【個】奪い返したその街で
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
ぽつりぽつりと、新宿以外の地区や人が戻り始めた現代の東京。
静止していた時間も復讐者たちの手によって少しずつ戻りつつある、その街並みに。
クリスマスイブの夜に、灯台守の少年の予定をもらい受けたサキュバスの姿があった。
#ルリア・アクアボトル
#十埼・竜
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
でも、食べた事ないからありがたがるトコもあるでしょ?
ほら、その例えで言うなら高級食材とか珍味とか。いざ食べてみるとそんなにってコトも多くない?
……生意気ぃー。その口また塞いでやろうかしら。(冗談なのか、そうでないのか。きっと言われた本人が一番よくわかっている)
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
うん、そうね? (見られてる、という言葉を聞けば、密着感はますます強まった)
(まるで動物がナワバリを主張するような、子供が大事なおもちゃに所有権を主張するような、そんな仕草)
(ファーコートの隙間から覗く尻尾は、そんな自分と彼を囲うようにしゅるりと宙を揺れて)
十埼・竜 2021年12月26日
……いざ食べてみてそんなに、ってことが多かったんですか。そうですか。(なんの話してんだ!?)(いやでもそこそこ身につまされるんですけど……!!)
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十埼・竜 2021年12月26日
……ご褒美にも罰にもなるのは便利な唇です、ね……っ!?(そろそろ、腕越しに呼吸とか、伝わって来そうなくらいなんだけど)(逆に言えば、ぼくの鼓動だって)(既に、ぼくの耳にはうるさいノイズだ)
あの、ルリアさん!? 「そうね」じゃなくてね!?
その、もう少し、(滑らかな光沢の尻尾は、どっからどう見てもわかりやすいくらいの示威行為だ)
……恥ずかしくない感じになりませんか……(かとんぼの声)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
あは、大丈夫大丈夫。今の私、けっこうグルメだから。食べるモノは選んでるから。(いったい何の話だというのか。そしてなにが大丈夫なのか)
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
カラダ全部が女の武器よ? どっちにだってなるでしょう。(ふふ、と妖艶に微笑みながら)
だぁめ、アナタが悪いんだから。……こんなに、可愛らしいんだもの。
取り繕おうとしても、ここは隠せていないし? (とん、と指で彼の胸板を突いて)
そんな心の揺れこそが、私たちにとっては最高のご馳走になってしまうのに。
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
……今だけじゃないわよ? 可愛らしいのは。(身を寄せたまま。尻尾が、コートのポケットを探って……取り出された先端に、なにかを引っ掛けていた)
(彼の目の前に揺らされたのは、ふよふよと揺れる海月のミニチュア)
素敵なプレゼントを、ありがと。
添えられたメッセージも……ふふ、海でのアナタを思い出しちゃった。
十埼・竜 2021年12月26日
(……そういえば、愚かにも、自分の味を彼女に尋ねたことがあったっけ)
…………そりゃ、きみにかかれば大概なんでもカワイイもんだろうさ……
(つつかれた胸の奥で、一際鼓動が跳ねた)(耳が、熱い)
(暴かれてる、という自覚だって、筒抜けなんだろう)
十埼・竜 2021年12月26日
……あ。
(彼女に贈った、小さな玩具。)
(ぼくの、「楽しい」の結晶は、どうしても音を立てるみたいだ。)
それ。……つい、なんかよくできたから。燥いじゃって。(プレゼントしたときの勢いの、三分の一くらいの弱々しさで。呟く)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
なんでも? 本当にそうかしら。
「自分はもしかしたら特別そうなのかも」って、少しでも思わない?
私に、特別だと思われてるって、期待しない?
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
あら。あの時みたいに、もっと嬉々として、自慢してほしいな?
よくできた、って思うなら、猶更。
それがこの子の価値をより良いものにする……っていうのもあるけれど。
私、そうして目を輝かせて語っている時のアナタが好きだもの。
十埼・竜 2021年12月26日
(「期待」。)
(…………思い上がるな、と、心のどこかが警告する)
(ぼくは、そんなに、いいもんじゃない。彼女の「宝」に足りるほど。)
(それにぼくはきっと、きみにとって、たくさんいるうちのひとりだ。)
(この心は、きっとおいしいものじゃないだろうな、と、思う)
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十埼・竜 2021年12月26日
(外の、現実のぼくは、それくらい弱い。)
…………これでも結構我慢してるんですよ?
