Blue Bard

陸海空、今日は陸

レイ・シャルダン 2021年12月7日
今年やり残した事は今年のうちに済ませましょう。
レイからのお誘いで本日は陸さんの車の練習です。
年明けから陸さんが車に乗って作物を届けられる様に、
それに戦争時に緊急の物資輸送が発生するかもしれません!
鬼教官と化したレイが寒空の下、彼の到着を仁王立ちで待っていた。

場所:訓練区画 運転教習所

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レイ・シャルダン 2021年12月7日
あっ…そういう事ですね。ボクは理解していましたよ、ハハハ。
(しまった、ボクの脳みそちょっとぶっ飛んでたかも。。)

それではちょっと失礼しますね?
(腰掛けた陸さんの背中とシートの間に指を潜らせて)
(翼が生えているだろう箇所を指で探っている)

この辺…かな?

(翼が生えている高さとシートの位置を確認して)
(持っていた石筆でぴっぴとシートにラインを加える。)

はい、OKです。
次に乗る時までにちゃんとした物を作っておきますね♪ (無効票)
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竜城・陸 2021年12月7日
…………レイ?
(大丈夫、と問うように首を傾げて)(彼女の作業が終わるまでは動くべきではないなと思って、視線だけ問うようにそちらへ向けた)

(うん、と留年はないという言葉に頷きつつ)
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竜城・陸 2021年12月7日
うん、まあ、ちょっと……しばらく飛べないんだ、そういうわけで。
だからこういうの教えてもらえるのも、地味に助かる……
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竜城・陸 2021年12月7日
(指の感触に、身じろぎするように背を丸めて、体をこわばらせたかもしれない)
(OK、と言われたなら、ふうと安堵したように息を吐いて)

……有難う、色々と気を遣ってもらって。 (無効票)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
ちょっっ…と…待ってください…。

飛べないって…なんで?

ねぇ…(なんでそんなに見せたくないかの様に翼を隠しているの…?)

ねぇ…(次第に顔が俯く)

…。 (無効票)
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竜城・陸 2021年12月8日
あ、…………、

(――“怪我でもしたんですか?”くらいの反応を予想していただけに)
(その反応は正直に、予想外で)

…………ええと。

(そう聞いてくれたら、「そんなところだよ」とか、「恥ずかしいから皆には黙っててね」とか)
(普通に答えられたのに)

(そうでなかったから)
(なんと言葉を続けていいか、わからなくなってしまった) (無効票)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
(ボクは馬鹿だ…なんで今まで気が付けなかったんだろう…。)
(陸さんがずっと優しくしてくれたから、無理してくれていたから)
(陸さんだから大丈夫だ、)
(だって、ほら…今日だって陸さんは空を飛んで…)

…。

(彼は…空なんか飛んでなかった…。)

う…うぁぁぁああ…

(どうして…ボクは…) (無効票)
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竜城・陸 2021年12月8日
(“人”と触れ合ったことなんてほとんどなくて)
(目の前で泣き出した子に、どうしてやればいいかだってわからない)

(――姉上に、泣きながら罵倒されたことなんかは、あったっけ)
(ああ、そういう風に、憎まれたり、恨まれたり、誰かの都合を押し付けられることになら、慣れているのに)

(自分のことを気に掛けて、泣いている子に、どうしてあげたらいいかなんて――)
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竜城・陸 2021年12月8日
(――――そうじゃない)

(“どうしてあげるべき”じゃなくて)

(“どうしたいか”を、考えなければいけない)
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竜城・陸 2021年12月8日
(小さく息を吐いて)

(大きく吸って、)

(奥歯をぐっと噛み締めた)

           ルーチン
(力を制御するための儀礼的行為)
(それで以て細心の注意を払って)

(自身の身体を好き勝手に痛めつける“竜”と“神”の魔力が、絶対に、彼女のことを傷つけないように、指先まで神経を張り詰めさせて)
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竜城・陸 2021年12月8日
(そっと、彼女の頬に手を伸ばした)
(そのまま、頬を包むように触れようとする)

(手袋越しの指先が触れるか触れないかくらいで、すぐに理解するだろう)
(男が呼吸するごとに、指先の熱が、まるで氷のように冷えては、すぐに高熱患者のように熱くなることに)

(魔力の流れを感じ取るすべがあるのなら、)(男の身体を、絶えず何らかの魔術が巡っていることも理解できるかもしれない) (無効票)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
(涙が…止まらない…)

(本当に辛いのは私じゃないのに…)

(泣きたいのは貴方の方なのに)

(涙が止まらない。)

(好きだ好きだと…浮かれていただけのただの間抜けだった)

(ごめんなさい陸さん…ごめんなさい…。)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
(俯いたままの彼女の顔をそっと優しく、護る様に包むその指先)

(その指に支えられる様に、少しずつ顔を上げる。)

(彼はどんな顔でボクを見ているのだろう…、ああ…前が見えないや…。)

(それでもそこにいる彼を確かめる様に、触れた指先に手を絡める。)

(彼の暖かさと冷気が頬に、指にと伝わる。)

う…ぁ…?

