【個】軽やかで、甘やかで、それから、
ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
クリスマスプレゼント――の少し前に、力作を渡してしまったものだから。
いざプレゼントは、そうね、一緒にお出かけしましょうか――なんて、招待状。
自分と出かけることがプレゼント、なんて、すました顔で言ってのけて。
今日はそんな、約束の日。
……ん？ 初詣にも行ったって？
ふふ、それとデートは、別物でしょう？
#竜城・陸
#ルクス・アクアボトル
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ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
それじゃあ、適当に店先を冷やかして……うん、甘いものでも食べましょうか。
軽めに、ね？（なんて。腕を引いて、歩き出しながら――自然な動きで。掌を、掌に重ねて、指先を絡め）
竜城・陸 2022年2月1日
そう。
そこに余計な色を入れたくは――（言いかけて、）（少し、止まって）……ううん。
（小さく息を吐いて、）……まあ、君はそれでも変わらないのだろうけど。
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竜城・陸 2022年2月1日
店先を、冷やかす……？
（いまいち何のことだかわかっていない、ような顔をして）……うん、その後で食事、ね、了解……
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竜城・陸 2022年2月1日
（んっ）（と思わず呻いた）
（そこまでしっかり指を絡められたら、手袋越しでも、彼女の手の小ささとか、柔らかさとか、指の細さとか、）（いやでも意識してしまうもので）
（歩き出す足に動揺が出なかったのだけが、幸い）
ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
？ ……いいけど。（ちらり、見上げて）
あら。試してみないと分からないじゃない。――もし、そうでもなかったら、気分が良いかもしれないわよ。（くすりと）（誘うように、笑いながら）
ええ、ぶらぶらと、ね。
――ま、何か歩きながらつまめるものとかでも。貴方、あんまり食べる方じゃないでしょう？
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ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
（そうして、歩き出しながら）
……ねえ、何か変わった？ ただ我慢してる、ってわけじゃない……わよね、たぶん。
竜城・陸 2022年2月1日
（見上げる視線から逃げるように、視線を前へと向けて）
……そうでもなかったら、困ってしまうかもしれないし、俺。
（小さく、呟いた）（たぶん、聞こえてしまうけれど）
……御明察。前よりは幾らか食べられるようになったけれどね。
そういう君は――と女性に訊くのは野暮かな。
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竜城・陸 2022年2月1日
――街中だから我慢してるんだよ、と言おうと思ったのだけれど。
見透かされているのなら、意味がないかな。
少し、自分の奥底に手が届いたんだ。
だから“こっち”はうまく制御できるようになってきた。
ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
ふぅん？
（と。呟くような楽しげな笑い声を。聞き返す、というほどでもなく、でも、やっぱり、聞こえるように）
あら、そうなの？ それは何より。（どこか入ってもいいわねえ、なんて、首を傾げてみせながら）
――ふふ、人並みよ。私食べても太らない方だから。
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ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
見透かすなんて、そんな大げさなものでもないけど……（むう）（ちょっとうなって）
へえ……？
それも、良かった、でいいのよね。……というか、同じ話か。
こっちに、あっち。その言い方だと、片方はまだこれから？
竜城・陸 2022年2月1日
…………。
（聞かれたな、というのは理解したが。けれど何をそれ以上言い募るでも、なく）
そうだね、軽食くらいなら問題なく付き合えると思うよ。
……そうなんだ。それは世の女性が羨みそうだな。
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竜城・陸 2022年2月1日
ん、どうかした？
（小さく、うなるような声は。彼女にしては珍しい、と思って）
そうだね、よかった――んだと思うよ。
もう片方は、なんと言うんだろうな。手は届いたのだけど、まだ喧嘩中みたいな……？
ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
ふふ。じゃあ、貴方も食べたいものが見つかったら、にしましょ。
かもね？ 世の男性は、全部ここに行くから、なんて言った方が喜ぶかしら。（冗談ぽく笑いながら、ぎゅ、と、腕に抱き着きなおして）
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ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
……心配しただーけ、ってことよ。
そりゃあ約束を違えるとは思ってないけど、血を飲み込むつもりで我慢してても困るでしょう。（えい）（と、腕をつっついて）
へええ。喧嘩中。
自分と折り合いをつけるのも大変ね。
竜城・陸 2022年2月1日
君が食べたいもの、でもいいんだけどね。
その辺りは目下、探し中……というところだから。
触れてみれば気にいるということもあるかもしれないし。
……さあ、どうだろうな。
俺は世の男性とは少し価値観が違うみたいだし。
（とは言いつつあからさまに視線は逸れるのだが）
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竜城・陸 2022年2月1日
約束したことくらいは、ちゃんと守るよ。
