【個】ホーンテッド旧校舎
十埼・竜 2022年1月26日
────旧校舎は、「出る」らしい。
そんなの学生なら誰でも知っている。
………………なんでそんなとこに、よりによって夜中に、行かなきゃいけないんだよ。
「……というわけで、きみの力を借りていいかい……?」
既に幽鬼みたいに顔色の悪い少年は、
恥ずかしげもなく後輩を頼るのである。
#ズィーベン・フィーア
#十埼・竜
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ズィーベン・フィーア 2022年1月26日
……。
ああ。これは私の失敗ですね。
ズィーベン・フィーア 2022年1月26日
、、、、、
……増えてます。
見られていることに気が付いたのでしょうね。
(無効票)
十埼・竜 2022年1月26日
今から目を伏せてもダメじゃあないかなあ!!!
(かちかち)(パチ)
(――――ぶぅん、と、天井から不穏なノイズがきみにも聴こえたんだろう)
十埼・竜 2022年1月26日
(ばちん!)
(廊下の蛍光灯が一斉に消えた)
十埼・竜 2022年1月26日
(ひぁあ、と力の入らない悲鳴を上げて)(咄嗟に鞄を探る、懐中電灯)(暗くて見えないし手が震えて滑る円筒を指先で探って探ってどうにか)
(かち)(あまりに心許ない光の輪が廊下に描かれて)
十埼・竜 2022年1月26日
だ、だい、だいじょう(深呼吸)……だいじょうぶ、ズィーベンちゃん……?
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年1月26日
……いえ。私は別に……
(何度か瞬きをして)
十埼先輩こそ、お辛そうですが。
ズィーベン・フィーア 2022年1月26日
辛いようなら、一度旧校舎の外へ……
(と、振り向いて)
ズィーベン・フィーア 2022年1月26日
(来たはずの道が、行き止まりになっている。)
(無効票)
十埼・竜 2022年1月26日
ァ゜!!???!????(声にならない悲鳴)
十埼・竜 2022年1月26日
(ばっと前を向く。後ろを見ないことにした。つまり後ろが「塞がっていた」という観測結果を有耶無耶に)(したい)(できないかな)(ダメかな)(何なんだよ何かヘンな波はずーっと周りでモニャモニャしてるけどそれの輪郭が全然掴めないんだよ!!)
……あの、あの……(手をわたわたと動かす)その……あのね。ほんっと、こんなこと、その……(小さな彼女にはあんまりにも頼みにくいので、言い淀みに言い淀みまくって)
十埼・竜 2022年1月26日
(顔を上げる。ものすごく真剣な顔で)
……ちょっときみのこと触っていいかな!?(ひでえ言葉に帰結した)
あ、いや、その……手つないでほしいって、いうか……(怖いから)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年1月26日
……。
(考える素振り)
ズィーベン・フィーア 2022年1月26日
……両手を防ぎたくないので、片手であれば。
(手を差し伸べて)
ズィーベン・フィーア 2022年1月26日
しかしこれは、困りましたね。戻るにしても理科室に向かうにしても、
地図もどれだけ参考になるか。
(無効票)
十埼・竜 2022年1月26日
……。
(裁きを待つ姿勢)
十埼・竜 2022年1月26日
(はぁぁぁ、と溜息を吐いて)……ありがと、助かるよ。
(片手塞ぎたくない、なんだか仕事人っぽくって)ぼくよりよっぽど頼りになるなあ……(せめて軽口みたいに言いながら、冷たい指でその手を取って、握る。……それだけで、ちょっと落ち着いた。)
十埼・竜 2022年1月26日
きみは懐中電灯ナシの暗さでも、もしかして見えてる?
