私立MM学園

【個】砕氷闇明かし

水槽・ロロ 2022年1月15日
未だ健在する新宿西海岸に浮かぶ決闘場。

ばさり、と翼をはたく音は寒空によく響いて。
かつり、と床を踏みしめる音は夕闇に滲んで。

あの日結んだ約束を果たす為に、ふたりが正面からぶつかり合う日が来た。

#竜城・陸
#水槽・ロロ




発言終了
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竜城・陸 2022年1月16日
――、
     Lig
――――“ 竜 ”。
(浄化の水と、停滞の氷司る、恩寵の子よ)
(君のどこまでも高く熱く、すべてを焼き焦がすような憎悪と怒りを)

     Lugh
――――“ 神 ”。
(浄化の光司る、恩寵と災厄の子よ)
(君のどこまでも深く昏く、すべてを凍て尽くすような絶望と悲嘆を)

――待たせて、ごめん。

今なら、すべて受け止めてみせるから。
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竜城・陸 2022年1月16日
勝つよ。

いいね?

(最後に)(言い聞かせるように、自分に、呟いて)
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竜城・陸 2022年1月16日
(――目を、開く) (無効票)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
来な。 (無効票)
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竜城・陸 2022年1月16日
(ゆらり、と立ち上がる)
(口内に溜まった血を吐き出した)

(その後背に生み出される光の剣、数十を数え)


(隙間を縫うよう生み出された、)
 ・・・
(氷の剣)

(その数もまた、光の剣と同数に上る)
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竜城・陸 2022年1月16日
(――竜城陸という少年の中で)
(“神”と“竜”は、別のものだった)

(かつて人類史に存在した、人から成る神である“Lugh”と)
(世界改竄によって幻想竜域に存在したこととなった、人より生れ落ちた竜である“Lig”は)

(同じ存在でありながら、別々の想いを抱えてしまったがために)
(少年の中で、分たれて存在していた)
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竜城・陸 2022年1月16日
(“神”が抱いたのは)
(世界のすべてを暗い淵に塗り込めるような深い絶望と諦念と、悲嘆)

(“竜”が抱いたのは)
(世界のすべてを焼き焦がすような怒りと憎悪と、殺意)

(“神”は、怒りを知らない)
(「そうあってはならぬ」と科されたがゆえに、それを抱くことはなかったから)

(“竜”は、絶望を知らない)
(「怒りとともに生きる者(ディアボロス)」であるから。望みを失うことは、死すると同義であるから)
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竜城・陸 2022年1月16日
(だから、“竜”は“神”の力を)(“神”は“竜”の力を扱えない)

(絶望に引きずられて、落ちてしまうから)
(怒りに振り回されて、潰えてしまうから)

(けれど、)
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竜城・陸 2022年1月16日
.  おれ
――“ 己 ”は知ってる。

怒りの理由も。
絶望の理由も。

喜びも、嬉しさも、悲しみも、痛みも。
好きも嫌いも、幸せも、守りたいものも、戦う意味も。

己を暗い淵に落とすものも、己を焼き尽くすものも。
そうならないように己をここに繋ぎ止めてくれるもののことも。
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竜城・陸 2022年1月16日
それを理解した自分が、今、行きたい場所がどこかってことも。

だから――
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竜城・陸 2022年1月16日
(手から離れた刃の柄を、引き寄せる)
(西洋風の直剣。何の奇も衒うことない、基礎の基礎の、手本めいた構え)

――その先に未来がないなんて言ってる君に、負けるわけにはいかないんだよ!!

(生まれて初めて、)(腹の底から、吼えるように叫んだ)
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竜城・陸 2022年1月16日
(光の剣と氷の剣が、少年の動きに先んじた)

(触れれば一瞬にして灰となるほどの熱量、一撃が必殺の威力を秘める光の剣は、しかしこちらが囮。相手の動きを追い込むように次々と投射されてゆき)

(氷の剣はその合間を縫って、或いは影から、もしくは死角を狙いもするだろう。命中した相手に“停滞”をもたらすその刃で、一瞬でも動きを鈍らせれば――尤も、それがうまく行く相手ではないことも承知しているが――)

(それを追うように。地を蹴る足の力は、“人間”のそれよりも強く)
(翼を以てして加速する。奇を衒うことはしない。元より基礎しか学んでいない。だから――)

(――狙いは、低く滑るような飛翔から、相手に最短で肉薄すること)
(懐に入り込むことまで、叶うかはわからないけれど) (無効票)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
(人として、)

(あの鯨を……否、今目の前にいる彼をぶっ潰すために)

(全霊を賭して、立ち向かう)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
("この時"のために、肉体を調整してきた。学園のグラウンドで鈍りを解消したのもそう。一度、脳のリミッターを掛けなおしたのも、このタイミングに合わせるため。ここから全てをかいくぐれるかは、自分自身にかかっている)

なら、勝ってみせてよ。
俺は、"夏の悪夢"。魘される夢の果てを見るのは、

(陸自身だ。そうだろう)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
(走る。氷の剣はともかく、光の剣は知覚することもままならない。そんなデッドボールの合間を避けることは、未来視がなければ自殺行為だっただろう。そうでなくても、半歩誤ればその時点でおしまい。だから、)

――ッ!!

