私立MM学園

【戦】深き緑の錬武

奉利・聖 2021年12月14日
──緑のクラスとは、物作りとサービスを司るクラスである。

故に暴力とは無縁……なんてことはない。

番長を始め、このクラスにだって武闘派は居る。

その内の2人が、此度腕試しで相対す。

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演出終わりはアンケートにて

#一之瀬・一貴
#奉利・聖





2
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奉利・聖 2021年12月14日
(──小気味の良い音。それに反して、先端に走る『重さ』)
(単純なフィジカルだけで、脅威を感じさせるに足る)

(棒が弾かれ、逸れて)
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奉利・聖 2021年12月14日
『軽』

(気を練り上げる。弾かれた勢いを強引に横に回して、回転しながらの二連蹴り。速度は練気大幅に強化されている) (無効票)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(衝撃、軽い痺れ、そのまま弾き抜き、)

(一歩、)
(コマのように、作業機械のように、回転の軌跡が、視界の端に)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(頭顎眼その他急所"だけ"は避けるよう、身を捩りつつ)
(その動作をそのまま、引き絞った拳の勢いに足して、)

、シャ、オラァ!

(思い切り、相打ち上等で、ぶん殴る!) (無効票)
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奉利・聖 2021年12月14日
(避ける気が無い、というのは動きで分かる)
(相討ち上等で来るなら、こちらも急所は避けるようにしなければ)

──重いっ

(頬に突き刺さる拳。苦痛は感じないが、ズシリとした衝撃がダイレクトに伝わった。拳の硬さも、威力も──素晴らしい。だからにやりと笑った)
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奉利・聖 2021年12月14日
(すかさず、弓を引き絞るように一瞬身を引いて)

『衝』

(棒を持たない手による、槍を突き出すような掌底。気を練ったそれは、着弾すれば内部に衝撃を浸透させるだろう) (無効票)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(拳の手応え、)(横っ面を吹き飛ばされる衝撃)

上手い……だけじゃァ、ねえな。

(迷わず相打ちを選ぶ胆力、一撃を平然と受ける耐久力、そして先程の突然の加速)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
面白え。

(なんらかの、しかし明白な威を伴うその手)

(腹と根性を固めて、)
(拳を振り被り、)
0

一之瀬・一貴 2021年12月14日
(腹ン中で、爆発が起きて)(鉄臭えなにかがこみ上げて)

グゥ、ぉ、ンヤロォ!!!

(痛みも怒りも楽しさも全部を乗せて、下っ腹へとお返しのイッパツ) (無効票)
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奉利・聖 2021年12月14日
(──耐えた!身体の丈夫さ、強靭な精神力)
(戦いを経なければ身に付かない、『覚悟』だ)
(故にそれが乗った行動は、潰しようが無い)

くっっ……!!

(ズドン!!!!丹田に強烈な衝撃。苦痛ではなく、ダメージとインパクトでたじろぎそうになる)
0

奉利・聖 2021年12月14日
(それを)
(力強く踏み込んで)
(前に、前に。前のめりに)

(棒切れを、一時空に飛ばして片手をフリーに)
(踏み込みで脚を踏みにかかって)
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奉利・聖 2021年12月14日
『爆!!』

(杭打機のような衝撃を生み出す、気の爆発による推進力)
(それが込められた拳のアッパーで、顎を狙う!!) (無効票)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(はァん?)

(無えのか、痛み)

      、、、、
(そいつァ、勿体ねえな)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(行儀の悪い踏みつけを、)
(更に一歩を踏みんで避け)

(二つの脚が交差して、)
0

一之瀬・一貴 2021年12月14日
(ゴガンと、重い音が響く)

(顎が、ぶっ飛ぶように跳ね上がって、)
(痛みも苦しさも弾ける意識も、)
(猛々しい笑みが、飲み込んで)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
いいねえ、いいねえ、

楽しくなってきたァ!

