【模擬戦】天地開闢 竜の子VS女郎蜘蛛
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月17日
今宵、摩天楼の頂上にて、竜と蜘蛛が相まみえる。
近寄らぬが身のためよ。巻き込まれればただではすまぬぞ?
我ら理外の幻想なれば!
●世界:新宿島
●時:夜分
●場所 奴崎組拠点屋上
●使用ルール
https://tw7.t-walker.jp/club/thread?thread_id=2052
2
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月17日
【防御失敗】【HP5→4】
は。
ハハハハハハハハ!
(笑う、笑う、壮絶に笑う。
声とともに炎を撒き散らし、竜は笑う)
良い、良いぞ。我が炎を超えるとは。そうでなくてはな!
(穿たれた腹部の傷は浅くはないが、構わない。
竜とは、その程度で堕ちるほど脆くはないのだ。)
であれば我も、ぬしのことを貫かせてもらおうぞ!
――天を仰ぎ見よ。影落とすは竜である。
(膨大なオーラを纏い、両の爪を輝かせ、ドラゴンが空から蜘蛛を強襲する!)
【攻撃】【HP4】
黄泉王・唯妃 2021年12月17日
【防御】
(昔、巣ごと糸を燃やされた経験から糸への耐火性の付与を入念に行ってきた甲斐があった。だが)
やはり空は彼方の領分ですか……ッ!
黄泉王・唯妃 2021年12月17日
【クリティカル防御】【HP3→4】
(振り下ろされる爪を唯妃は見ていた。左右の、八つの目で)
其処、か――。
(両の爪に込められたオーラの前には自慢の糸も一瞬で吹き散らかされることだろう。だから)
オーラの薄い部分を
(そして人型であるが故の関節を)
極める――!
(空中で竜の動きを搦め取り、固定した。正に【早業】、そして精緻なまでの【捕縛】)
【攻撃】
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月17日
【防御】
……なんと。我を捕らえるか、蜘蛛よ!
は、確かに。蜘蛛は蝶を捕らえるもの。
空翔ぶ相手を捕縛するのは、お手の物といったところか。
だが!
我は龍。我こそはドラゴン!
(捉えられたのは関節。人型であるが故の、関節。
故に、翼は動く!!)
――幼子よ、目を輝かせよ。涙吹き飛ばすは竜である。
(浄化の風が呪縛をも吹き飛ばす!)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月17日
【クリティカル防御】【HP4→5】
まだだ! 戒めを逃れた程度では終わらせぬわあああああああああ!
(浄化の風が、熱砂を帯びて変質する。
其は護りの風にあらず。其は滅びの風である)
――死して生まれ変われ。無限を象るは竜である。
(熱砂の風は前座に過ぎず。
本命は、続くドリルの如き回転突撃。
巨大な角による突撃は全てを貫く……!!)
【攻撃】【HP5】
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【防御】
本当に……ッ!
何から何まで規格外な生き物です、よッ!!
(何処に触れても致命傷。そんな攻撃を矢継ぎ早に繰り出してくる竜に舌打ちしつつ、蓄えた糸翅一枚分、それを一瞬で展開し再構築する。編みこまれた糸は硬度と強度を増し、一枚の盾のように眼前へと押し出した)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【防御失敗】【HP:4→3】
(一瞬の拮抗すら許さず渾身の一織は吹き千切られ、僅かに捻った肉体が竜の暴力に巻き込まれ)
(その身体をズタズタに切り裂かれながら、大きく宙へと跳ね飛ばされた)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【攻撃】
(高い高い空の闇の中で)
呵々
(嗤い声が)
呵々々々
(木霊する)
呵々々々々々々々々々――ッッッ!!
《在来種》風情がようやるものだな!
いずれは終焉【おわ】るこの世界で矮小なる強さに酔ったまま生きていけばいいものを!
《外なる神》たる我が現身に傷をつけた罪、払っていくがいい蜥蜴!