(言葉が言葉として紡げなかった。)

(悲しみと自分への自嘲に新たな感情が割り込んで来る。)

(陸さん…?) (無効票)
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竜城・陸 2021年12月8日
(親指で、できるだけ優しく涙を拭ってやろうとした)
(こうやって人に触れたことなんて一度だってないから、加減なんてわからないけど、それでもできるだけ優しく)

(彼女の掌が手に触れたら、いよいよもってわかるだろう。手袋越しの細くて骨ばった手に、灼くような熱と凍るような冷気が交互に走る、その感覚)

君が泣くようなことは一つもなくて、……ええと……。
上手く説明できるかわからないんだけど……。
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竜城・陸 2021年12月8日
――……少し、体質が特殊でね。
細かい説明を省いてものすごく端的に言ってしまうと、今、非常に力が暴走しやすい状態なんだ。
それを抑え込んでいるから、体に負担が少しかかっているというだけ。
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竜城・陸 2021年12月8日
…………ああ、でも、ね。
別にこれが苦しいとかそういうのは、ないから、大丈夫。

これは、俺が“俺”になるために必要なことだから。
どうにか折り合いをつけようと頑張ってるところというだけで、…………まあ、うん、でも見た目がちょっと宜しくないから、隠してるっていうか、そういうだけで。

(ええと、だから、)(なんて、その先が続かずに)
(泣いている彼女の様子を、困ったように見下ろす) (無効票)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
(不慣れで、下手くそで、それでも慈愛に満ちた手が彼女の心をゆっくりと解す様に頬を滑る。)

(一生懸命慰めようとしてくれる彼の心遣いが、また彼女の瞳に涙を滲ませる。)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
だめ…です。

端的に…っ…言わないでください…。

全然わからないよ…、特殊って何?だけって何?

大丈夫だって言われたって全然大丈夫じゃないじゃん…。

(折れそうな彼の指先をきゅっと握りしめて)

馬鹿な…っ…馬鹿なボクにでもわかる様に

貴方の話を…

もっと…

(差し出してくれた彼のその手に、縋る様に顔を埋める様に) (無効票)
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竜城・陸 2021年12月8日
――……。

いつもは、天才だから、って言うじゃない。
(少しだけ困ったように笑って)

聞いて面白い話じゃないよ。あまり、人に話すようなことでもない。
……どこから話したらいいのかもよくわからないし。

(でも、)(それでも、聞きたいと望むのなら)

――……君、魔力を感じ取る素養はある? (無効票)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
…天才って言うのは天才な所以外は馬鹿なんです。
今のボクは…馬鹿な所ばかりを見せてしまってる馬鹿馬鹿です。

(面白い話が聞きたいわけじゃないんです。)
貴方の話が聞きたい、聞いて今のボクがすぐに何かしてあげられるわけじゃない…けど
でも聞かないと貴方とボクは始まらない…。

だから教えてください。
大丈夫、ゆっくり、何処からでもいい。
下手くそだっていい。

…。

だって陸さん、現国やばいんですものね
(等と、精一杯考えて余裕を見せようとする。)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
…。

(指先で虚空に輪っかを描く。)

(魔力で紡がれたラインはそのままの形を残し)

(さらに1つ、2つと指先で輪を形成し…)

(3つのリングがくるくると重なり合うように周回を始め…)

(立体の魔法陣が形成される。)

(アーミラリースフィアと言われる惑星起動を現した装置)

(何かを探す様にくるくると回っている。)

…。

これがボクの本当の能力です。

(指を弾くと、魔力の粒子となって拡散し、消えていった。) (無効票)
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竜城・陸 2021年12月8日
……ありがとう。

(短い謝意だけを示して、)(それから、彼女の挙動をじっと見遣っていた)

