Schopenhauer

【RP】あおききみのなよ

虚ヶ谷・ワチカ 2022年1月1日
新宿断層。
今まで街の一部だった新宿が、あの一瞬で島になってしまった。
街が消えて、海が近くなって、
どうなってるんだろうって、ふと気になった。

冬の新宿。
いくつか取り戻したと言えど、断層は未だあって。
文京区があった筈の場所へ行くと、――釣り人がいた。

其の人は、竜のような翼を持っていた。

お呼びした方(g01002)と




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虚ヶ谷・ワチカ 2022年1月1日
(はあ、と息を吐けば白い。年が明けて、まるで空気まで取り換えたかのように清らかだ。――断層に行こうと思ったのは、毒の研究に行き詰ったからだった。そういう時は散歩に限る。出来れば見た事ない景色を見れば、もっといい。だから、新宿からは拝めない海を見てみようと足を運んだのだった)

――……。あの。

(釣り人に問う)

――何か釣れるの?

(などと少女は、竜の後ろ姿に問い)
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竜城・陸 2022年1月11日
それなりにね。

(なんて言葉とともに、竜は振り返る)
(そこにあった姿は、見ない顔だ。加えて、自分に対する第一声を聞けば、よく知る学園の子では少なくともないだろう――ということは理解できる)

来てみる? 見たことのある魚もいると思うよ。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年1月17日
…ほ、ほんと? 釣れるんだ…新宿なのに…
(答えてくれると思わなかったので、ちょっとビックリする。藤色交じりの茶髪に、茶と翠のオッドアイをした少女。)
見て良いの? ……うん、じゃあ、見る。
(少し嬉しそうにして、少女はてくてくと歩み寄る。……青い人。とても清らかに見えて、思わず、魚より先にじっと見上げてしまう)
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竜城・陸 2022年1月19日
ん? ――ああ。
そうか、この土地は元々は海のない地区だったのだっけ?
(そういえば授業で習った覚えがあるな。呟いて)(それから、近付いてくる少女の姿を見ていた。髪に交じる花の色、片瞳に宿る翠緑の色。まるで森を現身にしたみたいだ、とちらりと思う)

(そうして、その双色の瞳がこちらを見上げたものだから)
……うん? どうかしたかな、俺の顔に何かついている?
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年1月25日
うン。(頷く)
元はな、此処には別の区があったンだよ。新宿は海に面した区じゃなかったンだ。
(新宿を説明するのにも慣れてきた。あ、と顔を見詰めていたことに気付き、視線を下に向ける)
ご、ごめン。……何かついてる訳じゃなくて、海みたいな色だなって思って。
其れで、どんな魚が釣れるンだ?
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竜城・陸 2022年1月26日
知っているよ。
正に、それを取り戻しに来た者なのだからね。
(暗に、自身が復讐者である、と、告げて)(双色を見返して、くすりと笑う)――お嬢さんもそうかな?
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竜城・陸 2022年1月27日
(謝る言葉には、緩く首を振って)
……お気に為さらず、謝ることではないよ。
釣れるもの――そうだな、今時期だとまだアジも釣れるし、カサゴとか……夜だとカレイなんかも釣れるかな。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年1月29日
あ、
(はっとする。そうだ。竜の羽根と尻尾を持ってるンだもん、きっとディアボロスなんだろう。恥ずかしくなって、スカートの端をぎゅっと握った)
……う、うン。わっちもそうだよ。でも、…其れらしい事は、なんにもしてなくて…
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年1月29日
ええ!?
(思わず顔を上げた)
アジにカレイ!? 凄いな? …あ、ごめん、突然騒いだりして。……其れ、食べてるンか? 体に悪いかも知れないぞ。
(自分が生きた東京の魚は、余り体に良くないって聞いた事がある。というかアジとかカレイとか釣れたンか。しらンかった。異世界の人を不健康にするわけにはいかない、と)
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竜城・陸 2022年1月29日
そう。では、同志ということだね。
(手に力の入った様子を見て、)(すこし首を傾げながら)……そんなに恥じ入るようなことはないと思うよ。戦うばかりが復讐者というわけではないからね。
たとえば、人々の日常生活を支えるのだって俺たちの重要な役目だろう?
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竜城・陸 2022年1月29日
大丈夫だよ、きちんと品質の検査もしているしね。
…………それに、喜んでいいことではないのだけれど、人の営みが絶えたせいか、海の水質も変わっているみたい。
今のところあまり問題になったことはないよ。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年2月2日
同志。
……そンな、同志だなんて言えるほどの事、わっちはしてないよ。
(スカートの端を握ったまま、)
……そ、そうだけど。でも、っでもやっぱり、戦って敵を撃退してこそじゃ……ないンかなって…
(ずっとぐるぐるしているんだ、と呟いた。)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年2月2日
品質検査。すごいな。
……へえ…じゃあ食べれるンだな。兄さんは釣りが得意なンか? 其れとも、気晴らしとか?
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竜城・陸 2022年2月17日
そうかい? 俺はそうは思わないけれど。
(――というのは、生産クラスの長を受け持っているが故の自身の認識かも知れない、と思いはするが)
人々を支えるのだって、立派な“戦い”だと思うし――そもそも、君の言うような“戦い”だとしたって、そういう、後ろで何かを守る人たちが欠けては成り立たないものだからね。
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竜城・陸 2022年2月17日
……そうだね、食べられる。
すごいのはそれができる技術をここまで育ててきた現代の人々であって、俺というわけではないけれどね。