(声は、上擦ることはなかったけれど)(押し殺した熱を帯びた。)
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十埼・竜 2021年12月26日
(揺れるクラゲの玩具に、手を伸ばす。きらきら半透明に透ける内側に、自然な脈のように張り巡らされた機構。)
……きみ、ぼくの長話訊きたいなんて、ヘンなこと言うよね……
(けれど)
(自分の作ったものを見る目には、何処か真剣なものが宿る。)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
(プラスの感情が溢れるように澄んでいたソレが)
(ほんの少し、翳りを見せたような気がして)
(あぁ、この子は本当に――もっと、自信を持っていいのに、と思う)
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
いいじゃない。
必要ないでしょ? 我慢なんて。
ほら、私はなぁんにも我慢なんてしてない。(見ればわかるでしょう? と微笑んで)
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
熱を、感じたい。交わしたいのよ。
想いとか、情熱とか。
作る時、贈る相手、何を思ってその機能を持たせたのかとか。
ソレを強く感じたいの。
それって、見ようによっては情を交わすことと同じでしょう?
自分を曝け出して、相手の全てを知るの。
十埼・竜 2021年12月26日
(それはきみが、強いからだよ)(世界を取り戻せるくらい)
(……と、言いかけた言葉すら呑み込んだ。そのことを引き合いに出して、何になるってんだ)
(ただ、ぼくって結構女々しいよな、って、自覚が後味に残る。)
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十埼・竜 2021年12月26日
(深呼吸)
(冬の日暮れの空気が、肺に冷たい)
(腕の先だけ暖かく包まれていて)
(少しだけ、自分からそれに体を寄せた。………うわこれでも結構限界っていうかすごくやってしまった感じっていうか!)
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十埼・竜 2021年12月26日
(緊張感、邪念、その他もろもろを振り払うように。藍色の空に浮かぶくらげを、指でつつく。)
(つついたところから、ぽわ、と光の輪が広がる)
(――――傘の表面に模様みたいに浮かぶ、いくつかのボタンやカーソル。)
(大きく表示された“77.7MHz”と、)
(流れ出す音楽。……ああ、この時間はランダムで曲かけてるもんな、うち。)
……ほんとはさ。
ぼくの声を聴いてほしかったんだ。
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十埼・竜 2021年12月26日
きみがすごく、喜んでくれたのもそうなんだけど。
……ぼくだってすごく楽しかったんだ。あのきれいな海も、あそこで見たなにもかもも、……きみの姿も。
ぼくはきっと忘れない。
きみにも、あの海を忘れてほしくないことと。
……ぼくの声を覚えてて欲しいことと。
(ただの我儘を口にするのは、本当に子供っぽくて恥ずかしいけど)(舌に、音に載せてしまえば、少しすっきりする気がした)
ね、ワガママの塊だよ。これ。
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
(ぽつりぽつりと、呟くような彼の語りを聞きながら)
(向こうから身を寄せられたことに、『今は』気付かないフリをしながら)
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
(彼が宙をふよふよ漂うくらげを弄るさまを、眺めて)
(周波数が表示されれば、流れ出す音楽)
(つまり、小粋な形をしたラジオ、という訳だけれど)
……うん、すごく、アナタらしい贈り物。
形に海月を選んだことも含めて、ね。
ふふ、いつの私を思い浮かべのたか、なんて。書いてあった通りにあの海の日だったのでしょうけれど。
アナタの口から直接聞けて、とっても満足。
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
……私に、あの海を忘れてほしくない。
アナタの声を、覚えててほしい。………………うん。(なるほど、と合点がいったように)
……ね、竜。
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
アナタの本当の望みは。
私に求められたい……ううん。
本当に求めるなら、私にはアナタだけを求めてほしい、って事じゃないの? (そんな、ある意味、究極的に自尊心の高い言葉を紡いで)
十埼・竜 2021年12月26日
(冷たい鋼を差し込まれたように、ぞく、として)
(心はその傷口から、じわじわと羞恥の熱を帯びる)
(そんなこと)(そんな、大それたことまで)
(いや)
(……ほんとうは?)
(大きく開かれた瞳に、様々な感情を渦巻かせて)
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十埼・竜 2021年12月26日
(瞬き、ひとつ。)(目を細めて、微笑む。その憶測を否定しない――――できない。)
…………でも。
そんなの、きみに似合わない。
(欲張りなのが、傲慢なのが、君臨するに相応しいのが、きみだ。)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
(否定の言葉を紡げずに微笑むその瞳を、正面から見つめる)
ふふ、そうね、本当に。
私が誰かたった一人に心を独占されるなんて、今のところ想像もつかない。
つかないけれど――
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
それくらいの野心を見せてくれるヒトの方がスキよ、私?
(そうして、抱き付くような姿勢から、そっと抱き寄せるように。いつの間にか歩みは止まっていて)
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
(耳元に、唇を寄せて)
……ねぇ。
「私のもの」になる気は、ない?
(そう、囁く)
十埼・竜 2021年12月26日
(ほら、そうでしょう)
(だからこのワガママが届けば、ぼくはそれで十分――――)
(抱き寄せられた距離は)
(ヘッドホンがなければ、きっと吐息だって感じられたろう。甘い声の、その近さが物語る。)
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十埼・竜 2021年12月26日
(――――「私に相応しいと判断したら、私の方から求めてあげる」)
(あの時眺めた、何もない海に)
(彼女は街を奪い返してみせた。)
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十埼・竜 2021年12月26日
(あのとき、ぼくはなんて言ったっけ。)
……恥じないとかお眼鏡に敵うとか、ぼく、まだまだじゃない?