それができるなら、恐らく問題はないかな。
…………驚かないでね。
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竜城・陸 2021年12月8日
(――瞬間、彼女の背筋を駆け抜けるのは)
(全てを凍て尽かせるような、まるで世界にたった一人置き去りにされたような、静けさと、悪寒)

(魔力を感じ取る素養が高いのならば、目を瞑らなくても視えるだろう)

(光もない、熱もない、生命もない)

(生きたものの声はせず、風の音もなく、動くものもない)

(あらゆるものの息絶えた、氷獄の静寂が)
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竜城・陸 2021年12月8日
(次いで、きっと、まるで水に沈んでいくような閉塞感が襲う)
(どこまでも底冷えするような、昏く、深い、底の見えない深淵を覗いているような怖気とともに)

(視えるのは、何もかもを呑み込んでしまうかのような)
(余人の踏み込めぬ深海の奥底のような)
(どこまでも続く、暗闇)
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竜城・陸 2021年12月8日
(そして、最後に、あなたの魂に触れるのは)
(身も心も溶かし尽くされるような、全てを灼き尽くすような、どこまでもただただ、高く、遠く、鮮烈な、)

(畏怖すべき、なにか)

(きっと、届かぬ太陽を睥睨しているような心地になるだろう)

 ・・・・・・・・・・・・・・
(世界の涯ての空を見上げている。)
(何故だか確信めいて、そう思わされる)

(光に溢れたそこには、しかし、生きたモノなどひとつも存在し得ない――)
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竜城・陸 2021年12月8日
(――そして、唐突に理解させられるだろう)

(それを、)

(命なき静寂を、暗闇を、天涯を)
(無理矢理にねじ曲げて、歪めて、圧縮して、縛り付けて、楔を打って、鎖で繋いで、ヒトのカタチに象った、もの)

……わかるだろ。

(目の前のモノは、)
(そういう、モノだ、ということを)
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竜城・陸 2021年12月8日
もともと不安定なんだ。
だからいつ人の形を失ってもおかしくない。

それを人の形に留めておくための「定義」を再構築しているところで、だから不安定で、漏れ出す魔力を自分の身体に抑えつけているから、ちょっと人に見せられない状態になっている。

(少しだけ、外套の袖を捲ってみせた)

(まるで凍て付いたように黒ずんで、)(すぐに治る)
(かと思えば突如、白く焼けただれて、)(すぐに治る)

(そんな様相を、一定周期に繰り返している)
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竜城・陸 2021年12月8日
……さすがに見た目によろしくないだろ。
だから隠しているんだけど、逆に心配をかけたみたいで、その、……ごめん。

本当はまあ、人気のないところで落ち着くまで暴れるままにさせておいたほうが、体に負担はないんだろうけど……
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竜城・陸 2021年12月8日
――――でも、それで成れるのは“人”じゃない何かだけだ。

人の世ならぬ理のもとで生きたいわけじゃない。
俺は竜だし、僕は神だけど、“人”でいたいから、人の中にいたい。
だから――まあ、多少の無理は通したいんだ。

…………、俺の話しかた、結論がわかりにくいみたいで。
この言い方で、伝わるかな? (無効票)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
(それは刹那の体験であった)

(突風が過ぎていく様に)

(雲間から光が差し込むように)

(突如現れて突如消えていく。)

(人ならざる者の所業)

(絶対的強者の気まぐれ)

(しかしその一瞬で彼女はあらゆる物を見て、あらゆる事を知った。)

(その体験を耐えきれず、認められず、ただの人は心を壊してしまうのだろう。)

(だが)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
(彼が見せた景色は、私が辿り着きたい世界に似ていたんだ。)

(それは宇宙、光もない、熱もない、生命もない)

(ただ静かで、未知で、残酷で)

(人が生きる事を許されない絶対領域)

(そんな中で煌々と光を放つ何かが有る)

(いつか、宙に行ける日が来る。)

(約束したよね。)

(…お父さん…。)

(彼女は感動した、感動とは心を動かす事)

(恐怖した、寒慄した、あらゆる感情が彼女の心を動かした)

(色んな感情が競り合い、削れ、最後に彼女に残ったのは多幸感であった。)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
そうですね(クスリと微笑み)
確かに見た目的によろしくないけど、(そっと手を添えて)
これも貴方だと思うと愛しいものに見えます。

(こんなに人について考え悩み傷ついても)

(それでも人でありたいと無茶を通す人が)

(人で無いわけが無いんだよ。)

(今なら彼の顔を真っすぐと観られる。)

ありがとう

(ありがとう…) (無効票)
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竜城・陸 2021年12月8日
(――多分、とても呆気にとられた顔をしていたと思う)

(手を添えられた下で、皮膚は焼けて、爛れて、また治り)(凍りついて、爛れて、また治る)
(それを、怖がるでもなく)

(きっと視えたであろう、“自分”の中身を、途方もなく大きく涯てのないそれを歪に圧縮した、ヒトでないなにかを前にしても)
(それを、恐れるでもなく)

(そういう人ばかりだ、なんて知っていたはずでも、それでも)
(それは、本当に、言葉を失うほど、)
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竜城・陸 2021年12月8日
――……礼を言うのは、俺の方じゃない?

