【個別スレ】新宿の迷い子
奉利・聖 2021年11月20日
──休日は専ら、新宿の街に繰り出す。
何しろ掃除する場は学園のみとは限らないからだ。
街の人々とは顔馴染み。今ではすっかりコミュニケーションも気軽に取れる。
そんな、休日の日常に。
ある迷い人が一人、それも──同じ寮に住まう人で。
#織代・マリア
#奉利・聖
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奉利・聖 2021年11月20日
ふーむ、いい具合ですね。
(きれいに磨かれた壁面を見つめて、満足気に頷く)
(新宿のとある街、その内の商店が並ぶ通りを掃除しております)
(刻逆後とはいえ、逞しく生きる人々の姿はやはり良いものですね)
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
うぇぇぇぇぇぇぇん……!
(そんな綺麗に掃除された商店街のアーケードの下を、それはもうわんわん泣きながら歩く女子高生の姿があった。
年齢がマイナス10才されたぐらいの子供のように溢れる涙を拭いながらトボトボと歩いている)
ひっく……ぐすっ……ここ、どこでございますかぁ……?
(つまり、迷子だった)
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
(天下の往来でわんわん泣けば、それはもう人の視線がそこに集中するというもの。何より耳に強くインパクトを与える泣き声ともあれば、気づかぬというのが無理がある)
むむ…もしやお子さんに何かあったのでは────
奉利・聖 2021年11月20日
(背丈が…お子さんのそれじゃない…)
奉利・聖 2021年11月20日
(というかあの人)(知ってる人だ!)
ま、マリアさん!?ちょ、ちょっとお待ちください!
一体ここで何をなさってるんですか!
(悪い大人に捕まりそう度会いで言えばSランクもあろうという状態。ダッシュで駆け寄った)
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
うわぁぁぁぁぁん!! うわぁぁぁぁぁ……ぐすっ……?
(自分の声で周りが聞こえないぐらい、流す涙で周りが見えないぐらい泣きじゃくっていた少女。
けれど、大きな声で駆け寄られたら流石に聞こえてくるというもの。
声をかけてきた少年に振り返って)
ぐす……せい、さま……?
織代・マリア 2021年11月20日
うわぁぁぁぁぁん!! せいさま、せいさま、せいさまぁぁ!!
(花も恥じらう見目麗しい少女が、それを台無しにするぐらい涙も鼻水も垂れ流しな顔で少年に全力でしがみつきいった。
ずっと心細かったところに知り合いを見つけた幼女(精神年齢)そのものな全力具合だった)
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
落ち着いて落ち着いて!
大丈夫ですから!どうどう……。
(振る舞いは完全に幼女な訳だが、身体はしっかり女子高生なのだ。それにしがみつかれたらどう考えてもまずいわけで)
奉利・聖 2021年11月20日
とりあえずせっかくの綺麗なお顔が台無しですから…。
これで拭ってください。
(いつもは掃除に使うような、手触りの良いクロスを差し出す)
(勿論しっかり清潔にしてあるものだ)
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
あ゛い……はい……っ!
(少年に宥められて少し落ち着きを取り戻し。
差し出されたクロスを受け取って、ぐしゅぐしゅになった顔を拭う。
ちーん!)
織代・マリア 2021年11月20日
はぁ……ありがとうございますわ、せいさまっ
(えへへ、と安心したような笑顔を浮かべて背ぇ高ノッポな少年を見上げる。
泣き晴らして少し目元が赤いが、いつも通りの可憐な顔を少年に向けていた)
わたくし、いつのまにかみちにまよってしまいまして……せいさまがいらっしゃって、ほんとうによかったですわ!
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
……よし、これで普段の可愛らしいマリアさんに戻りましたね。
しかし道に迷っていたとは…お一人でどこか目指していたのですか?
(あるいはフラフラ散歩をしていたか、ですかね)
新宿の土地勘はありますので、よろしければ行きたいところにご案内しますが…。
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
えっと、ちょうちょさまをおいかけておりました!(通常営業)
まあ、みちあんない!
でも、よろしいのでございますか? せいさまも、なにかしてらしたのではないですか?
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
そ、そうですか…その、楽しそうですね…。
(猫かな?と思ったが、彼女はそういう性分でしたね…)
えぇ、構いませんよ。
確かにお掃除中の身ですが、お困りで…しかも同じ寮に住む、身内に近い存在ですからね。捨て置いたとあっては合わせる顔がありません。
して、寮にお帰りになるのがよろしいでしょうか?