(けれど、なんて思ったっけ)
(ぎこちなく腕を掲げて。彼女の、細い肩に触れた。抱き寄せ返すみたいに。)
――――ありますよ。
(選んでもらえたら、きっと光栄なことだろうな、って。)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
…………そう。(とだけ。その言葉に返して)
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ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
(肩を優しく抱かれれば、こちらは彼の頭に手を回して。奪うように、唇を重ねた)
(あの仮想の海でのソレとは明確に異なる、深い、深い口づけ)
(今この人は私のモノになったぞ、と周囲に見せつけるように)
(無効票)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
(瞳は――閉じない。「うごかないで」と視線で語り掛けながら)
(彼の首筋から、指を滑り込ませて何かを刻み付けるように魔力を走らせる)
十埼・竜 2021年12月26日
(魔王相手だ、ただの口約束で済むはずはないと思ってたけど)
(仮想現実で覚えた感触を上書きして、更に深く、刻まれる)
(ま、って)
(おぼれ、そう、なんだけど)
(視線に従うまでもなく、藻掻くことすら忘れていた)
(無効票)
十埼・竜 2021年12月26日
(――――)
(魔力で、この身体に触れたのなら)
(その魂にまで、刻もうとするのなら。)
【まっしろな骨が、ばらばらに、積み上げられて】
【それが辛うじて、魂のかたちを組み上げているのが】
【きっと、視えたのだろう。】
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
(まるで、水中を自在に泳ぎ回る人魚と、海の中で溺れるヒトのようなキスをしながら)
(刻印を刻み付ける指先から、逆流してくる「何か」を感じる。それが自分の中に入りこんで、鮮明なイメージとして浮かび上がって)
(無効票)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
(あぁ―――まるで、子どものブロック遊びで乱雑に積み上げられたような)
(そんな感想を抱いたソレが彼の何を表すものなのか、その一瞬だけで判断はつかなかったけれど)
十埼・竜 2021年12月26日
【骨はなにも語らない――――それは、完全に死んでいる。】
(――――とん、とん、きみの背中を叩く)
(意識を戻せば……なんかもう、顔を真っ赤にしている白い少年がいるのだ)
…………!!
(限界です。その必死な眼差しが、雄弁に語る。)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
(は、と我に返る)
(どうやら、ふいに見えたイメージについて考え込む間にも、下と唇は無意識に攻め立てていたらしい。慣れというのは恐ろしいもので)
(演出継続)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
――――は、ふ。
……ふふ、ごめんなさい。つい、熱が入り過ぎちゃった? (なんて、可愛らしくウィンクなどしてみせて)
十埼・竜 2021年12月26日
(喘ぐように)(息を吐く)
(正直このまま膝から崩れ落ちそうなんだけど天下の渋谷の往来で魔王の御前なので必死に耐えた)
……………つい、で、!!!
(群青の瞳を潤ませて、抗議の視線)
(入院中の頃のぼくだったらこの心臓の痛みで死んでたと思う!!)
(無効票)
十埼・竜 2021年12月26日
……可愛く誤魔化しても……(言いかけて、)
(ざわざわ、周囲の“波”がこちらへの注目を語る)
(クリスマスに街中辻角でこうも熱烈じゃあそりゃもーーやっぱもーーそうなるじゃん!!!)
(彼女の肩を抱いた手を、今度は差し出して。)
……場所変えませんか。できれば今ぼくらの顔を覚えた人間がいないところに!!!
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
ふふ♪ はぁい。(なんて二つ返事を返して差し出された手を握る様子を見れば、どれだけ今上機嫌なのかわかろうというものだろう)
…………あ、今夜は返す気、あんまないから。(覚悟しておけ、という宣言。握られた手は、しっかりと指を絡めとられて)
十埼・竜 2021年12月26日
(手を握られる熱に、本当に単純なんだけど、)(どきどきして、ちょっとわくわくした)
(それはきっと……新しい冒険に、足を踏み出す気持ちに、似て。)
(この気持ちは、なんと呼んだらいいんだろう。)
(演出継続)
十埼・竜 2021年12月26日
(……続く言葉で得たドキドキはまた、別にして!)
………………ぼくは今夜の番組に穴あけたくないんですけど……。
(魔王様の宣言には、弱々しい言葉しか返せなかった。)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
……ふぅ~ん?
私にそういうコト言っちゃうんだぁ。
いいわよ、じゃあ……いつまでそんな態度でいられるか、試したげるからっ。 (なんて、くすくす笑いながら)
まずは、デートを楽しみましょ? (少年の気苦労は、続きそうだ)
ルリア・アクアボトル 2021年12月26日
【このスレは終了しました!】