(まるでダンスを踊るかのような、そんな距離で、)
(気合いを込めて、気合いを込めて、気相手を込めた、)
(稚拙で的確で獰猛で凶暴なアッパーカットが、顎を狙う!!) (無効票)
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奉利・聖 2021年12月14日
(常人なら意識が飛んでもおかしくないのを)
(彼は耐える。耐えて、耐えて、退かぬ)
(己のように気を練るわけでもないのに、不思議とその拳は脅威的な力を持つように見えて)

(ゴズッッッッッッ!!)
(脳が、揺れる。強烈な威力、吹き飛びそうになる)
(意識を、口の中を咬んで強引に戻して)
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奉利・聖 2021年12月14日
(『重気功』──自身を重くして、物理的に吹き飛ぶのを無理矢理抑えた)
(積み重なるダメージ。死の境界線に近づいている。この感覚が、どうにも忘れ難い。意識が冴えて、肉体が活きようと稼働する)

素晴らしいッ!!

(空を舞い、落下してきた棒をキャッチ)
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奉利・聖 2021年12月14日
(『重気功』の重みは、まだ生きている)
(振り下ろす瞬間に、爆発的な重みの増加を乗せて)

セェェェアッ!!

(ハンマーと化したただの棒切れを、正眼の構えで叩きつける!!) (無効票)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(全力で振り抜いた直後じゃなければ、)
(ダメージが、脚まで響いてなければ、)
(あんな真っ直ぐの大振り、躱しちまって―――)

(いや、違えな)

(男と男のケンカだ)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(なら、こう、だよなァ)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(重器が、地を打つような ズドン という乾いた轟音)


(交差した両腕ごと、圧し折るような、大槌の一撃)

(腕が弾かれ———ねえ!)
(膝が崩れ———ねえ!!)
(意識が吹ばすワケにゃ、いけねえよ、)

なァ!?
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(踏み締めた足を通して、地面は陥没し)
(受け止めた両腕は、ミシリミシリと不穏に叫び)
(誰がどう見ても、そのダメージは無視できるものではなく、)

(だからこそ、あぁ、)
(その双眸は爛々と輝いて、)
(こんなもんか?と、獣のように獰猛に、笑い掛けた) (無効票)
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奉利・聖 2021年12月14日
(楽しそうな笑みだった。まだ、まだやれるぞと眼が示している)
(いいだろう。ならばこの棒はもう邪魔だ)
(パッと、手放して)
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奉利・聖 2021年12月14日
(無力化するだけなら、手はいくらでもある)
(でもそういうのは、無粋だと理解している)

どっちがタフか、比べてみましょう。

(ボディ、顔面。そこを狙って、気を練って強化した肉体から、パンチ、掌底、蹴り。織り交ぜて、距離を離さないままに)
(手負いで尚も輝く獣と、踊る 踊る) (無効票)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(ニィ、と抑えきれない、笑みに歪み)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
上等。
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(腹、顔面、胸、顎、脚、もいっちょ腹。四肢の全てを躍動させて、一歩も退がらないままに)
(死して尚燃える人間と、謳う 謳う) (無効票)
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奉利・聖 2021年12月14日
(肉に衝撃が走る音)(骨が軋む音)(呼吸)(肉体が風を切る音)
(暴力という名の音楽は、止まらない)

(ダメージを負って疲労が積み重なる肉体を、限界まで動かし続けて)
(視界が霞んでも、全身で相手を捉えている)
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奉利・聖 2021年12月14日
(命がそうであるように、打ち合いもまた永遠ではない)
(異常なタフネスも、着実に削れ合っているはずだ)

(荒い呼吸。気を練るのがキツくなってきた)

ゼェ……お互い、緑のクラスと思えませんねぇ…

(ぐらつきそうな肉体を、ダメージの嵩んだ足で支えて)

どうでしょう…お互い、一発に全賭けというのは。 (無効票)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(一分か一時間か一生か、時間間隔すらも曖昧で)

(わかっているのは、)
(お互いに一歩も、引いていないこと)
(俺が、いつからか随分と凶悪に笑っていること)
(そして、お前が———)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(示し合わせたように、お互いの動きが止まり)
(貪るように、空気を吸って)

カ、カ、ハ、お互い、ついてた、なァ。

(フラつく足で、感覚の薄れた拳で、一撃を引き絞り)