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
はい! ちょうちょさまとのおいかけっこ、たのしかったでございます!(満面の笑みで元気いっぱいに言った)
まあ……そういっていただけてうれしいですけれど、おそうじのおじゃまになってしまってはもうしわけありませんわ……
(うーん、と少し悩んで。やがてぱんっと手を合わせて閃いた)
そうですわ! わたくし、せいさまのおそうじをおてつだいいたします!
せいさまははやくおそうじがおわるし、おわったらわたくしもおうちにかえれますので!
よいのではないでしょうか!
(我ながら良いことを思いついたと言わんばかりのキラキラ笑顔で少年を見上げて)
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
…夢中になりすぎて転ばないようにしてくださいね。
(一人で出歩かせるのが段々怖くなってきた)
ん-、お手伝いですか…。僕としては有難いのですけども。
(危なっかしい部分が心配なのか、慎重気味)
…いや、やってみましょうか。せっかくですし。
お掃除の経験はありますか?
(駆け寄ってきたので、積んであるトロリーへ歩き始めながら)
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
ごしんぱいありがとうございます! はいっ、きをつけますね!
(素直に元気いっぱいお返事)
ふふ、もちろんでございますわ!
おとうさまやおかあさまのおてつだいで、そうじきをかけたりおふろそうじしたりしておりましたのよ?
(つまり子供が親に見られながらする家事のお手伝い程度、ということだった。
少年の後をアヒルの子供のようについて歩いていく)
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
おぉ、それはそれは。偉いですね、家の手伝いをちゃんとしておられるのは。頑張り屋さんは美徳ですよ、えぇ。
(何だかこう、父性を刺激されて微笑ましくなる)
そうしましたら本日は、最後の大物…落書き掃除です。
(道具を用意しながら、路地裏の壁を指差す)
奉利・聖 2021年11月20日
(刻逆後の新宿、誰もが模範的に努めているわけではない)
(中には好き勝手に、他者を顧みない振る舞いをする者も居る)
随分と大きく、ペンキで描かれていったようで…。
頑張れそうですか?
(色とりどりのペンキで、乱雑に描かれた何かのシンボル。アートを残すのは結構ではあるが、この壁…もといビルは、人のものだ)
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
まあ、これはラクガキなのでございますか? こんなにかっこうよいのにですか?
(ふわぁ、と路地裏の壁を見上げて感嘆の声を上げる)
なんだかけすのがもったいないラクガキでございますね……
(描いた人もきっと一生懸命描いたんだろうと、消してしまうことにためらいを覚える)
でも、けさないといけないのでございますよね?
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
(…お優しい方ですねぇ)
そうですね、消さないといけません。
例えば…我々が住んでいる寮の壁に、知らない人が落書きしてしまったとして。
田吾作寮長が「ダメだ」って言ったら、綺麗にしなきゃいけないですよね。
綺麗な芸術であろうと、人に迷惑をかけてはいけないのです。
奉利・聖 2021年11月20日
だから心苦しいですが、お掃除をしなければ。
(特製の洗剤を壁に吹きつけたら、デッキブラシで擦る)
(するりと、ペンキが崩れていく)
洗剤をかけていくので、ゴシゴシしてもらえますか?
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
……はい、そのとおりでございます……
(少年の言葉は全くもって正しくて、だから素直な少女はこくりと頷いた。
けれど、ただ消すのはどうにも心苦しくて)
織代・マリア 2021年11月20日
……あっ! そうですわ!
(閃いた!と目を輝かせて、ポケットからスマホ(子供用だった)を取り出す)
(そして少年の指示を聞く前にパシャパシャと壁面のグラフィティアートを次々に撮っていった)
織代・マリア 2021年11月20日
あっ、ごめんなさい、せいさま!
(掃除を始めた少年にペコリと頭を下げて)
けれど、おそうじのまえにいっぱいしゃしんをとらせてくださいませんか?
けさなくちゃいけないとしても、ここにこんなにかっこうよいラクガキがあったことは、のこしておきたいのでございます
(どうかおねがいいたします、と少年を見上げて)
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
(──やはり、お優しい。いや、過ぎるまであるのかもしれません)
(彼女はきっと、万物に対してこうなんでしょうかねぇ)
(少し、羨ましいなと思う)
奉利・聖 2021年11月20日
…良いですよ、満足するまでやってください。
誰の記憶にも残らないで、さっと消えてしまうよりは。
こうして『記録』として残る方が、いいのでしょうし。
(掃除用具を置いて、苦笑にも近い微笑を浮かべた)
これを描いた人は、何を思ってたのでしょうねぇ。
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
! ありがとうございますっ!
(パァッと顔を輝かせると、またパシャパシャと写真を端から撮り始めた)
きっと、おえかきがたのしいっておもってたのだとおもいますわ!
