【戦】相見える二人の騎士
リップ・ハップ 2022年1月6日
申請から十日、その日が来た。
切っ掛けは狂騒にも似た生徒会室での一幕。
しかして事の起こりを辿れば、それはどこに行きつくのだろうか。
粉雪ちらつくグラウンドにて。
模擬ながら騎士二人、一戦を交える。
#天道寺・小熊
#リップ・ハップ
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リップ・ハップ 2022年1月6日
(グラウンド中央。用意されたのはシンプルかつオーソドックスな平地の決闘場)
(静かに降り来る雪は不思議と積もることなく、土にでも染み入るかのようで足元に影響を与えはしないようだ)
リップ・ハップ 2022年1月6日
(レザーマスクの少女は決闘場の上、マスクの隙間から微かに白い息を零している)
(獲物である大鎌は組まれた腕を通って地に突き立ち、片足は一歩引かれてリラックスした佇まい)
(雪の空を眺めながら、彼女は騎士団の仲間を待っていた)
(無効票)
天道寺・小熊 2022年1月6日
…………おまたせしましたか?(ぽーっと曇天の雲とそこから降る小さな雪の結晶を見上げながら歩いてくる。変わらない制服姿で、寒さに答えてもいない様子。)
天道寺・小熊 2022年1月6日
(白い息を吐いているのを見て)冷える前に始めましょうか……終了条件はいかがしましょう?
(無効票)
リップ・ハップ 2022年1月6日
待ったよ。たっぷり10日って意味で。
(ひらひら。普段の通りの装いの彼女へ緩く手を振って)
あー、ね。
……納得いったらでいんじゃない?
続行不能になるって展開は、思い浮かばんしょ。お互い。
(無効票)
天道寺・小熊 2022年1月6日
え?10日も……此処で?(10日間ずっとここに突っ立って待っていたと解釈した)
何についての納得でしょうか? 模擬戦という形式上、なにかしらの研鑽目的が必要ですが、それについて納め得るものがあった時点ということですか?
天道寺・小熊 2022年1月6日
それであれば、気のすむまでお付き合いいたしましょう。
(無効票)
リップ・ハップ 2022年1月6日
…………。
(マジで言ってんだろーなー。って顔、仕草)
何で私が模擬戦申し込んだかとか、そゆのさっぱり気にしてない感じっしょ。こぐま。
リップ・ハップ 2022年1月6日
ならこぐまがその理由に思い至って、経緯に納得がいったら。
私はこぐまの事をより知って、そいで私なりに思うことに納得がいったら。
両方達成できりゃ御の字だろけど、ま片方でもこの際いーや。
リップ・ハップ 2022年1月6日
(ようはお前の気持を見せてみろ。私の気持を考えてみろ。そんなところだ)
じゃ。
(そして交わす言葉は)
存分に語り合おうぜ。
(闘争を以てそれとする)
(言うや否や、少女は地を蹴って急速に距離を詰めていく)
(獲物である大鎌――今日は刃にカバーをかけたままの、そのリーチに入れば下方から顎めがけて柄を振り上げる腹積もり)
(無効票)
天道寺・小熊 2022年1月6日
はい。なにかしらの理由があるとは理解していますが……人には個々の思惑があるのでしょう。
……ですが、私にはそこまでの読心の心得はありませんので、直接言われなければ理解しえません。また、書類にも詳しい事は書かれていませんでした。
書類にサインしたした時点で、こういった形での交流になりましたが、了解しました、お付き合いいたしましょう。
天道寺・小熊 2022年1月6日
(顎を軽く下げるだけの小さい動作で、それを避けた)
……大鎌、長柄武器の中でも非常につかいにくい……熟練を必要とする部類の武装ですね。
(無効票)
リップ・ハップ 2022年1月6日
そこまでって程大したもん、要るか? んな答えをまるまま覗き見るようなもんさ。
……ま言うからにゃ要るんだろな。こぐま的には。
(ブレーキング。脚、及び腕)
(インに入りすぎない場所で移動は停まり、アウトに行かぬ場所で振り上げは止まる)
(空振り切らぬ柄、その先端の石突を小熊の眉間めがけて押し込んだ)
(無効票)
天道寺・小熊 2022年1月6日
居るでしょう。そのために言葉があるのですから。
何も言わずに察してもらうのではなく、察してもらおうと努力する姿勢が相手に理解を求める側として最低限のマナーでもあります。
(石突と眉間の間に、人差し指と中指ではさんだマシュマロ弾をクッションに挟み込む。押し込まれる圧力も、頭の固さと強靭な体幹で防いだ)
天道寺・小熊 2022年1月6日
……すべてがすべて、私の直感の赴くままに生き、感じ、断じてしまえ、というのでしたらその限りではないのかもしれませんが?