(宙へと踊る身から、キラキラと月光を跳ね返しながら無数の糸が降り注ぐ。そのすべてが、触れれば斬れる鋼の刃)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【防御】
(吹き飛ぶ蜘蛛を睥睨する。この程度では終わらぬと知るからこその警戒。
されど続く笑い声はいささか予想外の形で。)
はっ。なるほどな。
もしや貴様が蜘蛛を蜘蛛にした者か。
蜘蛛に巣食う者か。
(襲い来る刃の煌めきに鱗が立つ。
それがどれ程のものかは、喰らうまでもなく理解できる。
ああ、されど。それでも。)
ああ、いつかは終わる。それで良い。
幼子とは変わりゆくもの。永遠ではないのだから。
(我が身を翼で覆い、刃の雨を甘んじて受け止める)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【クリティカル!ダメージ+1】【HP5→3】
(我が身を覆った翼を広げるまでもなかった。
翼であったなどと信じられぬほどに、細切れにされていたのだから。
だが構わぬ。翼無き竜は蜥蜴だと?
否!
翼がなくとも竜は竜なのだ)
さあ、お望み通り、罰は受けてやったぞ、邪神よ!
我は今、蜘蛛と戦っておるのだ!
貴様など、お呼びでないわ!
地の底へと還るがいい!
――幼子よ、穏やかに眠れ。悪夢喰らうは竜である。
(龍が再び吐息を吐く。されどそれは炎にあらず。氷にあらず。雷にあらず。光にあらず。
歌だ。ドラゴンらしからぬ慈愛に満ちた歌声が無明の闇へと響き渡る。)
【攻撃】【HP3】
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【防御】
(聞こえてくる歌声に密かに眉を顰めた)
是は……精神攻撃の類か。小賢しい小賢しいぞ蜥蜴。
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【クリティカル!ダメージ+1】【HP3→1】
だがそれも賢しさか……。
よかろうさ蜥蜴、妾も気が晴れた。
世界が終焉【おわ】るその日まで、緩々とその生命を消費するとよかろうて。
(それだけ言い放つとがくりと、唯妃の頭が下がった。意識を失うように重力に引かれ)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【攻撃】
(右手が近くの糸を掴んで落下を免れた)
…………。
詰まらない横槍が入りましたね、竜の子。
(きりり、と握り締めた糸を引き寄せ翻した爪先が蜘蛛の糸の上へと着地した)
蜥蜴と言ったことは忘れなさい。
貴女はそんな程度で収まる存在でない事は重々承知していますが、あの御方から見ればそれすらも塵芥と変わらないのでしょう。
(両の五指から再び放たれる斬糸。だがそれは先程までとは違う、何処か冷たい、哀しみの乗った攻撃だった)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【防御】
……ふん。一筋縄ではゆかぬ、か。
(あのまま続けていたら、こちらも真体に転じざるを得なかったであろう。
その結末がなんであれ、そうなれば果たしてこの地は無事であったか、などと考えてしまうのは、組の者達に失礼であろうか。
どちらにせよ、どちらが果てるかまで戦い続けたことであろう。
そして――。)
……そうか、蜘蛛よ。我が至らなさがぬしを泣かせるか。
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【防御失敗】【HP3→2】
(どれだけ尾を振り回そうとも、哀しみは拭えない。
蜘蛛を傷つけたのは何か。我が力か、言葉か、心か。それとも唯妃自身か。
分からない。
涙吹き飛ばすは竜であるというのに、なんたる体たらくか。
だがきっと。我がすべきことは謝ることではないのだろう。)
……決着をつけるぞ。蜘蛛よ!
――頭を垂れ、平伏せよ。踏み潰すは竜である。
(翼は使えず、空はろくに翔けれずとも、我にはこの脚がある。
竜の爪は腕だけにあらず。進撃し、蹴り砕く……!)