(地面が脈動する。支柱が盾とならずとも剣の切っ先をわずかにずらす。穴の空いた横断幕を滑る。……そして)

(低所を滑空する陸と視線が、目が合う。盲目の未来視と、神の目。こちらはこぶし、あちらは剣。お互いが加速し、衝突する勢いで)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
(声にならない叫びとともに、激突し――)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
(こぶしは)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
(当たらなかった) (無効票)
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竜城・陸 2022年1月16日
言われ、なくてもっ――!
(竜翼の飛翔速度に、身体が軋む)(魔術での底上げがいつもほど強固ではないから、これは当然の帰結)

(肌に肉に骨に、走る痛みと損傷は片端から癒しの術が走り、元通り治していく)(だから、今は無視していい)
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竜城・陸 2022年1月16日
(領域内の事物は、ある程度彼の意のままに動くのだろう)
(防がれ、逸らされ、或いは服一枚掠めただけで過ぎ去る刃たちの行方をいちいち確認はしていられなかった)(これは今後の課題だな、と頭の中に付箋を残すにとどめて)

(真正面を、見据えた)
(動きをわざわざ止めなくても、彼はこちらに向かってくる心算のようで)

(――領域内のものを使えば、もっと楽にこちらを止められるかも知れないのに)
(そんな風に微かに思ったその思考を塗り潰すくらい)
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竜城・陸 2022年1月16日
(どうしてか)

(嬉しいと思ってしまった)

(――信じてくれたような。そんな気が、したから)
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竜城・陸 2022年1月16日
(きつくきつく奥歯を噛んだ)
(そうでないと肺ごと飛び出してしまいそうなくらい息が苦しくて)(それでも速度を緩めないまま)

(真っ直ぐに、金の瞳を見据えた)
(ここにいる)(君を、見ている)(ここで――生きている)(生きていく)(自分も、)(君も!)(それを、示すように)
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竜城・陸 2022年1月16日
(激突する、その瞬間まで)

(目を逸らさないまま、)
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竜城・陸 2022年1月16日
(――)

(――――そして、)
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竜城・陸 2022年1月16日
(無我夢中で振るった剣の切っ先がどこを切り裂いたのか)

(どこも掠めなかったのか)

(一瞬、わからないまま)

(けれど、自身の体に新たな痛みが増えていないことだけは、)

(確かだった) (無効票)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
(寒い冬に、)

(夏の一陣涼しい風が吹いた)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
(ごぽり、と)

(口元から零れる青い血。次いで鼻から。よく見れば、腹部に剣を喰らっている)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
あーあ。
負けちゃったな。もう少しだったのに。
(軽い言葉。まるで全てが酷い悪夢だったように、痛がる素振りもなく。ただ、悲しいような嬉しいような……要するに、泣きそうな声をしていた)

本当はねぇ、
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水槽・ロロ 2022年1月16日
瞑に堕とした時点で、見える未来がぼやけ始めていた。
それでも今まで見ていた未来の輪郭は残っていて。そこに、ノイズが走るような感覚。

晴の時とそっくり……ではないけど、最後。
ぶつかり合った瞬間、"カチリと変わった"。
(止まっていた時計の針が、動くような感覚)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
潰えた未来に向かっている、と言ったけど。
それでも、俺だけは"知ってる"から、少なくとも間近の未来は変えられる。それと晴みたいに無茶苦茶に変えてくるやつだっている。

……怒らないで聞いてほしいけど、俺が後輩の面倒をみるのも、彼らがいつか未来を変えてくれる、変えてほしいっていう理由ありきなんだよ。
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水槽・ロロ 2022年1月16日
だから、諦めてるわけじゃない。今もなお必死に抗っている。だから、キミとこうして戦ったわけだしね。
(結果は、未知の――"見たかったもの"だった) (無効票)
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竜城・陸 2022年1月16日
(刃はすぐに、霧散した)

治すよ。いい?
(傷口を見遣って、言葉少なに問いかける)

