夢のあと

【1:1】月夜行路

藤城・綾里 2021年10月9日
2021年秋。
彼岸を過ぎて、季節が秋へと移ろいゆくのを肌で感じる。

夜風がひんやりと心地好くて、
高く昇った満月は煌々と明るい。
つい浮き足立って、高台にある公園までひとり出掛けた夜のこと。
さやさや揺れる芒の向こう側から歩いてきた人影に気付いて、足を止めた。
そんな小さな出逢いの話。



◆お呼びした方との1:1RP
◆期間は2ヵ月ほど。遅くても年末には〆
◆2週間お返事が止まったら連絡して、続けるか〆るか相談を




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藤城・綾里 2021年10月9日
(月下を往くあなたの前に現れたのは、背に白い翼を生やした背の高い女。今はサーヴァントも人形も連れておらずひとり静かに佇んでいたが、あなたと視線が合えば微笑んで会釈するだろう)
……あら、今晩は。とても良い夜ね。
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花骨牌・唯桃 2021年10月10日
(月が盈ちる、濃紺の夜空を見上げて灯り代わりにゆるりと途を辿る)
(頬を撫ぜる風は、少し肌寒いけれど澄んだ空気を吸い込めば心地良くて、秋の夜長を堪能していれば、月下に柔く靡く白、)

(靜か、佇む彼女に眸を逸らせずに居れば交わる視線)

…今晩は、噫、好い夜だね。
きみも月夜のお散歩かい?お嬢さん、
(金春の彩を浮かばせて、何処か滲む喜色のかんばせ)
(背には小さな蒼翅を揺らす)
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藤城・綾里 2021年10月10日
(濃紺の帷の下、自身の瞳が捉えたのはターコイズを思わせる双玉。やさしい春色の髪が夜風に揺れる様も画になるな、なんて)
…ええ。今宵は満月でよく晴れると聞いたから、いつものように夜を過ごすのが何だか惜しくて。ふわふわ浮かれて散歩に出たの。貴方は?(その割には静かに凪いだような声色で、背に蒼い翅抱く貴方に語る)
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花骨牌・唯桃 2021年10月13日
(芒が揺れるおとに混じって、涼やかな彼女の声音が返るから)
…おや、奇遇だ。
俺もね、今日は随分と心地良い夜風と、差し込む月明かりが
綺麗だったから。ふらっと気の向く儘に散歩に来たんだけど、
(なるべく月に近い場所へ、高台へと臨んだなら、やっぱり良いことひとつ)

……夜が惜しい、は解るなあ。
ね、天使のきみ。お邪魔じゃなければ、だけど
共に月見なんて如何だろう?
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藤城・綾里 2021年10月18日
(微かに鈴虫の鳴く声がする中、ゆったりと交わす言葉は心地がよく)

月の魔力かしら。理由もないのに惹き付けられてしまうことってあるものね。
(これだけ見事な満月なら、月見に繰り出そうなんて考えてしまうのはもはや必然的かもしれないけど)

…あら、ありがとう。わたくしも気儘な一人歩きにちょっと退屈してきたところだったから、是非喜んで。(柔らかく口許綻ばせ、青い翅の貴方に頷いた)
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花骨牌・唯桃 2021年10月24日
(月光が柔らかに辺りを包むから、宵闇を歩いていても
彼女と過ごすこの時間は不思議と穏やかなもの)

魔力、…強ち間違っても無いかもね
古い文献や物語…まあ、ファンタジーに成ってしまうかもだけれど
月の光を帯びて出来るくすりや武器…なんて、浪漫が在るものが多いし
(惹かれてしまうも当然、と、語る己にこてり傾いで恥じらいを残し)

ふふ、退屈していたなら良かった、
……ね、此の辺りにはよく来るの?
……、あ、えっと、俺はね。唯桃っていうんだ。
良かったら、きみの名前も教えてくれる?
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藤城・綾里 2021年10月30日
(静かなのは好きだけど、人の気配がまったくないのは時々寂しくなるから。話し相手がいるだけでもほっとする)

昔から月を題材に詠まれた歌もあるものね。
(なんて、のんびり語らっていたら、名前を聞いておきながら自分が名乗らなかったことに気づく。ぱちくり瞬いて慌てた素振りで)
…あ、あら。ごめんなさい、ぼうっとして名乗っていなかったわ。改めて…わたくしは藤城綾里というの。
貴方は唯桃さんね。どうぞよろしく。
新宿島出身だから、この辺りにはよく来てるわ。お散歩は好きだから。
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花骨牌・唯桃 2021年11月12日
(ふらり、足取りは緩やかに、密やかな聲も聴こえるところまで彼女の傍へ)


…そっか、歌、なんてのも有ったね
あんまり詳しくは無いけれど、風情があるんだよね

(やんわり微笑んで、きみの名を待って、)
とうじょう、あやり、…うん、綾里
ありがと、此方こそ宜しくな。
へえ、此処の出身なんだあ。俺はね、此処で実はお店持ってるの。
花屋なんだけれど、(言い掛けて、つい宣伝みたいになっちゃうのにむぐ、と口を噤む)
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藤城・綾里 2021年12月5日
(「ひとりじゃない」という安心感からふっと溢した吐息も、貴方の距離なら聞こえてしまったかしら)

わたくしも有名な歌しか知らないけれど、ね。ご先祖様も同じように月を綺麗だと思っていたんだって、嬉しくなるの。

ありがとう、唯桃さん。
お店をやっているの? 凄いわ。新宿の街はよくお散歩しているから、もしかしたら前を通ったことがあったかも。…お花屋さん、なのに?(何かを言い難そうにする貴方の様子に、不思議そうな顔をして。勿論、無理に聞き出すつもりはないけれど)
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花骨牌・唯桃 2022年1月4日
(僅か零れたきみの吐息は、安堵で有ったなら少し嬉しい、と言葉にはせずとも、仄かに口許をゆるめて、)

……ね、月の美しさは何百、何千、幾年経っても変わらず空に浮かんでる…そう想うと、浪漫が在るよな。

……へえ、綾里は結構色々なところ散歩するのすき?
…あ、えっと、その。違うんだ、ついいつも自分の店の話しちゃうから。宣伝して回ってる感じになっちゃうなあ、と思って。
(語りだすと、止まらなくなってしまいそうで)
でも、今度さ。散歩がてら、綾里にも遊びに来て欲しいな。
(きみに似合う花、屹度見つかる筈!って、屈託なく笑みを零して)
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藤城・綾里 2022年5月6日
(安らいだ吐息に続くように、柔く眼を細めて。光彩の色は今日の月と、ちょうどよく似た淡い金)

……ええ、ほんとに。空を見上げたら、ずっと昔の思い出と変わらない姿で見守ってくれているみたいで。(素敵よね、と頷いた)

そうなの。考え事をよくするのだけど、家の中でじっとしていると、たまに気が滅入ってしまって。
悪いようには思わなかったわ。ついついお話したくなってしまうくらい、いいお店なのね。(こんなに優しく笑う人なら、きっとお花も大切に育てているのだろう。想像すれば心も和んで)
ええ、きっと行くわ。きれいなお花を沢山揃えて、待っていてくださる?(屈託ない笑顔につられて、ふわりと微笑んだ)

……過ごしやすい季節とはいえ、ずっと夜風に当たっていると少し寒いわね。(「そろそろ帰ろうかしら」と呟いたなら、貴方に小さく頭を下げて)
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