【個】ナイト・テイル
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
―――豊饒祭の二日目。
夜になっても賑わいが去りきらない構内の片隅。
キャンプファイアの灯りから離れて中庭へ移れば、噴水周りのベンチには、ほら。
見知ったあなたの顔。
・内緒話
#ミサゴ・ゾーリンゲン
#マガミ・ゾーリンゲン
1
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(両の手に湯気の立つ紙コップを持って、ゆっくりと姿を現す)
(遠くから聴こえてくる宴の声を聴きながら、噴水近くのベンチに近づいていって)
こんなところにいる。混ざらないんですか、兄さん。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
ん。
…………ちょっと人混みに疲れた。
(ベンチに座ったまま夜空を仰いで)
お前は?
友達とか。
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(その隣に勝手に腰を下ろして、カップを片方押し付ける。あつあつのコーヒー)
昨日今日と、学園関係者ばかりじゃなくて、周辺の堅気の方々も来てるものね。賑やかなはずです。
キャンプファイヤーの約束はないからいいの。ナンパも煩わしいし。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(なんてことを言いながら)
砂糖とミルク、どうする?
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(うけとる)
(あつい)
まあ、だろうな。
(ミスコンみたいなのもやってたっぽいし)
この状況で学園祭、って言えば人は来る。
(無効票)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
そのままでいい――え、なに。みーお前ナンパされの。どこの誰。
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
そうね。皆、来る。娯楽は娯楽でちゃんと楽しもう、ってなってるのは少なくとも悪いことじゃないし。
半グレだのなんだのがもっと大暴れして、世紀末……みたいになってないの、理性的ですよね。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
されたら変?(と、澄ました顔でコーヒーをひと口。あつい)
知らない人。学生もいたし、それこそ堅気の人も居たし。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
まあな。
思ってるより、深刻に思ってなさそう――ってのは危ういと思うけど。
(無効票)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
いい目をしてるが指を折って回る
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
人は慣れますからね。思ったよりもなんとかなっている、と思ってしまうとなかなか……かといって、油断しているとなにか一刺しがあれば、暴発するかもしれない。
(難しい、なんて笑って兄に倣って空を仰ぐ)
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
そんな、どっかの海賊やマフィアやら相手じゃあるまいし。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
穏やかな間はまあ、あえて刺激する必要ないだろーケド
いいんだよオレは海賊だから。母さんたちもそうする。たぶん
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
まぁ、そうですね。碑文が正しければそのうち、否応なしに新宿島も渦中に放り込まれるわけだし。その時を見てからでもいいか。
そうされたら困るから、私はちゃんとナンパくらい捌けるし……
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
と、いうか。そういうミサゴこそどうなの?
ナンパとかしないの。海賊でしょう?
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
そういうこと。
実際に目の前にしないと、危機なんてわかんないもんだしな。
(無効票)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
そんなめんどくさそうなことするわけないだろ。
(さらっと)(極めて端的に)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
ミサゴが番長さんたちに喧嘩を売ってるのも、そういう危機感からですよね。(不意打ち)
世界、広かった?
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
偶然入った茶店の店員を口説いたお母さんの息子とは思えない台詞……
彼女とか欲しくないの?
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
……さあ。どうだろうな(ぷいっと顔を横にして、コーヒーを一口)
あち。
(無効票)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
………………………………。
(ぐうの音も出ない顔)
まあ、欲しくないと言えばウソになるけどそういうのはもっと、こう、しっかりとするべきじゃねえ?
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
兄さん。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(ずいっと、そっぽを向いたあなたに)(こちらは上体をあなたへ向けて)(そっと、もたれ掛かって、耳元で小さく)
……ミサゴだけ頑張らなくても。私たちが居るよ。それでは、頼りにならない?
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(なんて言いながら、くすっと笑って)
‥‥‥かーわいっ。
(くすくすと囁いて)
なんて。
安心しました。自分のこと、考えてないわけじゃないんですね。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
それでも、オレは船の男だからな。
(無効票)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
………………。
お前は母さんか。
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
いじっぱり。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
まさか。私は、あなたの妹。
ただの、あなたのマガミ。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(バツが悪そうな顔)
なんでうちの船の女はみんなつええのかな……。
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
キャプテンの薫陶じゃないですか?
(言いながら、ようやく兄から体を離して)
でも私はその中で。在りたい自分を曲げない意地っ張りが好きですよ。
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(体が離れて人知れずホッと一息)
負けず嫌いなだけだよ
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(一息入れるのを知ってか知らずか)
そういうところ、男だ女だ、じゃなく、あの船のクルー、って感じ。
(そんな風に評しながら)
妹に手伝えることって、実際まったくない?
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
まあ、実際船員だしな。オレらは。
ん。…………。
ない、わけじゃない。
いつでもオレは味方だって信じといてくれ。
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
……なにを今さら。ミサゴは私たちのミサゴで、私のミサゴ。
でも。ええ、どれだけ歴史が、世界がおかしくなっても。
それは忘れないよ。
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
なんて。
……こうして改まって言葉にすると照れますね。
(ぜんぜんそんな風に見えないくすくす笑いとともに、飲み干した紙コップをくしゃりと丸めて、屑籠へぽい、と)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
んじゃ大丈夫だ。そんだけあればオレは十分。
(笑って、コーヒーを飲み干して)
(⛲つづく)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
……ンなこと言われたらオレも照れるじゃねえか
(やめろやめろ、と)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
肉を切らせて骨を断つ、というやつですよ。
(なんて、やめろやめろとするあなたをみて、くくっと笑いながら)
でも、もう少し欲張ってもいいと思いますけれどね、兄さんは。
(そんな風に言いながらゆっくりと立ち上がる)
キャンプファイヤー。まったく見ないで帰るのもどうかと思うから、一度顔を出してみようと思うけど。ミサゴはどうする?
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(頭を掻きながら)
……ったく。
そだな。それもそーなんだけど……(ちら、と噴水を見て)
みー、お前今暇?
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
……? 暇は、暇ですよ。
(きょとん、とあなたを見て)
この後、予定がないのはほんとだもの。噴水に、なにかあるの?
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
いや。
(立ち上がって――)
暇ならちょっと付き合ってくれよ。
(噴水の傍まで歩いていくと、ベンチのほうに振り返って)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
―――いいですよ。
ふふ。兄さん、ほんとうにどういう風の吹き回し?
(自分も立ち上がって、ゆっくりと近づいていって)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
いや……。母さんたちが昔やった、って聞いたことがあるから。
(ダンスに誘うように手を差し出して)
ちょっと体験しとこうぜ。
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
――――(くすっと、小さく笑って)
(差し出された手を取って)
(無効票)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(一度、態と身を寄せて)
―――ちゃんと、リードしてくださいね。
(⛲つづく)
マガミ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
――――なんて。
(そんな、風に機嫌よさげに一度尾を揺らして)
(かくして、夜は更けていく)
ミサゴ・ゾーリンゲン 2021年11月24日
(ダンスのほうはそんなに上手でもなかったようで)
(ぎこちない動きにお互い笑いながら)
(――――夜は、更けていった)