(少年の魔術は“認識”だ。他者が絡む事柄には、これに“許可”を含む)
(癒やす、踏み込む、覗く――これら全てには相手の“許可/同意”が必要だ)
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竜城・陸 2022年1月16日
そうだね、一応俺の勝ちってことで――
(咳き込んで、血を吐いた)(こちらは限界まで軋んだ肺の末梢が潰れた程度のもので、さしたることはないが)

……そう。
なんか君の中で晴より下みたいに思われてるのはちょっとむかつくなー……いやそういう話でもないのかもしれないけど……。
(なんて、ぼやきながら)
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竜城・陸 2022年1月16日
――でも。
君の眼を少しでも開かせられたのなら何より、だし。

……こうやって向き合わなきゃ、君のその抗いだって俺にはわからなかったと思うから。
だから――うん、向き合ってくれてありがとう。
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竜城・陸 2022年1月16日
ああ……でもまだまだだな……。
一撃で刃はダメにしちゃうし、晴に教えてもらった基本だってもう剣振る時は頭からすっぽ抜けてたし……。
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竜城・陸 2022年1月16日
“人間”の俺にはまだまだ足りないものが多いみたいだ。
(なんて言いながら、傷口を診るように膝をついて)

何処かにいないかな、赤のクラスで、晴と同じくらい腕が立って、番長ほど忙しくないやつとか。 (無効票)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
ははは。
人のこと心配してる場合?俺は大丈夫だよ。
傷の治りは早いからね。
(実際、既に出血は収まり始めている。これなら失血しないギリギリぐらいでなんとかなるだろう……鼻血の方は置いておいて)

そりゃ、晴のほうが強いからね?
それはこうして本気で向き合った後でも同じことが言える。
(信頼か盲信か。断言してみせる)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
……別に目なら言われれば開くけど。
相変わらず見えないし、目が乾くからヤなだけで。
(きょとんとした表情でおどけてから、)

(思い出したように、指を鳴らす。音が空間を反響してから、絵の具が溶け出すように景色が夜の海上へと戻ってくる)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
(そして、しばらくじーっと瞳を向けてから、)

ヤだね。
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水槽・ロロ 2022年1月16日
それは手を貸せってことだろ。協力ならまだしも、そこまで俺も暇じゃないし。
(言ったでしょ?後輩の面倒見てるんだし、と告げながら)
というかそれ、瞑を上手いこと利用しようとしてるでしょ。騙されんぞ。 (無効票)
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竜城・陸 2022年1月16日
いや早すぎるでしょ。結構深かったよ?
(とはいっても、既に治り始めているのは事実なので、小さく息を吐くにとどめた)

いやそんなことないけど。
俺の方が強いとは言わないけど、晴の方が強いとも言わない。
……あーと、こう、……今の本気であることは確かだけど、全力ではないから、そこは保留にしておいてくれない?
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竜城・陸 2022年1月16日
そういう意味じゃないよバカ。わかっててやってるだろ。
(こふこふと合間に咳き込むが、血はもう出ない)
(常に治癒の術式を走らせているからだ。なにせ――今の状況だと受け入れていることそのものがいわば強力なデバフのようなもので)(それを絶えず走らせる治癒の魔術で補っている)

今日のこれはもうよくて、普通に基礎の訓練の話だよ、これは。
友達としてできる範囲で、暇な時だけとかでもいいよ。
(なんて言いつつ、別に拘泥はしないのだけれど)(少なくとも晴に嫌がられたことはないし)(ただ勝手に遠慮しているだけだ) (無効票)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
鍛えてるからねぇー?
(なんて、冗談はさておき)
……まぁ、そういう人間って話だよ。青い血同様にね?

ほーん……。
それじゃ、親友の範囲内で。できることなら。
(と、笑いながら言う。もうすっかり、いつもの調子だ) (無効票)
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竜城・陸 2022年1月16日
そう。じゃあ、そういうことにしておくよ。
……そう言われちゃうと、その先を心配するのは俺の領分じゃなくなっちゃうしね。
(詳しく話す気はない、ということなら、出来ることは限られる)(少年の魔術は、そういうものだ)
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竜城・陸 2022年1月16日
うん、そうしてくれると、

(――)

(――――)
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竜城・陸 2022年1月16日
――うん。

じゃあ、そういうことで今後とも宜しく、ってことで。
(こちらも、笑って)(いつものように、そう言った) (発言終了)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
うん?
なにさ……。
(頭にはてなを浮かべて首を傾げている)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
(が、)
……まぁ、いいか。んじゃそういうことでよろしく、陸。
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水槽・ロロ 2022年1月16日
(暗い海が鳴る音のはじっこで。最後にはそう、言葉を交わして) (発言終了)
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水槽・ロロ 2022年1月16日
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