アクアカフェ『Marine²』

【1:1RP】グッピーの色彩【21/08/16】

鮫嶋・汐 2021年8月16日
「……どうするの、これ」

 人知れず零れ出た呟きは、澄んだ夏空に吸い込まれて消えていく。
 「時代はグッピーだ!」とか突然言い出して、今回の『夏のグッピーフェア!』を企画した発案者は、絶賛行方不明中だし。

 段々畑のように設けられた金属製のラックには、少し大きめの水槽の群れ。
 等間隔に10個近く並べられた水槽のなかには、品種ごとに分けられたグッピーがのんびりと泳いでいる。
 後に残されたのは、この無数のグッピーたち。
 雌雄の仕分けが完璧とは言い切れないし、放っておいたら、いずれ爆発的に増殖しそうな気がする……。

 『marine² 』と小洒落た筆記体で書かれた看板の掛かる、深い青の建物の隣。
  アクアショップ&カフェの隣には、屋根付きのテラスかある。
 お客さんの為――というよりは、「雨でも水替えや、水槽のレイアウト変更が出来て便利だろ?」という、店員の作業スペース的な色合いが強いのだけど。店長、本当に職権乱用だと思う。
 勿論、カフェのテラス席としても機能しているし、何ならちょっとした近所の人達の「駄弁り場」的な存在になっている。

「雌雄を分け直して店内の水槽に移すとしても、どのくらい水槽を使うんだろう……」

 そんなテラスの下で、グッピーを眺めつつ途方にくれる青年が一人。
 通りがかったついでに、世間話?
 良いよ。お客さんもいなくて、今日も一日、ずっと暇だろうから。

【決まり】
・1:1RPスレッドです。先着1名様のみで、どなたでも。
・キリの良いところor返信が2週間無い場合に〆
・RP推奨。メタと確定ロールはご遠慮ください




0

鮫嶋・汐 2021年8月16日
人が突然「消えて」困ることって、自分の管轄外の仕事が突然降って湧いてくることだよね……。
(特に海水魚担当とイベント担当の店員がゴッソリ「消えた」のは痛かった。
そんなことをごちながら、グッピーを眺めるのもほどほどに、テラスの掃き掃除に取り掛かる)
0

藤野木・嬉々 2021年8月16日
おや、とっても綺麗だね。(通りかかり。事情をこれっぽっちも知らない通行人Aは、まるで水槽に話しかけるようにして足を止めた。そうして、掃き掃除をする青年に続いて目を向け)こんにちは。元気が無さそうだけれど、暑さで?(何やら肩が下がっているよ、と赤茶色の髪の女は親しげに話しかけた)
0

鮫嶋・汐 2021年8月16日
ああ、ありがとうございます。(通りかかりに声をかけられることも、さほど珍しくない。通行人らしき女性に微笑みながらお礼を言い、掃除をする手を止めた)
そうですね。暑さもありますけど――(そこで、視線は再び水槽の群れへ)この子たちを近いうちに店内に移動させないといけないって思うと、大仕事だと思ってしまいまして。
0

藤野木・嬉々 2021年8月16日
…この子、たちを。店内に。(つられるように視線を水槽の群れに向け、意味を確かめるように繰り返す。マジで、という響きが存分に含まれた声音で)店員さんって過酷だね…。
ここは…熱帯魚屋さん、で、カフェ?(テラスの方からひょいと店を眺め、言いながら納得するようにテラス席を見る)とっても素敵なお店だけど、そういう縁の下の話を聞くとまた見え方が違ってくるね…。
0

鮫嶋・汐 2021年8月17日
(「マジで」の感情が存分に籠められた呟きに、苦笑を見せた)
まぁ、このまま設備を整えて、ここで飼育するのも良いかもしれないですね。そっちの方が、労力も掛からないだろうし……(思わず口調も崩れて)
そうだよ。熱帯魚専門店とカフェをしてるんだ。縁の下の仕事も多いけど、やっぱり楽しいから。
……人が消えてドタバタしてるけど、日常は変わらず来るからね。
0