そこは、心配しないで。いや、心配されるような調子である方に問題があるんだけど……。
喧嘩というと厳密には違うのだけどね。
俺の側はもうすっかり準備ができているのだけど――向こうがまだ定まっていない、というか。
ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
あら。だからそれが答え、よ。一緒に楽しめるものが良い。
……ま、だから、そうね。そんな感じでいきましょうか（ピンと来なかったらクレープでもつまみましょ、なんて）（軽く笑って、）
……ああ。これは私の失言ね。ごめんなさい。
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ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
――デートなのだから、世の男性より、貴方の感想を気にするべきだった。（ね、と）（とんと、腕に頭を当てて）
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ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
だから信じている、っていうのに。分かってても気になること、あるでしょう？（だから微妙な顔だったのよ、なんて、付け足して）
ふん？ 向こうが。……貴方からすると、「どっち」が「どっち」なのだっけ。「正しい」のが、貴方？
竜城・陸 2022年2月1日
ん、……（思わぬ言葉になんと言っていいかわからず、）
……うん、そうしようか。
（言葉少なく、小さな頷きと共に、答えて――）
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竜城・陸 2022年2月1日
……だーから、ルクス。
そういう、どうコメントしていいかわからない話をするのはやめなさい。
（先程つつかれたお返し、みたいに軽く、預けられた頭――というより、額のあたりを軽くつついて）
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竜城・陸 2022年2月1日
ああ、いや、……うん、それはわかる、けど。
……情けないところばかり見せている気がするからね、俺の方が気にしすぎている、というか。
（それだけで、と）
……、どっちかといえば、あっちが昔の俺が思っていた、“正しい”方かな。
いつか俺は“僕”に戻って、それで眠るように死んで、おしまい、って。
そう思ってた――「死にたかった」自分。
ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
やぁん。（くすぐったげに、笑って）
ふふ、本当のことでしょう？ 貴方はその方が嬉しいのかしら、どうなのかしら。
被告には黙秘権が認められていますが、悦んでいるかの捜査は別に行われます――ってネ。
（つう、と）（ぴったり握った手の甲を、指先がくすぐるようになぞって）
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ルクス・アクアボトル 2022年2月1日
情けない、なんて、思ってはいないけど？
――カワイイ、は、別カウントよね。（くすり、笑って）
――成る程。改めてそう聞いたら、納得いくわね。
そう思って「いた」、んだ？
竜城・陸 2022年2月1日
…………。
（もうそれほとんど認めてないようなもんじゃないか）（と思ったが、言ったところで、だ）
じゃあ、わかっていると思うけど、今のままで十分魅力的だと思います……。
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竜城・陸 2022年2月2日
俺個人の感想としてはあまり変わらないような気がするんだけど。
どっちも男としてはあまりうれしくないというか……もう少し別の評価を得たいというか……。
昔はね。
それが正しくて、それで世界は変わらずに流れて、……だからそれでいいって思ってた。
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竜城・陸 2022年2月2日
でもさ、結局のところ、誰かのため、世界のため、ってのは言い訳で。
結局自分が死にたかっただけなんだろうな、とも今は思ってて。
（そうでなければ、）（“人”として死ねないから）
――それは、正しくはないな、って。
ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
ふふ、アリガト。
――分かっていても、言わせたいことってあるものよ？
（くすくすと、笑いながら）
（その腕に、顔を寄せて――）
（ちゅ、と、わざとらしい音が聞こえた。袖越しで、感触が分かるかは怪しいところだが）
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ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
ふふ、そう。期待してるわ？（にこり）（笑って）
――――。
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ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
そっか。……じゃあ、……そうしていつか戻るはずだった先と、折り合いを付けないといけないわけね。
竜城・陸 2022年2月2日
言われ慣れているでしょうに。それだけ美人なのだから。
（なんて、面映ゆさを隠すために少しばかり視線を逸ら、）
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竜城・陸 2022年2月2日
――――ルクス？？？
（せなかった）（驚いたように目を見開いて、覗き込むように彼女を見遣って）
（どんな顔をしているやら自分でもよくわからないが）（空いた手は口元を隠すように覆って）
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竜城・陸 2022年2月2日
（大きく、深呼吸するように息を吸って、吐いて、）
……期待に応えられるのは随分先だろうね、この調子だと。
折り合い、……。そうだね。
（「きっともう戻ることはできないだろうから」――とか）（そうではなくて、）
