【個】生命の火
奉利・聖 2021年12月11日
いつものルーティン、いつもの掃除。
故に校内を忙しなく駆け回るのが常。
誰かとバッタリ会うことも多々あるというもので。
──豊穣祭実行委員同士が邂逅するのも、当然と言える。
#火撫・穂垂
#奉利・聖
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奉利・聖 2021年12月11日
……枯れ葉が多い季節になってきましたねぇ。
(本校舎の裏手、落ちる枯れ葉を掃いて掃除しているのは、ピアスとタトゥーが目立つ一人の生徒だ)
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火撫・穂垂 2021年12月11日
(風が吹けば、また数枚ひらひらと枯葉が舞い落ちる。そんな様をボーっと眺めながら散歩する、一人の女子生徒の姿があった)
……ん、おそうじ?
(と、視線を下ろせば、人の気配。見覚えがある……と言うか、同じ実行委員。親しくはなくても、知ってる顔と言えば知ってる顔だ)
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奉利・聖 2021年12月11日
…ん?おや。
(やわらかい声がしたので、視線を移してみれば)
(確かそう、実行委員だった人だ。後夜祭でもこちらを案じておりましたね)
どうも、ご学業お疲れ様でございます。
お邪魔でしたら切り上げますが…。
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火撫・穂垂 2021年12月11日
んーん。ボクは、散歩してた、だけだから。
(むしろ邪魔してるのはこっちである、と)
……なんだか、いつもおしごとしてる、気がするね。
(ちらちらと見かけるときは、なんかそんな印象がある)
そんなに、いそがしいの?
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奉利・聖 2021年12月11日
そうですか。ありがとうございます。
(お気遣いを頂いたなら感謝を申し上げねば)
いいえ、忙しい…とが違いますね。
別段誰かに仕事を頼まれているわけではありませんから。
これはボランティアと同じで、ただの僕の趣味です。
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火撫・穂垂 2021年12月11日
ふーん。
(肯定も否定もなく、ただ相槌を返して)
楽しいの?
(ちょこん、と。隅っこのレンガ花壇に腰を下ろす。見物の構えだ)
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奉利・聖 2021年12月11日
楽しい…かは、そうですね。
目に見えて環境が綺麗になるのは楽しいとは思います。
でもそれが主な目的というわけではないですよ。
(枯れ葉を集めて、袋に詰めて)
綺麗になれば、多くの人が喜ぶでしょう。
それが一番の目的です。
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火撫・穂垂 2021年12月11日
みんなが幸せだと、キミも幸せ。
キミの火は、誰かを照らすことが嬉しい火?
ここではどう燃えるべきかが、わかってるのかな。
それに喜びを感じるのは、きっと素敵なことだね。
(ちょっぴり嬉しそう、に見えなくもない。表情の変化は微々たるものだが)
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奉利・聖 2021年12月11日
そうですね、皆さんが幸せであれば僕も…。
……火、というのは?
(炎や火の類に縁がないので、少々訝し気に)
ありがとうございます。
人によっては得体の知れないとか、胡散臭いなどと言われたりするのですけどね。
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火撫・穂垂 2021年12月11日
火は、火。
みんなが持ってる、一人一人、違うカタチの、命の火。
キミの火は、そんな燃え方してるように、見えた。
(違ったかな?と、こてんと首を傾げた)
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奉利・聖 2021年12月11日
…命の火。あなたはそれが見える、ということですか?
(命。…死人たる己にも、それがあるということなのか)
えと…僕には分かりません。
自分がどんな火を持ってるのか、気にしたこともなかったです。
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火撫・穂垂 2021年12月11日
目に視えるもの、じゃないの。
そのヒトの熱や光、在り方から、内にあるのを窺い知るだけ。
(それはリターナーだから生者だからと言うものではなく)
うん、たぶん、それが普通。
ただ、ボクらが他よりちょっぴり知ってる、ってだけ。
この世界には、いろんな火が、いろんなカタチで、燃えてるんだ。
ヒトも、獣も、草木も、石ころだって。
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奉利・聖 2021年12月11日
なるほど…言うなれば魂を見ている、ようなものですか。
どんな人にもそれがあって…やはり違いがあるものなのですか?