釣りが得意……というほどではないけれど。
日課にしているからね。時々、この辺りにも来るんだ。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年3月1日
え。
(思わず見上げた。こんなに大きな翼を持ってて、強そうな人が)
――…確かに、そうかもしれない。けど。なんつーンだ、アレだ。兵糧だとかそういう事? かな?
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年3月1日
東京の海ってあンまり綺麗じゃなかったンだけど、一応寿司屋はあったからな。
いやいや、釣ってくれる人がいるから魚が食えるンだし。みんな偉いって事だ。

日課?
ふうん……(顔を伺い)……(伺い)……なあ。
わっちも、やってみていいか?
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竜城・陸 2022年3月8日
ん。
(何か変なことを言ったろうか、という顔で、異彩の双眸を硝子越し、見下ろした)
それもそうだし、何より「帰る場所を守ってくれる人がいる」というのは戦う人間にとって大事なことで。
それを含めて全てを「戦っている」と呼んでもいいのではないかな、と、俺は思っているかな。
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竜城・陸 2022年3月8日
そう……みたいだね。
水産関係の本を読んだりする限りでは、そんなようなことが書かれていた。
でも、それでも生き物はいて、それを食する知恵もあるのだから、人はすごいね。

そう、日課……趣味みたいなものでも、あるかな。
やってみたい? ……構わないよ、そうだな、君くらいだと、道具のサイズは……ちょっとだけ手を見せてもらってもいい?
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年3月10日
あ、ううん。……兄さんはきっと強いのに、なあ。って、…思っただけ。
(人を見た目で測っちゃいけないけど。強そうな翼に、角に、憧れたりもする)
――帰る場所を。…そっか。兄さんはそう考えてくれるんだな。じゃあ、ちょっとはわっちも戦えてるって事か。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年3月10日
まあ今は綺麗だから、気にする事でもないけどな。
へへへ、美味しい魚を食べたいって気持ちは万国共通だろ? お刺身、わっちも好……あ。
ご、ごめん。名前言ってなかったな。わっちはワチカ。虚ヶ谷ワチカっていうンだ。

趣味。へえ…じゃあよく此処に居るンか。
え、手? はい。(差し出す。ペンだこの目立つ、一般中学生らしい小さい手だ)
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竜城・陸 2022年3月22日
強いからといって、戦いのことばかりを考えているわけでは、ないからね。
(強い――という言葉を否定はせず)……俺はどちらかというと、こうしている時間の方が好ましいかな。
ん、俺はそう思っているよ。だから、あまり思い詰めなくてもいい――と、初対面でこんなことを言うのも、あれかもしれないけれど。
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竜城・陸 2022年3月22日
そうだね、今は確かに……そうだけれど。
でも、人の営みの結果変わってしまった自然の在り様に適応する、そういう技術があった……ということが知れたのは、俺にとって素晴らしいことだから。
いい話を聞かせてくれてありがとう――と、そうか、名乗っていなかったね。
竜城陸、というよ。宜しくね、ワチカ。

(差し出された、自分より小さな手を見て、)
……ん、ありがとう。
ところで、ワチカ。魔法……というのを、見たことはある?
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年3月28日
……そっか。(少し下を向いた。そうだよな。強いヒトにだって、食事とか息抜きとか、あるもんな)
兄さんは平和な時間の方が好きなんだな。わっちもだ。……ウウン、いいンだ。ちょっとなんか、…楽になったかも。何も出来てなーい、って迷路から抜け出したみたいな気分。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年3月28日
適応する技術。
うーン。難しい事を考えてるンだな。わっちは何も知らずに江戸前寿司食べたいって思ってたよ。そうだよな、最初から海が汚れていた訳じゃないし、綺麗にしないと食べられないもんな。
陸さン。へへ、宜しくね。

ううン、いいけど……手で何か判るンか?
(己の手を見る。何も分からない、という事が判る。)
――へ? 魔法?
……ないな。陸さンは魔法使いなンか?
(魔法で出来たような建築物は見た事がある。けれども、魔法そのものを見た事はない)
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竜城・陸 2022年3月31日
平和な方が好きだよ。そのほうが、皆が笑っていられるからね。
……少しでも気が楽になったのなら、よかった。差し出がましいことを言ってしまって、すまないね。
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竜城・陸 2022年3月31日
難しい話ではないさ。昔は火を通して食べるしかなかったものを、今は色々な形で食べられるのはすごいな、って、要はそういう話だからね。
(なんて、くすっと笑って)

