【イ】みんなでいっしょにおうたをうたいましょう!
織代・マリア 2022年1月29日
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わたくしは おうたが だいすきです!
だいすきな おうたを みなさまと うたえたら うれしいです!
きょうは いっぱい いっぱい たのしんで くださいまし!
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◆スレッド概要
このスレッドは織代・マリアによるパフォーマンスステージです。
観客としてライブをご覧になる方は、別途作成した
『【見・誰歓】「おうたをうたいましょう!」観客席』にて入場をお願いします。
◆ライブ開始時刻
1/29 20:00~
◆注意事項
このスレッドは出演者専用スレッドです。
織代・マリア以外の入場は禁止です。
◆出演者情報
#織代・マリア
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織代・マリア 2022年1月29日
夢と希望に溢れたステージ――の舞台袖。
ライトアップされた輝かしい舞台と正反対にそこは暗く。
だから視覚以外の五感がいつもより、よくよく感じられた――感じられてしまった。
織代・マリア 2022年1月29日
(なんで? わたくし、どうして、こんなに……なんで?)
織代・マリア 2022年1月29日
心臓がバクバクと嫌に大きな鼓動を続けて止まらない。
冷や汗が流れるのも止まらない。
この日の為に用意した衣装……緑のクラスの生徒と相談を重ねて作った衣装の下で、じっとりと嫌な湿り気を感じる。
どうしたらいいのかと思考するも、同じく舞台袖で忙しく動き回るスタッフの生徒達の音と声で頭の中がかき乱されてしまう。
織代・マリア 2022年1月29日
ただ空転するばかりの思考と一緒に視界まで回っているかのように感じられた。
織代・マリア 2022年1月29日
ぐるぐる、ぐるぐる。
織代・マリア 2022年1月29日
(なんで?)
(どうして?)
(なんで?)
(どうして?)
織代・マリア 2022年1月29日
予兆のようなものはあった。
いつもは完璧に踊れるダンスの振り付けを間違えたり、ステップを間違えてよろけたり。
常ならありえないことだった。そんなこと一度だって無かった。
それがエムライブが近づくにつれてどんどん増えていった。
織代・マリア 2022年1月29日
練習のし過ぎで身体が疲れているんじゃないかと言われた。
そうだと思った。だからうんと休んでみた。
ミスはどんどん増えていった。
織代・マリア 2022年1月29日
緊張してしまっているんじゃないかと言われた。
そうだと思った。だから緊張するより楽しもうと思った。
ミスはどんどん増えていった。
織代・マリア 2022年1月29日
(どうしていたら……どうしていたら……)
ついに思考の空回る先は現在ではなく過去へと向かいはじめた。
だから
織代・マリア 2022年1月29日
『織代さん、時間ですよ!? 早く出て!!』
織代・マリア 2022年1月29日
(え? え?)
スタッフの生徒が急かす声で、思考が現在に引き戻される。
けれど感情はまるで今に追いついていなくて、ただ反射的に舞台袖からステージへと身体が出てしまった。
織代・マリア 2022年1月29日
――観客席の人達と、目が合った。
織代・マリア 2022年1月29日
(――――――あ)
織代・マリア 2022年1月29日
逃げ出した。ステージから、舞台袖へ。スタッフの声が聞こえた。ただ闇雲に走った。
織代・マリア 2022年1月29日
(ああ……)
織代・マリア 2022年1月29日
言語化するだけの脳みそはなかった。けれど感覚で理解した。
織代・マリア 2022年1月29日
(ああああ……)
織代・マリア 2022年1月29日
疲れていたからミスしていた? 違う
緊張していたからミスをしていた? 違う
織代・マリア 2022年1月29日
「あああああああああああああああああああああああ!!!!」
織代・マリア 2022年1月29日
織代マリアは、大衆の為に偶像となることの意味を知らず、知らないが為に覚悟がなかった。
織代・マリア 2022年1月29日
――逃げ出した少女がステージに戻ってくることはなかった。