生物や無生物を問わないとは。
どうやら特殊な教えを受け継いだ学派…あるいは部族とお見受けします。
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火撫・穂垂 2021年12月11日
とくしゅ
(そうなのかなぁ、とまた首を傾げた。まぁ当人にとってはそれが当たり前なんだからそんなもんである)
うん。みんな、燃え方は違う。
魂を種火に、血肉を薪に。魂が違えば、火のカタチは変わる。
いきものと、そうじゃないのを隔てるのは、その魂の強さ。いきものじゃないのは、意思がなく、ただ燃えてるだけの火だけど、火そのものはあるの。
(命、と言うよりもエネルギーと言い換えるべきなのかもしれない。彼女にとっては、生物と無生物の差は種火の性質の違い、と言うところか)
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奉利・聖 2021年12月11日
少なくとも、僕の人生はついぞ聞いたことのない概念でした。
ほう、魂があるかどうかの違い…というわけですか。
逆説的に、たとえばロボットでも種火があれば人である…と、見ることもできると。
(興味深そうに頷いて、そうだ…と続ける)
僕の火には…特別おかしなところなどは、ありませんか?
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火撫・穂垂 2021年12月11日
ろぼっと。
(なんだっけ。あれか、きかいとかいう、そういうの)
んと、よくわかんないけど、その火が、ヒトであることを望むんなら、それはヒトだと思う。
ヒトと共に在って、ヒトに寄り添って、自分も同じようでありたい、って思うんなら。
……キミの、火?
(んー?と不思議そうな声を出す)
えっとね、すぐにどんな火かっていうのは、ボクでもわかんない。
ちゃんと、向き合って、見てあげることで、少しずつ、本質っていうのは見えてくるものだから。
パッと見ただけでは、さっき言ったくらいの事しか、わかんないよ。
(とは言え、あえてそれを聞くということは――)
火撫・穂垂 2021年12月11日
キミの火は、おかしい火かもしれないの?
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奉利・聖 2021年12月11日
ははぁ、本人がそう望むかどうかと。
であれば、誰であれ人たらんとなれる素質があるというものですか。
その人を見つめれば少しずつ分かってくるわけですね。
確かに人の本質を知るにはそれしかありませんね…これは失礼を。
奉利・聖 2021年12月11日
……分かりません。とはいえ、真っ当なものかどうかと問われれば、首を傾げるばかりです。
順風満帆な人生ではありませんでしたから。
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火撫・穂垂 2021年12月11日
……そっか。
……あのね。これはボクの想像だから、間違ってるかもしれないけれど。
自分の火がおかしいかって聞くヒトは、自分の火のカタチが正しいか自信が持てないヒト。
もしかしたら、周りとは違う。気づいてないだけで、自分は異端だって。
もしかすると、その火で人を照らし、暖めることをよしとするのも。
それは、周りに受け入れられたいから。異端だと、拒絶されたくないから。
自分の火のカタチをよしと思えないから、周りに合わせて火のカタチを整える。
……ボクには、そういうものに思えるな。
火撫・穂垂 2021年12月11日
もし、ボクが思ったことが合ってるなら。
……それは、ちょっぴりおかしい……というか、歪なのかもしれない。
自分の火のカタチを、無理やり歪めていることになるから。
それがそれでいいのなら、自分の望むカタチに整えるのもその火の在り方だけれど。
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奉利・聖 2021年12月11日
……………そう、ですか。
(心当たりがある。無ければ問うたりはしない)
なんといいますか、我が身には刺さるものです。
何が正しいのかどうか、どうにも自信が持てないことの表れなのか…。
奉利・聖 2021年12月11日
その、自分が望む火のカタチというのが。
どうにも分からないのですよね。今のカタチが正しいのかすらも分からず、突き動かされるものに従ってるような状態ですから、
それに…………ああいえ、失礼。なんでもありません。
(この身には、『死』が纏わりついている。それが火に何の影響を与えるのか、分からない)
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火撫・穂垂 2021年12月11日
……んー。