ううん、君の手の大きさを見たかっただけ。
魔法使い、そうだね、「魔術師」よりはそちらの方が近いのかも――(言いながら、)(くるりと手首を翻すと、)

(――差し出されたままの彼女の手の上に、少し小振りな釣竿が、瞬く間に生み出される)
……これなら持てそうかな?
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年4月4日
……うン。ううン。(肯定と否定を同時に言ってしまったが)
いいンだ。ありがとな、陸さン。わっちにも、後方なら何か出来るかも知れねえって思えたからさ。寧ろ陸さンに会えてよかったなって思ったよ。へへへ。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年4月4日
わっちは焼き魚も好きだぞ。
昔って何でも火を通してたンか。水質とかは昔の方が良さそうだけどな。

手の大きさ?
(きょとん、と瞳を丸くして、そのままじっとしていると――ぱ、と手元に釣り竿が現れて、慌ててキャッチ)
え、え、え……!? すげえ! 釣り竿だ! これ、魔法で生み出したンか?
(握ってみる。しっくりくる。振ってみる。とてもしっくりくる!)
すごい! わっちにピッタリだ!
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竜城・陸 2022年4月11日
そう? ……そう言って貰えたなら、こちらとしても嬉しいよ。
たまには遠出もしてみるものだね。
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竜城・陸 2022年4月11日
火を使うという概念は古く紀元前からあったようだからね。
昔の人が、生のままで食べるのは危険なこともある……と学んだから、当たり前のように火を通していたのかも。

そう、一応、魔法で。
……あまり特殊なものは難しいけれど、こういうくらいのものなら比較的簡単に作れるね。
きちんと合っていた? ならよかった。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年4月15日
へへへ。それはこっちの台詞だよ。
たまには遠出もしてみるモンだな!
(嬉しそうにぶんぶん釣竿を振る)

へえ、そうなンか。
確かに、…フグとか生で食べたら危ないモンな。火を通したら大抵のものは安心だ。毒は火に弱いからな、飛んじまう。

わー!魔法ってすごい!
これでわっちも釣り人の仲間入りだ! 陸さンほどじゃなくても、釣れるかな?
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竜城・陸 2022年5月11日
(そんな様子にくすっと笑って)
……そう仰って戴けるなら、有難いよ。

多分ね。言葉にするまでもなく根付いた習俗なのだろうから、確たることは言えないけれど。
……ああ、毒のある部位が個体によって違うのだったかな。
それでも食用として確立されているのはすごいよね。
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竜城・陸 2022年5月11日
どうかな? 俺だってすごく釣れるというわけではない日もあるし。
でも、ゆっくり釣り糸を垂らしているだけでも楽しいと思うよ……なんて、ここは人それぞれかもな。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年5月13日
陸さンすごい!本当にすごいよ!
あ、あんまり振ったら陸さンに引っ掛かっちゃうな。
(針を押さえるように竿を持ち直し、えへへ、と笑い……はっ、と気が付いた)
ど、どうしよう! わっち、返せるものもってねえ……

ええ、そうなンか!?
個体によって違うとか、そんなの対処出来ないな!
うーん、世のふぐ食職人さンってすごいんだな。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年5月13日
ゆっくり釣り糸を……なるほど。
わっちもやってみたい!この魔法の竿で!

……(伺う)
…教えて、ほしい、な。釣り。
(人にねだるのは、余り得意ではなくて)
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竜城・陸 2022年5月17日
おや、そんなに褒められると少々面映ゆいな。
返して戴くようなことはなにも。むしろ、こうしてお話をさせていただけただけでも十分というものだよ。

そうみたいだよ、俺も実物を見たことはないのだけれどね。
それを食べられるように調理するのだから、本当にすごいものだなと思う。
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竜城・陸 2022年5月17日
うん? ……ふふ。

勿論だよ。一緒にやってみようか。
……日が落ちるころには魚が海面まで上がってくるから、それまでに感覚を掴んでおけば、釣れるかもしれないよ。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年5月19日
だって凄いものは凄いンだもん!
わっちは魔法とか使えないからさ、憧れちゃう。
…ええ、そう? そんな事いわれちゃうと、じゃあ大丈夫だな!って思っちゃうぞ?(請求するなら今だぞ、と)

わっちもふぐは食べた事ないなー。其れなりに高級食材だからな。
何故高級なのか判ったような気がする。其れだけ丁寧に処理してくれてるンだな。
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年5月19日
わあ、やった!
間違えて何かに引っ掛けないように、わっち頑張る!
(嬉しそうに、堤防の端に駆ける。時間は限られている、早く早く! と相手を手招きして)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年7月2日
(そうして二人、日が落ちるまで釣りに興じるのであった。さて、どのくらい釣れたかは……あ、勿論、陸さンはすっごく釣ってたぞ!)
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虚ヶ谷・ワチカ 2022年7月2日
【〆】
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