自分の意思で、ちゃんと決着をつけないとな。
ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
（くつくつと）
（心から楽しげな笑い声を漏らす、その体の震えも）
（腕にぴたりと押し付けられた柔らかな感触が、しっかりと伝えていた）
ふふ、また褒める。一度じゃ足りない？（なんて）（冗談めかして）
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ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
ふふ、どうかしらね〜？（なんて、軽く言いながら）
（ちら、と、見上げて、また前を見て、）
……これはね。私はそう思う、ってだけかもしれないし、貴方には貴方の答えがあるのでしょうけれど。
正しいことも、貴方にとって大事なのでしょうけれど――。
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ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
……それも貴方なら。
「そうしたい」んだってことが、伝わるといいわね。
（そう、ぽつりと、口にして）
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ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
――お。（呟き）
（見たのは、喫茶店のサンプルで。注意を引いたのは、パフェらしい――というのは良いとして）
（視線の先にあるのは。カップル専用、やら、カップルシートやら、何やらそういう文字と、２人用の少々大きめのメニューだったりして）
竜城・陸 2022年2月2日
そっ、……ういうのじゃなくて！
単純に事実を言っているだけというか――（いや、事実というよりは――だけど）…………、
（楽しそうに笑うのだって、顔がきちんと見えていなくても伝わって）
（それが少し――――）
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竜城・陸 2022年2月2日
どうかしら、って。
俺、あまり君の前で格好いい所見せた覚え、ないしな……。
戦いのときだって、概ね君に任せて好きに動かせてもらっているだろう？
（なんて、そんな風に言いながら、）
（こちらを見上げる視線が逸れたことに気付いて）（その視線の先を追うように、前を見て）
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竜城・陸 2022年2月2日
（聞こえた、言葉に、）
……うん。俺も、そう思ってるよ。
（求めた形とは違っても）（求められたように成れなくても）（それでも――）
望まれるように在りたかった自分も、認めているけれど。
それが正しいって、思ったことも。
それでも――諦めと絶望の先に本当に欲しかったものも、ちゃんと、……思い出して、認めてほしいから。
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竜城・陸 2022年2月2日
…………と、
（何かあった？ なんて、その視線の先を追いかけて、）
……ああ。食べてみる？
（なんて、割と気軽に口に出した。多分、一番最初に目に留まったパフェのことしか見ていないような反応）
ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
（戦いのことに話が及べば、）
あら、それこそ心外というものだわ。
私が援護に回っているのは、一番強い札が活かされるべきだと思っているからだし。……卑下する気もないけれど、それを履き違えて胸を張るほど恥を知らない女じゃないの。
――それは、それとして。
別に、力のことを言っているわけではなくてよ。
（ぽつりと、付け足して）（つん、と、もう一度腕をつついて）
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ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
……ふふ、そう。
ええ、なら、応援してるわ、陸。
（きっと、大丈夫だろうと）（そう思い、笑って）
(無効票)
ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
へ〜〜〜〜〜〜。（言質、って顔）
ええ、行きましょうか。
入ったら注文お願いね。「カップルシートの専用メニューで」って。
（ぐい）（抱いた腕を引っ張って）
竜城・陸 2022年2月2日
（ん、と少しばかり目を瞠った後、伏せて）
ああ、その……、単純にこれは俺の心境的な問題というかであって……君の判断や考えをどうこう言ったつもりではなくて、
……その、ごめんね。
（悪い癖だな、と思った）（『嫌いなままでも卑下するな』――なんて、本当に、難しい）
……力のことを抜きにしたらいよいよ、格好いいところなんてないと思うけど。
（なんて、こちらも小さく呟くように、独り言のように零して）（お返しに軽く、握った手に力を籠める）
(無効票)
竜城・陸 2022年2月2日
――うん。ありがとう。
そうできるようにひとつずつ、乗り越えていくさ。
もう迷ってる理由も、ないからね。
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竜城・陸 2022年2月2日
……？？
（なにその顔、みたいな顔で彼女のほうを見たのもつかの間、）
(演出継続)
竜城・陸 2022年2月2日
えっ？？？
あの。ルクス、今なんて？？
（ぐい）（引っ張られるのには逆らえない）
ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
ふふ、いいえ？ 私も気にしすぎだったかも。
……でも、そうねえ。一度手頃な相手を捕まえて、ソロでどんなものなのか、見せておいた方がいいかもしれないわね（ふーむ）（なんて、呟いて）
ふふふ……。（楽しげに。その手を、そっと、柔らかく握り返して）
(演出継続)
ルクス・アクアボトル 2022年2月2日
すいませーーん！
（ドアが開くが早いか）（店員に声をかけ、ほらほら、と、楽しげに陸を急かして――）
