【個】武を尊び
奉利・聖 2022年1月19日
赤のクラスが頻繁に使用する武道場の掃除は、高頻度かつ念入りだ。
今日も今日とて掃除用具を携え、武道場を訪れている。
──掃除の真っ最中、武道場の扉が開く音がした。
#藤永・えみり
#奉利・聖
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奉利・聖 2022年1月19日
む…此処は後で修繕依頼ですね。
やはり使い方も荒い分、損耗が激しいですか。
(ところどころボロボロになった設備を見ながらメモに覚書をしている)
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藤永・えみり 2022年1月19日
(いつもの様にグラウンドで流してから、本日は武道場に向かった金髪碧眼の少女は、武道場の扉を押し開き、中をのぞいて)
……奉利先輩?
(予想外の姿に、キョトンとした様子で言って)
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奉利・聖 2022年1月19日
(扉が開く音に、さっと振り返り)
おや、藤永さん。…もしやお使いになりますか。
でしたら早急に引き上げさせて頂きますけども。
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藤永・えみり 2022年1月19日
こんにちは、奉利先輩。(近寄って、折り目正しく頭を下げて)
えっと、確かに訓練に来たわけではあるのですけれど……奉利先輩は、何を(と言えば、思い浮かぶのは一つで)……今日はこちらのお掃除、ですか?(と、様子を伺って)
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奉利・聖 2022年1月19日
はい、こんにちは。お察しの通り掃除です。
使用頻度も高いので、度々掃除に来ているのですよ。
とはいえ利用者がいるのであれば、引き上げますがね。
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藤永・えみり 2022年1月19日
やっぱりお掃除でしたか……(使用頻度が高いのでたびたび掃除に来ているという言葉に、周囲を見回し)
……その、もしよかったらお掃除、手伝わせていただけませんか?
自分もよく使っている場所でありますし。
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奉利・聖 2022年1月19日
おや。僕は構いませんが…よろしいのですか?
お時間を取らせてしまいますよ。訓練に来たのでしょう?
(自分のことを優先していいのですよ、と念を押して)
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藤永・えみり 2022年1月19日
はい。問題ありません。いった通り、本来自分たちでやるべきことです。
……それに、もしよかったら、お掃除がてら奉利先輩に聞いてみたいこともありまして。
(無効票)
奉利・聖 2022年1月19日
了解しました。では。掃き掃除をお願いしましょう。
道具はここにありますから、お好きにお取りください。
(すぐそばにあるトロリーを指差して)
して…伺いたいこととは?
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藤永・えみり 2022年1月19日
はい。お借りしますね。(と、示されたトロリーから一本の箒をお借りして、掃き掃除を初めつつ)
はい。伺いたいことというのは、奉利先輩の扱う技術……『気』というものについてです。
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奉利・聖 2022年1月19日
ほう。『気』を。
別段僕は達人というわけではありませんが、出来る限りお応えしますよ。
何か疑問がおありですか?それとも興味?
(電灯を拭きながら首を傾げて)
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藤永・えみり 2022年1月19日
(几帳面な様子で箒を操りつつ)
はい、『気』です。
その、興味と言えば、興味です。
そもそもの話になってしまいますけれど、『気』とは、一種のエネルギーととらえて良いものでしょうか?
(無効票)
奉利・聖 2022年1月19日
…なるほど。かるい座学をしましょうか。
僕の扱う気とは、正式には「錬気」と言います。
これは人の内に生命エネルギーと、外界から取り込む自然エネルギーを混ぜることで成立します。二つを合わせた完全に独立したエネルギー…それが錬気です。
(無効票)
藤永・えみり 2022年1月19日
「錬気」……生命エネルギーと自然エネルギーを混ぜ合わせる……
それは、「魔力」と呼ばれるようなものとは異なるものですか?
私自身は扱う素養があるかはなんとも言えませんが、「魔力」は測定することが可能です。
(無効票)
奉利・聖 2022年1月19日
はい。この技術体系では、魔法は精神エネルギーと捉えております。
故に魔力は必要無い…のですが、例外はあります。
錬気の習熟は三段階に分かれており、最高位である第三段階…三成に到達するには、魔力が必要なのです。
(無効票)
藤永・えみり 2022年1月19日
魔法は精神エネルギー、ですか……
逆に言えば、『気』は生命、肉体から発するエネルギー、という事になるのでしょうか。
三成、ですか……今までの話から行くと、生命エネルギー、自然エネルギー、精神エネルギーを合一する、といった概念でしょうか?
(無効票)
奉利・聖 2022年1月19日
概ね、そのような認識で間違いありません。
その通り。三つのエネルギーを『完全な1:1:1』にて混ぜ合わせるのです。ちなみに僕は、二成の段階でございます。
(無効票)
藤永・えみり 2022年1月19日
(床を掃く箒の動きが止まり)……それは、やっぱり生身であることが重要でしょうか?