(なんか伯爵の石突についてる輸血パックが顔の前でぶらんぶらんしてるのを片手でかるく払いながら)
(無効票)
リップ・ハップ 2022年1月6日
ごもっとも。
(ぶにぶに。クッションの感触を確かめるような軽微な押し引きし)
けど人にゃ人のやり方がある。
そいつだけの呼吸。タイミング。得手不得手。千差万別だ。
思惑の個々を認めんなら、
リップ・ハップ 2022年1月6日
(邪魔なそれだけを)
その個々も認めろい。
(両断する)
……じゃあ試しに私相手にやってみっか?
私をどう感じる。私をどう断じる。
(ぐるりと弧を描かせた鎌で。カバーの未だかけられたままの刃で。一切のブレを起こさせない、目に映らぬような速さを実現させる純粋な力で以て)
実際どんなもんか分かんなきゃイエスともノーとも言えねーよ。
(無効票)
天道寺・小熊 2022年1月6日
認めているつもりなのですが……困りましたね。(半分に割れたマシュマロをちょっと名残惜しそうに)
天道寺・小熊 2022年1月6日
――それでは、わかりやすくやってみましょうか(速さと力、破壊するだけのエネルギーを示した武器を。制御されきったまっすぐな力――それゆえにわかりやすい)
天道寺・小熊 2022年1月6日
長柄武器の間合い、というものは非常に直線的なものです。(鎌の軌跡が描いた円弧それを追いかけるように体を滑り込ませた。 振るわれるよりも早く足を踏み出し、力が籠められるよりも先に危険である地域を渡り歩く。機動を修正しようと力をこめるよりも前に、修正された攻撃では当たらない場所に居る)
……まぁ、この程度は、直観に頼るまでもなく、肉体の動きを把握すればだれにでも出来ることですが。
(無効票)
リップ・ハップ 2022年1月6日
そ?
まその辺結構想像ありきなとこあったから、ならいーや。
ほら結局この間詳しい話聞けなかったし。暴竜ちゃん連行されてきたときの。
(間合いの内に踏み込まれて、やや高くにある彼女の目元を見上げる)
リップ・ハップ 2022年1月6日
あれって結局何で悪もんどうこうの話になったん?
(クン。と柄を握る手を引き込み、握りを緩くする)
(手の平をレールにして刃は引き戻され、内向きの弧を小熊の背に引き寄せる)
私はさ、勝手にだけど、なんか彼女の事パニくらせるようなことあったんじゃねいかとか。そゆの気ぃ揉んでたわけよ。
(無効票)
天道寺・小熊 2022年1月6日
何処を狙うか、何時仕掛けるか、どうやって追い詰めるか、何を隠しているか……反撃のチャンス、息の入れ方、攻撃の布石、フェイントの類は――私には無意味です。
(後ろに目がついてるわけでもない、しかし刃が引き戻されるまえに、リップの横を通り過ぎていた。)……まぁ、これらも戦闘経験や目線や呼吸から見破ったりと誰にでも出来うることですが。
天道寺・小熊 2022年1月6日
詳しい話というと……田中・夜美が闘争を選んだので、模擬戦用の書類を書くように指示し応対のために生徒会室まで連れていきました。……それ以前の、林・蓮花とのやり取りで、初めに逃走を選んだ時点で、逃走を阻害していました。その選択が、あの状況につながったことは事実です。
(無効票)
天道寺・小熊 2022年1月6日
あぁ、あえて林・蓮花が恐怖の症状を誘発するように試して行動していたのを見逃したことも事実です。
(無効票)
リップ・ハップ 2022年1月6日
それバリバリにして誰かと会話したら、一方的に話してるだけで会話終了まで進んじまいそだな。
(何かを口にする。相手が反応の言葉を――返そうとしたときにはもう次の何かを彼女が口にする。反応がなくなるまで繰り返されるそのループが、なんとなく浮かぶ)
(今あった出口は基本的には三つ。トップ、ボトム、柄のない側のサイドか)
(横を通り抜ける彼女に合わせてバックステップを刻み)
(絞られた解答から後出しで追いつく。再び彼女の前)
リップ・ハップ 2022年1月6日
闘争が、暴竜ちゃんがその場で選んだ手段だっつーことで、受け入れた。その後は生徒の代表である生徒会として模範的に動いた。そんな感じか。
林……黒番ちょか。その見逃したってのは、わざわざ介入するもんじゃなかったって判断?