藤野木・嬉々 2021年8月17日
水槽って水とか変えるって聞いたけど、中の水槽もみんなそういう管理をしてるって考えると凄いわぁ…。(設備や労力の話を聞いてお疲れさんと相槌を打って)
あーねぇ…。そこばっかしは、日常をしないと保てないもんね。むしろドタバタしてた方が良いのかもね(人が消えて、と聞くと苦笑する)お兄さん、周りで消えた人が?
0

鮫嶋・汐 2021年8月17日
水も痛むから、ずっと同じものを使い続ける訳にもいかないからね。まあ、ボク一人で管理してる訳じゃないから、そこだけが救い……かな?(「お疲れさん」という労りの言葉に、ありがとうと返し)
確かに、ドタバタしてた方が気は紛れる感じがするよ。(消えた人を問われ、困ったように笑い)数えきれないほどには。特に、(視線は再び、水槽の群れへ)この水槽を用意した人が消えたことが痛かったかな……。企画書も残っていないのは、想定外で。
お姉さんの周りは、大丈夫だったのかい? この規模だから、息災だということは難しいだろうけど……。
0

藤野木・嬉々 2021年8月18日
へぇ。他にも店員さんが。…そりゃそうか、カフェって言ったらホールも厨房もあるしね。お兄さんはメインの担当とかあるのかい?魚管理がメイン?(そしてそのまま、担当であった店員が消えてしまったと聞くと片眉を上げて)…そーいう不都合は、他のとこでもたくさん出てんだろうねぇ…。
あ、アタシの周りは全滅。(何てことなさそうに、パタパタと手を振って)仕方ないよねぇ、お兄さんの言うとおりこの規模だから。こうなると影響ゼロって方が絶滅危惧種なんじゃないかね。
0

鮫嶋・汐 2021年8月19日
(「魚管理」という声に、「その通りだよ」と返し)お姉さんの予想通り、ショップの方の魚飼育がメインだったよ。「こう」なってからは、カフェの方にも引っ張り出されているんだけどね…。
(「仕方ないかもしれないけど」と言いつつ、肩をすくめた)大きな会社とかはもっと大変なんだろうねぇ……。それで日常生活が送れているのだから、凄いことだと思うよ。
(何てことのないような反応に、少し驚きながらも)お姉さん――強いんだね? 絶滅危惧種どころか、既に絶滅してしまっているかもしれないね。
0

藤野木・嬉々 2021年8月20日
そりゃいい。お兄さんからしたら不本意かもしれないが、人と話すのも上手くて物腰も柔らか。カフェの方の仕事に向いてそうだから、ある意味天職かもね。(肩をすくめる様子に、くくくと笑う。しかし、次いで「強い」と言われれば、うーんと首をかしげて)…いや、どちらかというと弱いんだろうけど。
0

鮫嶋・汐 2021年8月20日
あはは。ありがとう。光栄に思うよ。カフェの方に出る機会も増えそうだし、お姉さんの言葉、参考にさせてもらうね。
うーん……。お姉さん本人が「弱い」と思うのなら、それだけの理由があるのだろうけれど……。ボクからしてみたら、弱いと自覚できている時点で、十分に強いというか、凄いと思うんだ。(「ボクは自分のそういった思いをイマイチ把握しきれていないんだよね」と呑気に笑い)
0

藤野木・嬉々 2021年8月21日
そこだよねぇ…。(うーん、と男の言葉に首を傾げる)お兄さんも言った『自覚』ってやつ。アタシもないんだよね。実感とか、そういった感覚そのものがスパンと切り離されてるというか…言葉?文字的なものでしか入ってない感じなんだよねぇ。――まぁ、実感したら終わりなのかもしれないけれど。(知らぬが仏って言うじゃない?と肩をすくめ)
0

鮫嶋・汐 2021年8月21日
(女の言葉に苦笑いし)ああ――まあ、実感したら終わりって言うのは、あるかもしれないね。当たり前のように超常現象が現実のものになってるくらいなんだし、何が起こっても不思議じゃない、っていうか……。(「言葉にするのは難しいけど、」と漏らし)
0