【攻撃】【HP2】
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【防御】
(感情を得て力を得て仲間とも呼べる者達を得て。心行くまで力試しの出来る相手との戦いにおいて、何処まで行っても借り物の己が不甲斐なく思う)
私は――。
(今でもあの御方の為に、という想いはある。だが今この時は。この時だけは)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【クリティカル防御】【HP1→2】
(あれほど力強かった攻撃が完全に精彩を欠いていた。当然だ。どれほど気流を操り空を飛ぼうと竜の本質はその大空に翼を広げることにあるのだから。無理に飛ぼうとしたところで)
……無駄ですよ竜の子。此処は既に
(指先の僅かな動きで周囲の糸が動きを変える。相手の動きに合わせるようにその足へと絡みつき)
私の巣の中です。
(眼前で完全にその蹴り足が止まった)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【攻撃】
(もはや攻撃に腕の振りを用いることも不要。先ほど大量に降り注いだまま残った蜘蛛の糸1本1本を指先の微細な動きでコントロールできる)
竜の鱗を裂く事は出来ずとも
(くくん、と中指の第二関節の動きでリューロボロスの足に絡む糸が相手の身体ごと上空へと持ち上げ)
叩きつけることは可能ですから。
(何の容赦も持たずに屋上の外面へと叩きつけた)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【防御】
……は。なんと無様。
(天より堕ちつつ自嘲する。
精彩を欠いていたことか?
否。
止められたことか。
否。
地に伏さんとしていることか。
否。
そうではない。無様なのは我が思い違い。)
蜘蛛よ、頭を垂れるのは我の方であったわ。
あの程度の一撃で決めにかかった我は、あの一瞬、ぬしのことを侮った……!
(そんな自分が何よりも無様で腹立たしい)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【防御成功】【HP2】
故に、我はこの一撃にて終わるわけにはいかぬ!
ぬしを侮辱したまままた明日とはいかぬのだ!
(いつだったか、行儀が悪いと、脚で歩けと言われたことがあった。
そうだ、翼がもがれようと、足を拘束されようとも、尾は健在なのだ。
コンクリートに叩きつけられんとしていた我が身を、尾をクッションにして受け止める)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
(取り出したドス――龍刀“咲八”を足の拘束へと振り下ろす。
刃に触れた糸が凍りつき、砕け散る。
脚も幾ばくかの凍傷を負ったが、それがどうした。)
――我が瞳に怯えよ。君臨するは竜である。
(天の巣に座する蜘蛛を見上げる。
力ある瞳。魂射抜く眼。
距離など物ともしない竜の威光)
【攻撃】【HP2】
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【防御】
(拘束を逃れた竜が、強く――底知れなく強く射貫くように此方を見据えた。まるで巨大な龍の手に握られたような圧迫感、これは)
龍眼、です、かッ!!
(周囲の空間ごとを押し潰さんと龍の威圧が襲い掛かる。糸が弛み足場の糸も安定を保てずに)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【クリティカル防御】【HP2→3】
だから、どうしたというのです……!
(八つの瞳が怪しく光る。威圧による攻撃ならば同じく威圧で相殺出来る。崩れかけた蜘蛛の巣は再びその姿を取り戻し、獲物を決して――逃さない)
私達は人の姿でいることで無意識的に己も人であると錯覚していたのかもしれません。
(天へと手を伸ばす)
鞠花や雪華のような異能による精神的変異ではなく
(周囲の糸から雫が一粒、また一粒と翳した手の平へと集まっていく)
私は元より人の形をした化け物だったというのに。
(みるみる間に集まった水滴は直径5mを超える天の雫へと姿を変え)
我が計へと沈め、幼き者共の守護者よ。
(単純的に数トンを超える水による物理が竜の子の頭上へと降り注ぐ)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【攻撃】
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【防御】
知っておるよ。
ぬしが化け物であるなどと、言われずとも知っておる。
蜘蛛蜘蛛蜘蛛蜘蛛呼び続けている我だぞ?
ぬしが忘れても我は忘れぬ。
ぬしは蜘蛛であり、我は龍である。
それだけのことよ。
(圧潰せんとする水圧に吹雪を以て抗う)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【防御失敗】【HP2→1】
(圧倒的な物量を全て凍らせるなど不可能。
それでも、道は出来た。
氷の道?
