2月2日
螺月流――!!

(ばちん、ばちん、何度も何度も闘気がスパークする)
(それは蒼海番長との戦いの後で閃いた境地の一つ)

(〝力〟というのは、より不定で、より純粋で良い、という気づきから開眼した技)
(向かってくる拳を避けられない、だがこちらも止まりはしない) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
――――〝勁砲〟!!

(空中から、一貴へ向けて撃ち降ろすように光が放たれる。現代日本出身の人間なら、いくつかの少年漫画や、コミックアニメで目にしたことがあるだろう、その技)

(俗にいう〝気功波〟の類の技だった)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
(それは、)
  ワザ   ワザ                ワザ
(技術でも異能でもない、ただ強き意思の為せる結果)

撃てんよォに、なったか
ヨラァ!!!!

(拳打一閃)
(パァン、と)
(スパークする力の塊が、真っ向から打たれ、飛沫めいて派手に弾け飛んだ)
0

新堂・亜唯 2022年2月2日
あぁ!!?

(流石に、驚愕の声が出た)
(練り上げた闘気の塊が、拳の一発でシャボン玉のように破裂――)
(瞬時に視線は〝白紙の記録〟を確認する。一貴のバイタルデータに特別なことは、おきていない……)

(いや、おきていないからこそ、こいつは――) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
ぐっ、ごぁっ!!!

(気功波を貫く真っすぐ放たれた拳に、落下していた体がそのまま突き刺される)
(ばきばき、とアバラの当たりから小気味いい音がして、体がくの字にへし折れる)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
目ェ逸らしたな。

(僅かな苛立ちと共に、打ち上げた小さな身体を両手で捉えて) (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
(そのまま肋骨に肘を当て、身体を捻りつつ)

(二人分の体重ごと地面に叩き付けようと、全身に力を込めつつ倒れ込む)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
しまっ……(やっべえ、このフォールを食らったら終わる!)

っあ、ぁあああああああっ……!!
(攻撃を外そうとはせず、そのまま両手足で、一貴の腕に、上体にしがみつき)
(螺月流の体術、剛支。筋肉を、体を、締める。そのまま) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
(先ほどと同じ気功波を、真横に向けて放つ)

まわっ、れぇ!!!

(ぐるん、と自分の体ごと、倒れ込んでいく一貴の体を回し、二人並んで地面にたたきつけられる形へ回転させる)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
(ありえざる横からの推進力に、肘のロックが緩み、流れるように)

チ、ッの!

(衝撃)
(速度と重量そのままがお互いを襲い、受身も取れずに詰まる息、掴んでいた手も外れて、) (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
(思考ではなく)(考える暇もなく)(感覚すらも置いていき)

……ッシャァ!

(反射の速度、半身だけ起こし、腰の捻りと背筋で、)
(隣に叩き付けられただろう強敵へと、ハンマーぶっ叩きつけるような荒々しい拳の一撃)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
っ、んの……!

(反動に任せて、そのまま腕を引き、自分の姿勢など気にする間もなく拳を握り、脇を締める)
(なぜなら、確信があるからだ。こいつはバイタルデータで読むとか行動を計算するとかそういうこと以前に――) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
(こいつなら、この状況からでも、殴ってくる。だから)

っらぁ!!!!

(確実にその一撃が来ると信じて、同時に鋭く突き出す拳の一撃。と同時に)

(回避を考えないその反撃は、一貴の拳をまともに受けて、軋み、呻く)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
ッハ!

(交差する拳が、衝撃と痛みと気合いを声高に叫び)
(身体の端から端まで、ぐつぐつと熱い感触が溢れ) (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
も、ッパァァァツ!!!

(振り上げる)
(回避も、防御もなく、)
(ぶっ倒す)
(ただそのために、振り下ろす)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
ぶっ!!

(勢いよく口の中の血を吐き捨てる)
(体の中がめちゃくちゃになっている気がする。この打ち合いは、単純なフィジカルの差で先に此方が潰れる。だから) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
(こいつの拳は、神秘の領域も魔術の光も、気功の奔流すらも打ち砕いて相手に届く)
(ならば、自分自身の体で迎撃すればいい)

――砕、けろ、やぁっ!!!

(振り下ろされる拳を迎えに行くように、こちらから思いっきり体を起こし、頭を叩きつけにいく) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
――――ッ!!!

(当然、頭蓋の中は脳髄をシェイクするような衝撃に襲われるわけだが)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
(それもまた、ケンカのダイゴミなので) (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
テメーが、なッッッ!!!

          ズツキヲカエス
(白い視界の中で、意地を張る)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
げぶっ!!!

(揺らされている脳に追い撃ちのように着こまれる頭突き)
(額が割れ、鮮やかにグラウンドを赤に染めながら)

(視界がぐらりと揺れ、意識が混濁し、それでもなお) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
(――それでもなお、笑ってしまうのは)

(すぐそこにある相手の首を片手で掴み、もう大して役に立たない頭を振り上げて) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
もう、寝てろっつってんだよ!!!!