(周りを照らした範囲の名札は、クラス教室、資料室。まだ普通の廊下だ。……背後は知らないけど)
い、一応、行けるとこまで行っとこうか。先に進むぶんには、進めるみたいだし……
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年1月26日
暗さは、私には問題ではないですね。
(先ほど見た地図と名札の位置を照合して)
ズィーベン・フィーア 2022年1月26日
……目的の理科室は……階段を上った先、でしたか。
たしか、旧校舎の階段では……段を飛ばしてはいけない、と聞いた覚えがありますが。
(と、階段を見上げて)
(無効票)
十埼・竜 2022年1月26日
だからきみは全然動じてないのかなあ……いやでもぼく、なんでも聴こえてるけど普通に音にはびっくりするな。単に落ち着きの差か……?(悲しい自己分析しながら、)
……そう、階段上った先。そこからはわりとすぐだったはず……
(光の輪が階段を舐め上げる。)
…………段を飛ばすと……何が……。
十埼・竜 2022年1月26日
いやゆっくり行こうゆっくり。慎重バンザイ。
(未だがっしり手を掴んだままだからちょっと階段上りにくいし申し訳ないけど!!)
…………ところで、見えてるんだよね。
その、見える、そういうものに……何か対策っていうか、追い払うとか帰ってもらうとか、そういう手段って、ない?
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
……私では、見えるだけなので。
黒のクラスの方であれば、知っている方も居るのかもしれませんが……
(見えるのは、所謂霊感ではなく、機能だからでしょうか。)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
あるいは、カノン番長であれば……
電波が通じないのでは、無意味な過程ですが。
(手すりに触れて、ゆっくりと階段を上って。)
(無効票)
十埼・竜 2022年1月27日
……見えるだけ、一方通行って、しんどくない……?
ぼくは聴こえればまあ、一応手出しができる相手、って感じだから……そう思うんだろうけど。
(踊り場で、一呼吸。……再び、一段一段に足をかけて)ああ、そうだよね……そういうのが平気だから黒にいる、って、あるのかも知れないし……
カノンちゃん様?(意外そうに尋ね返した)ああ……世界ごと書き換えるから?
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
多くのことは見ることしかできない物ですから……
十埼先輩は、ラジオなどで発信している立場だから、そう思うのかもしれませんね。
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
カノン番長は黄泉番長……ですから。
(先日、眼にした戦いを思い出して。)
(手すりに注意しながら、階段を上り切って。)
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十埼・竜 2022年1月27日
あー……
(黄泉。……なるほど、親和性は高そうだ。)
十埼・竜 2022年1月27日
(たん、と、最上段を靴が踏む)
(音が反響――――いや、思ったよりも、響かない)(寧ろこれは乱反射?)
(二階の暗い廊下を懐中電灯が右往左往して、やがて、理科室の扉を照らし出した)
十埼・竜 2022年1月27日
(だんだん寒気がしてきた……気もする。単なる夜の冷え。きっとそう。でももう躊躇ってられない、さっさと理科室の扉を開き、)
(頼まれたのは教室後ろの棚の……古今東西秘薬研究会のロッカールーム……)
…………一応聞くけど、ズィーベンちゃん。……まだ見てたり、こっち気にしてたり、怒ってたり、する? その……(目的の瓶を鞄に詰め込みながら、恐る恐る、暗い虚空を見回して)皆さま。
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
見ては……いますね、感情までは私には……
(言葉を交わせるわけではないので、と理科室に足を踏み入れ。)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
……いえ。少し、雰囲気が変わりましたね。
(「見ているだけ」だったのが……警戒、でしょうか。と憶測を述べて。)
(無効票)
十埼・竜 2022年1月27日
警戒!!??(がしゃん、鞄をうっかり肩から取り落としそうになって慌てて背負い直した)
そ、それって、さ、
(がた、がたがたがたがた)ひっ!?(扉が揺れ出した。彼女の言葉を裏付けるように)
十埼・竜 2022年1月27日
…………。(ごくり。喉を鳴らす。)
ズィーベンちゃん。(このまま再び扉を潜ったら食い千切ってやろうか、そんな勢いで揺れる扉を睨みつけ)(握ったままだった彼女の手を、放す)
(揺れてる。ということは、“波”はそこに“ある”。)
もし……もし、ヘンな音が、虫の羽音とか蝉の鳴き声みたいなのが聴こえてきたら、ぼくからできる限り距離をとって。(言いながら、両手をヘッドホンに、当てる)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
(揺れる扉と十埼先輩を見比べて)
……分かりました。
(手を離して、動く準備をして。)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
……では、目的の物を取りに行きましょうか。
(教室の奥へと進み始めて)
(無効票)
十埼・竜 2022年1月27日
……そっち、きみに任せるよ。薬棚にあるって話だからさ。
(深呼吸。)
十埼・竜 2022年1月27日
(“スカイセンサー”、走査範囲指定――――深度、拡大)
(「見えているものを見る」ような、受け取る力だけじゃない。ぼくの知覚は、「触れて感じ取る」方が、きっと言葉としては近い)
(――――どかんごしゃん扉が鳴る音が轟音に膨れ上がる。これじゃない)
(――――廊下教室に張り巡らされた電気系統の唸り声、これも除外)
(空気の流れる音。彼女の足音と床の振動。違う、違う、違う)
(ぢりぢりぢりぢり、蝉の鳴き声のような耳障りなノイズ)
(その少し手前で)
(そこに、いるのは、)
十埼・竜 2022年1月27日
(おぼろげな“波”の輪郭)
(物理の物差しで括るにはあまりにも不定で不安定)
(ああ、もしかして、これか)(こんなの、今までだってどこにでも――――)
…………つーかまーえ、たっ!