(合ってた。今回に関してはあまり喜ばしいことではない)
その、『突き動かすもの』が正しいと思えないなら、きっと、本当に望んでるカタチがあるのかもしれないね。
(そればっかりは、自分で代わりにこれと定めてあげることは出来ないが)
あるべき火のカタチは、人それぞれ。ボクにとって正しいカタチが、キミにとって正しいカタチであるとは限らない。
答えを教えてあげられたら、良かったのにね。
(自身にとって『そういうもの』であり自分に落ち度はない(と思う)ので、謝ったりはしないが)
……言いたくない、隠しておきたいことがあるなら、それでいいよ。
どうしても答えが見つからなくて、助けてほしくなった時に、言ってくれればいい。
答えは出せないけど、それを探す手伝いは、できるかもしれないから。
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奉利・聖 2021年12月11日
本当に望んでいるカタチ……。
(それが何なのかは、やはり分からない)
(今己が行動する理由が正しいのか、間違いなのか)
(過去してきたことが正しいのか、間違いなのか)
いえ…こういったものの答えは、自分で見つけるしかありません。
「納得」できるかどうか…それが大事ですから。
どうでしょう。確証が得られない故、おいそれとは口に出せないもので。
……そうですね、違う見方が出来る貴方の手が必要になるかもしれません。その時はどうか、宜しくお願いします。
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火撫・穂垂 2021年12月11日
うん。
自分が正しいと思った形が、きっと正しいカタチ。
(そういうものだ。だからこそ他者では教えてあげられない)
だから、それでいいよ。
自分で考えて、答えを探していくことが、大事なこと。
火の祭司としての出番は、それすらできなくなりそうなときに、手を差し伸べることと、もしその火がこっちに向いた時に、払うこと。
だから、自分で見つけようと歩いていられる間は、そうすればいい。
歩けなくなった時、燻った時に、思い出してくれればいい。
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奉利・聖 2021年12月11日
ありがとうございます。
良き縁を得た気分です。
(丁寧に一礼して、感謝を口にする)
どうぞそちらも、入用の際はご連絡を頂ければ。
大したことは出来ませんが、緑のクラスとして出来ることは、何でも出来ますので。
あー…お名前をもう一度、伺ってもよろしいですか?
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火撫・穂垂 2021年12月11日
穂垂。
火撫の、穂垂。
火は、それだけで燃えるものじゃない。
何かを暖め、照らし、あるいは飲み込んで焼く。
どんなカタチにせよ、別の何かがあって、初めて火である意味がある。
そう思えるってことは、ボクの火と、キミの火が、何か影響し合うことができたってこと。
きっと、良い事だと思うよ。
(よいしょ、と。腰かけた花壇から立ち上がった)
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奉利・聖 2021年12月11日
では、穂垂さんと呼ばせて頂きます。
僕は奉利・聖と申します。どうぞ、お気軽にお呼びください。
人も火も、相互作用していくものですか。
何だか…腑に落ちた、という感覚です。
奉利・聖 2021年12月11日
もう行かれますか?
お帰りはお気をつけて。
(丁寧に見送るように、お辞儀をしてみせた)
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火撫・穂垂 2021年12月12日
せい……聖……うん、覚えた。
うん、うん。
牧場の様子みて、かえる。
聖も、ほどほどにね。
みんなのために燃えるのはいいことだけど、火は薪を使うもの。
薪を使い切るくらいに燃えすぎちゃ、火は消えちゃうから。
(そして、ばいばい、と。来た時もだったがのんびりふわふわとした足取りで、その場を去っていくのである)
(。)
奉利・聖 2021年12月12日
はい、勿論です。
倒れるような真似はしませんから、ご心配なく。
それではまた!
(軽い足取りを見送って)
奉利・聖 2021年12月12日
僕は……長い人生の全てを、正しいと言い切れない。
本当にこれで…あれでよかったのか。
(人の一生を優に超える時間。それらを思い返して、少しばかり重苦しい息を、吐くのだった)
(。)
奉利・聖 2021年12月12日
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