(嬉しい、と思う)

ありがとう。
……それでも、怖がらないでいてくれて。 (無効票)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
今日と言う日があってよかった。

一度は踏み出せなかった一歩を踏み出せてよかった。

貴方が見せてくれた物は私の心の闇をも払ってくれた。

だから…お礼を言うのはこっちの方です。

あっ…(と、少し嘘っぽく驚いた顔をしてあらぬ方向を指さした。) (無効票)
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竜城・陸 2021年12月8日
……そんな大層なものではなかったと思うけど。

(あれは、ただの脅威で、恐怖で、災厄だ)

(――“今はまだ”。)
(これから“そうでないもの”に成るはずの、今はまだ人を傷つけ、世界を壊し、己を侵すだけのもの)
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竜城・陸 2021年12月8日
でも、君の為に何かできた、というのなら、それはとても嬉しいけれど――……ん?

(特段、不審に思うこともなく。どうしたの? と首を傾げつつ、視線をそちらの方へ逸らして) (無効票)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
ここはお互い感謝を受け入れるって事で手打ちにしましょ。
それが一番平和ですとも♪

(そう言うと、助手席から隣への席へと身を乗り出し)

(隙だらけの頬に口づけをした。)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
(口元で指を2本立てて振り返るであろう彼に)

これで2回目です。

偶然なんかじゃありませんよ。 (無効票)
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竜城・陸 2021年12月8日
む……、そうだね、まあ、そういうことなら――
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竜城・陸 2021年12月8日
(言い終える前に、頬に感じたのは)
(それこそこの間と同じ感触で)

――――、
(不意に頭をよぎったものを、)(打ち消して)
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竜城・陸 2021年12月8日
…………。
(親愛を示すやり方のひとつなのはわかるけれど、あまりよくはないのではないだろうか)
(周囲にあらぬ誤解を招いてしまいそうだし)

(なんて、思いはするものの)
(誰かが“そうしよう”と思ってしたことを、よくない、なんて言いたくはなかった)
(たとえそれが、自分が彼女の為を思ってしようと思ったことでも)

(だって、それは自分が思ったことで)(彼女の思うことじゃない)
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竜城・陸 2021年12月8日
…………、変な話をしてごめんね。

本題を忘れるところだった。まだ時間あるよね?

(結局、何に言及することも、なく)(振り返らないまま、そんな風に言って) (無効票)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
(ふぅ~…。)

(長い溜息と共に両手の指をお腹の上で絡め、シートにふかーく腰掛ける。)

(今回もやっぱり駄目か…。)

春は遠いですね陸さん。
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
(悲観する事等あろうか。)

(彼女は今日、漸く、スタートラインに立ったのである。)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
もちろん、今日何しに来たんです?

ドライブだよなぁ~~。(違う)

さぁ、運転を始めましょう!

陸さん!時間はまってはくれませんよ!(GO!GO!) (▼)
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竜城・陸 2021年12月8日
? ……まあ、そうだね。
この国では春まで、あと三月ほどあるのだろう?
(言葉通りの意味に捉えて、そんな風に頷いて)
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竜城・陸 2021年12月8日
(何故だか、上機嫌な様子の彼女を見て首を傾げつつも)

(笑っていてくれるのならいいか、なんて、深く考えはせずに)

ああ、了解――少しばかり拙くても許してね?
(なんて言いながら、習ったように、操作を進めていくのであった) (▼)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
もっと早く来る春も遅く来る春もあるみたいですよ。
(あははと笑う。)

だめだめ、ボクは鬼教官なんだから。
(そう言いつつも彼の運転を、優しい目で見守る。)
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レイ・シャルダン 2021年12月8日
泣いて笑ってぶつかって、お互いを知る。
まさしく人の営み。

人であろうとする人と
その人に憧れる人の

一歩ずつ歩み寄った冬の日の物語。
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