         イジヲハル
(白む意識の中で、頭突き返す)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
ぐぉっ!!!

(打っているのか、打たれているのか、)
(流れる赤で血の気が抜けていくはずなのに、熱は高まる一方で)

(視界がぐらりと揺れ、意識が混濁し、だからこそ) (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
(この時間が続けっつう願いと)
(ぶちのめしてやるというで想いで)

(すぐそこにある相手の首を片手で掴み、頼りになる鈍器である頭を振り上げて、) (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
ビビってんの、か、よッッッ!!!! (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日
打つ 打たれる 打つ 打たれる 打つ 打たれる 打つ 打たれる 
打つ 打たれる 打つ 打たれる 打つ 打たれる 打つ 打たれる
打つ 打たれる 打つ 打たれる 打つ 打たれる 打つ 打たれる 
打つ 打たれる 打つ 打たれる 打つ 打たれる 打つ 打たれる
0

新堂・亜唯 2022年2月2日
(まるで歪な拍手のように、何度も、何度も、何度も何度も何度も)

(呼吸が続く限り、意識が続く限り、意地が続く限り)

(傍から見れば馬鹿な真似としか思えないだろう、喜んで痛めつけ、痛めつけられる、そのシンプルで愚直な意地の張り合いの応酬は――) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
はっ、どっちが――

(考えてみれば、当然の要因によって決着がついた)

――……あ……?

(頭を振り上げた姿勢のまま、意識が白むではなく、暗くなって、落ちる)
(ノーガードの頭突き合い、意地の張り合いぶつけ合い、気合のたたき合い、しかし) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
(同条件で真正面から叩きあったとき、一撃の重さ、体の重さ、それよりなにより、小柄な此方の体は)

……待っ、まだ……っ、やれっ、ぞ……

(伸ばした腕は、崩れていく体を支えるではなく、拳を突き出すためにつかった)
(もっとも、その拳も届くではなく) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月2日
……くっ、そ……。

(単純な話――体を傷つけあう同条件の打ち合いの末)
(出血量の多さにより、成長途上の小柄な体は、先に貧血に見舞われたのだ)
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一之瀬・一貴 2022年2月2日


(まだ、まだまだ、まだまだまだ、)
(いつまでも続くサイコウの時間は)

(もう何回目かわからない渾身の一撃が、何にも当たらずに)
(空を切ったことで、思考が働いて) (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月3日
(そりゃそうだ、そりゃそうなんだ)(こいつはガキで、ワザもなんもねえドツき合いなら、こうなる、はずだが)
(どうにも)

……ハ、ハ (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月3日
(今にも倒れ込みそうな身体を、意地で抑え込み)
(震える拳を、限界ぎりぎり振り絞って、振り被って)

(どうにも) (無効票)
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一之瀬・一貴 2022年2月3日
(真っ直ぐに)
(ほうっときゃ、もう倒れるだろうその小さな身体へ)

俺の、かちだ。
こんかい、はな。

(対等な高さ、真っ直ぐ視線を合わせて)
  キアイノコモッタ
(力の入らない拳で、全力でぶん殴った)
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新堂・亜唯 2022年2月3日
……(視界がくらむ)(瞼が閉じる)
(もう腕を振り上げようにも、意地に体が応えない)

(けれど) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月3日
(――自分を打ち倒す拳を前にして、目を閉じるのは、あまりに勿体ない)

(目に焼き付けて、体に感じて、意識を飛ばす最後の瞬間まで味わい、記憶しろ) (無効票)
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新堂・亜唯 2022年2月3日
(――この、拳だ)

…… (、)
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新堂・亜唯 2022年2月3日
(殴り飛ばされるその体は)

(「今回は負けといてやる」と動いたか否か)

(どちらにしろ、名残惜し気に、しかし清々しそうに吹き飛んだ小さな体は、ついに地面に崩れ落ちた)
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一之瀬・一貴 2022年2月3日
(拳の勢いのまま、一歩二歩、身体が泳いで)


(「ジョートーだ」)

(崩れ落ちた姿を見届けるて、膝から折れるように地面に突っ伏して) (、)
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一之瀬・一貴 2022年2月3日
(たっぷりと遊んだ子供のような、満足げな笑みを浮かべ)
(思い出したように、ちょちょいと屋上に手だけを振って)

(意識を保とうとする努力を放棄すると、途端に視界が暗く———)
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新堂・亜唯 2022年2月3日
(――それからしばらく、寒風吹きすさぶ校庭に二人分の体が転がっていたが)

(今回ばかりは、見ていた人々の気持ちもなんのその、ややこしいアレコレ抜きに楽しむだけのケンカの末)
(あとあと保健室に運ばれていく際も、やけにすっきりとした様子であったという)

――〆
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