藤野木・嬉々 2021年8月22日
なんとも不思議な感じだよねぇ。世界も人も、こうもガラッと変わったのに、自分の気持ちだけは上手く変え損ねた感じで。(参ったねぇと軽い調子で言いつつ)と、いうことで…アイドリング期間とでも言うか、あちこちふらふらして慣らしてるとこなんだよ。有難いことにお兄さんみたいに話に応じてくれる人も多いしね。
0

鮫嶋・汐 2021年8月22日
分かるような気がするなぁ……。新宿島の人たちも、皆割とすぐに馴染んだというか……。受け入れているなか、自分だけが気持ちを切り替えるタイミングを見失ってしまった感じで。(なるようになるよね。と、思い詰めるのもほどほどに呟き)
気晴らしにふらふらするのも、良さそうだね。ボクも見習ってみようかな。
こちらこそ、だよ。お姉さんみたいに話しかけてくれる人がいるお陰で、ボク自身が気晴らしになっている面もあるから。
0

藤野木・嬉々 2021年8月23日
そうだね。人は慣れる生き物らしいから。きっとなんとかなるよ。
(ところで、と店を眺めて)見たところ、喫煙席や喫煙所はないお店かな…。世界が変わっても煙にうるさいところはうるさいもんだから…。(少し、肩身が狭そうに縮こまって言った)
0

鮫嶋・汐 2021年8月24日
良くも悪くも「慣れ」は、案外大事なのかもしれないね。
(ぐるりとテラスを見渡して、それから困ったように微笑んだ)ゴメンね。喫煙所は設けて無いんだ。その代わり、店の周辺で……って感じかな。店長とか、煙草とスマホ両手にテラスの端でよくサボっていてね……。
お姉さんも、愛煙家なんだね? 世界が変わっても、変わらないこともあるんだね……。
0

藤野木・嬉々 2021年8月24日
(たはは、と笑って煙草の青い箱を取り出し振って見せる)なんていうか、世界が変わる前から変わらないスピードで、日に日に吸える場所なっていく気がするよ…。その店長さんのスペースは、お借りしても?(男の視線を追いながら、その辺?とテラスの隅を指差し)
0

鮫嶋・汐 2021年8月26日
それはそれは……。(店長も似たようなぼやきを発していたことを思い出し、曖昧な笑みを零す)
どうぞ、ごゆっくりと。うん、その辺りに――確か、灰皿も置いてあるはずだから。(指差されたテラスの先を見て、頷いた)
お姉さんのは、マイルドなものなのかな。それとも、ストロング?(思わず訪ねてしまうのは、未成年が故の好奇心だろうか)
0

藤野木・嬉々 2021年8月28日
(トントンとケースの中から取り出すと、一本口に咥え)マイルドなやつ。が、基本だけど…なんでもいいっちゃなんでもいいんだよねぇ。吸って吐いてられればなんでも。(特にこだわりがなさそうに、改めて自分の持つパッケージをしげしげ眺めてから火をつける)…お兄さんは吸わない人?それとも若そうだしまだ解禁にならないのかな。
0

鮫嶋・汐 2021年8月30日
へぇ。お姉さんは、何でも大丈夫なんだね。店長は銘柄に拘っていたから……少し意外だよ。
このご時世、嗜好品まで量産されるようになるには、少し時間がかかりそうだよね……。争奪戦が待ってないと、良いんだけど(愛煙家への変わらずの風向きに、思わず苦笑が漏れる)
後者だよ。解禁まで、あと2年ちょっとあるからさ。つい、興味がね。(吸わないけど、と言いながらも好奇心のままに、視線がパッケージへ)
0

藤野木・嬉々 2021年8月31日
それね。色んな生産の工場は軒並み無くなっちゃったわけで…一体どうやって仕入れて行くのやら。ストックがなくなったら強制禁煙になるのか…(こわいもんだねと呟きながら、ぽかっと煙を吐き出して)
おぉ、ティーンエイジャー。素敵だねぇ、気力に溢れていて。お酒も煙も、となると溢れるその気力をどこへ…。…あ、お兄さんは魚に向けるのか。
0