(無効票)
天道寺・小熊 2022年1月6日
はい、双方にとってなんの為にもなりませんし、するべきでもありません。これは読心でもなんでもなく、ただそんな感じになるだろうという至極適当なものですから……
(リップがバックステップをした時、ちょうど後頭部が来るであろう場所に、指ではじいてぽよんとはねたマシュマロ弾があった。)
天道寺・小熊 2022年1月6日
それでは――時系列順に話しましょう。12月27日、夜の旧校舎で林・蓮花と田中・夜美、そして天津峰・真央が遭遇。
田中・夜美が窓から逃亡したのを着地点に居た私が捕獲。
林・蓮花が閉めた窓を破壊しながら田中・夜美が校舎内に戻る。このさい私は抵抗したので捕獲を緩め、その責任もあるということで窓の破壊は私が解決しました。
その後、旧校舎への損傷にたいして林・蓮花がクラス番長という立場から注意・詰問するも、田中・夜美はなにかしらのトラウマによるものか応答が出来なくなる状態になりました。
天道寺・小熊 2022年1月6日
その時は、田中・夜美に対し私が気付けをして応急処置をすると、一見元に戻ったようにふるまいました。
しばらく雑談の後、林・蓮花が田中・夜美の首元に手を伸ばし捕獲します。ここでの行動は、おそらくクラス番長としての責務からであり、悪意によるものではないと思われます……が詳しい本心などは本人でなければ分かりません。
田中・夜美は抵抗の後、現状の打開が不可能であると判断したのか態度が急変、逃避から反撃を選択しました。反撃された林・蓮花もすぐさま制圧を決意し攻撃を加えようとしました。
本来なら、ここで私は黒のクラス内部の問題として静観しなければいかなかったのかもしれませんが。林・蓮花のメンタル状態への影響を考慮したため介入しました。
ここまでよろしいでしょうか?
(無効票)
リップ・ハップ 2022年1月6日
(後ろ髪に何かの感触。前方宙返りしつつ踵で蹴り上げ)
(着地後、落ちてきたそれをキャッチする)
あっぶねいな。入りどころわりーと死ぬぞ私。
…………うーわ。それ最初に聞きたかったんだけど。
(結局。投げれば返ってくる。適切に。言葉も。対応も。肌身で感じられんねぇやっぱ。)
リップ・ハップ 2022年1月6日
よろしいよろしい。めちゃよろしい。バッチグーよ。
(で、だ。会話はそりゃいい。でもこれ戦闘的にゃ延々いたちごっこだな。)
(対応。会話。アクション。リアクション。……おーん。なーんかもう一声、もう一押し。)
(対応できない。返答に詰まる。……まだ、もうちょい。)
(彼女の話は真剣に聞く一方、戦うための部分では打開策を延々探しまわす)
(無効票)
天道寺・小熊 2022年1月6日
リップ広報は、部外者でしたので。当事者の細かい言動などを伝えるべきではないと判断していました。
――その後、介入により一時的に両者相手をうかがう状態になるも。田中・夜美の方は戦意をゆるめなかったので、私が模擬戦の形式をとるべきと提案をしました。
林・蓮花の方は消極的な態度をとり……これは明確な拒絶ではなく、私の判断ではあります。
田中・夜美の方は戦闘続行を選択し、攻撃を辞めなかったので、模擬戦の意思ありと判断し、制圧しそのまま生徒会室に連行しました。
それからあとは、リップ広報の知っている通りとなります。
天道寺・小熊 2022年1月6日
来ないのですか……?納得はできましたでしょうか?(攻めあぐねているの理解して)
……もうすこし、日頃から大鎌の素振りをすることをおすすめします。充分な力をもって扱えていますが……手足の延長線ではなく、手足そのもののように動かす必要があるでしょう。(上から目線でアドバイスを始める)
……横方向に刃がついてる大鎌は非常に優秀な制圧圏を持った武器ではありますが、威力は斧に劣り、刺突力は槍に劣り、臨機応変さには剣に劣ります。唯一、手元に引き戻す行動が攻撃手段になっていることが大きな違いで、これは長柄武器の隙を減らす大きな特徴です。
故に、絶え間なく握りを調節し、長さを変えながら連撃で、自らの優位を保ち、相手の行動を阻害することこそが真骨頂であると考えます。その点、先ほどの対面した状態での背後からの奇襲は良いものではありました。(なんの苦労もなさそうによけたが)
(無効票)
リップ・ハップ 2022年1月6日
戦意も消極も尊重して、どっちにも寄り添って、どっちも叶えようとしたと。