十埼・竜 2022年1月27日
(がた)
(――――――静寂。)
(かちかち、ぱち)(理科室の灯りが今更ともった。)
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
(早歩きで薬品棚へと向かい、並んだ薬品に眼を通す)
(これはウィチカ会計の爆薬、これも違う……古今東西秘薬研究会。)
見つけました……
(と、手に取ったところで、揺れが収まり、静寂に。)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
……十埼先輩、何かしましたか?
(振り向くことなく、質問を。)
(無効票)
十埼・竜 2022年1月27日
(問いからやや遅れて)(けほ、と咳き込む)
………………向こうがどっちかっていうと“波”そのものに近いんならスカイセンサーで位置割りだせればその中心部に向かって細かく周波数調整しながらシグナルぶつけてりゃ物理行動が起こせないくらいには攪乱できるんじゃないかなって、あー……
つまりね。
…………囲んで全力でガン飛ばしてりゃビビッて動けなくなるんじゃないかな、って、それ、やってるの。(まるでヤンキー理論である。)
(ともあれ、今回は上手くいってるらしい。……それが彼女の目にはどう映っているのかわからないけれど。はっきりと像が映らないくらいに乱れているのかも知れないし、ぼくの無体を嫌がって既に遠ざかった後かも知れない。)
十埼・竜 2022年1月27日
…………ありがとね、ズィーベンちゃん。ぼく一人だったら、ここまで来られなかったよ。
(無効票)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
(周囲で警戒していた霊は、おおよそ去って行ったのを見て。)
(薬品を手に、十埼先輩の近くまで戻り。)
……いえ、私に出来たことなど何も。
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
(十埼先輩の……お力。以前、見たことは……ありましたが。)
(あの時とは違い……制御、でしょうか?)
(……できているようですが。)
……目的は果たしましたし、戻りましょうか。
見える範囲では……問題はありませんが、警戒は続けましょう。
手、必要です?
(無効票)
十埼・竜 2022年1月27日
んーん(謙遜に首を横に振る、その顔色は一層青白い。)一緒に来てくれた、それだけでも、どれだけ力になったか。
これはあとでお礼をしなきゃね。ぼくにできることなら、なんでもいいよ?
(……しかし、使ったら使っただけやっぱり酔うのは問題だなあ。ノイズイーター抜きでの無茶より、よっぽどマシなんだけどさ。)
そうだね、戻ろう……
十埼・竜 2022年1月27日
……。(あまりにもさらりと問われた是非に)(しばし、逡巡)
……………………お願いします。
(小さな彼女に頭を下げて)(ありがたく、再びその手を押し戴いたのだ。)
(+SIGN OFF+)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
では、どうぞ。
(十埼先輩に手を差し伸べ。)
ズィーベン・フィーア 2022年1月27日
(……二人は幸運にも何事もなく、旧校舎から立ち去るであろう。)
(ところで。眼に見えたり、音でビビッて散る、程度の霊に対して……)
(番長連合や生徒会騎士団が、夜の旧校舎を警戒するだろうか。)
(……その答えは、また夜の旧校舎に入らなければわからないことだろう。)
(+SIGN OFF+)