は、そんなもの、降り注ぐ水圧の前には無意味よ。
故に――道とは、降り注ぐ水圧そのものに他ならない)
――地に堕ちよ。天空征すは竜である。
(『我竜天征』
本来は自らの翼で相手を打ち上げ、尾で叩きつけるコンボ技。
けれど今は違う。
龍が……“泳ぐ”。
降り注ぐ水圧を登り、蜘蛛へと迫る。
鯉は滝を登り龍になるという。であるなら、龍が水圧を登れぬはずがない!)
【攻撃】【HP1】
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【防御】
(叩きつける水圧にもがきながらも眼下から昇り来る竜の姿を見据え)
これぞ正に昇竜の勢いですか。
(まったくもって。彼女は何処までも正しくドラゴンなのだ。同じ化け物でも彼女は畏怖され敬意を尽くされそして戦い抜く)
何れ訪れるその死すらも
(キラキラと眩いモノであるだろう)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【クリティカル!ダメージ+1】【HP3→1】
(太陽を臨む様に細めた瞳。其処に映るのは激流を昇り切った竜の姿。振り抜かれた尾を躯幹へとぶち込まれ)
ご――!?
(先程此方がやったことそのままに、ビルの外面へと叩きつけられた)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
(月を仰ぎ見る。手足をコンクリートに放りだした体勢のまま、ただただ月を眺めていた)
追撃してこないとは、流石は竜……。余裕じゃないです、か。
(時間にして数秒程だが空へと昇った竜はゆっくりとその身を再び屋上へと降ろしていた。翼は未だ無惨に千切れたまま、肩が大きく上下する度に噎せ込みの声も聞こえる。唯妃がいう程余裕などないのは確かだ。それでも、言うのだ)
『我は龍だからな。この程度掠り傷にも入らん』
(壊れかけの四肢に力を込めて身体を起こし、己の足で大地へと立つ。気を抜けば膝から崩れ散るどころか意識も消えそうなこの状況で)
《どうすれば竜を倒せる――》
(思考する。自分なりの竜の倒し方を)
【RP継続中】
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
(竜は強靭だ。単純に力が強くて硬くて速い。シンプル過ぎるが故に並の人間では歯が立たない。一番簡単なのは竜の防御よりも強い力でその守りを突破することだ。故に単純な質量でそれを突破しようとしたが)
《足りない。まだ足りない》
(水圧による攻撃は現状で唯妃が持てる最大質量での攻撃だった。それでも竜は止まらなかった)
《考えてみれば当然だ。あの竜は関羽の攻撃を真っ向から受けた上で他の組員を守っていた程だ。この程度でどうにかなるはずがない》
(ならばやはり斬糸による攻撃か。だがそれも)
《糸の結界を広範囲に撒き過ぎました。現時点での糸も新しい糸も糸同士で絡んでしまえば致命的な隙を晒すことになります》
(ならばならば――)
(その時脳裏に浮かんだのは)
『よござんす』
(あの人の背中だった)
【まだRP継続中】
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
(ふう、と息を吐く)
(その直感は不合理で不可解で不可思議なものだけども)
たまには分の悪い賭けに乗るのも悪くない、ですかね。
(そうして大きく息を吸い込み)
〝リューロボロス〟! これが最後の攻防です! 見事凌いで御覧なさいな!
(宣言と同時、糸を一本生み出した。長さは目視で約80cm。ピンと張られたそれを骨子に)
(紡ぐ。両手、左右の五指による高速の編み込み捌き。周囲にある糸全てと己の翅の全てをこのひとつ、この一振りに注ぎ込む)
【まだまだRP継続中】
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
(時間としてはおよそ10秒程度。月の光を跳ね返していた蜘蛛の巣は消え、その手に握られているのはおおよそ金属とも思えぬ眩き白を纏った一振りの刀剣)
(鍔も無く柄も無く鞘も無し。右手でその剥き出しの茎を握り締め)
奴崎組組員、黄泉王・唯妃――
(左手でアイテムポケットから取り出したマフラーのような飾り布を口元を覆うように巻き込んで)
綺麗に出来ないと思いますが
(露を払うように一振り)
八つ裂きに
(二振り三振り)
して差し上げます。
(間合いも糞も無く振り払ったその切っ先は)
(天上に浮かぶお月様を確と八つに断ち斬った)
【攻撃】
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【防御】【HP1】
ハ。良い笑みで笑うではないか、蜘蛛よ。
(何を――誰を思い浮かべたか等、問うまでもない)
ならばそのぬしの剣が。
我を八岐大蛇と化す天羽々斬剣となるか。
竜に示してみせるが良い!