鮫嶋・汐 2021年9月2日
他の嗜好品の類も……。日常生活は殆ど元通りだけど、趣味や好みの品までは――難しそうかな? そう考えると、恐ろしいね……。
遊べるうちに、楽しんでおきたいからね。あはは。バレてたかな? 興味をそそられることも多いのだけれど……溢れる気力はやっぱり、魚に向かってしまうかな。そういうお姉さんはどう? 気力は――煙草とか、好きなものへ?
0

藤野木・嬉々 2021年9月3日
先々ってのは…考えない方がいいのかもね…いやきっと賢かったり強かったりするヒトタチがなんとかするでしょ、きっと。そしてその中にヘビースモーカーがいて優先的に解消してくれる…かなぁ…。
んんん。アタシの気力はどこへやら…ふっつりやる気が無くなっちゃって。(はてな、と首をかしげる。ゆらゆら、燻る)気力の湧くものを探してる感じかな…。
0

鮫嶋・汐 2021年9月5日
そうだねぇ……。賢かったり、強かったりする人たちが何とかしてくれる――はず。まあ、なるようにしかならないだろうし、気楽に構えていた方が良いよね、きっと。(苦笑を浮かべながら「ヘビースモーカーが居ることを祈るよ」と返した)
お姉ちゃんの気力は、もしかしてバカンス中なのかな?やる気が返ってくるまでぶらぶらダラダラするのも良い……かもしれないけど。(上っていく煙を眺め)
気力の湧くもの、ね……。ボクも魚以外に見つけられていないから、あったら是非知りたいところなんだけど。
0

藤野木・嬉々 2021年9月6日
気力がバカンス中…。(不思議な言葉の組み合わせに、南の島にいる不思議な気力とやらを想像した。妙にウケる)ふはっ。それはいいね。じゃあ安心して、気力が戻ってくるまでダラダラした生活を満喫しておこうかな。
魚っていったら種類もあるし、世話にも奥深さがあるもんでしょ?それだけ趣味として確立されてるものがあれば十分な気がするけど。(くすりと笑って、吸い終わった煙草を携帯灰皿に押し込む。さて、と一つ伸びをして)いやぁ、どうもありがとう。すっかり立ち話も煙の補給もさせて貰ったよ。仕事の邪魔をせずにそろそろ行こうかな。
0

鮫嶋・汐 2021年9月9日
そうそう、きっと今頃――南の島でビーチベットにでも寝そべっているんじゃないかな?(冗談半分、真面目半分で笑いながら言いつつ)
ダラダラするのも大切だからね……。ほら、いつダラダラ出来るようになるか、分からないから。(と。一瞬、終わってない仕事の方をちらっと見た)
正解が無いから奥が深いと言えば、深いのだけど。それ以外に趣味が無いんだよね……。(それはおいおい見つければ良いか、と)
いや、こちらこそ。お姉ちゃんのお陰で、良い気分転換になったよ。ありがとう。
0

藤野木・嬉々 2021年9月11日
魚にせよ何にせよ、面倒見のいい人は人とも上手く繋がれるでしょ。おいおいにしろ近い将来にせよ、また色んな出会いが見つかるよ。(言いつつ、もう一度華やかなグッピーの水槽に視線を向ける。…凄い量だ)…まぁ、この子たちも買い手が見つかるといいんだけど…頑張って。(どうしても他人事になってしまうが、多生の縁として善き未来を祈った)――次は是非、お店の方に寄らせて貰うね。どうもありがとう。(ひらひら、手を振って別れを告げると、ゆったりした足取りで歩いていった)
0

鮫嶋・汐 2021年9月14日
はは。ありがとう。(言って、グッピーの方を振り返り)そうだね。まあ、新しい縁と結びつかなくても……水槽はたくさんあるからね。きちんと面倒を見てあげないと。(手を振り返して)じゃあ、またの機会に。お姉ちゃんの活躍を祈っているよ。(と、後ろ姿が見えなくなると、仕事に再び取り掛かった)
0

鮫嶋・汐 2021年9月14日
【〆】
0