三つの均衡を維持しつつ扱うというのは大分骨が折れそうです。
奉利先輩は、それに至ることを目標にしていたりするのですか?
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奉利・聖 2022年1月19日
…相性ばかりはやってみなければ分かりませんが。
「生身でなくては絶対に出来ない」わけではありません。
自然界からエネルギーを吸収する術さえあれば、誰であれ可能だと思っております。
いえ、目指していません。というか、目指せないのです。
魔力が全く生成できませんから。
(無効票)
藤永・えみり 2022年1月19日
……そう、ですか。(再び、止まっていた箒が動き)
目指せない、ですか?
魔力が生成できない……そういう体質、という事でしょうか。
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奉利・聖 2022年1月19日
実際に、何名かは自然エネルギーの取り込みを成功させております。
その中にはサイボーグの方もおりました…錬気を成すには至りませんでしたが。
(壁面に薬剤をかけながら)
先天性魔力欠乏症…というものだそうです。
(無効票)
藤永・えみり 2022年1月19日
サイボーグでも、ですか。(ふむ、と頷き)
……奉利先輩であれば、もしかしたらおわかりかもしれませんけれど、私の『身体』は生身である部分の方が少ないというのが正直なところです。そんな私でも、「気」に習熟することは可能でしょうか?
いま、少しでも強くなれる方法を模索しています。
藤永・えみり 2022年1月19日
先天的、ですか。そう言ったものもあるのですね。
……外部から魔力だけを補う、というようなことは難しいのでしょうか?
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奉利・聖 2022年1月19日
……そうですね。気運が少々特殊でしたから。
(とはいえ、それを指摘するのは野暮だから黙っていたわけだが)
できる、と保証することはできません。
絶対的なものなど無く、徒労に終わる可能性もあるでしょう。
奉利・聖 2022年1月19日
しかし、それでもなおやってみたいと仰るのなら。
僕は全力を尽くし、お手伝いをします。
若い人たちの熱意は何よりも大事なものですから。
奉利・聖 2022年1月19日
たとえば三成の錬気をそれで成したとして。
いつ切れるか分からないうえに、絶えず循環させなきゃ意味が無いのです。
何より…とても難しい。
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藤永・えみり 2022年1月19日
……やっぱり、わかりましたか。
徒労になったとしても、今の私は試せるものは試してみたいと考えています。
藤永・えみり 2022年1月19日
出来ることをすべて試し、自分に合ったものを研ぎ澄まし、それらを重ねて束ねていかなければ……赤の頂には届きはしないでしょうから。
ですから、奉利先輩。私に「気」の扱いを教えていただけないでしょうか。
藤永・えみり 2022年1月19日
耐えず循環させないと意味がない、ですか。
そうですよね。私がすぐに思いつくような事、奉利先輩が考えていないはずないです。差し出口でした。
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奉利・聖 2022年1月20日
よろしい。では然るべき時に、ご連絡をいただけますか?
どれだけでもお付き合い致しますよ。
(どこか嬉しそうに、一礼するのでした)
奉利・聖 2022年1月20日
いいえ。当然の疑問です。お気になさらず。
…魔法使いでもある癖に魔力に困るなんて、格好が付かないですよね。
色々模索しておりますが、やはり身体を武器にするのが一番確度が高いのです。
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藤永・えみり 2022年1月20日
はい。奉利先輩、よろしくお願いします!(ぺこりと折り目正しく礼をして)
それでは、少し予定を考えて、連絡差し上げますね。
藤永・えみり 2022年1月20日
……奉利先輩、魔法使いでもあったんですか?(キョトンとした様子で首を傾げて)
(無効票)
奉利・聖 2022年1月20日
いつでも連絡をくださいね。
ええ、一応は。三種類くらいしか使えませんけどね。
それに、魔力の問題もあって中々連発できないのです。
才能が無かったのでしょう。そもそも欠乏症の時点で論外、というものです。
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藤永・えみり 2022年1月20日
はい。(こくりと頷き)
でも、使う手立てはあるという事でしょう?
手札が大いにこしたことはありません。普段使わないというのなら、始めて見せる相手には意表を突くことにもなりますし。
(無効票)
奉利・聖 2022年1月20日
あるにはありますけどねぇ……
有限リソースですから、どうしてもコスト面がね。
(困ったものです、と苦笑い)
…さ、掃除掃除。
(壁を丁寧に磨き上げにかかるのでした)
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藤永・えみり 2022年1月20日
……コスとは、なかなか悩ましい問題ですね。
藤永・えみり 2022年1月20日
はい、しっかり御掃除しましょう!(と、気合の入った様子で箒を握るのでした)
(演出終了)
奉利・聖 2022年1月20日
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(演出終了)