(月をも断ち、迫りくる剣閃きを迎え撃つのは何か。
尾を用いた。
翼を用いた。
吐息を用いた。
角を用いた。
爪を用いた。
声を用いた。
脚を用いた。
目を用いた。
であらば。竜に残された最後の武器は。
“それ”をおいて、他にない!)
我は龍、我こそはドラゴン。リューロボロス・リンドラゴ!
(両の手を、重ねる。
束ねられた腕が巨大化し、龍の首を象り、五指が牙となる!)
真体、仮想顕現……!
――地獄に堕ちよ。裁きを下すは竜である。
黄泉王・唯妃……!
我が天門を超えてみせよ!
(守護竜の顎門が斬撃ごと、蜘蛛を呑み込む。そして――)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【クリティカル防御】【HP1→2】
(天門が……“ほどける”。
蜘蛛は気付いたはずだ。
それが自らの八撃が成したものではないと。
だというのに――蜘蛛の前には確かに、八つに裂けたドラゴンが。
八岐大蛇が顕現していた……!!)
――『八ツ裂き娑婆蔵』殺人技芸“キラーズ・エイト”が崩し。
(蜘蛛の耳を打つ声は、8つ。
天門が開いた先、迎え撃つは蛇腹剣を手にした八匹のリューロボロス。)
今一度、名乗ろう。
我は奴崎組の龍、リューロボロス・リンドラゴ。
(其れは龍が長に伝授した奥義。
なれば龍自身が修めておらぬ筈がない!)
――龍咬斬「奴岐大蛇」又の名を……!
八つ裂きにしてくれるわ!
――リュー・ウロボロスブレイド!!!!!!!!
【攻撃】【HP2】
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【防御】
(此方の斬撃すら呑み込んだ旧き龍の頭が鎌首擡げて此方の命を取りにやってくる)
(だが)
(それだ。それを待っていた)
(――この大技を返す瞬間を待っていた)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
【防御失敗】【HP1→0】
(その擡げた鎌首をそっ斬る為の動きは見切れた。後はただそこに刃を置いて――置いて)
……ああ、なんだ。
(哀しい哉。此処まで蓄積したダメージは軽くない。先の一振りを生み出した行為ですらもはや奇跡に近かったのだ)
(骨は砕け、肉は裂かれ、内府の臓も潰れたこの状況では)
今回はもう、終わっていたのですね。
(勝ちを拾う隙は、蜘蛛の糸ほども無かったのだ)
(ただそれでも)
(刃を地に突き刺して)
(この竜の前で)
(それを支えにするような無様な姿でも)
(膝を付くような真似はすまい、と)
(そこで、意識を手放した)
【敗北!】
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
【勝利!】
(そして全てが終わった。
無銘の刀剣は天羽々斬に至ることはなく。
だからこそ、無限の可能性が残った。
龍の首の7つは既になく、ただ一匹の龍に戻った幼子は告げる。)
ああ、そうだ。“今回は”我の、勝ちだ。
(誰も聞くことのない勝ち名乗り。
それでも、紙一重を制した者として、この勝利を誉れとして高らかに声を上げねばなるまい。)
……ふん。
(応えなき蜘蛛に手を伸ばすことはしない。
意識を喪えど膝を屈しない蜘蛛に、手を貸すなどと失礼だからだ。)
かか。
我もきっとそうしておったろうさ、唯妃よ。
そんなところだけは、ぬしと我は似ておるよ。
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
さて、ああ。どうしたものかな、蜘蛛よ。
我もぬしも、あとそのなんだ、屋上も。
ボロボロだ。
このままというわけにはいかぬが……。
ふむ。組長にでもメールを入れておくとしよう。
せいぜい看病してもらうといい。
……我も、もう、一歩も動けぬ。
(そうはいい、なんとなく、ここで座ったら負けな気がして。
物言わぬが故に、これほどまでに静かに話したことはないであろう蜘蛛の傍らで夜空を見上げて)
月と星が綺麗だな、蜘蛛よ。
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
(ひゅるりと風が頬を撫でる。めっきり冷え込んできた冬の風が血の熱さを痛みの熱を奪い去っていく)
(きっかり10分。目を覚ませばそこには月を見上げる竜の背中)
……まったく、みっともない。
(巻き付けたマフラーを再びアイテムポケットへ戻し、剥き出しの刃をぶら下げたままその背中に声を掛ける)
今回は譲っておきます。
次もこういくとは思わない事ですね。
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
くく、思いの外早く意識を取り戻したな、蜘蛛よ。
(振り向くことはないが、竜の声を聞けば分かるだろう。
きっと幼子は笑みを浮かべているのだ。)
ああ、次も楽しみにしておるよ。
もちろん勝つのは我だがな?