わたくしもちっちゃいころ、ゆかにおえかきをしていたら、おかあさまにすっごくおこられたことがございますので
(クスクスと苦笑を漏らして)
きっと、これをかいたかたがたも、むちゅうになりすぎてラクガキしてしまったのではないでしょうか?
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
(楽しい、か。どうなのでしょうね…実際)
(もっと鬱屈した感情があるのかもしれませんけど…でもそれを言うのは、野暮か)
あははは…落書きは落とすのが大変ですからねぇ。
でもきっと、楽しんで描いているのはお母さまにも伝わってますよ。
奉利・聖 2021年11月20日
…夢中になって。
ある意味では、そうかもしれませんね。
何かを伝えたくて、叫んでみたくて…絵に残したのかもしれません。
(じっと、グラフィティーを見つめた)
マリアさんはこういうの、やってみたいと思いますか?
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
はいっ! そのあと、ラクガキちょうをかっていただきましたので!
(ニッコリと微笑んで、少年の言葉に大きく頷いた)
こういう、かっこうよいラクガキでございますか?
(写真を撮る手を止めて、うーんと考える)
織代・マリア 2021年11月20日
とってもかっこうよいですけれど……わたくしは、ラクガキちょうにおえかきだけでじゅうぶんですわ
こんなにおおきなラクガキをしてしまっては、おそうじがもっともっとたいへんになってしまいますので!
(パシャリと最後の一枚を撮って)
せいさま、おわりましたわ! さあ、おそうじがんばりましょう!
(胸の前で両の拳を握って、掃除の気合十分とアピール)
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
…そうですか。ふふ、なんだか気を遣われてしまいましたかね。
でもそうですね…絵を描くよりも、マリアさんには良い表現の方法があるでしょうから。
さぁ、掃除をしましょうか。
(一度、絵の前で手を合わせた)
(彼女に感化されたからなのか)
(少しばかり、惜しむ気持ちを込めて)
奉利・聖 2021年11月20日
さて、洗剤をかけていきますので。
ゴシゴシっと、お願いしますね。
(なんて、ブラシとモップを預けるのであった)
奉利・聖 2021年11月20日
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(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
(聖が洗剤をかけて、マリアが擦り落とす。
聖の指示指導を受けて、マリアなりに一生懸命掃除して、出来ないところは聖がフォローして。
そんな掃除の時間がしばし過ぎて)
織代・マリア 2021年11月20日
……でっきましたー!! ピッカピカでございますわー!
(バンザーイ!とモップを持ったまま両手を上げて、見違えた壁面を前に喜びの声を上げた)
うふふ、きもちよいきれいさでございますわね!
がんばっておそうじしてよかったですわ!
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
……うん、素晴らしい。
しっかり綺麗にできましたね。流石ですよマリアさん。
(満足げに頷いて、小さく拍手を送る)
(いそいそと道具を片付けて)
さて、そしたら迷子を送り届けるとしましょうか。
(無効票)
織代・マリア 2021年11月20日
えへへへへへ……ありがとうございますっ!
(流石と褒められて、照れながらお礼を言って)
あっ、せいさま! そのまえに、よろしいですか?
(テキパキと手早く道具を纏める聖の背中に声をかけて)
織代・マリア 2021年11月20日
(スマホをじゃんっと取り出して、壁の方を指差す。今ピッカピカに綺麗に掃除した、路地裏の壁だ)
しゃしんをとりますので、どうぞそちらへ!
ラクガキをかいたひとたちのように、せいさまもがんばったんですもの!
こんなにきれいにしたのですよっていうしゃしんをとりましょう!
(この何もない壁もまた、残すべき『記録』だと思って。そんな提案をするのだった)
(無効票)
奉利・聖 2021年11月20日
おや、何かやり残しでも───
あらま…写真、ですか。
(頑張ったから、記録する)
(それは……別に落書きだけに当てはまることでは、ないか)
奉利・聖 2021年11月20日
……ふふ、いいですね。
あーでも、そうしましたらマリアさんも写りませんと。
頑張ったのは僕だけではありませんから。
このビルのオーナーさんに撮影してもらいますか。
(どうせならマリアさんも、と…提案をするのだった)
(。)
織代・マリア 2021年11月20日
まあ、わたくしもよいのでございますか?
(一瞬キョトンとしてしまったけれど、だけど頑張ったのは頑張ったから)
うふふ! ではせいさまといっしょにしゃしんですわ!
がんばりまーしたのーおーしゃしんっ♪
織代・マリア 2021年11月20日
(その日、マリアのスマホの画像フォルダには。
たくさんのグラフィティアートの写真と、一枚の綺麗な壁を背にした聖とマリアのツーショットが保存されたのだった)
(。)
奉利・聖 2021年11月20日
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