面白ぇ。
ちょうど、サイコーになったトコだ。 (無効票)
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奉利・聖 2021年12月14日
──よろしい。
それでは………いきますか。

(つられるように、呼吸を大きくして)
(最大の気を練り上げる。衝撃でダメージを負った丹田に鞭を打って、身体全体で力を成すように)
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奉利・聖 2021年12月14日
(一度に練れる気は、一つだけ)
ㅤ、、、
(今まで、そうだった)

(でも今、身体が限界を迎えているこの状況で)

(生と死の境界が曖昧な状態で。何かが、押し上げられた)

(いや、むしろこれは──肉体が思い出したようなものか)
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奉利・聖 2021年12月14日
『衝』

(浸透打撃の気と)

『爆』

(超推進を成す気を)

(同時に、練り上げる)

(ガンッッ!!と踏み込んで)
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奉利・聖 2021年12月14日
セェェェェェアッ!!

(銃弾が発射されるような、鋭く、重く、強靭な拳を)

(締めくくりとして、獣に捧げん) (無効票)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
あァ。
いくぜ。

(この状況において、脱力し、緩めた肉体で)

(前に倒れるように、一歩目)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(元から、トクベツな何かなんて、知った事じゃねえ)
(ケンカで大事なのは、なんも変わんねえ)
(こんな世界だろうと、どんな相手だろうと)

『気合』と (震える拳を、固く固く固く握り締め、)
『意地』と (崩れそうな脚は、大地に深く二歩目を刻み)
『執念』と (獣をも越えるその速度に、しっかりとガン付けて)
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一之瀬・一貴 2021年12月14日
(いつだって俺を支えてきたそれが、)
(目の前の好敵手<ダチ>の姿に、)

(くそったれ)
(これで燃えなきゃ、嘘だよなァ!!)
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一之瀬・一貴 2021年12月15日
オ、ラァアアアア!!!!

(獣でもなく人でもなく、そのどちらよりも凶悪な、その拳を)

(認めた証<ぶっ倒す>ため、ダチにぶち込む。) (無効票)
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奉利・聖 2021年12月15日
(ゴガッッッッッッッ!!!!!!)

(今まで一番の、全てが吹っ飛ぶような衝撃)

(踏ん張る。踏ん張る。気絶するにしても、まだ、ちゃんとこの拳を味わい尽くさなきゃいけない)
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奉利・聖 2021年12月15日
(彼は、とても楽しそうに見える)
(多分自分も、楽しそうな顔をしているだろうか)
(死んでいる激情に、生命の火が灯っている)
(──痛みを感じないはずなのに、脳が痺れている感覚がある)
(命を感じられるやり取りで、僅かに死を越えているのかもしれない)
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奉利・聖 2021年12月15日
(拳に全てを注ぎ込んで。耐えて、耐えて、耐えて)

(それでも)

(終わりは来るもので)
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奉利・聖 2021年12月15日
少々───惜しい、ですねぇ。

(なんて、少しの残念さも浮かべながら)
(それでもどこか、やりきったように)
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奉利・聖 2021年12月15日
(視界が、大きく傾いたのだった) (。)
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一之瀬・一貴 2021年12月15日
(ケンカが好きだった)(暴力や破壊や蹂躙に喜びを覚える性質だったが、)(その中でも一際。ケンカが、好きで)

(ひりつくような緊張が)(絞り出すような一瞬が)(ただ全力で全部を出して殴り合う、この時間)(理屈ではなく、好きだった)


(だから、いつだって)
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一之瀬・一貴 2021年12月15日
いつの間にか消えていた色と、音と、匂いが、戻ってくる。

拳の感触も、打ちつけられた肉体も、身体の深い所に刻まれて。

この地に刻まれた、今の激突において、たった一歩、下がった足跡が。
俺が、下がらされた足跡が。

あぁクソ。
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一之瀬・一貴 2021年12月15日
(ケンカが好きだった)


(この叫びたくなるような、敗北感すらも、ケンカだから)
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一之瀬・一貴 2021年12月15日
(だから、いつだって)


(喧嘩<アソビ>の終わりは、寂しいもんだ) (。)
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奉利・聖 2021年12月15日
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