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
ああ、ところでな、蜘蛛よ。
組長を呼んでおいたのでな。
……身だしなみを整えるなりしておくと良いぞ?
(イタズラを仕掛けた幼子のように、ニヤリと笑って)
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
(敗者に多くの言葉は必要ない。竜の子の台詞にその場を去ろうとするが)
そういえば〝これ〟、どうしますかねぇ。
(右手に下げた白い刀身で肩を叩きながら、なんと無しに聞いてみた)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
う、うむ。この惨状よな……。
と、とりあえず、頑張れ修復加速、負けるな建物復元と応援するしかないのではないか?
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月18日
というかぬしの剣、消えぬのだな……。
黄泉王・唯妃 2021年12月18日
怒られたら怒られた時ですかねえ。
やっておいてなんですけどなんで屋上にしたんですか。小鳥遊さんとか絶対怒るやつでしょうこれ。
(溜息つきつつ刀剣に視線を落とし)
あの御方の出した糸と羽4枚分、本数計算でいうと1億近い蜘蛛の糸の圧縮集合体ですからね。多分殆どクロノオブジェクト化してると思います。
銘もなく勢いで作ったモノですけど、処分に困りますね。
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月19日
う……。
(叱られた幼子状態)
その、ちょうど地下闘技場は自主練しておる者達がおったのでな。
駐車場も組長の愛車(自転車)をはじめ、結構色々置いてあるし。
そうなると屋上が一番、気にせずやり合えると思ったのだ。
どこかの山奥なりラキ山なりというのもありではあったのだが。
我らがやりすぎてしまった時は、皆がおるこのビルが一番安心だとも思ったしの……。
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月19日
あー……。
そういえばあの邪神のも取り込んでおったな、ぬし。
なんだか執念深そうな奴であったし、それは準クロノオブジェクト化も待ったなしか。
妖刀になったりせぬか、それ。
組長とおそろいだから良いのかの。
黄泉王・唯妃 2021年12月19日
まあ、ラキ山とかでやったら絶対地形変わりますものね。
流れ弾の心配も考えると仕方ないのでしょうけど。
お揃い……(嬉しそう)
ま、まあ出来ちゃったものは仕方ありません。
似合う拵えと鞘を見繕うとしましょうかね。
とりあえず今は適当な布で包んでアイテムポケットに放り込んでおく。
さて。じゃあ怒られに行きますよ竜の子。
基本的な瓦礫の撤去は多分私達の仕事になるでしょうし。
(屋上の扉をあけ放ちリューロボロスを促す)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月19日
喜んでおる……全く、我は幼子だが。
ぬしは乙女よな。
(かか、と笑って)
そうよな、頭を下げに行くとしよう。
なに、ボールの流れ弾をして叱られるのもまた幼子よ。
瓦礫の除去など、ドラゴンにとっては楽勝よ!
(せっかく開けてもらったのだからと扉をくぐって。
竜は蜘蛛と去っていった。
果たして英達の悲鳴が聞こえたかは、また別の話である!)
リューロボロス・リンドラゴ 2021年12月19日
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