で、ね。あの生徒会室。うん。おっけわかった。
こぐまは基本、状況に合わせて対応したと。
(まさに今や今までのように。聞いた話を元にそんな風に理解して)
リップ・ハップ 2022年1月6日
あーうん。納得は大分――、
リップ・ハップ 2022年1月6日
(殺気が迸った)
リップ・ハップ 2022年1月6日
(隠す気も無い突き刺すようなそれが、色も形も無いそれが相対する彼女に届く速度)
(それさえ追い越して)
(何を言われたのかわからなかったら、それ返答できんのかな――)
(刹那前に浮かんだ考えすら置き去りにして)
(彼女の喉元にぴたりと弧を宛がう)
(それをするのはそう、やはり純粋な身体能力。今日まで削り、磨き、研ぎ澄まし、精錬してきたそれ以外の何物でもない)
リップ・ハップ 2022年1月6日
物心ついてから世の中の歴史ひっくり返るまで、延々振って来たよ。
それだけをして生きてきた。
その忠告は真っ当な鎌使いに教えてやんな。
(瞬きする程度の後には、もう普段の通りで。大鎌を肩に担いで)
(無効票)
天道寺・小熊 2022年1月7日
……良い殺気だと思います、復讐者として理想的ともいえるでしょう。
(常識外の思想によって作り上げられた身体能力、それによって振りかぶられた大鎌に対して――
天道寺・小熊 2022年1月7日
――止まることを解っているので動くことすら不要だった)
……残念なのは、模擬戦という場の形だけの殺気だということですが。
そうですか。ひっくり返ってからも続けているべきでしょう。……少なくとも、食事をまともにとっていない方には忠告をさせていただくべきかと思っています。
(無効票)
リップ・ハップ 2022年1月7日
ばーか言わないで。
私は別にこぐまのこと言い負かしたかったわけでもないし、ボコりたかったわけでもない。
最初に言ったじゃん。こぐまの事をもっと知るためにって。
リップ・ハップ 2022年1月7日
わはは。今は他にやること……ううん、やりたいこといっぱいあっからね。
これだけしてくって訳にゃいかんな~~。
……おいおいリップちゃんに死ねってか?
栄養は摂ってっから今はそれで許して。ね?
(返答はにこやかに。どれもきっと心からの答えなのだろう)
(演出終了)
天道寺・小熊 2022年1月7日
矜持を誹られたのなら、思いの昂ぶりに身を任せてもよいかとは思いますよ。(殺気が溢れたからこそ、動かないという選択だった。殺気を完全に収めた状態で来られたら、体を動かさなかったどうかは……わからない)
大鎌が、戦闘中に目の前の相手の死角、横から、後ろから、下から、上からと多角的な攻撃ができるのは良いですが、正面突破力がないのも事実です。今回は模擬戦という一対一の形式が私には非常に有利に働いていることも事実で……端的に言うと、相性が悪いというやつでした。
天道寺・小熊 2022年1月7日
――あと、断食の行は恒常的にやるものではないとおもいます、きちんと期間を定めて行うべきです。基礎体力への影響が大きすぎます。口福の伝道者を行使することも復讐者としての務めですよ。(ガミガミと口を出していく)
(演出終了)
リップ・ハップ 2022年1月7日
……あー、ね。
じゃま、そゆ気分の時が来たらー。
(ゆるく。受け止めるよりは往なす、流すに近い、そんな様子で)
ししし。別にフォローは要んねいって。
不利ってのはってのは捻じ伏せるためにあるもんだろ?? 上等だよってね。
リップ・ハップ 2022年1月7日
行?? ではないけど??
それに期間は決めて……やめ、マジ、私の口になんか入れよと画策すんのだけはマジ止めてね??
ほら今の今まで見てたじゃん? リップちゃん身体つよつよだから。そりゃ前と比べりゃフルスペックじゃねいけど、今のまんまでも全然――、
天道寺・小熊 2022年1月7日
私達、復讐者がねじ伏せるのは改変された運命です。単純に不利とわかっているのなら何らかの対策をしてしかるべきで――(マシュマロをマスクにぽんぽんぶつけてあーだこーだ)
リップ・ハップ 2022年1月7日
(少しの間そんな風にやり取りをしているうち、どちらかが言い出す)
(校舎に入ろうか。と)
(少し水分を含んだ髪に衣服。青い瞳と赤い瞳の少女たちは温まった身体が冷えてしまう前に、屋根のある場所へと戻っていった)